今回はドイツの”食生活”についてです。
ドイツの食事情、日本との違いについて、主観たっぷりにお届けします。
でも、これはドイツ在住の多くの日本人が共感してくれるはず(^^♪
日本では当たり前すぎて気が付いてなかったけど、
日本人てすごく食に興味のある国民だなーと実感できます。
食べ物って毎日のことなので、本当に重要。
ドイツ在住の日本人で集まると、めちゃくちゃ盛り上がる定番ネタでもあります。
ドイツといえば”ビールにソーセージ”?
さて、ドイツの食事といって思い浮かべるのは何でしょうか?
“ビールにソーセージ?”
確かに、これらはドイツの典型的な食事です。
ドイツビール、美味しいです、しかも安いです。
スーパーで500ml一本100円くらいで売ってます。
レストランでも500lm、300円以下で飲めます。
一リットルジョッキがあったりもします。
しかも地ビールが多くて、たくさんのビール工房が存在しています。
種類もたくさん。
スタンダードビールの他に、少し甘い白っぽいビール、黒くて苦みのあるビール、赤っぽいビールなど、色々あります。
ビールにサイダーを混ぜたもの、ビールにコーラを混ぜたものなども商品として販売されています。
パリパリしたソーセージもとても美味しいです。
クリスマスマーケットで毎年ぱりぱりしたソーセージをパンで挟んだものと一緒に、
暖かいワイン(グリューワイン)を飲んで幸せに浸るのはもうお約束。
暗くて寒い冬をドイツ人は“クリスマスマーケット”で乗り切ります。
昔ドイツに住んでいて、今は日本に帰ってしまった人たちも、
クリスマスマーケットの暖かいワインとソーセージはもう一回食べたいなーと
思い出すというのもよく聞きます。
ぱりぱり肉(シュヴァイネハクセ)なんかもおいしいです。
(食べる時、肉の”解体工事”になるのはご愛敬w)
”ワイン”も安価でおいしいのがたくさんあります。
私の好みとしては、ドイツ産は白が好き、赤はドイツよりフランス、イタリア、スペインがお気に入りです。
同じEU諸国なので関税いらず、流通の問題もなく、ドイツで普通にフランスやイタリアやスペインのおいしくてリーズナブルな赤ワインたくさん買えます。
日本にいたころは赤ワインの良さ全然わかってなかったけれど、ドイツに来て、
赤ワインて本当においしいなー(^^♪
と実感。
さらにドイツはチーズの種類も豊富でかなりおいしい。
でもあまりにも種類が多いので、なかなか同じものには巡り合えない。
たま~にラベルとか写真撮っておいて探す事もあるんですが、
ざっくり探しただけじゃ時間ばっかりかかって、結局見つからず(*_*)。。。
なので、いつしか、あえて追及しないで、”一期一会のおいしさを楽しめばいいかなー”って感じになってきました・・・
まあ、おいしいワインとチーズたくさんあるしね・・・
ワインの製法
普通のワインもおいしいけれど、いろいろな製法のワインもあります。
例えば”自然派ワイン”みたいに、ビオよりもっと厳しい基準が決められていて、
製造の過程で生じるわずかな化学化合物もできるだけ排除しようという作りになっているものがあったり。
手間暇かかっているのにリーズナブルで、味もなかなか。
私もこれならば、結構飲んでも次の日二日酔いにならないので、安心して飲める。
たまーにいろんな種類ダースで買って味見して楽しんだりもしています。
アルコールだけじゃなくて食事も
アルコールだけじゃなくて、ドイツでは食事も自然や季節感を大事にしている。
おいしいからって一年中売ったりしていない。
春の風物詩、”白アスパラ”もその一つ。
これもドイツから日本に帰った人たちが”思い出してまた食べたくなる”っていう白アスパラだけど、春限定の季節もので、レストランで食べられるのはせいぜい、一か月かそれくらい。
ドイツ人の”食の好み”発見
そんなこんなで、ドイツにも美味しいものはたくさんあります。
あります・・・
なんですが!
”日本にあってドイツにないものも山ほどあります”
こっちに来て日本パワーがまだ体に残っていた3年くらいはそれほど意識してなかったんですが、
実は日本の食事ってかなりおいしかったのをこっちに来てしみじみ感じます。
(日本の御飯で大きくなって良かった(^_^))
ダシってこんなにおいしいのねとか、例えば、パスタ一つとっても、”たらこソース”・”納豆ソース”・”イカ墨”・”梅”・”野沢菜”・”明太子”・”シーチキンマヨネーズ”等々・・・
このソースって全部日本産だからね!
だって、日本でしか食べられない(._.)。。。
パスタって元はイタリアンだけど、これらのソースは、もう全部日本食!
ドイツにないもの
そういうわけで、”和系の味付け”や”和菓子”や”おいしい海鮮”などがないのはあきらめるとしても(T_T)、
その他”ドイツにも、あってもよさそうなのにない”ものがあります。
これはその一例:
ドイツにないもの:
- カスタードシュークリーム
- イチゴショートケーキ
- アイスコーヒー
- かき氷
- 冷たいお茶
- スポーツ飲料水
- 無糖缶コーヒー
などなど(>_<)・・・
まず、飲料水のほとんどが炭酸入り。
水も炭酸入りが主流。
スポーツ施設にたまに付属でついている自販機にあるのも炭酸ばかり。
お茶系とかスポーツ飲料系皆無。
緑茶も、ウーロン茶も、ジャスミンティーもとにかくお茶系が何もない!
