年に一度のドレスデン【シュトレン祭り】

2022年12月第一週土曜日。クリスマスマーケットの真っ最中。

コロナ渦で3年ぶりに再開されたドイツドレスデンのシュトレン祭りに行ってきました!

私にとっては念願の初参加です。

ドイツにはクリスマスに食べるシュトレンというお菓子があります。

シュトレンというのは、イーストを混ぜ込んだ生地に、レーズンやレモンピールなどのドライフルーツにアーモンドを練り込んで、たっぷりのバターとミルクで仕上げたものでケーキとパンの間のようなものです。

そして、ドレスデンはそのシュトレン発祥の地と言われています。

発祥の地だけあってオリジナルシュトレンへのレシピのこだわり、シュトレンがおいしい有名店もたくさんありますが、その中でも特別なイベント、年に一度、12月の第一土曜日に開かれるシュトレン祭りというものがあるのです。

複数のシュトレン有名店のマイスターたちが共同で開発した秘密のオリジナルレシピで作った特別なシュトレンがその日一日だけ販売されるのです。

シュトレン祭りの存在を知ってから一度は行ってみたいと思っていたシュトレン祭り。

コロナで2年間開催中止、2022年に3年ぶりに開催が決定したシュトレン祭り。

この機会を逃すはずもなく、1日のシュトレン祭りのためにさっそく二泊三日の予定を組んだのでした。

前日はドレスデンのクリスマスマーケットへ

シュトレン祭りの前日、ドレスデンに向けて出発。

今私が住んでいるデュッセルドルフからドレスデンまで電車で約6時間。

当日は雪がちらつく中、おおむね予定通り夜にドレスデン到着しました。

とはいえまだ明るい。

ホテルにチェックインしてすぐさまクリスマスマーケットに出かければ、昼と夜の景色両方楽しめそうです。

ドレスデンはドイツで一番歴史のあるクリスマスマーケットとしても有名です。

その中でも特に有名で人気のあるクリスマスマーケットがいくつかあります。

一つは明日のシュトレン祭りのパレード最終点となるシュトリーゼルクリスマスマーケット。

そこは絶対行くつもり。

そしてその後はシュトリーゼルマーケットから徒歩5分くらいにある旧市街のクリスマスマーケットも行ってみようかと思います。

シュトリーツェルマルクト(Striezelmarkt) 588回目!

目的地のシュトリーツェルクリスマスマーケット(Dresdener Striezelmarkt)はドレスデンの中央駅から徒歩約15分。

電車はバスでも行かれますが、時間があれば景色を楽しみながら徒歩で行くのが楽しいです。

行く途中にクリスマスっぽいお店を見つけ、そういうのを見ながら歩くだけでテンション上がります。

これがシュトリーツェルマルクトです。

今回は588回目とのこと、最初の開催は1434年というドイツ最古のクリスマスマーケット。

暗くてどんより暗い気分になりがちなドイツの冬のお楽しみとして、何百年もドイツ在住民の気分を明るくしてくれているのです。

余談ですが、シュトリーツェルマルクトの名前は”シュトレン”から来ているのです。

流石シュトレン発祥の地だけあって、ドレスデンにとってシュトレンは特別。

ドレスデンの伝統レシピに沿って作られたシュトレンは”ドレスドナー・クリストシュトレン”と呼ばれて、その証に金色のシールが貼られているのです。

みなさんもシュトレンを見たら黄金シールがついているか確認してみて下さいね。

まずは初めて来た由緒あるシュトリーツェルマーケットをぐるっと一回り。

この塔はクリスマス・ピラミッドと呼ばれていて14.61メートルの高さはギネスにも登録されている世界最大のものだそうです。

このクリスマスツリーもなかなかの大きさで迫力があります。

そして、先ほどのシュトリーツェルマルクトの看板の裏側は人が登って上から景色が眺められるようになっています。

もちろん私も登ってみます。

じゃーん、これが上からの景色。とってもきれいです。

これは左側。

こちらは中央。

そして右側はこんな感じ。

だんだん日が暮れてきて、夕暮れと夜景の両方の景色が楽しめるちょうどよい時間帯でした。

しばらく上からの景色を堪能した後は少しお腹がすいたので定番のホットワインとソーセージ!

