2019年6月
毎年恒例(?)、ドイツのハレで行われるテニス観戦に行ってきました。
日帰り観戦で、今回行ったのは準決勝です。
今年からゲーリーウエーバーオープンからノヴェンティオープンと名を変えたこの大会ですが、観客にとってはいつもと変わらず楽しい大会。
今回の目的は【フェデラーの試合を最前列で観戦する】ことだったのですが、
見事達成しました!
今回はその後に見た男子ダブルスの準決勝や会場でのコート外の様子をお伝えします。
サイン会やってた【二コラス・キーファー】
ダブルス開始の前にちょっと休憩。
外に出るとすごい人です。
メインのシングルスが終わって観客も興奮冷めやらぬ感じ。
ダブルスの試合を見ないで帰って行く人もいるのでしょう。
ここに来るときに一緒に車に乗せてもらったテニス仲間も途中で帰るということで、本日はここでお別れです。
会場をぶらぶらしていると、何やら人だかり。
近づいてみると、、、
かつてのドイツのプロテニス選手【ニコラス・キーファー】のサイン会をしているとのこと。
私も名前は知っている選手。
周りには大勢の人がいて、サインをねだったり一緒に写真を撮ったりしています。
地元ドイツではスター選手の一人だったのでしょうね。
私はサイン持ってもらうものを何も持っていないし、ダブルスがそろそろ始まるのでお顔だけ拝見して退散しました。。。
ダブルス準決勝
コートに戻ると、タイミングよく選手が来てご挨拶。
対戦表を見ると。。。
L.Kubot(POL,1)/M.Melo(BRA,1) 対 B.McLachlan (JPN)/J.Struff(GER)
JPNて書いてあるけど、この中のどこかに日本人がいるの???
選手は4人とも背が高くて、顔も濃い外人顔。。。
パッと見、どの人が日本人かさっぱりわからない。
名字が外国の名字だし、たぶんハーフとかなんだろうな。。。
どの人が日本人かわからないまま、4人が練習に入ります。
左側のコートサイドで練習する2人。
こちらは反対コートの練習風景。
これだけ近くで見ても、どの人が日本人なのかわかりません・・・
あ、点数表のところに日本人とペアのドイツ人の写真が出てきました。。。
国旗があるので日本人は日本人のようですが、、、
それでもよくわからないという体たらくw
でも日本人とドイツ人のペアの方を応援しようかな。
相手のポーランドとブラジルチームは第1シードみたいだけど、頑張れ~!
試合開始
試合開始です。
サーブは日独チームから。
豪快なサービスフォーム。
最初のゲームはしっかりサービスキープです。
と思ったら、相手チームのサーブもかなり豪快。
やっぱりプロのダブルスは素人の私たちと違って、ボールをつながない。
だからいちかばちかでバンバン打つんだろうなあ。
あれだけ打つと気持ちがよさそう。。。
こちらも難なくサービスゲームキープです。
【序盤はキープキープが続くのかな・・・】と思いきや、、、
第3ゲームで流石は第1シードチーム、日独チームのサービスゲームをブレイク。
序盤【2-1】第1シードリードで、次は第1シードのサーブになってしまいました。
一応日独チーム応援してるのにな~。。。
こういう休憩時間にペアってどういう話をしているのかな。
ダブルスは一球ごとにペアと打ち合わせしながら試合を進めていくのがシングルスとの大きな違いです。
シングルスは孤独で頑張るしかないですから。
試合展開はお互いのキープが続きます。
お天気は上々。
開閉式の屋根はもちろん全開。
選手も今日は気持ちよくプレイができているのではないでしょうか。
そしてゲームは最初の1ゲーム目ブレイクをのぞいてお互いキープのまま【5-4】まで来てしまいました。
日独ペアを応援しているのですが、この次のゲームを相手チームにキープされると日独ペアは1セット目を失ってしまいます。
ここは頑張ってほしいところ。
しかし相手のナンバー1シードも大事な場面なのはわかっています。
サーブにも気合が感じられます。
そして・・・
そのままキープ。
第1セット【6-4】で第1シードチームが取りました。
第1セット終了。。。
ボールパーソンと審判団も交代します。
第2セット
第2セットが始まります。
日独ペアからのサーブです。
しかし、いきなり【40-40】のジュースでピンチ。
ここで取られたら第1セットと同じ展開になってしまう!
