ドイツのタバコはひと箱20本入りで7ユーロもします。
日本円で900円以上です(2018年現在)。
(※2021年末現在はひと箱20本入り7,2ユーロ)
それにも関わらず、ドイツでは日本より喫煙者が多いと思います。
感じとしては、全体の3割くらいが喫煙者。
歩いていると、男女問わず歩きタバコをしている人をよく見かけます。
しかも、ポイ捨てしている人が多い!
以前、知り合いのドイツ人がタバコをポイ捨てしているのを目撃したので咎めたところ、
そのための税金だよ、彼らの仕事を奪ったらだめじゃん。
とうそぶかれたことがありました。
まだ10代の少年だったので、冗談のつもりか知りませんが(ドイツでは18歳から喫煙が可能です)、もしやドイツ人の大半がこんな感覚でいるのかとびっくり。
あなたがこれを捨てなかったら、税金を他の所に使えるじゃん!
事実、歩きたばこのポイ捨ては結構多いのです。
それから、ドイツでは日本と違って、男女のタバコの比率はそれほど変わりません。
女性の喫煙者も男性と同じくらい見かけます。
ある統計でみると、2015年の男女の喫煙の割合の差は数パーセントでした。
ドイツのレストランでは2005年から法律が厳しくなり、基本的に禁煙、そして会社などの建物でも全面禁煙です。
テレビやラジオでのタバコの広告も、なんと1975年から禁止されています。
しかもタバコのパッケージには”タバコはあなたを殺すかもしれません”などの過激なメッセージが書かれています。
最初に見たときびっくりしてちょっと怖くなりました。
それだけ受動喫煙者を守るために厳しい規則があるにも関わらず、喫煙者が多いのは本当に不思議です。
今回は、彼らが一体どこでタバコを吸っているのか、ドイツの喫煙事情をご説明します。
家ではベランダで
自宅や友人宅にお呼ばれしたときなど、ベランダがある家ではベランダでタバコを吸う人が多いです。
タバコを吸う人が多いと、ベランダの方がメイン会場のように感じる場合も。
窓を閉めておけば、部屋の中まで煙が入ってくることはありませんが、一つ弊害があります。
そうなんです、私も初めは気が付かなかったのですが、ある時、自宅の家の窓を開けていて、なぜかタバコのにおいがしたことがありました。
と思ったら、下の住民さんや隣近所の住民さんがベランダでタバコを吸っている模様。
なるほど、タバコの煙ってこんなに強いんだ、と気が付きました。
あまり自分の周りにタバコを吸う人がいないので、気が付きませんでした。
レストランでは冬でも入り口の前でグループができてる
法律が厳しくなり、2005年に、レストランできっちりとドア付きで分煙質のないレストランは全面禁煙、と決まった時、大変驚きました。
実際、イタリアでドイツより少し前にこの法律が実施される直前は、飲食業界が反対してストをしていました。
でも実際はそうはなりませんでした。
もともとドイツ人は多少寒くても、太陽さえ出ていればテラスで食事をするのが大好きです。
テラスでは喫煙可能なので、喫煙者は可能な限りもっぱらテラス席へ。
テラスがない冬も、外に行ってレストランの出口で喫煙をするようになっただけで、レストランに行く人は減少しませんでした。
会社では外へ
会社だと、喫煙者はやはり外に出て行って吸っている人が多いです。
玄関前にたいてい灰皿が置いてあります。
もちろん寒い冬でも、暑い夏でも一年中。
うー、強靭なひとたちだ~。
大きい会社には喫煙室があるのかもしれませんが、私は見たことがありません。
外人局に行っても、職員が休憩中に外に設置してある灰皿を囲んで、タバコを吸っているのを見かけます。
ドイツ喫煙事情まとめ
ドイツでは、受動喫煙者の権利が守られ、建物内では喫煙禁止の決まりがあります。
タバコの値段も高くて、しかもパッケージには恐ろしいメッセージつき。
それなのに、喫煙率は日本より多いという不思議。
高くても、寒くても、環境にあまり左右されてないみたいです。
この環境でこれだけ多かったら、受動喫煙者権利が話題になる前の喫煙率はもっとずーっと多かったのかもしれない・・・
吸う人は吸う。