クリスマスマルクトといえばこれ!

ホットワインのカップはいくつか種類があったのですが、私が受け取ったカップはこんな感じ。

ドレスデンのシュトリーツェルマルクトと書いてありますね。

裏側はこんな絵が描いてありました。

正面にクリスマスツリーが見えます。

先ほど見た時より夜の方がやっぱり綺麗に映えますね。

向かいのマダムたちの話を聞くともなく聞きながらホットワイン飲み終わったのでちょっとお店でも除きますか。

レースのお店。

こういうクリスマスっぽい飾りもかわいくて、毎年楽しみにちょっとずつ集める人の気持ちよくわかります。

これは子供が楽しめるヘンゼルとグレーテルの小さなおうちみたいな建物。

そして、忘れてはいけないシュトレン発祥の地で売られるシュトレンの山!

こんなにたくさんのシュトレンがジャンジャン売れていくのです。

明日のシュトレン祭りが楽しみです。

旧市街のクリスマスマーケット

次に行ったのは先ほどのシュトリーツェルマルクトから徒歩5分の旧市街にあるクリスマスマーケット。

目の前に教会が見えています。これは確かフラウエン教会です。

数年前に初めてドレスデンに来た時みたフラウエン教会を思い出します。

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2020年8月。 ドイツでコロナ渦により生活が一変したのは3月中旬。 6月くらいからだんだん緩和政策が始まり、8月はドイツ国内の移動や旅行は...

