2019年1月に現在住んでいるハンブルクから、デュッセルドルフへ引っ越しをすることになりました。
今回はドイツ国内引っ越し実録家探し編第5弾です。
前回は、家探しにデュッセルドルフにやってきて、物件を2つ見学したところまでです。
今日がデュッセルドルフ滞在最終日予定。
果たして家は無事に見つかるのでしょうか。
【火曜日】デュッセルドルフ滞在最終日(予定)
本日がデュッセルドルフ最終日予定です。
でも、物件を見つけるのが目的なので、滞在を延長しようかどうしようか迷っています。
どちらにしても、このホテルは今日までしか予約していないので、11時にはチェックアウトしなくてはいけません。
今日は16時15分に三つ目の物件見学の予定が入っています。
とりあえずチェックアウトの時間まで、メールとネットで物件チェックです。
明後日の木曜日のxx時から二つの物件を見学することができます。
見学ご希望であればご返答いただけると助かります。
どうしようかな。
もし今日中に物件決まったら、もう物件見る必要ないしなあ。
でも今日の結果待ってからだと返事が遅くなっちゃうしなあ。。。
とりあえず保留にして、ホテルのチェックアウトの用意をしながら検討します・・・
とりあえず見学OKの返事だけ出しておこうかな。
もし今日物件が決まったら、後で断りのメールを入れればいいや。
ということで、とりあえず木曜日見学の予定を確保しておきます。
チェックアウトして落ち着ける場所へ移動
11時にホテルをチェックアウトして、大きい荷物だけ預けて外に出ます。
12時頃電話が来た時にあまり騒がしいところにはいたくないので、とりあえず中央駅の方に向かって歩きながら、落ち着けそうな場所を探します。
適当に歩いていてもあまりピンと来るところが見つかりません。
とりあえず中央駅に来たので、お昼時ですしお昼がてら不動産屋さんからの電話を待つことにします。
でもほとんどがパン屋さんや喫茶店で、あまりゆっくりできそうなところはありません。
ここにしよーっと。
中央駅の一番最後に一つだけちょっとゆっくりできそうな簡易レストランがあったので、そこで昼食にします。
簡単なファーストフードにはトイレがないところも多いのですが、ここならトイレもありそうです。
南ドイツとフランスの国境付近であるアルザス地方の名物のフラムクーヘンを食べます。
滞在中あまり野菜を取っていないので、気持ちばかりでも野菜を取ろうと、トッピングは野菜。
お店に入った時はもう12時近く。
ゆっくり注文して食べて、13時を過ぎても不動産屋さんからは連絡が来ません。
大家さんと連絡が取れないのかな、それとも大家さんがキッチンつけないって言ったのかな。
電話すると約束はしても、何の進展もなかったら不動産屋さんが私に連絡してこないのは大いにあること。
とりあえず、食事は終わったのでこのレストランは出ることにします。
というわけで、これから働く職場の住所まで行ったり、その辺を散歩したりして時間をつぶします。
というわけで、ホテルに戻って預けていた荷物を引き取ります。
今日の物件見学はホテルからはちょっと遠いのです。
グーグルマップによると、歩いて40分くらいかかるみたい。
4kmくらいあるのかなあ。。。
まあ、時間はあるしのんびり余裕を持って行こう。
荷物を二つ持って雨だったら傘させないし困りますが、晴れているので歩くのは問題ありません。
またまた中央駅を通り過ぎて、見学物件方面へ向かいます。
今日の物件はフリンゲルンノルトという場所にあるのです。
ちなみに昨日見た物件はペンぺルフォールトという場所です。
この物件に決まったら、この辺散策し甲斐がありそ~!
