2022年4月。
ドイツでも桜の季節になりました。
夏時間も始まり日も長くなり、よい季節の始まりです。
せっかくなのでデュッセルドルフから日帰りで行かれるボンの桜通りのお花見のついでに、
近郊のケーニックスヴィンターにあるドラッヘンブルク城(Drachenburg)、
日本語でいう”ドラゴン城”へ行ってきました。
今回はその様子をご紹介します。
デュッセルドルフから車で約1時間10分
ドラコン城はケーニックスヴィンター(Königswinter)という
デュッセルドルフから車で約1時間10分位のところにあります。
もちろん公共交通機関を使っても行かれます。
(ちなみに電車でもICEで行けば所要時間同じく約1時間10分。)
あまり聞いたことない地名かもしれませんが、ボンの近郊にある街です。
登山列車に乗ればあっという間
お城の麓にちょうど電車の線路があり、その手前の駐車場に空きがあったので停めました。
後からみたらお城側にも駐車場があったので、そちらの方が若干お城に近いです。
とはいっても徒歩で数分の距離なのでそれほど違いはありません。
山の中腹にあるお城が見えています。更に頂上に岩が見えます。
山の中腹にあるのがドラッヘンブルク城と言われるドラゴン城、そして
頂上にみえている岩のある場所は、ジークフリード伝説の元になった所。
今日の目的は山の中腹のドラゴン城と頂上の岩が見えるジークフリード伝説場所に行く事です。
時間と元気があれば、徒歩でお城まで登れますし、頂上のジークフリード伝説の岩場まで行かれます。
しかし、ボンで満開の桜を見てからやってきたため今はもう夕方。
本日は便利な文明の利器、登山列車で上まで登ります。
お城と頂上に行ってくれて往復で12ユーロ。
時間と体力消耗を防ぐには大いに価値があります。
のどかに揺られながらゆっくり山を登ります。
まず初めは中腹にあるドラゴン城へ。
列車だと本当にあっという間で体感としては5分くらいでしたが、経験者に聞いたところ、歩くとかなりかかるらしいです。
登山列車ありがとう!
ドラッヘンブルク城到着
あっという間に楽々で山の中腹のドラゴン城に到着です。
早速お城に入ります。
2022年の開城時間は時期によって3種類に分かれています。今は4月だから11時から18時まで。
登山電車でお気軽に来られることもあってか、結構人がいます。
お天気もいいし、私たちみたいにボンでの桜見学のあと来た人もいるのかも。
長い冬も終わり夏時間が始まってみんな心なしかウキウキと楽しそう。
城内のお土産屋さんにはドラゴンがたくさん!
お城に入ってすぐがお土産屋さんでした。
ここ数年訪れた観光名所のマグネット集めをしている私はここでもマグネットをゲット。
わー、流石ドラゴン城。カッコいいドラゴンがいる。
ミニミニドラゴンも。
と思えばファンタジーテイストのぬいぐるみドラゴンも。
なんかドラクエの世界みたいでゲームの中にいる気分です。
興味深そうにじっとみている子供も可愛い。
いよいよドラゴン城の中へ
カッコいいお城のたたずまい。目の保養になります。
この色合いはハルツ地方のヴェロニゲローデ城を思い出します。
あのお城もかっこよかったなあ~
(興味のある方はこちらもチェック)
いよいよドラゴン城に入城
いかにもお城らしいたたずまい。お城好きにはたまらないですね。
真ん中に二―ベルゲンと書いてありますね。
二―ベルゲンの歌というドイツの叙事詩の中でジークフリード王子が
ドラゴンを倒すイメージ表しているのでしょう。
この部屋、いかにもジークフリード王子がドラゴンを倒すための会議に使われたような部屋だと思いませんか。
真ん中の白い服の人物がジークフリードでしょうか。
図書室。どのお城に見学にいっても大抵図書室があります。活版大量印刷があるあるわけもなく、
手書きで装飾たくさんの1冊1冊がオリジナル。本好きの私が好きな場所。
かと思えば突然のベートーベンの像。流石ベートーベンの生家ボンのご近所。
さっきボンで見てきたばかりのベートーベンの生家を思い出します。
生きてるころベートーベンもここを訪ねたことがあるかもしれません。
あ、真ん中の人物はドイツの画家デューラーだ!
左は確認するとラファエロの自画像でした。右はレンブランド。
3人とも有名な画家ですが何かドラゴン城とゆかりがあるのでしょうか。
余談ですが、デューラーは1500年当時西洋絵画史で初めて自分の自画像を描いて有名になった画家さん。
そのため同じ有名な画家でもラファエロとレンブランドの自画像はわからなかったけど、
真ん中のデューラーはすぐにわかりました。
たまたまこの間ミュンヘンで彼の自画像をみてきたばかり。
それがこちら。
アルブレヒト・デュラー【自画像】(ミュンヘンのアルテピナコテーク)
ドラゴン城に描かれているのとそっくりですよね。
城内見学はまだ続きます。
階段の壁画もゴージャス。
ドラゴン城はお城としてはそれほど大きくありませんが、それでも廊下がこのサイズ感。
よく見ると充分広いですよね。お城を見慣れてくるとだんだんサイズ感がバクってきます。
ドラゴン城の中庭
城内を一通り見学して中庭に出てきました。ちょうど花盛りで見ごたえありです。
ヨーロッパは景色も建物もきれいなところが多いので、散歩しているだけで楽しくなってきます。
ここから降りたら普通に麓まで帰れるのでしょうか。。。
そして、中庭の先を更に歩くとその先にはなんとカフェが!
