コロナ渦-2021年7月-ドイツから日本へ【準備ー入国】

2021年6月ドイツ

世界中の誰もを混乱に巻き込んだコロナ渦から1年半。

ドイツでも2020年3月から始まったコロナ規制、夏の一時期の緩和、

11月からの再び厳しい規制の紆余曲折をたどり、2021年6月になって

やっと改善の兆しが見えてきました。

 

その地域のコロナ感染者指数によりますが、

レストランでの食事や日常の生活用品のお店以外の店舗もオープン、

コロナの陰性証明なしでも入店できるようになったのは嬉しい限りです。

周りにワクチン接種者の数も増えてきました。

優先順位のカテゴリーも撤廃され、誰でもワクチン接種の申し込みが

できるようになりました。

 

ドイツの2020年のコロナ危機の様子はこちら。

2020年の4月になりました。 ドイツでは夏時間が始まり、本来ならばとてもよい季節です。 しかし今年は思ってもいなかった世界中をパニ...
2020年の4月19日。 今、世界中がコロナ危機と戦っています。 ドイツでも3月から4月にかけて劇的に状況が変わりました。 ...

 

ドイツ国内での日常生活はだんだんと通常の様子を取り戻しつつあります。

しかし、私には日常生活の他に、もう一つどうしても実行したいことがありました。

それは、日本への帰国です。

 

ドイツに来て20年以上経ちますが、近年は1年に一度日本へ帰国していました。

2020年も航空券は買っていたものの、突然のコロナにより帰国を中止しました。

当初は2021年は状況は改善されていると信じていましたが、一向にその気配もなく。

 

それどころかイギリス変異株の発生により、ドイツは日本入国の際に三日間の強制隔離国に指定される始末。

強制隔離3日、自主隔離11日、計14日間の隔離が余儀なくされており、そのハードルが非常に高い。

14日間は公共交通機関での移動ができないのです。

特に私の帰省先は津軽海峡を隔てた札幌。

東京に着いてから14日間、隔離期間終了まで札幌行きの飛行機に乗ることができません。

 

東京近隣に帰省先があれば強制隔離期間終了後、何度か自力で家に帰ればよいのですが、

流石に札幌までレンタカーで行くわけにはいきません。

 

ということは14日間、東京で隔離期間が終わるまで待機。

しかも隔離という名目上、その間、誰かの家にお世話になるわけにもいかないし、誰とも会うわけにもいかないという、何の楽しみもない14日間。

しかも宿泊先は自費で確保ですから、やたらとお金がかかることは間違いありません。

さらに今のルールでは、日本へ行く前と、ドイツへ帰る前に高額の検査を受け、コロナ陰性証明を発行してもらわなくてはいけません。

しかもしかも、私の休暇は最長でも3週間が限度。

2週間隔離と移動をのぞくと、札幌に滞在できるのは正味3日くらいです。

 

こんな状況で、普通だったら14日間の隔離制度が解除になるまで、

日本帰国はしたくありません。

 

これだけの支出と労力と報われなさを考えれば私もできれば強制隔離解除まで

日本帰国は避けたかったです。

ずーっとどうしようかと規制緩和の様子を見ながら考えていました。

 

しかし、2021年5月末、重い腰を上げ、2021年7月に日本に一時帰国することを決心しました。

大きな理由の一つは理由は【免許の書き換え】です。

 

今回は、2021年7月時点でのドイツから日本帰国のコロナ水際対策への事前準備、実際の空港の様子、日本到着後の自主隔離期間中の行動について、自分の体験をもとにご紹介したいと思います。

日本帰国を考えている人の参考になれば幸いです。

 

日本一時帰国の決心とその理由

今回14日間隔離でその間全く日本を楽しめず、かつその間の東京滞在費も莫大という面倒を押しのけて札幌行きを決意した理由は一つ。

①免許の更新

これにつきます。

今年が免許更新でなければ、去年に引き続き今年も日本行きはスキップしていたでしょう。

そして14日の隔離措置がなくなった後日本で大いに満喫したと思います。

しかし、どうしても免許失効半年以内に更新したかった私は、14日隔離措置が終わる前に日本行きを決意したのでした。

ギリギリまで隔離措置なくならないかなーと願っていたのですが残念ながら無理でした。

 

実は免許更新は、失効以降3年までは更新が可能です。

それでも私が半年以内に拘った理由を説明します。

 

