ドイツ認定資格・独商工会議所【ドイツ認定管理会計士】④

2021年3月に始めた【ドイツ認定管理会計士】のセミナーも今回が最終回。

これまで9回のセミナーが終了し、残るはあと3回のセミナーと、

最後の卒業・資格認定試験のみです。

最終試験が近づき、講師と受講生の学習中の様子も変化してきました。

 

今回はその様子をご紹介します。

そして、最後のセミナーと試験を終わった後の私の感想も述べたいと思います。

 

これまでの紹介を通して私が受けたセミナーに興味を持って下さった方もいました。

私の体験・感想が少しでも今後ドイツ会計を学びたい人の参考になれば幸いです。

 

初回から前回までの様子はこちら。

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セミナー第10回

10回目のセミナーは前回の資産計上と減価償却の復習からです。

講師がテーマに沿っていくつかの簡単な質問をします。

 

買った資産の “Anschaffungkosten(初期の商品価格)”の確定の仕方、

商品そのものの価格の他にどのような経費が資産価格として計上になるのか、

どのような経費は資産価格には含まれないのか、割引があった時はどうするのか。

そしてその結果をどのような仕訳で表すのか、など。

前回習って理解したことを簡単な復習によって定着させます。

 

その後は新しいテーマは習わず、今までの復習をしました。

復習テーマはこのコースの中で最もボリュームが多く、

会社としても重要な「商品購入(Wareneinkauf)と商品販売(Warenverkauf)」について。

 

企業としてのビジネスプロセス、材料仕入れの会計処理をする目的、

実際の仕訳、材料購入という勘定科目の下に関連する下位勘定科目グループがあり、

最後に下位勘定科目が上位勘定科目である材料購買にまとめられること、

会計期間の終わりには、実際倉庫にある在庫に合わせて資産勘定の在庫と費用勘定で

ある材料購買の間で調整振替え仕訳が行われる事、などなど

重要事項をギュッとまとめて復習です。

 

セミナーの初期に使った資料を講師がもう一度重要点を簡潔に説明してくれます。

やはり、復習するとより頭の中に内容が定着します。

忘れていた事、前回はちゃんと理解できていなかったことが

ここでもう一度復習することによってより深く理解することができました。

 

思い出すスピードも早くなり、初回は苦労して時間をかけて答えた問題も

すんなり正解を出すことができました。

知識と実務の両方をよく知っている講師なので

説明もとてもわかりやすいのです。

 

ビジネスの要となる仕入れと売り上げ関係の復習をしたので、

次回からはこのセミナーで学んだこの他のテーマについて

復習していきます。

 

セミナー第11回

セミナーも残すところあと2回。

今回と最終回は新しいテーマを学ぶのではなく、今までの復習がテーマです。

いつものごとく、簡単に前回のまとめをした後は、講師から課題が提示されました。

テキストとして使っている教科書からの一つの大きめの課題です。

 

現在ドイツで流通している会計専門のテキストはそう多くはなく、

しかも初級者・中級者に分かれているわけでもないので、構成も

簡単なものから並んでいるわけではありません。

 

講師はその中から今の私たちに適した箇所を抜粋して内容を説明したり、

課題を出してくれるわけです。

更に、セミナーでは講師が重要部分をまとめた独自のテキストを用意してくれ、

教科書と併用で講義をしてくれるので、独学では決して得られない効率で成果が出ます。

 

与えられた課題に与えられた時間は約1時間。

ぱっと見てすべきこともわかったし、正直内容も

それほど難しいとは思いませんでした。

しかし、一つ一つ慎重に進めていたらあっという間に

時間が経ってしまい、私は1時間では最後まで課題を

終えることはできませんでした。

 

ドイツの試験は鉛筆書きは禁止でボールペンや万年質など、

基本的に消せないもので書かなくてはいけません。

不正防止のためです。

なので、間違えたからといって消しゴムで消すわけにもいきません。

ただでさえ、会計の仕訳用紙は狭く、加えてドイツ語は単語が長いので

短縮形を使ってもスペースがなくなりがちで、きれいに記入するのが大変です。

 

