2019年1月に現在住んでいるハンブルクから、デュッセルドルフへ引っ越しをすることになりました。
前回紆余曲折の末、無事にデュッセルドルフに家を見つけることができました。
無事に新しい住所が確定したので、これから引っ越し業者探しやさまざまな転居手続きを行うことができます。
今回からは、ドイツ国内引っ越し実録、手続き編です。
新居が決まって最初にしたこと
デュッセルドルフに家が決まってハンブルクに戻る電車の中で、これから何をすべきなのか思い浮かべます。
- 引っ越し業者探し
- 大型ごみを捨てる
- 電話の引っ越し
- 今の家の大家さんに連絡
- 水道解約
- 電気解約
- 健康保険・年金の移行手続きについて
- 銀行等住所変更
- 郵便物の移転サービス
- 新居のキッチン
新居が決めるまでできなかったこれらの手続きをやっと始められます。
ちなみに今までに終えた手続きは以下の二つだけです。
- 現在の家の解約(1月末)
- 年間通勤定期の解約(12月末)
新居に移ったら移ったでまた新しい届出が必要になりますが、それはさておき、まずはハンブルク関係の解約・変更届に集中します。
事務手続きの鉄則【急ぐこと・時間のかかることから始める】
まずはやるべき事リストの中から、時間のかかることと今すぐやらなければいけないことをピックアップします。
以下の4つが該当します。
- 引っ越し業者探し
- 電話の引っ越し
- 今の家の大家さんに連絡
- 新居のキッチン
引っ越し業者探し
引っ越しをいつにするか、そして引っ越し業者をどこにするかは一番大切なことです。
ハンブルクに戻って次の日からネットで検索し、いくつかの引っ越し業者に合い見積もりを頼みます。
必要事項をネットに記入して数分もしないうちに最初の業者から電話がかかってきました。
だいたいどのようなものを運ぶかサイトで記入いただきましたが、サイズについて教えてください。
そのまま電話で、一つ一つ運搬するものについての大きさを伝えます。
と言っても私もメジャーを用意していたわけでもないので、かなりおおまかなものです。
それでも思いつくものはすべて伝えました。
引っ越しの見積もりは、千xxxユーロになります。
これをメールで送らせていただきますのでご検討ください。
昔ハイデルベルクからハンブルクに越したときは引っ越し料金は1000ユーロ以下でした。
でも昔に比べて社会人になったし、荷物も増えたので仕方ないところです。
見積もりの際に聞かれたのは以下のことです。
- 引っ越し希望日(ある程度幅があった方が安い)→ 一週間の幅をもたせた
- 今と新しい部屋の住所と階数
- 家の前に車を停める場所があるか。→ スペースはあるが空いてないことが多い
- 家の前に引っ越しの車を停められる保証がない場合、役所に申請して引っ越しの届け出を出す(本人が出すか引っ越し業者に代行してもらうかで価格がかわる)→業者依頼
- 取り外し・組み立てを頼むものはあるか → パソコンと洗濯機を依頼
- 大きいものの他に段ボールの数(10%の前後は見積もり料金に含まれる)
- 段ボールは引っ越し業者で用意するのか → 自分で用意する
建物の前に駐車スペースを確保するために、役所に使用料を払って申請する必要があるとは知りませんでした。
うちの前は車を停めるスペースはありますが、いつもいっぱいなので業者さんに市への引っ越し申請を依頼しました。
これは各都市で100-150ユーロかかるようです(自分で申請するならもっと安いらしい)。
ハンブルクとデュッセルドルフ両方頼んだので、この申請だけで300ユーロくらい引っ越し代金が上がります。
段ボールはいくつくらい必要か全くこの時点ではわからなかったので、適当に25箱と伝えました。
実際どれくらいになるのかまだ全然予測できません。
他の引っ越し業者の合い見積もり
一番最初に連絡が来た業者さんの対応が素早く、見積もり価格も納得のいくものだったので、ほぼここに決めていました。
でもとりあえず他の見積もりも待ちます。
次の日に一つ、その次の日にまた一つ、しばらく遅れてもう一つ見積もり業者から連絡がきました。
しかし、二つ目の見積もりが来た時点で、一つ目の方が安かったので最初の業者に決定しました。
(あとから三つ目と四つ目の見積もりが来ましたが、結局一つ目の業者の見積もりが一番安かったです。
とはいっても差は100~400ユーロくらいで、それほど大きな違いでありませんでした。)
一つ目の業者に正式にオファーを出して、請求書の宛先や支払期日などを確認して引っ越し業者は無事確定です。
引っ越し日時に1週間の幅をもたせちゃったから、正式な引っ越し日は運送会社から連絡が来るまで未定だけど。
あー、段ボールそのうちどこかで買ってこよーっと。
タンボールアクシデント
★段ボールは郵便局やそこらへんの店で適当に買おうと思っていたのですが、一つ試しに買った時点で、結構大きいものだと気が付きました。
そこで結局インターネットで安いのを探して買いました。
(それであれば引っ越し業者さんに頼んでもよかったかもしれません・・・)
無事に注文したのはいいのですが、宅配業者が配達時間より2時間も前に来てしまい、まだ寝ていた私は、タッチの差で配達を逃してしまいます。
宅配業者には電話しても自動応答ばかりで全然連絡がとれないし、クリスマス休日で車のある友達も帰省中、業者も祝日は配達してくれなそう・・・
ぐずぐずして返却されちゃっても困るし。。。
引っ越し用段ボール30箱ってどれくらいの大きさだろう?
