2019年6月
毎年恒例(?)、ドイツのハレで行われるテニス観戦に行ってきました。
日帰り観戦で、今回行ったのは準決勝です。
今回の目的は【フェデラーの試合を最前列で観戦する】こと。
今年からゲーリーウエーバーオープンからノヴェンティオープンと名を変えたこの大会。
準決勝の第1試合が終了し、いよいよ準決勝の第2試合、フェデラーの登場です。
(準決勝第1試合の様子はこちら)
準決勝第2試合【フェデラー登場】
準決勝第一試合が終わり、第二試合が始まります。
いよいよ本日の(私の中の)メインイベント、フェデラー登場です。
試合前の様子
試合開始前の会場。
すでに結構混んでいて、観客の期待度満点。
マスコットぐまが、選手出迎えの準備をしています。
いよいよ選手登場、まずはフランスのHerbert選手。
ハーベルト選手と読むのかな?
そして、フェデラー登場!
フェデラーが近い!
こんなに近くで試合が観戦できるのはやっぱり感激します。
いつもはipad proで気軽に写真を撮っている私ですが、このときばかりは「この様子を反芻できるいいカメラが欲しいなー」と思ってしまいました(笑)。
写真で見るより実際見ている方がずーっと近くに感じます。
今回はベージュ基調のウエアにテニスバック。
フェデラーにしてはなかなか珍しい色合いです。
マスコットぐまとあいさつ。
すぐさま二人並んで試合前のサーブを決めるコイントス。
カメラがコインにメチャクチャ寄っていますね。
性能がいいプロのカメラでも、やっぱりこんなに寄って撮るもんなんですね。
2人で和やか談笑。
これから戦う相手だからといって、いつもピリピリしているわけでもないんですね。
そして、テレビカメラに向かってポーズを決めてくれます。
テレビカメラの真後ろにいる私は、こっちに向かって挨拶してくれているみたいで勝手に感激しています。
練習開始
そして、練習開始です。
まずは軽く、って感じですね。
だんだん気合が入ってきたかな。
私の目はほぼほぼフェデラーを追っていますが、対戦相手のハーベルトももちろん練習中です。
やっぱり勝つつもりで一生懸命やっているんですよね。
そういう気持ちでないと、スター選手に一生勝てないことになるし。
戦うときには相手が誰であろうと、いち選手ですからね。
しかし、私は単なるいちファンとして、フェデラー集中。
綺麗なフォアハンド。
左手をちゃんと前に出してるし。。。
これはバックのスライス。
こちらはバックのスピン。
しっかりと真横を向いていますね。
んー、まったく無駄な力が入っていないお手本のようなサーブ。
これはケガをしにくいし、選手寿命が長いのも納得。
こちらはハーベルトのサーブの連写。
サーブって人によって本当に特徴ありますよね。
そして練習終了。
2人でベンチで休んでいますが、こういう時選手って何を考えているんでしょうね。
準決勝第2試合開始【フェデラー対ハーベルト】
いよいよ試合開始。
サーブはフェデラーからです。
と思いきや、始まって、あっという間にフェデラー1ゲーム目をキープ。
試合時間3分で第2ゲームへ。
フェデラーのリターンゲーム。
んー、これまた近距離のフェデラーに感激(しつこい・・・)。
バック側に走ってのショット。
ひとつひとつの動作が華麗で見とれちゃいます。。。
勝敗が大切なテニスの試合じゃなくて、何かの所作って感じまで漂う。
まだまだプレイに余裕があります。
とはいえ、リターンの時はここまで90度に腰をかがめています。
余裕があるといっても手を抜いているわけではない。
ふと、これとは対照的にいつでもピーンと背中を垂直にしているジョコビッチのフォームを思い出しました。
サーブ同様、リターンも各選手それぞれの個性を持っているもんだなあ・・・(しみじみ。。。)
第2ゲームは1ゲーム目のようにあっさりとはいきません。
40-40のジュースまでいきます。
そして、長いラリーの末、フェデラーがハーベルトのサービスゲームをブレイク。
いきなりブレイクで、1セット目はフェデラーの【2-0】です。
そして3ゲーム目。
ここでハーベルトはブレイクバックできるのか・・・
フェデラーのサーブ。
華麗なサーブですね。真上にきれいにジャンプしています。
なんでこんな体の動きができるのか。。。
芸術作品みたい・・・
フェデラーしっかりキープで【3-0】になりました。
さあ、次の4ゲーム目、ハーベルトはサービスキープ必須です。
そうでないと試合の行方は決まってしまいます。
第4ゲーム【15-15】。
フェデラー、リターンでお手本のようなスプリットステップしています。
見習わなくちゃな~。
【15-15】からの大切なポイント。
ここのラリーが長かったです。
フェデラーがフォアにバックに走ります。
そして、この1ポイントをフェデラーがもぎ取ります。
ゲームカウントフェデラーの【3-0】でリターンゲーム【15-30】。
んー、ここはハーベルト頑張りどころだ!