免許失効後半年以内に更新したい理由

日本の免許の期限が2021年の春で切れてしまったため、

簡単に更新が可能な、期限切れ後半年以内に更新手続きをしたかったのです。

 

日本の免許は3年または5年で期限が切れ、通常の更新期間は期限が切れる前後一か月の間となっています。

ただし海外在住などのやむを得ない理由がある場合は、期限切れの前後半年は比較的簡単に免許の更新ができます。

(パスポートの出入国のスタンプを確認、期限後更新の場合ゴールド免許は失効、最初からやり直し等の不具合はあり)

 

ただ、失効後半年~3年は免許更新が特別な理由がある場合、認められてはいるものの半年以下の場合より手続きが面倒になります。

しかも自動改札によりパスポートのスタンプがない場合、更に面倒な手順を踏む必要があります。

失効後半年過ぎてしまい、パスポートスタンプもなかったばかりに複数の省庁のやりとりが必要になり、結局その時の日本滞在時に免許更新ができず、大変面倒な手続きをする羽目になった知り合いの話を聞きました。

そのことも今回の日本行きの後押しになった理由の一つです。

①更新手続きの面倒を避けるため期限切れ半年以内に更新したかった。

 

ドイツの免許の翻訳があれば日本でも運転可能

私はドイツの免許も持っています。

ドイツの免許は日本のように期限がないので、一度手に入れれば更新する必要はないし、外国に住んでいても免許更新を理由に帰国する面倒もありません。

実はドイツの免許で日本で運転することも可能です。

JAFでドイツの免許の翻訳を作成してもらえれば、ドイツの免許で日本でも運転できるのです。

有効期間は日本入国から1年間で、いったん日本を離れればまたリセットされます。

次回日本に行ったら、そこからまた1年有効なのです。

なので、今の私のように日本滞在が短期の場合実のところドイツ免許の翻訳で充分です。

ドイツ語のオリジナル免許に期限がないので、一度翻訳してもらえればそれも一生有効です。

 

しかし、難点もあります。

1年以上日本に滞在してしまうと翻訳免許の有効期限は切れ、それ以降はドイツ免許と翻訳は使えないこと。

つまり、いつか私が永久帰国を選択して日本に戻った場合、ドイツ免許では1年後に日本で運転ができなくなってしまうのです。

②後から日本の免許をもう一度初めから取得するのは金銭的にも時間的にもきつすぎる。

それが今回の日本帰国の二つ目の理由です。

 

このような状況なので迷ったのですが、行くと決めたからには準備を始めなくてはいけません。

いつもと違って準備が面倒だし自由もお金も余分にかかりますが、やるしかありません。

 

日本行き準備【必要なものリサーチ】

航空券、コロナ検査、隔離期間の宿泊先、その他もろもろ・・・

準備工程をちょっと考えただけでも面倒そう。。。

 

普段日本へ行くときは出来るだけ早く航空券を購入します。

時によっては半年以上前に押さえることも。

 

しかし、状況がどう変化するかわからないコロナ渦ではそれは危険。

2020年の去年、予定の半年以上前に購入した飛行機チケットは結局コロナ渦の中で飛行機全便キャンセルの上、結局日本行きは中止しました。

チケット代返金の手続きを始めてから紆余曲折があり、結局手数料が引かれて残りが戻ってくるまで半年以上かかりました。

チケットを購入してから換算すると1年くらい経った後です。

 

そのため今年はぎりぎりまでコロナ政策の様子をうかがっていました。

しかし、もろもろの事情を考慮すると免許失効後半年以内に日本に行かれるとしたら

7月が最後のチャンス。

6月まで様子を見ていましたが、その時になってもコロナ政策はそのまま変化なし。

つまりドイツからの日本への入国者は3日の強制隔離に加え11日間の自主隔離。

合計14日間の隔離期間が必要で、その間は公共交通機関の使用禁止。

つまり、東京到着後、14日間は札幌まで公共交通機関である飛行機を乗り継ぐことはできず、東京にて隔離生活を送ることになります。

普段でしたら仮に14日間東京にいても何の問題もありません。

親戚や友人の家に泊めてもらい会いたい人に会って楽しく過ごせばいいのです。

 