力のこもったサービス。
前衛もめちゃくちゃ前傾姿勢で気合い充分です。
その甲斐があって、なんとか1ゲーム目は頑張ってキープしました。
よかったよかった。
そして【2-3】まではキープが続きます。
しかし次のターン。。。
日独チームがブレイクされ、第1シードペアは次のゲームをキープ。
【4-3】になってしまいました・・・
さっきと寸分変わらない姿でベンチに座っているのに、この間に【2-3】から【4-3】になってるなんて違いは大きいなあ・・・
と嘆いても時は戻っては来ません。
日独ペアが勝つためにはキープでしのいでどこかでブレイクするしかありません。
しかし、、、
第1シードペアにキープされてついに第2セット【5-3】です。
もう後がありません。
第1ペアチームが綿密に打ち合わせしています。
ここをブレイクすればそのまま勝利で試合終了。
打ち合わせにも熱が入ります。
打ち合わせ通りに球が飛んでいくのも流石プロ、素人の私たちとは違うところです。
こういう時選手は必ず口をかくして打ち合わせします。
相手に話していることを悟られないためです。
いつも疑問に思っていたのですが、相手コートから口元まで見えるものなのかなあ。
読唇術の技があっても目が悪かったら見えないし、私なんかは【そこまでして意図的に対戦相手の話していることを盗み聞きしようと思っているのかな?】と思ってしまうわけです。
でも今まで見たどんなペアも全員口元を手で隠しているし、やっぱり過去にはどこかでそういう問題があったってことなんだろうなあ。。。と納得しています。
対する日独ペア。
自分たちのサービスゲームとはいえ楽ではありません。
ここでブレイクされたら試合は終わってしまいます。
こういう時って結構プレッシャーかかりますよね。
そして1流選手ほど、こういう時さっくりブレイクを取ってしまうもの。
そんなことにならないようにサーブも気合い充分、前衛も芝生に張り付くくらい腰を低くして沈んでいます。
ここまで沈んでいると【これでフットワークよくキビキビ動けるのかな?】と心配になってしまうくらいです。
集中した甲斐あって、日独ペア見事キープ!
【5-4】になりました。
試合終了とはならず、もう一度ベンチへ戻ります。
果たしてもう一度ベンチに戻ることはあるのか?
さて、第1シードペア、いよいよサービングフォアザマッチです。
こちらも前衛、先ほどの日独ペアに負けず劣らず低~く沈んでいます。
日独ペア粘って【40-40】です。。。
試合が始まってから1時間3分が経過。
これで試合終了なのか、それとももう一波乱あるのか・・・
第1ペアチーム、相談中。。。
そして、、、
一波乱はなく、第1シードがサービスキープ。
試合終了!
第2セットも第1セット同様【6-4】で第1シードペアが取って勝利です。
明日の決勝戦に進みます。
やっぱり強かったです。。。
4人で歩み寄って握手。
第1シードペア。
勝利の喜びを観客に伝えます。
敗れた日独ペアは静かにコートを去ります。
お疲れ様でした。
インタビューに答える第1シードペア。
明日の決勝戦も頑張ってください。
本日の全試合が終了して、私もコートを去ります。
やっぱり前の席でレベルの高い試合を見るのはとても楽しかったです。
帰宅の前に【ラケット購入ミッション】
本日の試合はすべて終了。
今終わったダブルスの準決勝の結果がもう出ています。
空欄なのは明日の決勝戦だけ。
試合を見て満足したので、次のミッションはここに来た時に目を付けていたラケット購入です!
選んだラケットは、メーカーは今使っているのと同じヘッド。
そして今回私に合いそうだと思って選んだのはシャラポワモデルです。
買う気満々でラケット売り場に行くと、なんともうほとんどラケットが残っていない!
うかつだったわ~。
自分のグリップサイズがあるか心配でしたが、1本だけ残っていました。
よかった~。
本当を言うと、この大会用のグッズではないので、無理してここで買わなくてもデュッセルドルフに戻って同じモデルを探せばいいのですが、
せっかくなので勢いがある今買ってしまいたい。
1本残っていて良かったです。
店員さんは私がラケット2本買うつもりなのかと思って、一生懸命もう一本同じグリップサイズのラケットを探してくれましたが、私が手に取っている1本が最後のラケット。
いやいや、試打してないラケット2本いっぺんには買いません。
今は1本で充分ですよ。。。
ラケットをレジに持っていくと、店員さんが私のラケットにあったガットを探してくれました。
そう、今回はラケットを買った人にはガットを2本サービスしてくれるのです。
ただ、私が買ったラケット用のガットが1本しか残っておらず、
店員さんが他のガットを紹介してくれたのでそれをもらうことにしました。
店員さんは恐縮していましたが、こっちのガットもいいガットと言っていたし、私は2本試せるのも悪くないと思ったので特に問題なし。
違うガットを試せるのもちょっと楽しみです。
混み込み電車にてデュッセルドルフへ帰宅