一度に運べる大きさかなあ。。。
ちょっと心配しながら歩いて10分くらいの場所まで取りに行きました。
幸いなことに思ったより大きくはなく、持参したコロコロを使って一人で家に持って帰ることができました。
これであとは荷物を詰めるだけ!
電話の引っ越し
電話/インターネットは今契約している会社をそのまま引き継ぐつもりです。
電話会社のサイトで引っ越し手続きを調べたところ、引っ越しの一か月前までに知らせてもらわないと希望日時に引っ越しできない、と書いてありました。
新居が決まった時点でもう一か月前だったので、これもすぐ連絡します。
電話連絡でもメール連絡でもいいのですが、とりあえず電話で引っ越しを伝えました。
問題は引っ越し日に1週間の幅を持たせてしまったために、現時点では引っ越し日時がはっきりわからないところです。
ちょっと迷って、結局引っ越し予定の一週間のうち、日程の一番最後の日の午後に電話の引っ越しをお願いしました。
最終日であればほぼ私も新居の方にいっているはずです。
電話会社から確認のメールも届きました。
とりあえず電話の引っ越し手続きは完了です。
今の家の管理会社に連絡
デュッセルドルフに家を探しに行く日に今の家の管理会社から電話が来て、戻ってきたら連絡する約束をしていました。
早速電話して、無事に戻ってきたので金曜日にアポイントを取りました。
実際金曜日に部屋を見に来た人は初めて見る人で、今までの会ったことがない人でした。
管理会社とは違う紳士的な感じがする落ち着いた人です。
担当者変わったんですか?
初めてお会いしますね。
私はこの建物の持ち主です。
今後この部屋をどのように修理するべきかを判断するために家を見に来ました。
てっきり不動産屋さんが来るかと思いきや、大家さんでした。
この部屋は私が8年住んで、その前の住人さんが4年間住んでいて、少なくとも12年間リノベーションしていないのです。
そのため部屋全体を結構古くなっています。
大家さんも私も意見一致で、私が出た後は全部リノベーションすることになりました。
来週はどうですか?
来週来て下さい。
というわけで、次の週に大家さんと4~5人の業者さん(壁・電気・窓などの各専門家)が来て、家を見ていきました。
良かった~、大きな手間が省けたよー。
あとははっきりした引っ越しの日程が決まったら、大家さんにお知らせしてカギの引き渡しをして終了です。
新居のキッチン
新居のキッチンの注文は私にとって今までやったことがないことです。
リサーチも他のことより真剣に取り組みます。
まず見学に行ったときはまだキッチンの大きさを測っていませんでした。
なので12月半ばに新居のカギの引き渡しをした際に、キッチンの大きさを測ってきました。
キッチンはIKEAで頼むことに決めました。
IKEAではキッチンの測定・提案・配達・組み立ての全部セットもあるのですが、それはキッチン用品を2000ユーロ以上買った場合のサービスでした。
そんなに高いキッチン器機を買う予定のない私がやったのは以下のことです。
- ネットで自分のキッチンの大きさに合うキッチンや付属品を選ぶ
- デュッセルドルフに商品の在庫があるか調べる
- 宅配にかかる日数を調べる(通常1週間~長くても10日。3週間以上かかることはない)
- 組み立てサービスを頼みたい場合は別個電話かメールで頼むらしい。。。
- 買おうと思っている商品をハンブルクのIKEAに見に行く
ネットで大体ほしいキッチンと付属品を決めて、ハンブルクのIKEAに見に行きました。
見ているとキッチンの他にも欲しいものがいくつか出てきます。
もともとPC用の机は新しいものにしようと思っていたので、PC用の机と、いい感じの椅子を発見しました。
注文してから宅配まで1週間~10日でいいみたいだし、組み立てのこととか、見ているうちに欲しいものとか色々出てきました。
組み立てのサービスの事も聞きたいし、やっぱりキッチンはネットで買うのはやめて、実際デュッセルドルフに行ってからIKEA店舗に行ってみよーっと。
10日くらいキッチンがなくてもホテルと思えば大丈夫でしょう。
買いたい商品はだいたい決まったので、後はデュッセルドルフに行ってからにします。
事務作業鉄則その2【時間がかからないことはすぐやる】
その他、問い合わせることがいくつかあります。
- 大型ごみを捨てる
- 水道解約
- 電気解約
- 健康保険・年金の移行手続きについて
- 銀行等住所変更
- 郵便物の移転サービス
- 大型ゴミ処分
引っ越しにあたり、断捨離します。