しかし、今回はそういうわけにはいきません。

3日間の強制隔離は政府が費用を負担して決められた施設で過ごすので、

費用負担はありませんが、残りの11日間は滞在場所を決めなくてはいけません。

流石に滞在先から外に出られない状況、加えてコロナ感染リスクを考えると

いつものように誰かの家に泊めてもらうのははばかられます。

 

11日間はホテルか長期滞在用アパートを借りるしかなく、最低でも10万円はかかる大出費。

飛行機代に加えこの莫大な宿泊費。

更に2週間東京滞在を余儀なくされたら札幌に滞在できるのは残り1週間もありません。

いくら免許のためとはいえ、たった一週間のために無駄な2週間と費用をかけていくのは残念すぎる・・・

 

地元が札幌でなく本州であったならばなんとかレンタカーなどを駆使して自主隔離期間中に自力で実家に戻る手もあります。

しかし、津軽海峡を渡る北海道までは流石にレンタカーでは行かれません。

普段なら札幌東京は飛行機で約90分。

何の苦にもならない時間です。

まさか北海道が地元なことによってこんなに不利になる状況が発生するとは、コロナになるまで考えてもいませんでした。

 

そんなこんなでなかなか決心がつかず、ぎりぎりまで様子をみていた日本行きですが、

6月まで待っていよいよ重い腰を上げ準備を開始することにしました。

 

出発一か月前【日本行き航空券購入】

まず、最初に日本行きの航空券を検索します。

私が現在住んでいるデュッセルドルフからは、普段は東京までの直行便が出ているのですが、コロナ渦で全面運休。

なので、フランクフルトから羽田までの航空券を購入しました。

値段は800ユーロ代。

出発一か月前にしては安い方だと思います。

流石にこの時期にわざわざ日本に行く人は少ないのでしょう。

 

①ドイツから東京までの航空券購入

次にするのは出発72時間以内のコロナ陰性証明。

PCR検査をしてくれるところを探します。

日本用の陰性証明書類を提出しないと書類不備で日本から戻される話も

ちらほら聞くので、日本用の陰性証明書類を発行してくれる検査所を探します。

日系のところもいいのですが、飛行機の時間上私は場合は間に合わなかったので

ドイツの検査所を予約。

自分でネットで探しても、検査をしてくれるところはたくさんあってもどこが日本用の証明書を出してくれるところか自信が持てません。

知り合いのつてをたどって、日本人がその証明書で日本に戻れた、という実績を持ったテスト期間を探してそこに申し込みました。

日本の役所がアップしている日本入国用のコロナ陰性証明を印刷し、自分で記入してドイツのコロナテスト場所に持っていけば、それに記入してサインの上メールで結果を返してくれるそうです。

結果の用紙を取りに行かないといけないと思っていたのですが、

メールでの結果でも日本に入国できたとのこと。

それを聞いて安心して、そこにお願いすることにしました。

②ドイツでのコロナ検査の予約

 

私が次にやったのは日本からドイツに戻る際のコロナPCR検査機関のリサーチと予約。

ドイツから日本へ行くときは出発72時間以内の陰性証明でいいのに対し、日本からドイツへ戻る時は現地到着の48時間以内の陰性証明を提示しないといけないのです。

この差は大きい。

札幌でコロナテストをしてしまうとそこからドイツ着時間から48時間以内の証明をもらうのは困難。

もし飛行機が遅れた場合、48時間を過ぎてしまう可能性が大。

そのため、前日または前々日に札幌から東京に戻り、東京でテストをして陰性証明をもらう方が安心。

羽田空港にはすぐに検査結果があるPCR検査場があります。

ただ、価格が4万円以上ととても高価。

少しでも安いところが良かったので羽田の近くでみつけた2万円代のところに申し込んだのですが、通常よりも早く結果が出るものなどオプションをつけたら結局3万円を超えました。

このために東京に余計に一泊することを考えたら、宿泊を一泊減らして羽田空港でテストを受けたほうがいいかな、とも思いましたが、万が一札幌東京の飛行機にトラブルがあったら大変。

少しでも近くにいったおいた方が安全、ということで、やはり東京に早めに飛び羽田近くでPCR検査を受ける選択肢を取ることにしました。

③東京でPCR検査の予約。

予約はネットとメールで済ませることができました。

 

これだけやったあとはしばらくインターバルを置きました。

 

