たまに、ドイツ在住の日本人の方から、
”ドイツ人がxxxってよく言ってるんだけど、これって一体なんて言ってるの?”
という質問されることがあります。
そういう場合は大抵、一つの”単語の短縮形”の場合が多いです。
単語の短縮形はドイツ語の辞書には載ってない事も多いですし、
一人で考えていてもわからないことが多いです。
これからいくつかの例を出して説明します。
一度知ってしまえば、今までわからなかったドイツ語が
次からはわかるようになります。
ドイツ語の省略形
そもそもドイツ語は基本”一つの単語が長い”、という特徴があります。
これは一方から見れば単語の意味をわかりやすくしています。
例えば”机”という単語は“Tisch”(ティッシュ)と言いますが、
これが食事用の机になると、日本語だと”食卓”という違う単語になりますよね。
これがドイツ語では”Esstisch”つまり、
”essen(食べる)”と”Tisch”を合体させた複合語になります。
日本語の“食卓”はこの単語を知らないと意味がわかりませんが、
”Esstisch”だと単語の意味を知らなくても、
「もしかして最後に”Tisch”という単語があるので、
机っていう意味なのかな、”Ess”は”essen”から来るのかな、
ということは”食卓”という意味かな」とだいたい意味の推測がつきます。
ドイツ語は結構この手の複合語が多いのです。
この特徴は、一方ではわかりやすくていいのですが、
他方では、前にどんどんつなげていってしまうと、
一つの単語が長くなってしまいがちです。
一つの単語が長いので、口語のドイツ語では省略形が使われることが多いのかもしれません。
具体例
例えば、”すいません”という意味のドイツ語に
という単語があります。
この単語は日本語の”すいません”の使い方に非常に似ていて、
”ごめんなさい”という謝罪の意味だけではなく、例えばレストランの注文で、
お店の人への呼びかけにもよく使われる、大変便利な言葉です。
まさしく、日本の”すいません”と同じ意味です。
非常によく使う便利な単語なんですが、長いですよね。
なので実際使うときはドイツ人は”schludigung (シュルディグング)”と言っています。
最初の”Ent…”を言うことはめったにありません。
もっと短いと、”schludige..”みたいに発音的には、
”シュルディゲ・・・”くらいしか言ってないようにも聞こえます。
”おはよう”や”こんにちは”、”こんばんは”なども、本来は
というのですが、これも、最初の”Guten (グーテン)”を発音するドイツ人はあまりいません。
“Morgen”, “Tag”,“Abend”, 発音は
“モーゲン”、”ターク”、“アベーント”なんですが、
これもそんなにはっきり発音してません。
いやいや、今あなた”モーグ”とか”ター”とか”アーブ”くらいしか言ってないでしょ(^^;)
なんて思うこともあります。
でも伝わってコミュニケーション取れてるから問題ないんでしょうね。。
日本でも東北や北国ではあまり口を開けないで話すって聞いたことがあります。
ドイツも寒い国だから、それと同じで
あまり口を開かないで省エネで話すことが多いのかもしれません(笑)。