ここは流石にハーベルト頑張ってポイントを取ります。
【30-30】
その後もポイントを重ね、ハーベルト無事に4ゲーム目をキープすることができました。
良かったです。
その後はお互いキープが続きます。
【5-3】でフェデラーがサーブです。
フェデラーのサービスフォアざセット。
このサービスをキープすれば、フェデラーが1セット目先取です。
最初のポイントはハーベルトが取り【0-15】となったのですが、その後は落ち着いてフェデラーがポイントを重ねます。
そしてそのままキープ。
1セット目は【6-3】でフェデラーが取りました。
フェデラーファンの私としては、安心してみていられる試合展開です。
それにしても今日のフェデラーの強さの安定していること。
毎年のようにこの大会に来て、何度もフェデラー観戦していますが、はらはらドキドキの展開なことも多く、時には負けてしまうこともあったのですが、今日の安定と余裕は素晴らしいです。
フェデラーのV字復活
そもそも数年前に初めて思い立って、急遽前日チケットを購入してハレに観戦に来たのも
【そろそろフェデラーの引退が近づいているかも】と感じたから。
それくらい当時のフェデラーはプレイに精彩を欠き、下降線をたどっていました。
当時の常識からいうと、引退がちらつく年齢。
テニス観戦は多かったものの、まだフェデラーを生観戦したことのなかった私は、「今回見逃したらもう見られないかもしれない!」と思いたって、ハレに来たのでした。
その後の結果はご存知の通り嬉しい誤算。
数年前の下降線が嘘のようにここ1-2年のフェデラーは強さを回復しています。
ハレの大会も40歳まで契約更新。
驚きの息の長さです。
それはフェデラーだけでなく、ナダルやジョコビッチも同じ。
一時期戦線離脱していたのが嘘のような復活劇。
楽しく戦えるライバルがいるからこそみんな息の長い選手になったのでしょう。
更に錦織や大坂の活躍もあり、テニス好きの日本人としていい時代に生まれたな~、と思います。
第2セット
第2セット開始です。
ハーベルトのサービスから始まります。
序盤は静かなスタート。
【2-3】までお互いのキープが続きます。
6ゲーム目、フェデラーのサービスゲーム。
このゲームもフェデラーがキープで【3-3】までは全ゲームサービスキープです。
これから後半戦。
7ゲーム目のハーベルトのサーブ。
ここでフェデラーが粘ります。
ハーベルトサーブ【30-40】でフェデラーがブレイクポイントを握ります。
後半でのブレイクは試合の勝敗を決めかねません。
この1ポイントを取るか取らないかで勝敗の行方は大きく変わります。
取ればフェデラーの今日の調子だと、試合に勝ったも同然です。
逆にハーベルトがこれをしのげば、フェデラーの有利は全くなくなり、2セット目は全くのイーブンに戻るという摩訶不思議。
本当にたったの1ポイントでこれだけ流れが変わるスポーツって、他にないんじゃないだろうか、と思うくらいです。
リターンのフェデラー。
ギアを上げて集中しています。
そして、ここでフェデラー見事ブレイクに成功します。
【3-4】でフェデラーリードになりました。
次の自分のサービスゲームをキープすれば、勝利が見えてきます。
流石一流選手、省エネ。体力温存で取るべきポイントに集中。
勝ちどころわかって、そこを取れる強さと余裕がすごい。
んー、サーブにも気合が入ります。
上手な人のフォームは恰好がいいです。
と、見とれている間にもちゃくちゃくとポイントが入り、フェデラー難なくサービスゲームをキープ。
【5-3】フェデラーリードで、ハーベルトのサービスです。
ハーベルト、ここはキープしないと試合が終わってしまいます。
しかし、フェデラーも粘って【30-30】まで持っていきます。
リターンも勢いが衰えず。
とうとうフェデラーがハーベルトのサービスをブレイク!
後半2ゲーム続けてのブレイクで1セット目に引き続き2セット目も【6-3】で準決勝を勝ちました!
試合終了です。
約1時間で勝利を手にしました。
2人でがっちり握手。
お互い検討をたたえあいます。
観客に勝利の挨拶をするフェデラー。
喜びの中にも余裕を感じさせます。
敗れたハーベルトはコートを後にします。
観客が彼の雄姿をたたえます。
ここが決勝戦と違うところ。
決勝戦以外では、敗れた選手は勝者を残してコートを去ることができます。
決勝戦だけが、敗者の準優勝者もコートに残らないといけない。
負けた悔しさとファイナリストになった誇らしさと、勝者が喜んでいる様子を隣で見ている複雑さなど、いろんなドラマがあるんだろうな~と思います。
勝ったフェデラーは勝利者インタビューを受けています。
もちろん焦点は、明日の決勝戦。
優勝まで足りないのはあとたった1勝。
去年は決勝で惜しくも敗れていますので、今年こそは優勝してもらいたいです。
インタビューが終わるとフェデラーもコートを去ります。
決勝戦のセレモニー以外は試合に勝ってもさっぱりしたものです。
最後にコート脇でローカルのインタビューを受けていました。
明日の決勝戦頑張ってください。
シングルスの準決勝は終わりましたが、今日はこれからまだダブルスが1試合残っています。
午前中目を付けていたラケットも買う予定ですし、ハレのテニス観戦、まだ続きます。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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