隔離期間の滞在場所の確保

飛行機と同じかそれ以上費用がかかりそうなのが東京での滞在。

3日の強制隔離は政府が負担するとして、残りをどうにかしなくてはいけません。

あー、コロナでなければ泊めてもらえるところはたくさんあったし、何より東京に14日もとどまることなく、すぐ地元の札幌に行けたのに~。。。

 

ともあれ、今回は仕方ない。

ホテル滞在か短期滞在用アパートホテルかを考えて、キッチンや洗濯もあって自由な短期滞在用アパートを選択。

いくつかネットで探して良さそうなところに予約。

 

強制隔離明けから札幌に行くまでの12日間の予約を入れました。

ドイツからの到着が羽田ということ、札幌に行くのも羽田空港からですから、

羽田の近くのアパートメントホテルにしました。

日本→ドイツ帰国のコロナ陰性証明

飛行機とコロナ検査予約と日本での滞在先を確保した後は、日本からドイツへ戻る時のコロナ陰性証明。

ドイツ→日本の場合は到着の72時間前までの陰性証明が必要でしたが、

日本→ドイツの陰性証明は到着の48時間前までが有効期限でした。

(6月上旬当時)

そのため早めに結果を出してくれるところを探さなくてはならず苦労しました。

もちろん羽田空港にはすぐに結果を出してくれる検査所があるのですが、

日本円で4万円と高額。

 

ドイツ→日本のPCR検査が89ユーロだったことを思うと高すぎます。

そのため条件に合うもう少し安いところを探して、羽田空港の近くに見つけました。

しかし検査自体は2万円ほどだったのです、お急ぎコースなどオプションを加えると

結局3万円くらいになってしまいました。

それでもあまり収集に時間をかけるのももったいないので、ここで予約しました。

 

情報収集そして札幌行きの航空券購入

ここまで準備した後は情報収集です。

外務省、厚生労働省、ユーチューブなどで実際に海外から日本帰国した人の体験談、など

いろいろチェックしました。

最新の情報をアップしてくれるユーチューブチャンネルなどもあり、ありがたかったです。

 

事前にダウンロードしておいた方がいい4つのアプリ。

(CCA, MySOS, OEL,厚生労働省の質問票用)

入国時の水際対策ルールを守る誓約書の存在。

ドイツで出してもらうコロナの陰性証明は、日本政府が発行する書式に記入してもらった方が書類不備で日本入国拒否の危険が少ないこと。

直前でルールが変更になることもあるので、前もって準備できるものは準備、

直前まで待った方がいいものは心の準備。

 

そして三日間の強制隔離の様子、これもユーチューブにアップされている

体験者のレポートがとても助けになりました。

 

そして、14日の隔離は当面続くと判断、この時点で東京到着から14日後の隔離あけすぐの

札幌行き航空券を買いました。

これは180ユーロくらいとそれほど高価でなかったので良かったです。

 

お土産と籠城設備

次にやるのは、三日間の強制隔離時の籠城準備。

体験者のアドバイスをもとにコーヒースティックやカップラーメンなどをいくつか購入。

 

そして、ちょっとずつ日本へのお土産など。

今回はほぼほぼ日本隔離で隔離後に会える人たちはほんの少し。

そのためお土産も気持ちばかりのものをスーパーでちょこっと買うくらいでした。

 

直前の水際対策変更→強制隔離該当国が変更に

6月中旬くらいから、ドイツでのコロナ感染者数は劇的に良くなってきました。

時には毎日の感染者が日本より少ないことも。

お店も再オープン、マスクなしで外を歩ける、レストランもテイクアウトだけではなく中で食事も可、など通常の生活に近づいてきました。

ワクチン接種の割合も増えてきて、私はまだですが、知り合いの多くが一回目だけではなく、二度目の接種を終える人も出てきました。

日本の水際対策は毎日更新が続けられています。

インドからのコロナ対策を慎重に扱っているようで、インド周辺からの入国者に対しては強制隔離10日など、厳しい措置がなされていました。

 

「ヨーロッパは全体的に改善傾向だから強制隔離が増えることはないだろう」

そう思っていたところ、6月28日、出発直前に再び政策の変更が通知されました。

 

「ドイツを三日間の強制隔離国から外し、14日の自主隔離に切り替える。7月1日より有効」

なんと、今まであった3日間の強制隔離がなくなり、その分が自主隔離に振替え。

11日間の自主隔離期間が14日間に延びることになりました。

近くに自宅がある人であれば喜ばしいことですし、それだけドイツの危険性が去ったという意味でもあるので、本来ならばその意味でも喜ばしいことです。

でも私はちょっと複雑でした。

予定が変更になる!