旧市街のクリスマスマーケットは先ほどのクリスマスマーケットと違って落ち着いていました。

売っているものも先ほどとは少し違っていてまた楽しい。

こういう小さい飾りとか可愛らしくて、ついつい欲しくなってしまいます。

ポット型とかミニハート型とかだいぶん誘惑されてしばらく佇んで眺めていましたが、自分のずぼらは

わかっているのでなんとか踏みとどまりました。

クリスマスツリーも先ほどとは違って落ち着いたシンプルな飾りつけです。

最後にフラウエン教会とクリスマスマーケットのコントラストを楽しみつつ本日のクリスマスマーケットめぐりは終了。

いよいよ明日はメインベントのシュトレン祭りです。   

シュトレン祭り

いよいよシュトレン祭り当日です。

朝10時からドレスデンのシュトレン祭りのパレードが始まります。

パレードの出発場所は旧市街の宮殿前広場。

そしてパレードの終着地点は昨日私がクリスマスマーケットを楽しんだシュトリーツェルマルクトです。

まずはパレード出発地点の宮殿前広場に集合して、パレード出発前のイベントを楽しみ、その後パレードと一緒に移動して最終地点まで行く予定です。

本日同じくシュトレン祭りを見に来るベルリンの友達とはここで合流します。

ベルリンからドレスデンは日帰り範囲なのでその近さがちょっぴりうらやましいです。

パレード出発場所の宮殿前広場に到着。

宮殿はやっぱり趣がありますねえ。

パレード出発までまだ少し時間がありますが、準備の人たちはもうそろっています。

皆さんが来ているのはいつも着用しているケーキ屋さんの仕事着でしょうか。

宮殿前の広場にはドレスデンシュトレン祭りの看板が。

そして右側の金色マークが本物のドレスデンシュトレンの印でしょうか。

このグループも明らかにパレード参加者ですね。

先ほどのグループは仕事のユニフォーム着用のようでしたが、このグループの人たちは華やかな当時のドレスを着用しています。

出店するお店によってそれぞれ趣向を凝らしたコスチュームを着用するようです。

メイドコスチュームのようなユニフォームの人たちもいます。

このお二人は本日ここでシュトレン祭り開始の司会をして下さる方たちみたいです。

本番が始まる前に軽い練習をしていました。

この黄色い看板もすごくパレードで目立ちそうです。

そして楽器隊も登場です。

生の音楽の演奏付きで、パレードをますます盛り上げてくれます。

貴族のようないでたちの人々も登場で、まるで中世の世界に紛れ込んだかのようです。

近衛兵みたいな人たちも楽しく談笑しています。

ドレス軍団も増えて、ますますにぎやかに。

この人たちが抱えているのは、パレードの途中で配るお菓子たち。

だんだんにぎやかになってきて、パレードの時間が近づいてきたようです。

今年のシュトレン祭りの顔である、”シュトレン娘”も登場です。

観客が増えてきて、ベルリンから来る友達と会えるかだんだん心配になってきましたが、

最後は電話でやりとりして無事に合流することができました。

ここからは二人でシュトレン祭りを楽しみます。

それにしてももう人は充分集まって、パレード開始時間の10時はとっくに過ぎているのにパレードがなかなか始まりません。

しかも、一緒にパレードをするはずのシュトレンマイスターの秘密レシピの3トンシュトレンが全く見当たりません。

3トンもあったら絶対目立つはずなのにどこにも見当たらないのです。

もしやパレードが遅れているのは巨大シュトレンの到着を待っている???

結局巨大シュトレンの姿は見えないまま、先ほどの司会者たちの進行でシュトレン祭りが開催されました。

ここではマイスターやシュトレン娘へのインタビューがあり、さらにお祭りらしさを盛り上げる明るい生演奏の音楽隊たちと、中世を思い起こす衣装と大勢の人たちで盛り上がりました。

ちょっと小雨が降ったりしましたが、そんな天気もなんのその。

予定より一時間遅れくらいでパレードが出発しました。

行列に参加するのはもちろん各シュトレン店で働いている皆様です。

どのお店もそれぞれの趣向を凝らした旗を持ち、それっぽい衣装を着ています。

先ほどまで人でいっぱいだった広場は再び静かになり、看板だけが残されます。

私たちもここを離れてパレードの最終地点に向かいます。

パレードの最終地点で本日の目的である、マイスターの秘密レシピで作られた本日限りのシュトレンが販売されるのです。

売り切れになる前にちゃんと遅れをとらずに現地に到着しなくては。

それにしても巨大シュトレンはどこにいってしまったのでしょう。

先ほど合流した友人はもう何度もシュトレン祭りに来ており、名物の巨大シュトレンがパレードする様子もみており、最後に解体作業をして販売されたシュトレンも何度も購入しています。

見ごたえがある上にその一塊のシュトレンは当日限りの特別シュトレンにもかかわらず、5ユーロという破格の値段で飛ぶように売れたとのこと。

すべてが売切れたらそれで販売終了で、当日のみのマイスターのレシピ幻シュトレンを争って、友人は毎回一生懸命前の方にポジショニングするように頑張ったそうです。

これがまたお祭り感があって盛り上がったのでしょうね。

今回もそのイメージで巨大シュトレンを探したのですが、さっぱり見つからない。

パレードを楽しみつつも、一体巨大シュトレンはどうしたのか、無事に今年もマイスターオリジナルシュトレンが発売されるのか、心配しつつ終着地点に向かって歩きます。

実は私たちは後から知るのですが、今年から3トンの大型特別シュトレンは姿を消し、行列終了後のシュトレン解体作業も解体シュトレンをその場で売るパフォーマンスもなくなっていました。

そんな風に変化があったことなどこの時点では全く知らず

「巨大シュトレン今年は行列に参加しないで最終目的地で待機なのかな」

などど見当違いの事を考えておりました。

パレードの行方

パレードと一緒に最終地点を目指すといっても、道の途中は見物客でいっぱいなので歩ける道を探して適当についていきます。

途中で寄り道してお土産を見たり。

シュトレン祭りの一番の目的は今日一日販売のマイスターシュトレンを買うことですが、

ドレスデンには他にもシュトレンで有名なお店がいっぱいあります。

シュトレンの食べ比べをすべく、他のお店のシュトレンも今からいくつか目をつけていて、途中でお店に寄り道してそのうちの一つを無事買いました。

本物のシュトレンと言われるものは配合のレシピが決まっていたり、本当においしく焼けるシュトレンは1キログラム以上とか、本物と認められたシュトレンには金色シールが貼ってあるとか、いろいろシュトレンには伝統的な制約があります。