それもあって間違えないように慎重に書いていたら、結局時間が足りなくなってしまいました。

 

とはいっても近いところまではいっていたので、次回はもう少し急ぐことにします。

 

後半はその課題の答え合わせをしました。

わかる人が答えていくスタイルで進みます。

解答が合っていても少し違っても講師が親切にヒントを

くれるので大抵は正しい正解にたどり着くことができます。

 

実際に問題を解いていると、3時間のセミナー時間があっという間に

終ってしまいます。

ある程度は解けたので、後はスピードです。

 

次回は試験前の最後のセミナー。

講師が試験対策に最後はいつもと違う復習方法を考えてくれてるみたいです。

 

セミナー第12回最終回

今日はいよいよ、セミナーの最終回。

そう思っていると、昼間にセミナーの主催者であるドイツ商工会議所からメールがきました。

「コロナ規制の変更に伴い、5月18日から再び対面での授業が可能になりました。しかし、我々の最終試験は5月10日にオンラインにて行います。本日セミナーにてその説明をします。」

 

読んで二つの疑問が湧きました。

「え、コロナ規制厳しくなってるはずなのに、対面授業許可???

試験は5月4日だったはずなのにどうして10日???」

 

同じ疑問をセミナー仲間も抱いたようで、グループチャットが賑わいます。

 

18日まで待てば対面で試験が受けられるのかもしれませんが、日々規制が変化する今、

実際その時になったら本当に対面で試験ができるか誰にもわかりません。

私としてはどうせオンラインで試験をするなら予定通り5月4日に終わらせたいのですが

運営側が10日というなら何か理由があるのかもしれません。

 

結局グループチャットで結論が出るわけもなく、セミナーでの説明を待ちます。

 

試験の日程と方法の説明

最終回のセミナーが始まりました。

メールで昼間告知を受けたように、講師から最終回の授業が始まる前に、ドイツ商工会議所の担当者から試験の説明の時間が設けられました。

試験を5月18日以降に一つの教室に集まって講師と学生が対面で行うか、またはそれより前にオンラインで行うかについては以下の説明がなされました。

商工会議所職員さん

商工会議所職員さん
試験は対面ではなくオンラインで行うつもりである。

オンライン試験は我々も初めての経験だが、オンライン試験用のテキストはすでに準備し、オンライン上うまく機能するかテストも行った。

今の情勢で18日以降に対面試験を設定したとしてもコロナ規制が変更されている可能性もあり、100パーセントの保証はできない。

このような検討の結果、オンラインでテストを実施することになった。

万が一オンライン上の問題で試験が受けられないということがあれば、それに対しては個別対応する。

オンライン上の不具合が原因で試験を落とすことはしないから安心してほしい。

 

この説明を受け、我々受講生といくらかやりとりをして、最後はみんなオンラインで試験を受けることに合意しました。

 

2点目の試験の日程。

どんな理由で10日になったのかと思ったら、試験日に講師と一緒に試験監督をする、商工会議所の担当者(今説明を行っている人)がこの時間病院の予約があるため出席できないとのこと。

ただ、色々話し合った結果、ぎりぎりか開始時間を少しずらすことで、医者の予約と試験監督両方なんとかなりそう、ということで、試験を予定より15分早めに開始することで、最初の日程通り4日に試験を行うことになりました。

15分早まったことで私のスケジュールはかなりタイトになりましたが、1週間試験が伸びるより予定通りに行えることになって良かったです。

話がまとまった後は担当者は退出、いつも通り担当講師のセミナーが始まります。

 

いろんな方向からの総復習

本日のセミナー最終回はいつもと違う構成になっていました。

大きくわけると4つの構成です。

 