昔のテレビ・ビデオ・プリンターなどの電化製品、テーブルやチェストなどの木製品、処分したい大型ごみがたくさんあるのです。
ハンブルクの市に頼めば、2週間に一度くらいの頻度で年に数回は無料で大型ごみが廃棄できます。
でも、大きいテーブルや重いチェストやテレビなどの電化製品は、一人で一般道路まで運ぶには重すぎます。
しかも、電化製品や木製品など、ゴミの素材によって種類が分かれていて面倒そう・・・・
ちょっとお金はかかるけど、そこにお願いしちゃおうっと!
- 水道・電気解約
大家さんから引っ越しする日ではなく、家の解約の日に水道・電気を解約してほしいというので、1月末で水道・電気を解約します。
水道局にはとりあえず1月末で解約する旨をメールしました。
でも返事は来てないし、最後にメーターを測らないといけないから、まだ手続き途中です。
電気はちょっと困りものです。
というのはたくさんある電気会社の中から仲介業者を通して地域で一番安い電気会社と契約をしていたのですが、そこがつぶれてしまったのです。
電気は来ているので使用に問題はないのですが、解約するのにつぶれた会社に届け出をすればいいのかなあ。。。
というわけでちょっと手続き保留中なのです。。。
- 健康保険・年金の移行手続き
会社勤めを休んでいた時期と、1月からまた勤め始めるにあたって再開される健康保険と年金は、支払う管轄が違います。
私の場合、前のところの保険が切れて、今度のところに移行になるまで2週間間があくので、その間の処理について知りたかったのです。
保険会社と年金の両方に問い合わせたところ、保険会社からは電話で、年金機構からは手紙で返答が来ました。
どちらも同じ答えでした。
保険も年金も1か月ごとで支払いがされているので、1か月以内の移行期間であれば、未払金額なしで自動的に移行されます。
つまり、これらに関しては私は何もすることはないそうです。
ラッキーでした。
- 住所変更・郵便物転送サービス
ドイツでは国外に出る時以外は、転出届は必要ありません。
新しく引っ越した地域に転入届を出せば、前の地域からは自動的に転出できます。
銀行や保険等の住所変更は、ネットや手紙でいつでも変更できるので、それほど急ぐことはありません。
万が一手続きが遅れても、新居に郵便物を転送してくれるサービスを3か月から半年頼むつもりなので、それでだいたいカバーできます。
郵便転送サービスは確か引っ越しの2週間くらい前に頼まないといけない気がしたので、できたら引っ越しの日程がはっきり決まってからお願いしようと思って保留中です。
あとはやるだけ状態にもっていく
こうやって、準備を整え、現在は【あとは荷物詰めをするだけ】状態です。
でも、これが面倒なんですよねえ。。。
まだちょこっと捨てるものを判別してるだけで、段ボールは運んできたままの状態です。。。
ハンブルクで最後の時間を楽しむ計画
もう一つ大事なことが残っています。
これでいよいよハンブルク滞在も最後なので、やり残したことがないように遊びの計画も立てます。
私がまだハンブルクにいるうちにやりたいな、と思ったのは次の三つのことでした。
- エルプフィルハーモニーのコンサートを聴きに行く
- ベルリンのクリスマスマーケットに行く
- ミュージカルを見る
エルプフィルハーモニーのコンサート
エルプフィルハーモニーは、長い間かけて2017年にやっとできたハンブルクの新名所です。
中に見学に行ったことは何度もあるのですが、オープン以来いつもチケットが売り切れで肝心のコンサートにはまだ一度も行けていません。
もともとクラシックコンサートにはたまに行っていて、以前のコンサートホールのライスハレでもピアノコンサートやオーケストラを楽しんでいました。
ですからハンブルクにいる間に絶対エルプフィルハーモニーに行きたいと思っていたのです。
10月末にデュッセルドルフで仕事が決まってすぐにやったことは、ネットでエルプフィルハーモニーのコンサート情報を調べる事でした。
行きたいと思ったらチャンスを逃してはいけません。
思い切ってその時空いていた一番いい席を買っちゃいました。
数日後無事にチケットが郵送されてきました。
これで一つ目の希望はクリアです。
ベルリンにクリスマスマーケットに行く
2つ目に思っていたのは、今まで行ったことのないベルリンのクリスマスマーケットに行く事です。
今年古くからの友人がベルリンに引っ越してきたので、ベルリンにも行きやすくなりました。
デュッセルドルフの家探しが落ち着いたらすぐ計画しよう!