最初の三日間は政府主導で費用負担の強制隔離を想定して、滞在先のアパートホテルは4日目からの予約になっています。

ハイヤーの予約も含め、空港からの連絡などすべて三日間前倒しです。

計画変更、負担費用増・・・

 

んー、正直この直前になっての急な変更は私にとってはあまり嬉しくはありません。

急いで依頼していたエージェントに連絡、政府対策の変更による宿泊予定変更を伝えました。

 

2日ほどたって、連絡が来ました。

なんと、予定していた宿泊先は抑えられなかった、とのことで別の宿泊先を提示されました。

最初の予定よりひと駅先の駅からも少し遠い場所。

そして当然ながら費用も2万円以上増額・・・

 

準備していた厚生労働省の健康質問票も滞在先が変わったので記入しなおしです。

でも事前に準備していたおかげで日本の電話番号を入れるべきところと

ドイツの電話番号ですむ箇所がわかったので良かったです。

一つは日本にいてもつながる電話番号があったほうがいいですが、

それはドイツの電話番号でも受け付けてもらえました。

 

それにしても変更を知ったのがほぼ準備が終わった6月28日。

 

うーん、直前のこのタイミングで恐れていたことが起きてしまいました。

 

ドイツ東京航空券、ドイツコロナ検査、東京滞在費14日分(3日増!)、札幌東京航空券、東京滞在2泊分、東京コロナ検査、、、

 

 

もちろんその他にも純粋に楽しむための食事やお土産なども加わります。

今回の費用、一体どれくらいかかるのか恐ろしくて考えるのをストップしたいですね。

 

これだけのことをして日本行きを計画したのですから、

なんとしてでも無事に日本に到着したいものです。

 

6月30日、再び緩和政策変更

そして6月30日、明日はコロナのPCR検査を受ける日、

再び水際対策の変更が。

 

なんと日本政府がコロナのPRC検査で有効な検査方法を一つ追加しました。

そしてそのために検査書式が新しくなったというのです。

有効になるのは7月1日から。

なんと私も当てはまります。

 

「あーあ、せっかく事前に準備したフォーム、印刷して記入しなおしか・・・」

と思ってフォームを確認すると、まだ英語と日本語版の変更しか行われておらず、

ドイツ語フォームはまだ作業中とのこと。

私が用意していたのはドイツ語だったの、このまま変更なしでもいいかと思いましたが、

やっぱり新しい方がいいと思い、英語の最新バージョンに変更しました。

 

家にプリンターがないので、近所のコピー屋さんで印刷。

これもコロナ渦がひどい時はコピー屋さん閉まっていたので、今はオープンしていて

助かりました。

 

これで明日のPCR検査の準備はOKです。

 

PCR検査と結果

次の日の朝早く、PCR検査に行きました。

検査はあっという間。

日本政府用の陰性証明フォームを検査場においてきたけど、ちゃんと記入してくれるかな、そしてもちろん結果は陰性でありますように。

 

次の日のお昼ごろ、無事に結果が届きました。

結果は陰性、ひとまずほっ。

 

しかし懸念していた日本政府用のフォーマットでの陰性証明が送られてきません。

急いで連絡したらちゃんと送ってくれましたが、みたら私が現地においてきた英語バージョンではなく、ドイツバージョンを新しく入手してそれを送ってくれていました。

まだ新しい検査項目が増えたものではなく、前のフォームのまま・・・

先方で全部用意してくれたのはありがたいけど、結局私が準備したフォームは無駄に終わりました。

でもちゃんと入手できたので、それで満足です。

 

これで今日荷造りして、明日フランクフルトから羽田に飛ぶだけです。

ドイツ出発当日

いよいよ出発です。

飛行機はフランクフルトから18時15分発なのでまだ時間はありますが、

デュッセルドルフからフランクフルトへの電車が遅れる可能性もあるので

早めに行動。

 

15時過ぎの電車でフランクフルト空港へ。

電車は工事のため少し遅れましたが20分遅れくらいでフランクフルト空港駅に

到着しました。

乗り換えなしを選んだので楽でした。

 

空港は欧州域内路線はそこそこ賑わっていましたが、税関を通って欧州外エリアに行くと

途端に人が減りました。

 