まずはいつもやっているビジネスケースから仕訳を起こす作業とは逆の、

仕訳を見てどんなビジネスケースなのかを当てる問題。

例えば通常は「材料をxxxユーロ税込みで請求書で購入した」という文が

あってそこから

材料 xxx      買掛金 xxx

消費税 xx

という仕訳を起こすのに対し、仕訳の形が出されて、そこから「材料をxxxユーロ税込みで請求書で購入した」と答える形式。

講師が一人に最低一つは当たるように問題を考えてくれたので、一人必ず一度は当たります。

 

簡単そうに思えたのですが、実際やってみて意外とあれ???と迷ってしまうことも。

見て考えながらどんどん答えていくので、スピードについていくのもちょっと大変。

少し迷って考えただけでおいていかれます。

普段だったら絶対間違わないようなケースを間違えてしまったり。

 

 

でも新鮮で勉強になりました。

 

次は今まで習った会計に関する決まり事を〇×形式で答える問題。

セミナーの最初に習ったドイツ会計の経典ともいえるGOBや

HGB、会計の基礎知識や複式簿記原則などのドイツの会計に

関する基礎として知らなくてはいけないことの正誤を〇×で答えていきます。

 

 

3つ目は実際の会計業務の要となる仕訳です。

全部で10個の例題が出されました。

これもだいたい全員があたるように解答していきます。

 

最後は貸借対照表の全体の作り、どの勘定科目が資産・負債・自己資本になるのか、

これがわかるようでいて、結構あやふやだったりします。

流動資産と固定資産の違いなどにも気を付けて復習しました。

 

授業の最後に講師がこれまでのセミナーで勉強したことの

重要点をまとめてパーッと早口で効率よくもう一度説明して

くれました。

 

なんか、そのスムーズな説明を聞いていたら、

自分でもすっかり全部理解できた気分になってしまいました。

もうこれ以上自分で復習しなくてもいいんじゃないだろうか、

という気分です。

罠かな・・・w

最後に講師とあいさつをして2か月頑張ったセミナーも終了です。

 

あとは来週の最終試験を残すのみ。

 

無事にオンラインでテストできるかな、

今の講師の説明で謎の自信が出てきた私は

会計の勉強自体よりPC動作の方が

心配率が高くなってしまいました。

 

知識と理解が新鮮な今のうちにネットトラブルなんかに邪魔されず

早く試験を終えてしまいたい気分でいっぱいです。

 

 

卒業・資格試験

テスト前の週末。

本当は少しくらい勉強すればいいのに、

試験内容よりやはりインターネットやPC関係のIT環境が

ちゃんとスムーズにいくかが気になります。

 

テストはワード形式で送られてくるけど

私の今のPCにはワードは入っておらず、

クラウドのワードで作業するつもりです。

 

でも万が一クラウドでワードが開かなかったどうしよう、

問題を印刷してもいいって言われたけど、プリンターもないし

スキャンもないのでそれも無理。

 

ふと昔使っていたノートパソコンにワードが入っていたのを

思い出し、念のためと復習もそこそこに、ここに引っ越して以来

一度も開いていなかったノートパソコンを

引っ張り出して動作確認を始めました。

 

でもたったの数年使わなかったらこんなに衰えるのか、と思うくらい

動きが緩慢なノートパソコン・・・これは使い物にならなそう、

としばらく格闘したあと諦めました。

 

試験はデスクトップといつもセミナー用に使っていた

Ipad proでなんとか対応するしかありません。

 

本当にネット環境で試験中問題が生じたら救済措置があると力強く言われているし、

いざとなったらそれを主張すれば大丈夫なはず。

 

試せることは試したので、後は火曜日の試験を待つのみです。

 

最終試験

試験日の火曜日がやってきました。

 

前日になってセミナー仲間たちが

「xxxってこういう仕訳であってる?」

と言い始めたり、ちょっとざわめきます。

今から難しい問題を下手に考えても混乱するだけなので

あまり深く考えないことにします。

 