お茶ってやっぱりアジアのものってことなのか・・・
2000年、ドイツに来た当初、スーパーで”グリーンティ”って書いてある飲料水を
買ったんですが、緑茶のつもりで飲んだらレモン味でした。
レモン味の緑茶!
これはもはや緑茶ではなく、レモンティーでは(=_=)。。。
予想の上を行く味にびっくり。
その後ドイツでグリーンティと書いてある飲料水買ったことありません・・・
基本炭酸水の国だから、スポーツ飲料水もみかけません。
ついでに水以外の”無糖”系は何もない。
コーヒーは100%完全に砂糖ミルク入り。
いわゆるコーヒーを冷たくした”アイスコーヒー”もみかけません。
カフェに行くと”アイスコーヒー”ってメニューはあるんですが、頼むと中にアイスが入ったコーヒーが出てくる。
日本でいうソーダフロートのコーヒー版です。
前に試しにアイスコーヒーのアイス抜きでオーダーお願いしてみたら、お店の人に”信じられないものを見た”みたいな感じで、ギョッとされました(*^-^*)
それでも一時期、フランクフルトなんかは日本人も多いせいか、日本風のアイスコーヒーを出すカフェもちらほら出てはきたんですが、
なんだか妙に割高で、しかもアイスコーヒーと言ってもキンキンに冷えているわけではなく、常温よりは冷たい程度・・・
リピートはしなかった覚えがあります。。。
そのうち私は北ドイツのハンブルクに引っ越ししてしまったのですが、
ハンブルクでは日本風のアイスコーヒー見たことありません・・・
かき氷も見たことない。
ドイツ人アイス大好きだからかき氷とかあってもよさそうなんですが、
見たことないです。
夏あまり暑くならないから必要ないのかなーーー
たまにかき氷がなんであるかを説明したことはあるのですが、
”何それ、子供用の食べ物???”みたいな反応でした。
(ついでにアイスクリームはあってもソフトクリームもあまり存在していない。
そういう機械がないのか???)
ケーキも・・・
大好きなイチゴショートケーキもみかけません。
イチゴを使ったケーキはあるんですが、スポンジケーキがほとんどなし。
たまーに似たものを見て買っても、スポンジはしっとりとは程遠い食感・・・
食べても99%負け確定です((+_+))。
ドイツでおいしいケーキはクリームふわふわ系より、どっしり系です。
バームクーヘンとか典型的なドイツのお菓子。
バームクーヘン発祥の地で食べたバームクーヘンは本当においしい(^^♪です。
しかし、ふわふわ形はと言うと(*_*)・・・
大好きなシュークリームも存在していない・・・
たまーに似て非なるものはあったりするけど、シュー皮はかちかち、
中には生クリームでもカスタードでもない
よくわからないクリームもどき・・・
これも来たばっかりのころは、ついつい買ってしまい撃沈したこと数知れず(ToT)・・・
なぜだ!小麦粉と牛乳と卵と・・・材料はそろっているはずなのに、、、
なんでこういうふわふわお菓子がドイツにないんだ!?
実はドイツは男女問わず甘いもの大好き。
アイス屋さんの前にはちょっと暖かい日には長蛇の列。
冬でも日が差してさえいれば、道行く人、結構アイス食べてます。
それなのに、どうしてスポンジケーキやシュークリーム存在してないの???
牛乳だって卵だっておいしいのに、どうしてカスタードクリームないの???
なぜドイツにシュークリームがないのか
隣のフランスに行けば、一応シュークリーム売ってます・・・
(もっともフランスでもあるのは生クリームシューばかりで、カスタードクリームのシュークリームは見たことないですが。
”カスタードシューってひょっとして日本発信だったのか”、とまた小さい発見((+_+))
だけど、ドイツでは本当に見かけない・・・
ケーキだって、チーズケーキやチョコレートケーキ、上に果物が乗ったものはたくさん売ってるし、需要もある。
なのになんで???
と思って一時期ドイツ人に会うたびに、シュークリームやイチゴショートやアイスコーヒー等々の質問を切々としていたわけなんですが・・・
いろんな答えが返ってきて、ある時理解しました。
もう、これは気が付いた時、目からうろこでした。
というのも、
おおむねドイツ人の返事はこんなんで。。。
驚くべきことに、食べ物の話なのに(!)、”おいしそう”かどうかっていう、
味についてのコメントをくれた人はいなかったのでした。
ドイツ人がおなか一杯食べたいのは知っていました。
同じお菓子でも、甘いものはちょこっとつまむ程度でいいフランスと、しっかり食べたいドイツでは、一袋の量を変えて販売していることも(もちろんドイツのほうが多い)知っていました。
でも、重くないと損した気分になることまでは知らなかった・・・
でも、確かにバームクーヘンはずっしり重い。チーズケーキもチョコケーキもみっちり中身が詰まって重い・・・
パンも固くて黒くて重いのが主流。
スープも具沢山でポタージュ系。前菜というより、メインディッシュとしてもいけるくらい。
んー、ドイツの食べ物の決め手は”重量”であった。。。
”重いは正義” (食べ物の定義とは思えない( ̄▽ ̄))in Germany.
もちろんドイツにあるケーキ、いや、他のお食事もおいしいものあります・・・
ありますけど、どっしり、みっちり重いドイツのケーキたち(しつこいけど、これはこれでおいしい)、
しっとりふわふわほこほこのケーキ達 in Japan.
違いすぎるでしょ!
というわけで、ドイツにいる間はバリアーができるので概ね大丈夫なんですが、たまに日本に戻ると”ふわふわ”に目が釘付けです(≧▽≦)。