しかし、どんなにゆっくり歩いても限度があります。
約束の16時15分より1時間以上前の15時くらいには現地についてしまいました。
時間がたっぷりあるので、ここから昨日の不動産屋さんに電話を入れます。
昨日の物件の事なんですが、キッチンの件はどうなりましたか。
大家さんと連絡ついたでしょうか。
大家さんとは連絡がついたんだけど、やっぱりキッチンはつけないって言ってたの。
そうですか。残念だけど仕方ないですね。
私、これから1時間後に別の物件を見る予定なんです。
この物件見た後、あなたの物件に決めたいと思った時また連絡してもいいですか。
連絡待っています。
結果は残念ですが、少なくともキッチンはつけてくれないということはわかったので、今の物件との比較がしやすくなりました。
この地域は会社からは少し遠くなるけど、落ち着いていいところです。
これから見学する物件の気になる点は、屋根裏部屋だということ。
屋根裏部屋とひとくちにいっても、実際は一番上の部屋というだけで、普通の部屋とほとんど変わらない場合もあります。
しかし屋根裏部屋というだけあって、物件によっては住居に適してない場所を無理やり貸している場合もあるのです。
物件の時間までまだ時間があったので、近くのスーパーの中にあったカフェで待つことにします。
ラッキー。
そうだ、キッチンについて調べてみよう。
ラッキーにも無料wifi付きだったので、自分でキッチンをつけるとしたらどこでやってもらえるのか、価格はどれくらいなのかリサーチ。
IKEAとかは割とリーズナブルなキッチンがありました。
設置もしてくれるならここでもいいのかなー。。。
夢中になって色々調べていたらあっという間に時間が来てしまいました。
最後までは調べられませんでしたが、なんとなくそこそこの価格でキッチンをつけられる感触がしてきました。
物件見学その3
不動産屋さんと待ち合わせて、いよいよ物件見学です。
だから今まで誰も住んでいないし、全部新品だからきれいでしょ。
確かにすべてが未使用で、全部がピカピカしています。
バスタブはないけど、シャワールームもこの通りピカピカで気持ちがいいです。
(本当はバスタブの方がいいけど、これだけきれいだしまあシャワーでもいいかな)
次はベットルーム。
屋根裏部屋だけあって、屋根の角度が急だなあ。。。
ベットくらい置けるかとおもったけど、これじゃあここは完全にデッドスペースになっちゃうな。
いくらきれいでも、この急角度の屋根では使い勝手がよくありません。
しかも片方だけでなく、部屋の反対側も同じくらいのデッドスペースがあるのです。
学生とかだったらそれでもいいかもしれないけど、学生にしては家賃高いしなあ。。。
結構この屋根はマイナスです。
居間になる部屋は可もなく不可もなく。
次はいよいよキッチンです。
これは自分でつけないとダメなんですか?
一番簡単なI字型のキッチンをつければ、安くつけることができるから問題ないですよ。
ということは、本当にこの地域ではキッチンなしがスタンダードなのかもしれないなあ。
それなら昨日見た物件に決めようかな。
昨日の時点では、キッチンなしが普通だなんてあまり信じてなかったのです。
でも二人の不動産屋さんが悪びれずにこういうのであれば、この地方では本当にこれがスタンダードなんだろうと納得。
どちらもキッチンがないのであれば、昨日の物件の方がずっといいです。
場所も会社から歩いて行かれて治安もよし。
バスタブとバルコニーがついて、二部屋とキッチンと収納スペースもあってリノベーション済み。
家賃も比較的安くて理想的です。
三つ目の物件を見たことで、二つ目の物件の良さがわかりました。
この物件の不動産屋さんには、興味があったらまた後で連絡することにして、お礼を言って別れます。
昨日見学した物件2にしようと決める
不動産屋さんと別れたあと、速攻で昨日の不動産屋さんに電話をします。
いくら、こちらが住みたいと言っても少しの差でライバルに取られてしまうこともあるので、決めたら即意思表示をしないといけません。
今別の物件を見終わったところなんですが、結局その家もキッチンがなかったんです。
それだったら、あなたの所の物件の方がずっと良かったので、昨日見た物件に決めます。
まだ他の人に決まってないですよね。
それじゃ、これから急いで大家さんに確認してみますね。
あなたはいつまでデュッセルドルフにいるの?