税関もガラガラ。

そこでちょっとだけ係の人と押し問答になりました、

というのもドイツの永久ビザを持っている私が本来なら必要ないスタンプをお願いしたから。

 

今回期限が切れてしまった免許の更新を目的に日本に行くわけですが、

その際日本国外にいて期限内に免許更新が出来なかった証明ができるよう、

パスポートに出国スタンプを押してもらいたかったのです。

 

税関の人は、あなたは永久滞在許可証があるからスタンプは必要ない、と言って

なかなか押してくれなかったのですが、そこを説明して頼んだだら、

納得したかは分かりませんが不承不承押してくれました。

 

 

その他、コロナ前と変わったのはスーツケース預ける時と、飛行機に入る時に

コロナ陰性証明の提示が求められることくらい。

乗客の人数が少ないのでそれほど時間はかかりませんでした。

 

飛行機の中

飛行機は空いており、私の横は誰もいませんでした。

夕食を食べた後は3座席分使って横になって寝られて快適。

 

朝食が来ている事も気がつかずぐっすり寝ており、

起きて気がついたら飛行機は着陸の準備。

 

慌てて置かれていた朝食を食べ、もらっていた税関の用紙を記入してたら

あっという間の日本に着きました。

羽田空港着です。

 

日本到着

いつもなら日本到着でひと安心ですなのですが、

コロナ水際対策発動はここから。

 

まず予約していたハイヤーに、事前に登録していたラインを使って日本到着を連絡。

私は日本の電話番号がないのでライン連絡にしてもらったのです。

 

空港到着後は係の誘導に沿って機械的に進みます。

 

前もってインストールしていた四つのアプリ、

記入済みの誓約書、健康診断アンケートと回答後に出てくるQRコード、

日本政府が出してる形式のコロナ陰性証明。

これだけ準備していたので後は楽でした。

事前調査しておらず健康診断やアプリインストールしていなかった人は

ここでもっと時間がかかったと思います。

 

準備さえしてあれば、後はその場その場でのブースで提出してと言われたものを提出するだけ。

インストールしておいたアプリを使って係の人と一緒に最初の到着証明を

したり使い方や方法を教えてくれるブースもありました。

 

空港でもコロナ検査を行いました。

唾液検査です。

最初に検査キットを見た時は必要な唾液の量が結構多いな、と思いましたが

実際やってみるとそれほど大変ではありませんでした。

 

最初の方でコロナ検査結果がでるのは1時間半後くらいと聞いたので、

それもハイヤーの方に報告しました。

 

一連の水際対策でいくつのブースを通り抜けたかはっきり覚えていませんが

10箇所よりは少なかった気がします。

最後はコロナ検査の結果待ち。

 

自分の検査番号が書いた紙を渡され、その番号が来たら受付に結果を聞きに行きます。

 

自分の番号はアナウンスされると思っていたら、モニターで番号が表示される仕組みでした。

アナウンスされると思ってハイヤーの人と連絡取ったり、トイレに行ったりしていたら

いつのまにかモニターに私の番号が表示されているのに気がつきました。

思ったより早かったです。

一体いつから表示されていたのでしょう。

結果は無事陰性だったのでこれで通常の入国手続きに進めます。

 

税関荷物受け取りハイヤー自主隔離先

コロナテスト陰性が確認されて、やっと通常の入国手続きに進みます。

日本人パスポートなので、自動改札で簡単入国。

しかしスタンプが必要な人用にちゃんと専用の場所がありました。

ここはドイツと違うところ。

黙っていたらドイツでも日本でもスタンプなしで出入国の記録が残らないので、

今回はしっかり押してもらいました。

 

その後、預けていたスーツケースを受け取ります。

普通はターンテーブルで自分の荷物が出てくるのを待ちますが、今回は逆です。

 

コロナ対策で入国に時間がかかるので、全ての荷物が既に外に出ていて床の上に並んでいました。

なので待ち時間なく自分の荷物を取ることができました。

免税を超える荷物もないのでそのまま外へ。

日本円があまりないので急いでユーロを両替して予約のハイヤーの待ち合わせ場所に行きました。

結局12時半ごろ飛行機が羽田空港に到着してハイヤーに乗ったのは14時55分くらいでしょうか。

もともとの予約時間が14時45分だったのでほぼ予定通りでした。

 

自主隔離先に選んだのは空港近くの大田区の短期滞在アパートなので20分くらいでスムーズに到着しました。

なんとアパートの隣にスーパーがあるではありませんか。

 

隔離中は生活必需品の買い物以外は滞在先で待機なのですが

ドイツ帰りにとっては日本のスーパーやコンビニの品揃えは宝の山!

