ドイツライン川クルーズと古城めぐり個人旅②

2019年春

ドイツの春は日も長くなってきて、外に出るのが楽しい季節。

ライン川クルーズをするにもとてもよい季節です。

 

前回ライン川クルーズ個人旅の様子をお伝えしました。

 

2019年春 ドイツもだんだん日が長く、暖かくなってきました。 ドイツの良さを味わえるとてもいい季節です。 せっかく北...

 

今日は、昨日のライン川クルーズで見上げていた古城の見学をする予定です。

 

どうやって行くのか、そしてお城はどんな様子なのかご紹介します。

 

どの古城に行くかを検討

ライン川の古城に行く、と言っても古城はたくさんあります。

その中からどのお城に行くか選ばないといけません。

 

廃墟になってしまい行かれないお城、ホテルとしてのみ使われているお城、個人所有になっていて見学できないなど、見学できないお城もたくさんあるはずです。

加えて時間制限もありますから、あまり交通の便がよくないところは避けたいです。

 

インターネットで条件に合いそうな古城を探します。

 

ライン川クルーズは日本人に人気の観光スポットです。

日本語の検索でもたくさん情報が出てきます。

 

ほどなく、希望条件にピッタリのお城を一つ見つけました。

候補1: ライヒェンシュタイン城

  • 博物館、カフェ・レストラン、ホテルとして使われており見学可能
  • 最寄り駅から歩いてすぐ
  • ライン川で一番古く建てられたお城(11世紀)で、盗賊の城としても利用されるなど興味深い歴史を持つ

 


おー、このお城は条件にピッタリ!

最寄り駅から歩いて行かれるし、博物館に併設されているレストランのメニューも美味しそう!

口コミの評判もいいし。

うん、ここは絶対行きたいなー。

 

見学するお城が1つ決定しました。

 

fujiko

fujiko
でも一つだけだと、何かアクシデントがあったら困るなあ。

もう一つくらい候補を探しておこうか。

 

そして、もう一つ候補のお城を発見。

候補2: ラインシュタイン城

  • 第一候補のライヒェンシュタイン城から歩いて行かれる
  • 「ラインの宝石」と呼ばれるくらいきれいなお城

 

fujiko

fujiko
おー、このお城もよさそう!

ラインの宝石と言われるくらいだから、見どころのあるお城に違いない。

第一候補のお城から歩いて行かれるっていうのも嬉しい。

うー、両方のお城に行きたくなってきた。。。

駅からどれくらい遠いのかなあ。

よし、最初にライヒェンシュタイン城に行ってみて、行かれそうだったらこっちのお城も行く事にしよーっと。

 

2つのお城の候補を決めて、両方行くかはその日の状況で決めることにします。

fujiko

fujiko
よしよし、これで大体プランは決まった。

最寄り駅の駅名も調べたし、あとは前日に行く時間を決めて乗車券を買えばそれでよし。

 

ライン川古城めぐり/ ライヒェンシュタイン城へ出発

明日はいよいよ古城めぐりです。

目的地のライヒェンシュタイン城の開城時刻は10時。

 

できれば2つのお城を回りたいと思っているので、10時~11時までの間にライヒェンシュタイン城に到着できる電車の時間を調べます。

 

ドイツバーンのサイトで、滞在地のマインツからお城の最寄り駅「トレヒティングスハウゼン/Trechtingshausen」までを探します。

 

 

fujiko

fujiko
うん、良かった、ちょうどいい時間のやつの電車がいくつかある。

今回は、昨日のライン川クルーズのリューデスハイムみたいな面倒もなさそう。

乗車券は明日マインツ駅に着いてから自販機で買おうっと。

 

準備終了ということで、あとは明日。

 

古城見学へ出発

お城への出発当日。

昨日のプラン通りの時間にマインツの中央駅に到着しました。

 

そしてこれまた昨日決めた時間の乗車券を買って何番ホームか確認したところ・・・

 

fujiko

fujiko
あれ?

これって電車のプラットホームの番号が書いてない!

ひょっとしてこれ、もしかしてバスマーク?

 

てっきり電車で行くのかと思いきや、バスでどこかまで行かなくてはいけないようです。

 

fujiko

fujiko
あららー・・・

てっきり全部電車で直接行かれると思ってたのに、この時間はバス経由なんだ~。

どおりで行かれる本数が多いと思ったんだよなー。

 

昨日確認したときはちょうどいい時間を探すことに集中して、電車で行くのかバスで行くのか全然確認してませんでした。

 

こう考えるとかなり適当でずさんな準備です( 一一)・・・

 

 

fujiko

fujiko
うわー。

バス停の場所も、どのバスに乗ればいいかもわからない。

あんまり時間ないのに~。

 

「これは誰かに聞くしかない!」と思い、先ほどの券売機に戻って「乗車プラン」を印刷します。

「乗車プラン」にはすべての乗り換え駅名と時間が記入されているので、それを見せると人にも聞きやすいのです。

 

駅の前に出てすぐバス停はありますが、探しているバス路線は見つかりません。

親切な人1

親切な人1
どこに行きたいの?