もしもう帰っちゃうのなら、ハンブルクまで郵送でやりとりもできるけど。。。
もし今日大家さんと連絡がとれて、明日賃貸契約書ができるというのであれば、一泊デュッセルドルフの滞在を伸ばしても構いません。
ドイツでは契約書にサインをするまでは何が起こってもおかしくないのです。
口約束はなんの効力もありません。
いつ来るのかハラハラしながらハンブルクで郵便を数日待つより、ここにいる間に全部済ませるのが一番なのです。
それじゃ、まずは大家さんに連絡をしてみます。
また10分後に連絡するから待っていて下さい。
この待ちの10分間は長かったです。
最初はそのまま待っていたのですが、思ったより時間がかかるようですし、ここにいても寒い。
どうせ移動しないといけないし、とりあえず中央駅の方に歩いて行こうかなーと思って立ち上がった瞬間、電話がかかってきました。
大家さんと連絡がとれてOKが出ましたよ。
私も急いで賃貸契約書を作成するから、15分後にここに来てもらって今日契約書にサインしちゃいましょう。
今日全部できるんですか?
嬉しいけど、今ちょっと今違う場所にいるので、そこまで15分じゃ行かれません・・・
えーと、30分後でいいですか?
私が昨日建物の前まで行った、事務所の方に行けばいいんですよね?
じゃあ、30分後に待ってます。
まさか、今日中に契約書まで作成してくれるなんて思ってませんでした。
今日全部済ませてハンブルクに帰れるなんて、ラッキーすぎて何も言えません。
昨日事務所の前まで行っていたのも幸いで、場所もわかっています。
30分でつけるように急いで事務所に向かいます。
グーブルマップさまさまで、無事に約30分後に事務所につきました。
分厚い賃貸契約書の内容を確認しながら、サインをします。
分厚いといっても、大事なポイントは決まっているので、そこをチェックするだけです。
この物件すごくいい物件なのに、私の他に見学したいっていう人いなかったんですか?
それで、休暇明けの昨日前の持ち主からカギを返してもらって、そのあとすぐにあなたが見学に来たから。
決まる時はすぐ決まるのよね。
うーん、別件で電話したらちょうどいいタイミングでこんなことになるとは、なんてラッキーなんでしょうか。
でも、なんでも決まる時って、頭の中の計算だけでは予想しきれない何かが決定要因になることが多いのです。
それは流れとかラッキーとか運とかタイミングとか、とにかく自分の努力ではどうにもならない外的要因。
頑張って自分のできることを努力したら、その上に計算できないラッキーが起こることが結構多いのです。
IKEAとかでもいいのかなあ。
あ、でもまずキッチンの大きさ測らないとダメですね。
あなたはいつデュッセルドルフに越してくるの?
でもキッチン搬入に時間がかかるなら、それより前にもう一回来るかもしれません。
あ、それとは別に来週またここに打ち合わせに来る予定はあります。
賃貸契約は1月からだけど、もう部屋は空いているから、来週こっちに来た時にカギの引き渡ししてもいいですよ。
その代わり、敷金と1月分の家賃はそれまでに支払っておいてくださいね。
来週カギの引き渡ししてもらえるならとても助かります。
じゃあ、その時にキッチンの大きさ測れますね。
敷金と1月分の家賃はすぐ支払います。
そういえば、礼金はどこに払えばいいですか?
礼金は必要ないですよ。
礼金が必要ないってどうしてですか?
それが仕事なのに???
礼金は大家さんが支払うことになったの。
店子が払うのは禁止になったのよ。
確か、2015年だったかな。
だからあなたにとってはラッキーね。
いつの間に変更されたのか、全然知りませんでした。
それは家を探す方としては嬉しいです。
しかも、契約締結した時間はちょうど、彼女の仕事終了の時間。
残業をしないドイツなので、全てのタイミングがあと少し遅かったら契約締結は明日になるところでした。
本当にうれしい~!