しかし伝統的な正式に認められたシュトレンの他にも、マジパン入りシュトレンやその他、他にもシュトレンにはいろいろな種類があります。

シュトレンをおいしく焼くためには1キロ以上が推奨される、とはいってもそんな大きいシュトレンを一人でいくつも食べられません。

今回はなるべく伝統的なシュトレンを買うつもりですが、大きさは1キロより小さいものが売っていればそちらも購入して食べ比べるつもりです。

シュトレンパレードを追いかけ追い越し

そんなこんなでシュトレンパレードの速度に合わせて、私たちも時にはパレードを眺めながら、時には違う道を通りながら行列のゴールであるシュトリーツェルマルクトを目指して歩きます。

一度パレードの行方を見失い、どこに行ったかと探していたら、ある場所で留まって待機しているのを発見しました。

私たちは知らずにパレードを追い越していて、パレード出発の瞬間まるでその先頭にいるようなちょっと変わった形になったこともありました。

私たちに向かってこれからパレードが来る感じ。

パレードの先頭になるなんてめったにないので、ちょっと面白かったです。

本日限りマイスター特別レシピのシュトレン

そうこうしているうちに、行列は最終目的地のシュトリーツェルマルクトに到着。

パレードの最終を飾るべく、音楽隊が再び場を盛り上げてくれます。

しかし、この最終地点に来てまわりを見渡しても名物の3トンシュトレンが見当たらない。

あんな大きいものをクリスマスマーケットの真ん中におけるわけもないし、なにより近くにあったら絶対目立つはずなのに、どこを見渡してもそれらしきものがない。

それにもかかわらず、パレードはやはりここが終点のようで、音楽隊の最後の演奏が終わった後は、参加していたシュトレン店の人たちが次々と解散して四方八方へ散っていきます。

これ以上ぐずぐずして念願の特別シュトレンを逃しては大変と、近くを通ったパレードに参加していた人に「本日のマイスターシュトレンはどこで買えるのか」と尋ねました。

すると「あそこで売ってるよ」と言われたのは、クリスマスマーケットのど真ん中。

えー、あんな狭い場所に巨大シュトレン置ける???

と半信半疑ながらその方向に行くと、確かに舞台の上に出発場所からパレードに参加していた今年のシュトレン娘や、レシピづくりに参加したマイスターたちが並んでインタビューに答えています。

しばらく舞台上のインタビューを眺めていましたが、私たちのメインはそこではない。

肝心の巨大シュトレンが見当たらないのです。

きょろきょろ探していると、舞台の横になにやら人だかりが。

前に行って覗いてみると、テントの横に大勢のカフェの制服を着た人たちと、大量のシュトレン箱を発見!

あ、これだー!

マイスターレシピのオリジナルシュトレンらしきものが、箱詰めにされて並んでいます。

これまでの3トンの巨大シュトレンから、綺麗に個別包装されたばら売りに変化している!

私も友人もこれをみてやっと納得。

そうかー、この形状に変化したのであればパレード中を一緒に行進するわけもないし、最終販売場所も大きな広場ではなく舞台の隅の小さい場所を選ぶのも可能です。

すでにマイスターオリジナルシュトレンの前には大勢の人が集まっています。

ここで買い逃しては大変、私たちも舞台上のスピーチに耳を傾けつつ、急いでオリジナルシュトレン前に進みます。

舞台上ではまだ関係者のスピーチで賑わっています。

オリジナルレシピでシュトレンを作ったマイスターたち、今年選ばれたシュトレン娘、そしてスポンサーなどがいろいろなエピソードを披露してくれています。

オリジナルシュトレン販売はその後です。

舞台上でのエピソードを聞きつつ、じりじり前方へ行く私たち。

パフォーマンスが終わり、ついにシュトレン販売開始!

用意されたシュトレンはたくさんありますし、私たちは大分前の列にいるので間違いなくシュトレンを買えるはず。

とはいえ後ろに並んでいる人もたくさんいますし、あわただしい雰囲気の中、急いでシュトレンを買いました!

