契約してた電力会社が潰れちゃった【ドイツの電力会社事情】

fujiko

fujiko
あ、電気料金のアドバイザーさんから連絡だ。

あなたに今電気を提供している会社が倒産しました。

早いうちに新しい電力会社と契約しましょう。

fujiko

fujiko
えー!

電力会社潰れたんですか~!

 

ドイツには電力を提供する会社がたくさんあります。

今回は、そんなドイツの電力会社や電気料金の仕組みについてご説明します。

 

ドイツの電力会社・電気料金事情

ドイツの電気料金は結構高いです。

一人暮らしでも毎月60ユーロ程度かかります。

 

これは水道、電話/インターネット料金がそれぞれ月に約20ユーロなのに比べると突出しています。

 

ドイツでは完全脱原発を目指しており、将来的には自国の原発廃止だけでなく、諸外国からの原発の電力購入廃止も目標にしています。

目標を現実化するための【新しいエネルギー開発・研究費】が顧客の電気料金にも加算されています

電気料金が高いのはそのような背景もあります。

 

さらに、日本と違い、ドイツには同じ地域に多くの電力供給会社があり、住民はそれぞれ好きな電力会社と契約ができます。

 

各電力会社がそれぞれの特徴を出しています。

価格で勝負する会社、自然にやさしいエコ電力を提供している電力供給会社などさまざまです。

 

ドイツの電気料金の仕組み【毎月定額支払う】

ここでドイツの一般的な電気料金の支払いの仕組みについてご説明します。

この仕組みは、どこの電力供給会社でも共通です。

 

ドイツでは、毎月決まった電気料金を暫定で一年間支払います。

正確な電気使用量を確認するために、一年に一度、電力会社から各家庭にメーター測定用のハガキが送られてきます。

 

ドイツには大抵、全入居者分の電気使用量メーターが建物の地下にあります。

そこに電気のメーターが住民の数だけずらーっと並んでいます。

 

電力会社からハガキが届いたら、自分のメーターの使用量数値を確認し、電力会社にハガキを送り返します。

すると電力会社が正しい使用量を確認し、暫定で支払った分の返却、または超過の調整をしてくれます。

そしてその使用量に合わせて、次の一年の暫定引き落とし料金も調整されます。

 

 

こちらが建物の地下にある電気のメーターです。

 

自分のメーター番号を探し、一年に一度、電力会社からくるハガキに使用量の数値を記入して送り返します。

 

 

ハンブルクと周辺の州で共通の【K2キー】

建物の地下にあるいわゆる”電力メーターの倉庫”ですが、実はこの建物に入る鍵は地域ごとに統一されているのです。

 

ハンブルクとその周辺の州で統一して使われているのは【K2】と呼ばれるカギです。

 

不動屋さんも大家さんも、電気修理の会社ももちろんアドバイザーさんも全員【K2】のカギを持っています。

この部屋にはメーターだけでなく、建物の電気設備全てがまとまっています。

そのため修理や検査が必要な場合、関係者はわざわざ不動産会社にカギを借りる必要はありません。

K2のカギ一つでいつでもハンブルク中の建物の電力部屋に入ることができるのです。

 

 

私が住んでいる建物では、管理会社が二つK2のカギを持っているだけで、私はK2のカギを持っていませんでした。

そのため、最初にアドバイザーの助言で電気会社を変更する時、管理会社からK2キーを借りる時間がなかった私の代わりに、アドバイザーが自分のK2のカギで一人で私の自宅の地下電気室に来て、メーターの数値を確認してくれました。

 

 

K2のカギは購入することもできます。

私も最初の数年は、毎年メーターを読む時期になると、不動産会社にK2のカギを借りていましたが、そのうち面倒になって、結局自分でK2のカギを買いました。

 

fujiko

fujiko
どうせ、どこの電力会社でも毎年メーター読まないといけないからな~。

一回買っておけば、この近辺に引っ越ししても使えるし。

 

ドイツにある複数の電力会社【地域の基幹電力会社】

新しい地域に引っ越ししたときに、特に選択しないと、自動的にその地域の大手の電力会社が電力を供給してくれます。

この存在によって面倒な手続きなしで、誰もが自動的に電気の供給が受けられます。

 

しかし、基本的に、自動的に決められる電力会社の電気料金はその地区で一番高いです。

 

地元大手の基幹電力会社の電気料金が高いのは、以下の理由があります:

  • 地域に住む全ての住民に電気供給を提供する可能性があるので、ある程度の余剰電力も確保しなくてはいけない。
  • 全ての生活レベルの人が使うので中には電気料金を支払えない人もいる。

 

このように、その地域に住む全ての人に供給するリスクを引き受けるので、基幹電力会社の電気料金単価は高額になります。

 

そのため、少しでも電気料金を安くしたい人、またはエコエネルギーを利用したいというこころざしを持った人は、自分にあった電力供給会社を探して契約をします。

 

安く電気を提供できるその他の電力提供会社

このように、基幹以外の他の電力会社は、契約を交わした顧客に電気を供給する仕組みになります。

そのため、電気の供給量が予測できます。

余剰な電力をキープしておく必要がなく、必要な電力量を計画的に貯えればいいので、その分安価で顧客に電気を提供できるのです。

 

顧客にとってはとてもありがたいことですが、実は一つ問題があります。

fujiko

fujiko
たくさんありすぎて、どの電力会社が一番いいのかわからない!