 

ドイツでは結構親切にみんな道を教えてくれるので、早速印刷した乗車プランを見せながら、バス乗り場をたずねます。

親切な人2

親切な人2
あー、それならあっち側の一番奥のバスだよ。

 

と一番最後にかろうじて見えているバス停の方を指さされました。

fujiko

fujiko
え、どれどれ?

このバスで合ってますか?

 

ちょうどバスが来たので近くに立っていた人にまた質問。

親切な人3

親切な人3
あー、あってる合ってる。

このバスで大丈夫。

 

ほっとしてバスに乗り込むと、なんと誰も乗っていません。

ほとんど貸し切り状態。

運転手さんも、乗車券を出そうとする私に「いいよ、そんなの」というアットホーム感丸出しで、バスに乗せてくれました。

 

やっぱり知らない場所を移動すると何かと予想外のことが起こります。

fujiko

fujiko
んー、ちょっと焦った。

でもまあ、とりあえず無事に乗れたのでよしとしよう。

 

 

しばらく乗ると、バスは無事に目的地に到着しました。

 

ここから電車に乗り換えです。

 

しかし・・・

fujiko

fujiko
あれ???

これって、デジャブ?

 

電車に乗り換えるために降りたバス停、どこかで見たことある???

 

と、思ったら、なんと昨日ライン川クルーズの帰りに、アクシデントにつき電車がストップして降ろされたのと同じ場所でした。

 

昨日、暗い中で寂れた様子だったバス停も、明るい中でみると昨日よりはちゃんとして見えます。

 

fujiko

fujiko
そっかー。

昨日は「寂れたところに降ろされたなあ」と思ったけど、そこそこちゃんとした乗り換えの場所だったんだな。

 

「乗車プラン」の乗り換え駅名をちゃんと見ていたら気が付きそうなもんですが、まったく気が付かずw。

でもまあ、無事に目的地に着ければそれでよし。

 

旅にはこういう適度の”適当さ”も必要なのですw

 

昨日と逆ルート、バス停から目の前にある電車駅に移動します。

ここから古城へ向けて出発です。

 

ライヒェンシュタイン城

昨日ライン川クルーズでのんびり見たライン川の景色を、今日は電車でさっくり移動。

 

マインツから全行程1時間弱で目的駅「トレヒティングスハウゼン/Trechtingshausen」に到着。

 

駅から見えるライン川がもうきれい。

 

この駅からライヒェンシュタイン城もラインシュタイン城も両方行かれます。

 

まずは最初の目的地で駅からも近い「ライヒェンシュタイン城」に向かいます。

 

駅の近くに看板があったので、それに従ってお城までてくてく歩きます。

 

徒歩10分くらいかな。

あっというまにお城の入り口に到着しました。

 

少し登ると入り口に到着します。

 

目の前に見える建物が入場口になります。

 

左側の入場口で入場券を買って、そこからいよいよお城の中に入ります。

 

いかにも古城って感じでわくわくしてきます。

 

登る途中から見えるライン川もとてもきれい。

昨日はライン川クルーズで川からこっちの古城の様子を眺めていたけど、今日は逆です。

 

博物館になっている本城に入る前にまずはもう少し上を登ってみます。

 

上から見たお城の景色。

後ろにライン川が見えます。

 

博物館の中に入ると、鹿野の角だらけ!

 

入り口だけでなく、建物中廊下や階段踊り場など至る所に鹿の角が!

 

fujiko

fujiko
これだけの鹿を狩猟したって主張したいのかな???

 

もちろん鹿だけでなく、違う部屋の様子も見ることができます。

こちらは食事の部屋。

 

こちらは読書室。

fujiko

fujiko
おー、いい感じ。

こんな部屋で一日中読書に浸っていたい~。

 

屋上に上がると下の様子が見えます。

 

当時からピアノなどの音楽は貴族に欠かせないアイテムだったのですね。

 

これは誰の部屋だったかな・・・

 

お祈り用の部屋。

やはり宗教はこの時代生活に切っても切り離せない大切なものだったのでしょうね。

 

下まで降りると裏庭に出てきました。

 

さすが元古城。

お城を守る大砲などもあり、当時の様子が彷彿とされます。

 

博物館となっていた古城から出て、次は隣接しているレストランに行きます。

 

古城のレストランで昼食

古城レストランはライン川が見下ろせるきれいなロケーション。

 

ワインの産地だけあって、もちろん地元のワインも豊富です。

 

食事はコース料理とそれに合う地元ワインのセットをチョイス。

 

早速白ワインが運ばれてきました。

 

2種類のワインが来たのですが、この色の違いわかりますか。

右側はすっきり系、左側は濃厚系。

 

それぞれのワインに合った前菜。

 

魚料理とこれまたそれに合う白ワインが新たに運ばれてきます。

 

魚料理の後には口直しにシャーベットまで。

そしてこれまたそれに合うロゼワインが。

 

一品につき、それに合うグラスワインがやってくるので、とても全部は飲みきれません。

 

最初に頼んだビールを含め、だんだんとワインがたまっていってしまいます。

もったいないけど、でも料理に合うワインを飲みたいし悩ましいところです。

 

そして、メインの肉料理にはもちろんそれにあった赤ワイン。

 

最後はドイツっぽい濃厚なデザート。

合わせるワインは甘系の白のデザートワイン。

 

よいお天気と相まって、料理とワインの最高のマリアージュ!