お客にシュトレン選択の余地はなく、一人1キログラムの箱詰めにされているシュトレンを希望の数だけいうと手渡ししてくれます。

ひと箱20ユーロ。

3トンのシュトレンを5ユーロで切り分けていた3年前とは価格も全然違う。

でも以前のその場での切り売りと違って、きれいに箱詰めされて個包装になったシュトレンです。

価格上昇も致し方ありません。

コロナ渦の現在、衛生面でもこのやり方の方がふさわしいのでしょう。

私たちの番がやってきました。

一つ1キログラムのシュトレンは結構なボリュームなので、私は一つだけ買いました。

一緒にいた友達も一つ購入。

箱を見てみると、通し番号がついています。

そしてもちろんオリジナルシュトレンの称号の金色シール付き。

そして箱にはそのシュトレンを作ってくれたお店の店名が入っていました。

一緒にいた友達のシュトレンを見るとパッケージが少し違っていて、違うお店の名前が書かれていました。

レシピは同じでも違うお店で作ったシュトレンて、同じ味のシュトレンになるのだろうか・・・

ちょっと気になるところですが、1キロでパッケージされているので、気軽にあけて食べ比べできないのが残念です。

違うお店で作られたためか、ほぼ同時に買ったのに通し番号も全く違う番号でした。

私は141番で友人は全く違う番号でした。

通し番号が振られていると全部で588個しか作られていないという、ちょっとした特別感が出ますね。

あ、確か今年はドレスデンで588回目のクリスマスマーケットです。

最初は588って半端な数だと思ったシュトレンの数も、実はクリスマスマーケットの開催年数に合わせていたとは、粋なことをしますね。

念願のシュトレン祭り、コロナ渦明けで予想外の変化もありましたが、無事に目的のマイスターオリジナルシュトレンをゲットして大満足。

食べるのが楽しみです。

お気に入りの世界一美しい牛乳屋さんのカフェでドレスデン名物の二層チーズケーキ

本日第一の目的は達成しましたが、ベルリンから来た友達は日帰りで帰ってしまいます。

帰りの電車の時間までにまだまだやりたいことはたくさんあります。

まずは我々のお気に入りの、ギネスにも乗ったという世界一美しい牛乳屋さんのカフェで、アイアーシェッケというドレスデン名物のケーキを食べに行きます。

アイアーシェッケとはチーズケーキの中に生クリームの層が入っていているしっとりながらもドイツらしくどっしりしたケーキです。

アイアーシェッケはドレスデンの色々なカフェで売っているのですが、前回のドレスデン旅でいくつか食べ比べた結果、ここのアイアーシェッケが一番おいしかったのでリピートです。

そして、もちろんカフェとつながっている、世界で一番美しい牛乳屋さんに行くのも忘れません。

牛乳屋さんというタイトルですが、実のところ乳製品のお店なので牛乳だけでなく、チーズも豊富に売っています。

以前来たときは店内は写真撮影禁止だったのですが、いつの間にか写真解禁になったとの事。

このチャンスを逃すわけもなく、今回はしっかり写真も撮ります。

このカフェは今までいた旧市街ではなく、川を渡った新市街にあるので電車に乗って移動します。

14時ちょっと過ぎにお店に到着。

まず最初は2階のカフェに行きます。

お昼を食べてなくてお腹がすいたので、アイアーシェッケだけでなくサンドイッチも注文します。

これがサンドイッチ、とってもおいしそう!

そしてこちらはアイアーシェッケにコーヒー。

どちらもとってもおいしくて大満足!

食事もおいしく雰囲気も良く、たんさんしゃべりすぎ、14時過ぎに入ったのにいつの間にか店内が夕方のライトアップに変わってしまい、気づけばもう16時近くに。

名残おいしいですがそろそろここを退散して、写真解禁になった下の店舗へ行くことにします

他のケーキもみんなおいしそう。。。

この度写真解禁になった、下の店舗へは外に出なくても、建物の中からつながっているのです。

じゃーん!