そして、やはり幾人かは私と同じくテスト内容よりちゃんとオンラインで

作業ができるか、ネット環境の方が気になっているようです。

 

私もネット環境の心配はなくなりませんが、結局実際テストが送られてみないと

ちゃんと機能するかはわからないので、心配するだけ無駄です。

 

試験当日の昼間に、今日のテスト監査人の一人でもあるドイツ商工会議所の

担当者からメールが送られてきました。

今日のテストの流れと時間割と注意事項の告知です。

 

いよいよあと何時間かでテストです。

久し振りのテストでちょっとした高揚感というか緊張感というか。

ハイデルベルク大学時代と違って落ちたら次のチャンスがないとか、

ビザ延長不可で日本強制帰国とかそんな御大層な損失は何もない

単なるテストです。

仮に落ちても何を失うわけでもないので、これくらいの緊張感は

ちょうどいい刺激です。

 

あとは夕方試験を受けるのみ。

 

試験開始

試験の開始時間は普段の授業より15分早く始まります。

 

いつものセミナーオンラインサイトに全員集合。

そこで講師から出欠確認のあと、商工会議所の試験監督から送られてくる

試験問題のメール配信を待ちます。

 

問題が配られた後はテスト開始です。

無事にテストが送られてきて、動作確認して問題がないことを

各自講師に連絡したあとは試験開始。

 

試験中もオンラインはつながっているので、質問がある場合は講師が対応してくれます。

 

心配していたクラウドでの作業は無事に行うことができました。

もらったテストの書式がクラウドのせいで文字化けしていないか

ちょっと心配でしたが、まあ合っていると信じるしかありません。

 

試験の印象ですが、もらったワード形式の質問に

ベタ打ちで答えを書いて行く方式のようで、答えだけではなく

問題の部分も変更可能になっています。

もし何かのミスで間違えて問題を消してしまったら、と思うとちょっと怖い。

ですから、最初は本当にこの形式で正しのかちょっと心配になりました。

ちょっと想像と違ったのです。

 

そういうわけで全体の流れと趣旨を理解するのにちょっと時間を使いました。

一番最初に名前を書く欄があるのですが、そこだけスペースが大きすぎて

書式がバグったのかと心配になったり。

 

問題が始まる前に注意事項や問題のちょっとした説明などが書いてあるのですが、

どこまでが説明でどこからが試験の質問なのかちょっと考えたり。

 

そして、講師に質問している他のドイツ人の読むスピードが早いこと。

私がまだ最初の最初を読んでいるのに、ずーっと先の部分の質問をしていて、

ちょっと焦りました。

 

そして思ったより早く時間が経っていきます。

講師には時間には余裕があるから大丈夫、と言われていたのにそれほど余裕はなさそう。

一回解く方向性を間違えたらあとからやり直しをしている時間はなさそうです。

 

問題は大きく分けて4つ。

それがそれぞれ小さな問題に分かれています。

ドイツの会計全体を理解しているか、

仕訳がきちんとできるか、

仕訳から決算書までの流れを把握しているか、

バランスシートの構成を理解しているか、

などが問われます。

 

二つほど試験問題にタイプミスがあり、そこは変更。

自分と比べて他の講習生の質問が先に進みすぎていることと、それを聞いてしまうと

時間のロスになってしまうので、大事なことは聞きつつ、なるべくスルーして

自分の問題を解くのに集中。

 

試験の間は必ずオンラインにして音声が届く状態にしておくことが決められています。

講師が発言した時、または受講生が質問したい時に自由にできるように、

そしてオンラインテストがきちんと機能しているかの確認でもあります。

 

焦って解く方向を間違えないように、でもある程度のスピードで、と

気を付けましたが、結構時間ギリギリ・・・

 

そして途中で1問どうしてもわからない質問に遭遇しました・・・

ん???

 

仕訳問題の一つだったのですが、この中から使えと提示されている勘定科目の

中に自分が思う選択肢がありません。

???

