ドイツで見知らぬ人との距離感の取り方【国別パターン】

ドイツは日本に比べて多国籍です。

近郊のヨーロッパ諸国から来ている人、移民、またはアジアやアメリカなど、世界中から人が集まってきます。

そしてみんなの共通語はもちろんドイツ語です。

 

歩いていて道を聞かれたり、色々なお店や、電車の中でなど、ふとした時にさまざまな国の人と話す機会があります。

言葉はドイツ語だけど、出身国がばらばらなので、口では同じ内容を話したとしても、【実はその奥で考えていることは違う】ということもあると思います。

 

その中で、今回は見知らぬ人と話すときの距離感の【国別パターン】をご紹介します。

この国ならではの事情が垣間見られて、なかなか興味深いです。

 

まず最初は褒める

最初のきっかけは、道を聞かれる、またはお店や電車の待ち時間中などいろいろですが、隣にいた異性と、ふと世間話(多くは、日本の映画が好きだとか、日本の文化に興味があるとか日本に関すること)が始まることがあります。

もちろん大抵は短時間のその場限りで終わるのですが、まれに話が盛り上がったり、時間がある時などそこから話が進むことがあります。

電車の待ち時間ならどこか他に行く事もできますが、鍵屋さんや、コピー屋さんなど、お店に用事があるのに、お店の人がそんな話をしてきた場合、どこかに行く事もできません。

他に選択肢がないので、しばらく話に付き合うことになります。

 

面白いことに、そんな場合は国籍はばらばらなのに、判を押したように、話のパターンが決まっています。

時には相手が言う前に次に何がくるか、わかってしまうこともあります。

たいていこのような流れになります。

  1. どこから来たの?どのくらいドイツに住んでるの
  2. 君って魅力的だね(褒めパターンは色々)
  3. アジア人て全然年をとらないよね
  4. 家族はどこにいるの
  5. 結婚してるの
  6. 付き合っている人いるの
  7. 子供いるの(ドイツでは離婚率が高いので今はフリーでも子供がいるケースが多い
  8. どうしてドイツにいるの(人によっては【どんなビザ持ってるの】とか。たま~に明らかにビザ目的?くらい露骨なひとがいます)
  9. 今度お茶しようよ、あなたの家に遊びに行くよ
  10. それともうちにカフェに来るのでも構わないよ、どっちがいい(何故か外にお茶を飲みにいくという選択肢は最初に来ない)

初対面の人を褒めるのも、友達みたいに話しかけるのも、国も違うし、本人としては何の気なしのトークの一部なのかなーとも思いますが、日本人としてはなんだか戸惑います。

fujiko

fujiko
問題なのは、これが普通にフレンドリーなだけなのか、単なるナンパしてるのか差がよくわからないこと。

 

万が一相手と意気投合したならば、本当に一緒にカフェにでもいってもいいのでしょうが(たまに、日本語を学んでいて交換授業をしたいとか、柔術の先生をしていて日本語の専門用語を知りたいとか、切実そうな理由の人もいるので)、、、

fujiko

fujiko
でも、いったい初対面で家に招待してって言われて、OKする人どれくらいいるんだろう???

 

こうやって話しかけてくる人の国籍には、傾向があります。

例えばドイツ人には直接質問したこともあるし、事実だと思いますが、ドイツ語圏や北方系の人たちはそういう風に見知らぬ人に話しかける文化はないみたいです。

逆に、トルコやイタリアのような、いわゆる南方系の人たちなど【隣に異性がいるのに、何も話しかけないのは失礼】くらいに思う人たちもいます。

fujiko

fujiko
国民性の違いをものすごく感じる。

やたら話しかけてくる国民性を持った人たちと、知らない人には全然話しかけてこない人種(日本人は後者)。

 

フレンドリー国民は、たとえドイツ語ができなくても片言のドイツ語でものすごく真剣というか、積極的に話しかけてくる人もいて、すごいなー、と思うばかりです。

特徴的なのは、パートナーがいてもいなくても子供がいるかだけは、必ず質問に出てきます。

この国ではそれだけ、離婚して子供を育てている人が多いのも関係するでしょう。

相手の年齢は全然気にしてないみたいです。

アジア人はヨーロッパ人に比べて若くみられるというのも関係するかもしれません。

 

fujiko

fujiko
それにしても、ドイツに住んでドイツ語で生活してるのに、ドイツ人以外と知り合う機会の方が多いという不思議。。。

 

ドイツで見知らぬ人との接し方【国別パターンまとめ】

ドイツ在住の人と日本在住の人の見知らぬ人との接し方を比べると、こっちの人は、日本人と違って、周りの人が何してても気にないし、自分の行動も人に見られてても気にしません。

人の服とか顔とかも全然見てません。話していることも聞いてないし(外国語が多いっていうのもあるけど)。

基本そんな感じなので、知らない人にでも自分が話しかけたかったら、他の人の目を気にせず話しかけるのでしょうね。

 

まとめ

ドイツに住んでいる人は、人の目を気にしない

誰かに話しかけたかったら、躊躇せず話しかける

異性に声をかける時は大抵パターンが決まっている

国民性の違いが大きい

 

このパターンから始まって、どれくらい親密な関係が生まれるかはわからないですが、国によってはこれが普通で、関係が発展していく確率結構あるのかな???

でもやっぱり生まれた国によって違うかな。

おなじことを言ってても、めちゃくちゃ自然に【日本人には絶対言えない】っていうようなことをサラッと口にする人種もいます。

 

状況もばらばらだし、単純に【いい人/悪い人】と分けられないのが難しいところです。

(旅先でたまたま知り合った縁で結婚して、幸せな家庭を築いてる人もいるし。)

結局理屈じゃないから、自分でピンと来たとき仲良くすればいいってことなんでしょうね(それが一番難しい・・・)。

fujiko

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結局、個人差よりも国民性の違いが大きすぎて、同じことを言っていても、本心がなんだかよくわからない。

こんな多国籍なところが、日本とは違うなーと思う点の一つです。

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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