これが店舗への入口!

確かに前に出ていた「店内写真禁止」の張り紙がありません。

やっぱり綺麗だなあ~。

嬉しくなって写真たくさん撮りまくり。

すると、ここにもシュトレンが売っているのを発見!

これが王道の1キロシュトレン。

王道の証明シールも貼ってあるし、綺麗な店内が映った缶の入れ物に入っていて、予定になかったこのシュトレンも買いたくなってしまいます。

こんなおいしいケーキを売っている店のシュトレンがおいしくないわけがない。

でも、よくみるとここにはいわゆる王道シュトレンの他にもいろんな種類のシュトレンが並んでいます。

決められた材料のみで作られた、いわゆる正式なシュトレンと認められた王道のシュトレンではないけれど、アーモンド入りシュトレンやマジパンシュトレンなどちょっとアレンジを加えたシュトレンもおいしそう・・・

しかも1キロのシュトレンばかりではなく、小さいシュトレンも売っています!

王道じゃなくてもいいから何か絶対試したい、ということでここではアーモンドマジパンシュトレンを購入。

これでもう三つ目のシュトレンです。

まだこれからさらに1-2個買う予定。

多い!けどシュトレンは日持ちするお菓子なので食べきれるはず。

ドレスデンで開封すると帰りが大変なので我慢ですが、家での食べ比べを楽しみに頑張って持って帰ります。

その他にもちょこちょこお土産にしたいようなかわいいものが売っています。

ちょっぴりだけ買いました。

この辺で買ったチーズとかシュトレンとか食べてもいいのかな?

私もドレスデンとか日帰り範囲内のベルリンに住んでいたらチーズとかも選んで持って帰りたいなー。

でも今回はシュトレンだけで荷物多すぎてチーズまでは手が回らない。。。

レトロな商品の下をよく見ると普通にドレスデンの観光ブックなんかも売っています。

それにしても素敵な内装で、何度も来たくなってしまいます。

外からの様子はこんな感じ。

店内も本当に素敵で、今回撮影解禁になったのはとても嬉しかったです。

旧市街に戻ってシュトレン買い

さて、お次は旧市街に戻ってお目当てのお店でシュトレンを買います。

20年を超すドイツ人生の中でも、これほどシュトレンに意識を向けた日は他にありません。

こんなに大量のシュトレンを買ったのもこれが初めて。

というかこのシュトレン祭りに注目するまでそこまでシュトレン好きでもなかった私。

(それよりバームクーヘン発祥の地Salzwedelでバームクーヘンのおいしさに目覚めた私としては

どちらかというと冬の名物としてバームクーヘン推しでした)

でもこのドレスデンはシュトレン発祥の地だけあって、シュトレンにこだわっているし、本当にいろいろなお店でいろんな種類のシュトレンが売られていてとても楽しい。

せっかくドレスデンに来て、シュトレン祭りのマイスターオリジナルシュトレンを買って、他にもシュトレン名店でなんでも買える季節なのですから(夏はあまり売ってない)、「ここで買わないでいつ買うんだ」という気持ちです。