 

すでに二つ試験問題にタイプミスがあったので、「これもひょっとして問題のミス?」

それとも「私が間違えて勘定科目一つ消しちゃった?」と試験問題を

疑ったくらいですが、どうもそうでもないようです。

 

そこはどうしてもわかりませんでしたが、一つの仕訳に時間を使えないので一応解答して

次に進みます。

 

無事に一通り終わったあと、少しだけ時間が余りました。

もう試験を提出し終わってオンラインルームから退出した人もいます。

一応一通り見直しをしたのですが、流れとして全体的に勘違いしている箇所はなさそう。

 

一つ一つの問題は迷った箇所もあるし、間違っているところもあるでしょうが、それは実力だから仕方がない。

先ほど一ヵ所どうしてもわからなかった問題に戻って考えましたが、それはやっぱりわかりませんでした。

 

んー、これ以上考えて解答をいじると却って間違えちゃうかもしれないな、と思い

若干時間を残したところで試しに解答を保存してみます。

 

他の受講生で試験問題を開けない、保存ができない、と言っている人がいたので

(最後は無事解決したみたい)できるか心配だったのですが、無事に保存もできました。

 

もう一度軽く見直し、そして、保存した解答をメール送信。。。

終わったーーーー・・・

 

講師に挨拶をしてオンラインルームから抜けます。

これで試験終了。

んー、できたかな、どうかな。

 

今まで習ったことを思い出して解答したつもりだけど、

何か勘違いしてないかな、迷ったところはどうだったかな、

解答ちゃんと届いたかな、という若干の心配はありましたが、

よほどの事がなければ、成績はともかく合格はしているのではないでしょうか。

 

少なくともこの2か月の成果は出せたのではないかと思います。

結果がわかるのに10日くらいかかるようなので、

あとは待つしかありません。

ちょっとした解放感がありました。

 

次の日、一つどうしてもわからなかった仕訳の問題を次調べてみたら

やっぱりちょっと違ったみたいです・・・

少なくとも一ヵ所は間違えたのがわかりました、残念。

でもこれは完全にわからなかったので仕方ありません。

 

結果発表

資格証明書発行まで10日くらいかかるという話でしたが、

テストの2日後、商工会議所の試験担当官からテスト受講者全員にメールが来ました。

「あなたたちのテストをざっと拝見したところ、全員が素晴らしい成果を出してくれました。

こんなに非の打ちどころのない回答を私は初めて見たといってもいいくらいです。

これからあなたたちの解答用紙を講師に送り、採点をしてもらいます。

それまで2日ほどかかるでしょう。

そのあと資格証明書発行まで1週間かかります。

それまでお待ちください。」

んー、まだ成績はわからないけど、結構な誉め言葉と受け取ってもいいんじゃないでしょうか。

 

成績はわからないですが、合格はしている感触。

じわじわと嬉しい気分が湧いてきました。

ぬか喜びじゃなければいいな~。

 

試験結果と合格証明書【満点ならず・・・】

試験結果が届くのを待っていましたが、なかなか来ず・・・

セミナー仲間もイライラしているようで問い合わせたりしていましたが、

商工会議所の担当者が忙しいようです。

 

当初は一週間から10日で届くと言われていた結果が届いたのは

結局月も明けた6月初旬でした。

 

試験5月4日に受けて結果を受け取るまで一か月かかりました。

 

最初に、結果発表ということで合格おめでとうの手紙が入っていました。

次は無事合格ということで、受けたセミナーの学習内容記載の資格証明書がありました。

その他、試験結果のお知らせが入っていました。

100点満点の95点でした。

1問何点配分かわかりませんが、1問わからなくて自分でも間違えたとわかっている箇所の他、怪しいと思っていた箇所をいくつか間違えてしまったようです。

どこを間違えたのか知りたいところですがそれはわからないようです。

 

満点ではありませんでしたが、メールでお褒めの言葉をもらったくらいなので

それなりに良い結果だったのではないでしょうか。

 