イベント終了で、あんなに混んでいた会場も閑散としてきました。
スタンドも次々に閉まっていき、みんな手早いな~。
私も会場を去ることにします。
行きは車でしたが、帰りは例年通り電車で家に向かいます。
去年までと違うのは、戻る場所がハンブルクではなくデュッセルドルフだということ。
会場のすぐわきにある【ロジャー・フェデラー通り】にも別れを告げます。
去年まで長年続いた【ゲーリーウェーバー】の冠が入ったイベントセンターと、
その下にある【ノヴェンティ オープン】の幕。
今年は急なスポンサーの変更で間に合わなかったのでしょうけど、
来年の大会ではもう【ゲーリーウェーバー】の名前は全部なくなっているのかな。
少し寂しいですけど仕方ありません、、、
周りは本当に閑散として何もありません。
このテニスの大会もテニスファンばかりが集まっているのではなく、一つのイベントとして近所の人が遊びに来て楽しんでいる側面もあります。
天気のよい時に遊びに来て、スポーツ観戦しながらビールで一杯って、テニスファンじゃなくても楽しそうな娯楽ですもんね。
ここにもゲーリーウェーバーからドイツバーンの駅までの案内看板が。
ゲーリーウェーバーの名前、ここでは大分浸透していたんだろうな。。。
何年か前初めて私がこの大会を観戦に来た時、優勝セレモ二―で、スポンサーのゲーリーウェーバーさんが来てスピーチしてくれました。
その時、自身のテニスとの関りと愛着、どうして大会の開催を始めたのか熱い想いを語ってくれたのを思い出します。
ドイツバーンの駅に到着。
イベントがない時にはほとんど誰も乗り降りしないような単線の駅。
しかし、今日はこれまた例年通り大混雑です。
時刻表を見ると、まず私が乗るのとは反対行きの電車が来て、その後私が乗る電車が来るようです。
しかし、単線のせいなのか、単に逆方向行の電車が満席すぎて身動きとれなくなったのか、逆方向の終点まで行って戻ってくるはずの電車は時間になってもまったく戻って来ず。
結局私が行きたい方向の電車が来るまで30分以上待ちました。
そのせいでオスナ―ブリュックでデュッセルドルフへの乗り換えに間に合うか時間ぎりぎり。
1時間に1本しかない電車なので、乗り遅れたら帰りが1時間も遅れてしまいます。
幸い結果的に間に合って、今にも発車しそうな電車にぎりぎり乗り込みました。
ここまではいいのですが、テニス会場からの電車が遅れて乗り換えに間に合うかわからなかったので乗車チケットをまだ購入していなかったのです。
電車に乗ってから慌ててネットでチケット購入しようとするも、ぎりぎりでネット回線が悪くなり、チケット買えず。
電車内で引き続きチケット購入試している途中に、車掌さんがチケットチェックに来てしまいました。
ネット購入が間に合わなかったので、車掌さんからチケット購入を頼むと、車内購入だと15ユーロ割り増しとのこと。
げ。
いつもネットから買うから最近車内で購入することは全くなかったけど、いつの間にか割り増し料金を取るようになっていたのか。
それでも割り増し料金必要なんですか。
遅延電車による接続不具合で問題が起きた場合は、基本的にドイツバーンが責任を負うはずなのです。
すると車掌さんは急いで電車の接続をチェック。
時間ピッタリに来ています。
さも私が割増料金を払いたくないからいい加減なことを言っているような口ぶりです。
定刻に全然来なくて、30分以上待ったんですよ、ハレの駅からここまで。
と事実を説明するも、車掌さんは私の言う事よりチェックした機械アプリの結果の方を信用します。
凄く混んでいて、駅で大勢の人が30分以上待ったんですよ。
嘘を言っているわけでもないのに、疑いの目で見られるのは頭に来ます。
多分私が乗ろうと思った電車は、遅延じゃなくて1本丸ごと運休になったのでしょう。
それで次の時間の電車は時間通りに来たから、アプリしか見てない車掌は「電車は時間通り」と言い張るのです。
私も嘘つき呼ばわりされて黙っていられないので抗議しますが、車掌は15ユーロ上乗せした料金を請求するだけです。
チケットはどっちみち購入しないといけないので、押し問答の末結局15ユーロ上乗せチケットを購入しましたが、納得はいきません。
せっかくよい試合をみていい気分だったのに、台無し。
流石にこれだけいるとドイツバーンの遅延にはもういい加減慣れている私ですが、これは久しぶりに頭に来る出来事でした。
(それほどずっと怒っていられないタイプなので、いつの間にかどうでもよくなってしまいましたが、今これを書いていてまたその時の嫌な気分を思い出しました。。。)
購入したラケットのその後
新しく購入したラケットの使い心地はというと・・・
簡単に言うと【打球感がとても良くて大満足!】
ラケット技術の進歩なのか、ガットがいいのか、はたまた私のプレイスタイルに合っていたのか、きちんと当たった時はキレがよく、なんとか返しただけの時も相手コートに入る!
近所によいガット張り店も見つけて、とても満足。
のこるは自分の腕を磨くだけなのです。。。
2019年ハレテニス観戦記終了。