 

美味しそうなものが山積みで一体何を買おうか、楽しみでしかありません。

自主隔離は人とも会えず私の場合は東京の滞在費負担も大きく、

もちろんないに越したことはないのですが、

歩ける範囲で食材どこでも自由に調達できる環境なだけでも日本を存分に楽しめます。

せっかくなのでできる範囲で楽しみたいと思います。

 

コロナ対策【自主隔離中の義務】

自主隔離3日目になりました。

 

コロナ水際対策の一環として自主隔離中にすること3つあります。

 

一つは毎日厚生労働省から届く健康チェックのメールに午後2時までに回答すること。

質問は二つだけなので簡単です。

二つ目は、登録済みのOEL を使って、最初に滞在先に着いた時自分の居場所をチェックイン。

その後毎日不定期にスマホに今OELアプリでイマココをチェックして下さい、という

連絡が来たときに、イマココボタンをタップ。

これでその時いる場所が記録されるようです。

私の場合初日連絡が来なかった事もあり、本当に機能しているのか心配になって相手から要請が来る前に自分からイマココボタンを押す事もありました。

 

三つ目はMySOSのビデオアプリ。

これも先方から連絡が来た時に居場所確認のため、自分の画像を相手に見せるものです。

最近人の電話からAIコールに変わったらしいです。

私の場合はこの連絡が最初の二日間来なくて心配になっていたところ3日目に【もうすぐ連絡をします】という事前通達が来ました。

ところが間違えてスマホを消音設定したままだったためその事前メッセージに気がつかず。

その後に本連絡のコールが来たのか来なかったのかは確認できませんでした。

この件は今後引き続き様子見です。

 

※その後何が起きたかというと「MySoSアプリがアップデートされましたので更新してください。」のメッセージが来ました。

アプリを最新版にアップデートしてみると、新しい機能の説明のほかに小さく「不具合解消しました」の説明が。

その後やっとコールに出ることができました。

結局アプリの不具合だったようです。

 

その時すでに自主隔離の2-3日前。

その後は毎日かかってきたコールに問題なく出ることができました。

 

自主隔離最終日には「ご協力どうもありがとうございました」という連絡が来て

14日間の自主隔離が無事に終了しました。

 

アクシデント 充電バッテリー盗難?

自主隔離アパートに着いてスーツケースを開けようとしたところ、何か違和感がありました。

「あれ?鍵開いてる?」

そうなんです、数字式でロックしたと思ったスーツケースのロックが開いているのです。

「ロックが甘くて開いちゃったのかな。でも直行便だし盗られるものもないだろう」

と思って中を開けると、一番目立つ場所に充電バッテリーのケース、そして一枚の文書が。

 

なんとなんと、私のスーツケースがピストルまたは危険な武器、違反製品が入っている疑いで検査されたとの事。

しかもその結果として、充電用バッテリーが没収されてました。

バッテリーなんて禁止用品じゃないずなのにー。

どうして没収されちゃったんでしょう…

 

ドイツ語文書って事はフランクフルトで既に没収されたって事でしょうか。

4週間以内に取りに行かないと没収商品は破棄、引き取りに来る場合は手数料4ユーロかかるとの事。

あー、もういいです。

もったいないしどうして没収されたかわからないけど、充電バッテリー諦めます。

あーあ、旅の時結構重宝してたのになあ、、、

 

まあ、その分も日本を楽しみます。

 

ドイツで不自由なく生活できるために

陰性検査を含む色々面倒な手続き、空港でのコロナ対策措置、税関とのやり取り、

自分の目的を問題なく出来たのも全てドイツ語を習得できたから。

やはり英語でやってしまっていたらもっと効率が悪かったり、最悪目的達成できない事もあったかもしれません。

現地で生活する上で現地言語ができて損することは一つもありません。

 

ドイツ語をもっと学びたいという方はこちらもぜひ読んでみて下さい。

https://coconala.com/services/651103

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当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。

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お気軽にメッセージをお寄せ下さい。

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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