さらに人気店のシュトレン集め

新市街の世界一美しい牛乳屋さんから旧市街に戻り、まずはヒルトンホテルへ。

ヒルトンホテルに、これまたヒルトンホテルオリジナルのシュトレンがあるそうで、ベルリンの友人が近々日本に一時帰国する友人に買ってきてと頼まれたとの事。

もう店内閉店間近の雰囲気でしたが、ぎりぎりシュトレンを買うことができました。

頼まれごとは済んだので、これから自分たちの希望のシュトレンを買いに行きます。

シュトレンが人気のお店はいくつもあって、気になったお店全部買うのは流石に無理。

友人は数年前にお仲間でシュトレン食べ比べを実施しており、その中の自分ランキングで上位に入ったシュトレンをあと二つ購入したいとの事。

しかし、世界一美しい牛乳屋さんで長居しすぎて、帰りのベルリン行きの電車時間まであと少ししか時間がありません。

普通に歩いていたのではとてもお目当てのシュトレンを買う余裕がありません。

友人はどうしても二つとも買いたいので、走ってお店まで行くとの事。

一方本日もドレスデン宿泊の私は全く急いでいないので、一店舗目は一緒に走って付き合い、小さい250グラムシュトレンを購入して、そこで友人とはお別れしました。

友人は走って次のお店へ、私はそのお店の場所だけ聞いて、後から普通に徒歩で行きました。

そのお店の一つはクリスマスマーケットの駅近くにありました。

1キロではなく500グラムのシュトレンがあったのでそちらを購入。

もうこれ以上食べられないし、持っていくのも大変、ということで私の今年のシュトレン集めはこれにて終了。

友人も無事に電車に乗れたようで、めでたしの一日でした。

これが戦利品のシュトレンたち!

左上のマイスター特別シュトレンの箱とその下には箱から出したオリジナルシュトレン。

赤い箱に入っているのはパレードの途中で立ち寄って手に入れたシュトレン。

右上が世界一美しい牛乳屋さんで買ったシュトレン、その下の250gと500gのシュトレンが、

旧市街のクリスマスマーケットで購入したシュトレンです。

どれもシュトレン名店のシュトレン(店名覚えてない。。。)です。

これにて念願のシュトレン祭りは終了。

後日食べたマイスター特別シュトレンはとてもおいしく、食べ比べたシュトレンの中で一番でした!

もちろん他のシュトレンもおいしかったですし、食べ比べ自体が楽しかった!

そして意外にもおいしかったのは、世界一美しい牛乳屋さんで買ったいわゆる正統派シュトレンのレシピには認められていない材料が混ざった”非正統派”アーモンドマジパンシュトレン!

シュトレンにマジパンとアーモンドが混ざることによって、やもすると、パサパサしがちなシュトレンにしっとり感をキープ、プラスアーモンドのパリパリした触感!

さらにこれまたシュトレンの本来のおいしさを出せるのは一キロ以上の塊、といういわゆる”正統派”とは全く違う一口サイズのシュトレン!

これがまた口にいれやすく、パクパク食べてしまうのです。

もちろん昔ながらの伝統で作ったシュトレンもおいしいですが、そうでなくてもいろんな味がまざった新規格シュトレンもとてもおいしかったです。

こういう歴史をふまえつつも、それにこだわりなくおいしいものにチャレンジできて、幸せな時代になったものです。

コロナみたいな伏兵がいつ来るかわからないので、行かれるときに興味の持ったことはどんどん試してみよう、と改めて思ったのでした。

いいことしかない!

明日の予定はまだ決めていなかったのですが、時間があるので近くにあるマイセン(日本人には有名なマイセン食器の町!)観光をして家に帰ることにしました。

マイセンのアルブレヒト城とクリスマスマーケット

ドレスデンから電車で約30分の場所にあるマイセン。

日本ではマイセン食器で有名なマイセンです。

今日は日曜日なのでお店は開いてないと思いますが、クリスマスマーケットは開いていますし、マイセンのアルブレヒト城と隣にある大聖堂は見ごたえありそうですし、昨日会った友人曰く、何より町全体の様子がかわいらしいおでお勧めとの事。