 

電気料金に精通しているアドバイザーの存在

どの電気供給会社と契約しようか検討するときに、インターネットで調べればある程度の情報は出てきます。

fujiko

fujiko
検索すれば、この地域で一番安い電力供給会社を教えてくれるサイトもあるよ。

 

しかし、実はドイツの電力供給会社の料金制度はとても複雑です。

まず同じ電気供給会社でも、地域によって料金が違います。

そのためハンブルクではA社の電気料金が一番安いけど、電車で15分くらいの隣の州ではB社の方が安い、ということが起こります。

 

しかも、使用量によっても価格が変わるので、自分が使用する電力量も把握していないとなりません。

 

そのうえ、各社が毎年のように価格調整を行うので、今一番安い電力供給会社が来年も安価だとは限らないのです。

 

fujiko

fujiko
毎年価格調べて、会社を変えるなんて面倒すぎる!

それなら最初から何もしないでいいよー!

 

確かに毎年自分で電気料金を調べて、場合によって契約変更をするなんて面倒すぎます。

しかし、そんな面倒を回避できる方法があります。

 

fujiko

fujiko
ドイツには、電気料金に精通しているアドバイザーがいるのです!

 

私はたまたまアドバイザーの存在を知ったのですが、それ以来担当してもらっています。

アドバイザーといっても顧客の私たちがアドバイザー料金を支払うわけではありません。

全て無料でやってくれます。

 

ころころ変化する各電力提供会社の最新価格を把握して、今の条件よりいい案件があったら連絡をくれます。

新規契約も解約もすべてアドバイザーがしてくれるので面倒はありません。

連絡が来たら、私は自宅に届いている電気会社からの資料を持ってアドバイザーと会うだけです。

 

fujiko

fujiko
このアドバイザーさんと知り合えてラッキーだったなあ。

 

 

ドイツで契約していた電力会社が潰れて私が何をしたか

そんなわけで、私が契約していた電力会社が潰れてしまったわけですが、私は自分のアドバイザーさんが連絡をくれるまでそのことを全然知りませんでした。

新しい手続きをするため、アドバイザーさんに自宅近所のカフェに来てもらい、二人でケーキを食べながら、状況説明を受けて、いろいろ質問しました。

 

アドバイザー

アドバイザー
つぶれた電力会社は、顧客に連絡の手紙を送ってるみたい。

だけど、私のお客さんの中でも、その手紙が届いている人と、届いていない人が半々くらいなの。

fujiko

fujiko
えー、うちにはそんな手紙届かなかったですよ。

 

アドバイザー

アドバイザー
なんか、この電力供給会社は数万人の顧客がいるみたいなんだけど、従業員が50人しかいなかったんですって。

それで仕事が回ってないのかも。

 

fujiko

fujiko
それにしても、手紙が届かなくて、私が全然気が付かなくてこのまま何もリアクションしなかったらどうなっていたんですか?
アドバイザー

アドバイザー
多分、この電気供給会社からの供給は、あと1-2か月でストップするでしょうね。

そして、あなたのところには、この地域の基幹電力会社から電気供給の案内が来ると思う。

 

fujiko

fujiko
今私がサインしたのは、つぶれた電力会社への契約解除の書類ですね。

あっちの都合でダメになったのに、わざわざこちらから契約解除の通知をしないとダメなんですか?

アドバイザー

アドバイザー
何もしないで黙っていると、そのうち電気の供給がなくなって、さっき言ったように、代わりに基幹電力会社を紹介される可能性が高いんです。

でもそこは一番電気料金が高いの知ってるでしょ。

電気が来なくなるわけじゃないけど、わざわざ黙って高い電力会社に変更されるのを待つこともないですし。

こっちから念のためにちゃんと文書で解約通知を送って、さっさと新しいところに申し込むのが一番いいと思いますよ。

 

アドバイザー

アドバイザー
あと、念のために今現在の電力使用量を確認しておいた方がいいですね。

今暫定的に支払ってる金額が多すぎても、つぶれた会社から余ったお金は戻ってこない。

多分支払いすぎってことはないと思うけど、念のために一応証拠として、現時点での使用量把握しておいた方がいいですよ。

fujiko

fujiko
了解です、メーター確認しておきます。

 

アドバイザーさんが連絡くれなかったら、いつか突然地域の基幹電力会社から連絡がきて、びっくりしたかもしれません。

結局、私はアドバイザーさんと会って、その人がやってくれた手続きを確認しただけで、あとはすべてお任せしちゃいました。

あとは地下の電気ルームに行ってメーターを読んでおけばいいだけです。

 

そのうち新しく申し込んだ電力会社から連絡がくることでしょう。

 

ドイツの電力会社事情まとめ

このようにドイツでは複数の電力提供会社があり、それぞれ独自のサービスや価格で電気を提供しています。

引っ越しと同時に自動的に供給される、地元の基幹電力会社の他に複数の選択肢があるのは競争のためにもいいことだし、面倒を回避するためのアドバイザーの存在も助かります。

 

fujiko

fujiko
でも、電力提供会社が潰れるとは思わなかったー。

こういうことがあるかもしれない、と知っておけば本当に起こった時に落ち着いて対処できますね。

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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