3月に始めたセミナーがこれにて全過程完全に終了しました。

終わりよければすべてよし、で満足です。

 

ドイツ会計セミナー受講後の感想

ドイツの商工会議所主催の週2回各3時間の2か月集中ドイツ会計講座の終了後、私が感じたこと。

感想は「受けてよかった!」の一言です。

いままで経験則でなんとなくやっていたドイツ会計の基礎がしっかり学べたこと、

日本との違い、何より新しいことが自分の身についていくという充実感と楽しさ。

通常語学学習などの多くの勉強は地道で、すぐ目に見える成果が実感できるものではありません。

もちろんそれは当然のことなのですが、目に見える成果がでないとモチベーションが落ちてしまうこともあります。

 

今回の会計セミナーは2か月、というか一回ごとに覚える新しい知識で

毎回成果がはっきりと実感できるのがとても良かったです。

週2回、2か月に集中してパーッと駆け抜けられたのも大きかったです。

そして今後私の仕事に実際役立つという実務も兼ねていて最強です。

 

もちろん講習費はかかりますが、早期申し込み割引や、半額負担の補助金制度などもあるので、うまくそれらの制度を利用できれば正規よりお得に利用できます。

私の場合は早割の申し込みをしていたのですが、急遽キャンセル待ちの空きが出て

申し込んだコースより早いコースになったので、正規の料金になってしまいました。

でも全体的にみたら今の時期に始められて、早めに終われたのは自分的には大正解でした。

 

あっという間に席が埋まってしまうコースなので、興味のある方は今申し込める

コースをいったん確定しておいて、キャンセル待ちを並行して申し込んでおくのがお勧めです。

 

ドイツの会計用語の日本語訳

これまでセミナーで学んだ会計専門用語と日本語訳を表にまとめました。

これだけの新しい単語をただ覚えろと言われたら難しく感じますが、

実際セミナーで使っていると自然に覚えてしまいます。

必要なことから覚えていくのはやっぱり効率がいいですね。

 

ドイツ語の会計専門用語:

  • GOB (Grundsätze ordnungsmäßiger Buchführung): ドイツ会計の基礎・根拠となる規則)
  • HGB (Handelsgesetzbuch): 商法 (ドイツの商法の中核の規則がまとめられたもの)
  • AO (Abgabeordnung): ドイツの税法の基本法
  • Standard-Kontanrahmen(SKR): 標準勘定科目表 (※最も一般的なのはSKR03とSKR04)
  • Rückstellung: 引当金
  • T-Konto: 仕訳用の各勘定科目ごとの伝票。左右に分かれる複式簿記仕訳の形が”T”の形に似ているので”T-アカウント”と呼ぶ。
  • Verbindlichkeiten aus L.+L (L.+LはLieferungen und Leistungenの略) : 買掛金/未払金
  • auf Ziel: 請求書払い(後払い)
  • Inventur : 現実の商品の在庫
  • Inventar : Inventur の結果をもと作られる会計上の数値としての在庫(貸借対照表のもとになる数値)
  • Buchungssatz: (複式の)仕訳け
  • Hauptbuch: 総勘定元帳
  • Nebenbuch: 補助元帳
  • Konto: 個々の勘定科目
  • Grundbuch/Journal: 各事業取引の時系列仕訳表(会計仕訳資料の土台となるもの)
  • Sachkonten:  総勘定元帳/補助元帳のもとになる各勘定科目
  • Personenkonten: 取引先別勘定科目(補助元帳用で各顧客・サプライヤー・支払い先)
  • Bilanz: 貸借対照表
  • Aktiva / Passiva: 資産 / 負債
  • Anlagevermögen: (有形)固定資産
  • Umlaufvermögen: 流動資産
  • Forderungenaus L.+L. (L.+LはLieferungen und Leistungenの略): 売掛金
  • Eigenkapital: 自己資産(自己資本)
  • Soll / Haben: 借り方 / 貸方
  • GuV (Gewinn und Verlust): 損益計算書
  • EBK(Eröffnungskonto) 年度初めの開始貸借対照表
  • WEK(Wareneinkauf) 仕入れ品購入
  • BGA(Betriebs- und Geschäftsausstattung) 資産勘定になる機器(備品扱い)
  • Warenbestend: 在庫
  • Warenveränderung: 在庫調整
  • Warenverkauf: 商品販売
  • Bar: 現金
  • Kasse: (勘定科目としての)現金・レジ
  • Bank: 銀行
  • Kontokorrent: 当座預金
  • Vorsteuer: (仮払い)消費税
  • Umsatzsteuer: 売上税(仮受け消費税)
  • Umsatz: 売上
  • Vorauszahlungen: 前払い
  • Nachzahlungen (Vorhaure) : (前年分の) 後払い
  • Gewerbesteuer: 営業税(地方税)
  • Körperschaftssteuer: 法人税
  • Est (Einkommensteuer): 所得に関する税金
  • Kfz-Steuer: 自動車税
  • Erbschaftssteuer: 相続税
  • Schenkungssteuer: 贈与税
  • Grundsteuer: 固定資産税
  • Hundsteuer: ドック税(犬を飼っている人への税金)
  • Aufwandskonto: 費用勘定科目
  • Bestandskonto: 在庫勘定科目
  • Bruttolohn: 総支給額
  • Nettolohn: 手取り給与
  • Arbeitnehmeranteil zur Sozialversicherung: 個人負担分社会保険
  • SV: Sozialversicherung (社会保険)の略称
  • Gesetzliche soz. Aufwendungen: 法定福利費
  • Verbindlichkeiten LSt/KiSt: 所得税・教会税用預り金
  • LSt: Lohnsteuer (所得税・賃金税)の略称
  • KiSt: Kirchensteuer (教会税)の略称
  • SV-Vorauszahlung: 社会保険前払い金
  • Löhne: 変動給与・賃金
  • Gehälter: 固定給与
  • Aushilfelöhne: 短期アルバイト用給与
  • Gez. Soziale Aufwendungen: 法的強制社会保険・法定福利費
  • Freiw. Soz. Aufwendungen: 任意社会保険・法定福利費
  • Vermögenswirksame Leistungen: 資産蓄積形
  • Forderungen an Mitarbeiter – Verrechnung Vorschüsse: 社員前払い
  • SV-Vorauszahlung – Verbindlichkeiten gesetzliche Sozialversicherung: 前払い法定社会保険
  • Verbindlichkeiten aus Steuern: 税金用負債/預かり金
  • Verbindlichkeiten aus Vermögensbildung : 財産・資産関連預かり金
  • Immaterielle Vermögensgegenstände: 無形固定資産
  • Sachanlagen: 有形固定資産
  • Finanzanlagen: 金融資産
  • Anlagevermögen(AV): 固定資産
  • Umlaufvermögen(UV): 流動資産
  • Geringwertige Wirgschaftsgüter (GwG): 少額資産

 

みなさんもこれを読んで少しでもドイツの会計に興味を持ったり、役に立ったと感じてもらえると嬉しいです。

 

このコースは会計基礎コースで、このコースに合格した人は

次の更に詳しいコースに行く資格が得られます。

 

自分的には結構ためになったので、次のコースも行ってみようかなと検討中。

このコース、人気があってすぐ席が埋まっちゃうというのも納得です。

今回は急に空きができて急遽入れたのは本当にラッキーでした。

 

ドイツ会計セミナー受講記

終わり

 

ドイツの労働制度に興味のある方はこちらもぜひ。

ドイツは日本と比べると社会保障制度がしっかりしています。 無料の医療費、無料の大学の学費、5年間支払えばもらえる年金、数年支払えば少なくと...

 

ドイツ語をもっと学びたいという方はこちらもぜひ。

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実用ドイツ語教材

当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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