この中庭にカフェを作るアイディアが素晴らしい!
ここではお城とライン川の景色が最高のご馳走です。
見て下さい、この景色。お気軽にこんな景色が楽しめるのがドイツの良いところ。
ドイツ人も思うことは同じ、席は結構埋まっています。
よい景色を眺めながらカフェでコーヒーブレイク。贅沢な時間ですね。
そろそろ夕方になってきました。
名残惜しいですがお城を後にして、頂上のジークフリード伝説のモデルになった場所へ向かいます。
頂上のジークフリード伝説の岩へ
運転手さんの真後ろから景色を楽しみながら山頂へ。
山頂に到着すると眼下にはライン川が。
いい眺めです。
電車を降りてすぐのところにレストランがありました。ここで飲むビールも美味しそうです。
しかし、今日はもう夕方なのでビールは諦め、早速ジークフリード伝説の地まで歩きます。
もうすぐ上に岩が見えています。
頂上への道はこんな感じ。ほんの数分歩けば到着です。
もう目の前です。
てっぺんに到着しました!
かつてはここに砦があったのでしょうか。建物の一部が残っています。
ここからの眺めも素敵です。
この場でジークフリードとドラゴンが戦ったのでしょうか。
これがここからの景色のベストショットかなあ。
こうしてみるとドイツは本当に山の起伏が少ない。平野がずーっと続いています。
下にみえるのが登山列車の降り口があった場所です。ビールを飲んでいる人たちが見える。
しばらくここからの景色を堪能していました。
山頂からの眺めも堪能したのでそろそろ下山します。
登ってきた道を再び戻ります。駅に登山電車が停まっていたのですぐ乗ることができました。
これにて本日の小旅行は終了。あとは帰るだけです。
もう一度中腹のドラゴン城の停車駅に停まりました。電車の中から最後にもう一度かっこよいドラゴン城を見納め。
楽しい一日でした。
最後におまけでドラゴン城に来る前に寄ったボンの綺麗な桜とベートーベンの生家をご紹介します。
ボンの桜とベートーベンの生家
桜満開!
日本と比較してお花見はさほど盛んではないドイツでボンの桜並木は数少ないお花見の名所!
綺麗ですねー。
つい先日東京で満開の桜を見てきたばかりですがドイツの桜も種類が違ってまた素敵。
今年は2度も桜を楽しむことができました。
花のトンネルをくぐりながら歩きます。
こちらはまた違う種類の桜。ドイツの建物とマッチしていい感じです。
ベートーベンの生家
そしてこちらはボンにあるベートーベンの生家
ピンク色の建物で思ったより可愛らしい印象です。
向かい側にあるベートーベンショップで入場券を買って中に入ります。
若かりし頃のベートーベン。
ベートーベンの生家の内部は残念ながら撮影禁止。
それでも日本の音楽の教科書にも載っているベートーベンの自画像の中で一番有名な絵の
オリジナル(思ってたより色鮮やか)、ベートーベンの手書きの作曲した楽譜など、
見どころがあって楽しめました。
こちらは建物をでた裏庭。
色々な場所で様々な年齢のベートーベンを見ることができます。
これもベートーベンか。
こんなベートーベンも。
ベートーベンの生家のショップ
これが向かいにあるベートーベンショップ。ここでチケットを買って生家に入りました。
これこれ、この一番上の絵が生家の中にあったやつ。
ベートーベンとして一番有名な顔で、オリジナルはもっと色鮮やか。
私の時代には音楽の教科書に載ってたけど、今はどうなのかな。
見た時は結構感激しました。
音符のマグカップかわいい。トートバックもあります。
コースターとか紙ナプキンとかも可愛いです。。。
これにておまけのボンの紹介終了です。
というか、本当は今日はボンがメインでドラゴン城の方が予定外だったのですが(笑)
ドイツで快適な生活を送るために
楽しい一日を過ごすことができました。
予定外のドラゴン城訪問が意外にもとても楽しかったです。
旅の途中でもその時の状況に合わせて臨機応変に楽しい旅ができるのは
ドイツ語を習得したおかげです。
現地で生活していて日々実感するのは、現地の言語ができて損することは一つもないということ。
もしあなたが効率よくドイツ語を学びたい、と思ったらぜひ私が書いた
この記事をご一読下さい。
更にドイツ語をもっと学びたいという方はこちらもぜひ読んでみて下さい。