もと添乗員の友人がそう言うのですから、これは行くしかない。

ドレスデンの中央駅からあっという間にマイセン到着。

小さい街なので、駅から徒歩で旧市街まで行かれます。

町の建物がかわいらしいです。

カフェに入りたくなっちゃうけど、まずはアルブレヒト城と大聖堂を見て、それからクリス明日マーケットに行こうと思っています。

夕方にはいったんドレスデンに戻らないといけないので、カフェは我慢してまずは目的地へ。

旧市街のメインストリートらしき道をまっすぐ歩いていくと塔が見えてきました。

とりあえずこのまままっすぐ進んでみます。

歩いていると上の方にお城が見えてきました。

あれがアルブレヒト城に違いありません。

そのままなんとなく道を登っていくとお城の入口っぽいところに到着。

観光客もちらほらいるので、ここがお城に違いありません。

下から見上げた時は結構高い場所にあるように見えたのですが、意外に簡単に上まで来られました。

マインツを観光する皆さんはお気軽にぜひ登ってみて下さい。

眼下には街並みと川が見えます。

このレンガ色の屋根は典型的なドイツの景色。

そしてやはり町の近くに絶対ある川。

ここに流れているのはエルベ川。

かつて私も住んでいた北ドイツハンブルクの象徴であるエルベ川がこんな東まで続いているのですね。

塔をくぐってまず目に入るのは大聖堂。

そして隣接するお城の建物。

この白い建物の中は見学できそうです。

でも中に入って見学可能か聞いたところ、今はミサ中で午後からでないと見学できないとの事。

それまで待っている時間がないので、内部見学は諦めました。

そのまま外側をぐるっと一周。

先ほどとは違う方面からの景色。

迫力の大聖堂。

だいぶん歴史がありそうにみえます。

行きとはちょっと違う道を通って下に降りました。

この道も風情があっていい感じ。

これがみんなマイセン食器なのかな。

ここにも食器がたくさんディスプレイされています。

お店が開いていたらちょっと覗いてみたかったですね。

マイセン旧市街クリスマスマーケット

お城から旧市街メインストリートを戻ってくるとクリスマスマーケットの会場があります。

お城に向かう時に通って可愛らしくて気になっていたクリスマスマーケット。

帰りの電車までそれほど時間はないけど、小さいマーケットなので一回りして楽しむくらいの時間はあります。

ホットワインとソーセージでも食べて楽しみましょう。

ここがクリスマスマーケットへの入口。

クリスマスっぽい絵があります。

中の建物がかわいい~、目の保養で癒されます。

さっそくホットワインを飲む。

赤の定番ホットワイン。

カップの裏にマイセンのクリスマスマーケットって書いてある。

無理やり作った感がなくて、町の建物に自然に溶け込んでいる感じが良いのです。

ホットワインの後は定番ソーセージ買って食べながらマーケットを一周。

ワインとソーセージいっぺんに買うと手がふさがって歩けないから順番に。

みんな楽しそうに笑顔でクリスマスマーケットを楽しんでいます。

普通に並んでいる建物がもうディズニーランドみたい、というかこちらがオリジナルで、こういう建物をモチーフにして作ったのがディズニーランドなんですよね。。。

上のおっきい空洞パンがかわいい。何を売っているか一目瞭然で思わず買いたくなっちゃいます。

一通り回って大満足。

マイセンの町は可愛らしくてこじんまりしているので2-3時間の観光でも楽しめました。

遊びに来てよかったです。

あとはドレスデンに戻って家に帰るだけです。

マイセン→ドレスデン→帰宅

さようなら、マイセン。

ドレスデンの駅で待ち時間があったので、構内を歩いていたら、またまたクリーム入りのチーズケーキドレスデン名物「アイアーシェッケ」とちょっとおいしそうなバームクーヘンがあったので買っちゃいました。

アイアーシェッケはドレスデンでないと食べられないからもう一回食べたかった!

おいしいのにどうして他の地域では作られてないのかなあ、残念・・・

バームクーヘンは本当はチョコレートのかかってないプレーンが大好きなのだけど、プレーンを売っているお店は本当に少ないのです。。。

これは家に持って帰ります。

シュトレンとバームクーヘンにいったいどれだけ買うんだ、という感じですが、シュトレン祭りが目的でドレスデンに来たのですからこれでいいのです。

マイスター特別シュトレンは食べてもらった人にも大評判で、本当においしかったので気になった人はぜひ一度お試しください!

ドイツで快適な生活を送るために

とても楽しいドレスデンのシュトレン祭りの旅でした。

シュトレン祭りはもちろん、ドレスデンのクリスマスマーケットや、駆け足でしたが思い立って行ったご近所のマイセンの旧市街観光も楽しかったです。

旅の途中でもその時の気分に合わせて臨機応変に気軽に楽しい旅ができるのは、ドイツ語を習得したおかげです。

現地で生活していて日々実感するのは、現地の言語ができて損することは一つもないということ。

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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