手に賃貸契約書を持って、中央駅に向かいます。
デュッセルドルフ中央駅に到着。
昼と同じ店で夕食も
昼間も来た中央駅ですが、ミッションコンプリートの後は全てがきらきらして見えます。
ハンブルクの帰りの電車を調べます。
今すぐ乗れる電車がありましたが、ちょっとギリギリすぎます。
お腹もすいたので電車は1時間遅らせて、ここで軽く夕食を食べて帰ることにしました。
中央駅でゆっくりできるところは一ヵ所だけ、ということで、昼間フラムクーヘンを食べたのと同じ店に行きます。
昼と違うのは、乾杯のビール!
サラダに、炒めたジャガイモとベーコンと目玉焼き。
ビールによく合って美味しいのです。
おまけの出来事
いい気分で夕食を食べて食事終了。
ウエイトレスさんを呼んで、お会計を頼んでいると、そこに見知らぬおじさんが入ってきました。
そしてすーっと近づいてきて、なぜか私と同じテーブルの隣の席に座ってきたのです。
私が座っていたのは4人用のテーブルですが、他にテーブル空いているし、しかも座りやすい通路側ではなく、奥に座っていた私の隣にわざわざ座るとは!
ぎょっとしちゃいました。
他にも空席たくさんあるでしょ!
驚いておじさんに言うと、おじさんは悪びれもせずにやにやとしています。
あー、そうですか。
私はもう会計頼んでどうせすぐいなくなるんで、どうでもいいから勝手にすれば。
会計に来たウエイトレスさんも、驚いて目を丸くしておじさんを見ています。
私は一秒でも早く出たかったので、急いで支払いしたら慌てててチップちょっとしか払えなかった―。。。
ちょっと昨日の一つ目の物件の気味が悪かったおじいさんを思い出しました。
しかし不愉快なこととかどうでもいいことは結構すぐ忘れるたちなので、ふん、って思うくらいで実害はなし。
【火曜日夜】無事ハンブルクへ帰宅
時間なのでホームに向かいます。
電車は30分ほど遅れましたが、そんなことは些細なこと。
持ってきた本を読みながら待っていればなんていうこともありません。
始発のハンブルクと違って、デュッセルドルフは中央だからよく遅延が起こりそう。
乗ってしまえば後はハンブルクに戻るだけです。
疲れていたのでハンブルクまで爆睡。
あっという間にハンブルクに到着していました。
家に戻って気づいたおまけの出来事
無事に家に戻り、荷物を開けようとした時に気が付きました。
チェックアウトの時につけたはずのスーツケースのカギがない???
今回小さめのスーツケースを持って行ったのですが、申し訳程度につけていた簡易カギがなくなっています。
ホテルでちゃんとつけたと思ったのに、きちんとはまってなくて外れちゃったのかなあ。。。
あー、でもホテルのフロントに預けたから、もしかしたらなんか盗もうとしたのかも。。。
今回は観光でもないし安いホテルに泊まったので、もしかして管理が甘かったり、道徳意識の低い従業員が何かたくらんだのかもしれません。
預けたスーツケースの中には大事なものは何も入っていません。
読み終えた日本の本と着替えと洗面用具くらい。
パスポートや財布やタブレットはもちろんのこと、充電のアダプター、モバイルバッテリー、充電ケーブル、折りたたみ傘、眼鏡など、少しでも他人が興味がありそうなもの、なくなって困るものは、全部持ち歩いていました。
スーツケースの中をあけてもなくなったものはゼロ。
カギもしっかり閉まってなくて自然に落ちたのか、だれかが意図的に盗ったかは不明です。
デュッセルドルフ物件探し【まとめ】
このように最終的には予定の日数で、無事に気に入った場所に気に入った家を見つけることができました。
これでまた一つ肩の荷が下りました。
やはりやってみないとわからないことがいくつもありました。
今日の家探しでわかったこと:
・デュッセルドルフにはキッチンなし物件が多い!
・礼金払わなくてよくなってた!
・かなりの範囲を徒歩でいかれる
・グーグルマップのありがたさ
・スーツケースには頑丈なカギをつけること
家は無事に見つかったので、これからは引っ越しが待っています。
まずは引っ越し業者を決めなくてはいけません。
とりあえずここで家探し編は終了です。
引っ越し編に続く。。。