もう最高です。

 

しかもまだまだ昼間で外も明るい。

疲れもなし。

 

ということで、食事後はもう一つのお城、ラインシュタイン城に行く事にします。

登ってきた道をてくてくと降ります。

 

下まで降りて、やっとお城の全景が見えました。

 

ラインシュタイン城

ライヒェンシュタイン城からラインシュタイン城へは徒歩10分くらい。

 

徒歩と自転車専用の道があるので、ライン川を眺めながらよい気分でのんびり歩けます。

 

あっという間にラインシュタイン城に到着です。

 

下からまたお城までてくてくと登ります。

年配のおじいさんおばあさんも登っているのでそれほど負担がかかる道ではありません。

 

お城の到着です。

 

このお城にも入ってすぐお祈りする場所がありました。

 

fujiko

fujiko
やっぱり宗教って、当時の人の心の支えだったのかなあ。

 

この階段からの様子がいかにも「お城」って感じです。

流石「ラインの宝石」と呼ばれるお城だけあって、きれいな形をしています。

 

上に登るとライン川の様子がはっきりと見えます。

 

塔に登ってみます。

 

内装は先ほどのライヒェンシュタイン城に比べてすっきりしています。

 

キッチンに並んでいる道具もシンプルです。

 

お次に見えるのはこちらの建物。

 

上に登るとこれまたライン川がきれいに見渡せます。

 

こちらのお城は図書室もすっきりしています。

図書室の様子は私はさっきのお城の方が好みだなあ。。。

 

 

中庭から今度はこの塔に登ってみます・・・

この塔に登るのが思ったよりもかなり恐怖でした。

 

登り道が細いのと手すりが低いので、落ちそうな感覚に襲われます。

高所恐怖症の人は無理だと思います。

 

私も登っている間は真剣で、写真を撮る余裕は全くなしでした。

 

やっと登った塔の上から。

入り口がとても狭いのがわかりますか。

一人通るのもようやっと。

 

塔から下の眺めがまたまた怖い。。。

 

下に降りてほっと一息。

次の建物にある部屋は可愛らしい部屋が多かったです。

娘さんの部屋。

 

ステンドグラスもきれいでした。

 

お城の中に軽食をとれるところがあったのでちょっとそこで一休み。

贅沢にも見慣れたしまったライン川の景色を眺めながら、帰り道の元気を蓄えます。

 

 

休んだ甲斐があって「トレヒティングスハウゼン/Trechtingshausen」駅までは楽々到着。

しかし、路線工事中のため、電車が来るまで1時間近く待つのが予想外でした。

 

んー、通常の時刻表は前もって調べることができても、こういう突発的な工事の予定はなかなか事前にはわかりません。

 

やはり旅には時間的に余裕をもって、または希望の100%達成できなくてもありという気持ちで行動するのが大切ですね。

 

 

ライン川古城めぐりまとめ

ライン川沿いの古城「ライヒェンシュタイン城」「ラインシュタイン城」巡りのご案内をしました。

私も今までライン川クルーズは経験があっても、実際古城めぐりをするのは初めて。

 

鉄道工事などで思ったよりも時間がかかったりして、ちょっとしたアクシデントはあったけれど、お天気にも恵まれとても楽しめました。

ドイツ観光にいらした際にはぜひお勧めのスポットです。

 

ライン川古城まとめ:

古城1: ライヒェンシュタイン城

  • 博物館、カフェ・レストラン、ホテルとして使われている (レストラン特に素敵!)
  • ライン川で一番古く建てられたお城(11世紀)で、盗賊の城としても利用されるなど興味深い歴史を持つ
  • 最寄り駅「トレヒティングスハウゼン/Trechtingshausen」から歩いて10分くらい

 

古城 2: ラインシュタイン城

  • 第一候補のライヒェンシュタイン城から歩いて行かれる
  • 「ラインの宝石」と呼ばれるくらいきれいなお城
  • 最寄り駅「トレヒティングスハウゼン/Trechtingshausen」から歩いて15-20分くらい

 

fujiko

fujiko

どちらも良かったけど、もしどちらか一つのお城しか行かれないなら、私はライヒェンシュタイン城をお薦めするかなー。

理由はレストランの素晴らしさ!

 

 

  • おまけ

後から旅行写真をまとめて整理していたら、古城めぐりの写真はかなりの笑顔。

どうも自分で思っていたよりも楽しかった模様です。。。

 

 

ライン川古城めぐり

終わり

 

 

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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