というわけで、新居が決まってすぐ帰りの電車の中で日程調整して、ベルリン行きが決定。
楽しい時を過ごすことができました。
ミュージカル【ライオンキング】
ハンブルクは芸術の都市でもあります。
クラシックコンサート、オペラ、美術館などもありますが、特筆すべきなのはやはり大掛かりな仕掛けが必要なミュージカルです。
これだけ大きなミュージカルをできる都市は限られており、南ドイツからわざわざミュージカルを見にハンブルクに来る人もいます。
私が今までハンブルクで見たミュージカルは、ロッキーとアラジンの二つです。
特にアラジンの大掛かりなステージにはとても感動しました。
単にミュージカルというより、ショーやマジック的な要素もたくさんありで、本当にきれいで見ごたえがありました。
ストーリーが単純なのも楽しめる要素の一つです。
ずーっとそう思っていたのですが、いつでも行かれると思うとなかなか行かないもの。
実は私も最近までライオンキングのことはすっかり忘れていました。
思い出したのはたまたま友達と話していて。
他の都市ではなかなか見られないんだから。
あっ、そうだ、ここにいる間にライオンキング見たいと思ってたんだ!
というわけでその日のうちにチケット入手。
これも最後ということで思い切って手に入る限りの一番よい席を買っちゃいました。
これで思い残すことはありません。
引っ越し手続き【まとめ】
新居が見つかってから私がしたことは以下のことです。
- 引っ越し業者探し(下記に詳細あり)
- 大型ごみを捨てる
- 電話の引っ越し
- 今の家の大家さんに連絡
- 水道解約
- 電気解約
- 健康保険・年金の移行手続きについて
- 銀行等住所変更
- 郵便物の移転サービス
- 新居のキッチン(下記に詳細あり)
これより以前引っ越しが決まった時点でやったこと:
- 現在の家の解約(1月末)
- 年間通勤定期の解約(12月末)
引っ越し業者を探すためにしたことと反省点:
- 引っ越し希望日(ある程度幅があった方が安い)→ 一週間の幅をもたせた
- 今と新しい部屋の住所と階数
- 家の前に車を停める場所があるか。→ スペースはあるが空いてないことが多い
- 家の前に引っ越しの車を停められる保証がない場合、役所に申請して引っ越しの届け出を出す(本人が出すか引っ越し業者に代行してもらうかで価格がかわる)→業者依頼
- 取り外し・組み立てを頼むものはあるか → パソコンと洗濯機を依頼
- 大きいものの他に段ボールの数(10%の前後は見積もり料金に含まれる)
- 段ボールは引っ越し業者で用意するのか → 自分で用意する
反省点:
- 引っ越しの範囲を1週間にしたのは長すぎた。せめて数日にすればよかった。
- 段ボールは業者に頼んでもよかった。
キッチン器機に関してしたこと: 新居近くのIKEAで購入予定
- ネットで自分のキッチンの大きさに合うキッチンや付属品を選ぶ
- デュッセルドルフに商品の在庫があるか調べる
- 宅配にかかる日数を調べる(通常1週間~長くても10日。3週間以上かかることはない)
- 組み立てサービスを頼みたい場合は別個電話かメールで頼むらしい。。。
- 買おうと思っている商品をハンブルクのIKEAに見に行く
その他ハンブルクでやり残したことを実現させる:
- エルプフィルハーモニーのコンサートを聴きに行く
- ベルリンのクリスマスマーケットに行く
- ミュージカルを見る
こうやって改めて書くと、結構やることたくさんあります。
今は新しいことを始められるワクワク感と、面倒くささが同居状態です。
無事に引っ越し準備が進みますように・・・
続く。。。