みなさん、海外旅行をしていて、ちょっとした事を言えなくて困ったことはありませんか。
後から考えれば、単語一つか二つですむ簡単な言葉なのに、”あー、なぜあの時思い出せなかったのだろう”って悔しく思うこと、誰にでも経験あるのではないでしょうか。
今回は、そういう時にとっても役立つ”超絶簡単実用ドイツ語5選”をお届けします。
覚えておくととっても便利。
とっても凡庸性が高くていろいろなシチュエーションで使えるものばかりです。
私はこれらの言い回し、ほぼ毎日使っています。
ドイツ語で、”ja”(ヤー・はい)と”nein”(ナイン・いいえ)、”danke”(ダンケ・ありがとう)と”bitte”(ビッテ・どうぞ/どういたしまして)は知ってるけど、”もうちょっとコミュニケーションが取れたら便利なのに”、という人にお薦めの5つを選びました!
今すぐ役立つ実用ドイツ語① “genau”
①genau (ゲナウ): その通り
相手の言っていることを肯定する言葉です。レストランで注文の確認をされた時、相手の言っている事をその通りだと思うとき、相手の言ったことを正しい、納得できると思った時にいつでも使えます。
強調したいときは、”まさしくその通り”という感じで”ganz genau (ガンツ ゲナウ”)ということもあります。
例 レストランで。
注文はコーヒーとチーズケーキ一つずつですか?
Genau! (その通りです。)
例 会話中
ドイツのビールって安くて美味しいよねー(^^♪
Ganz genau! (ほんとだよねー!)
実用ドイツ語② “macht nichts”
②macht nichts (マハト ニヒツ) : 問題ないですよ・全然構いませんよ
相手に謝られたり、何か聞かれたりした時の返事に使います。ちょっとぶつかって謝られた時や、ちょっとした物事を頼まれた時などに使えます。
例 レストランで他のお客さんがあなたとちょっとぶつかってしまった
あ、ごめんなさい。
Macht nichts. (なんでもないですよ、大丈夫です。)
例 会話中
来週のテニスのレッスン、もし行くなら一緒に車に乗せてもらってもいい?
いいよ、じゃあ10時に家の前で待ってるね。
どうもありがとう!
Macht nichts. (全然構わないよ。)
類似語: Es macht nichts (エス マハト 二ヒツ)・Das macht nichts (ダス マハト ニヒツ)などと言ったりもします。
その他にkein Thema (カイン テーマ)という言い方もあります。テーマというのは問題という意味で、keinはその否定形。なので、直訳すると”問題にもならないよ”、となり、つまり”問題ないよ”、”たいしたことないよ”、という意味になります。
ただ、これはもうちょっと難しいことを実行するケースに使うことが多いかもしれません。
実用ドイツ語③ “geht das?”
③geht das / geht es : 大丈夫・うまくいっている・問題ない
これも大変便利な言い回しで、いろいろなシチュエーションで使えます。質問にも、答えにも両方使えます。
主に、誰かが困ってそうな時、または自分が困ってるように見える場合、大丈夫かそれとも助けが必要なのか、この一言で問いかけることができます。
あまりにも色々な状況で使えるので、例を出すのが難しいくらいです。
例 あなたが電車などで大きい荷物を持っていて、隣や前の人にちょっと邪魔になってるかな、と思うとき。
Geht das? (ゲート ダス?)
大丈夫ですか?(狭くないですか? 荷物ずらしましょうか?の意味を込めて)
Danke, das geht. (ダンケ ダス ゲート)
(ありがとう、大丈夫ですよ。”荷物そのままでいいですよ”の意味を込めて)
例 レストランで、通路や席が狭くて、新しいお客さんが通れる、また席に座れるか心配な時。
Geht das? (ゲート ダス?)
大丈夫ですか。(通れますか? 座れますか?などの意味を込めて)
Ja, das geht. (ヤー、ダス ゲート)(はい、大丈夫ですよ。”通れますよ”の意味を込めて)
例 同じ建物の住民さんが、入り口のドアを開けるのに手間取っている
Geht das? (大丈夫ですか。”鍵開けられますか”の意味を込めて)
Ja, das geht. (うん、大丈夫だよ。”すぐ開くよ”の意味を込めて)
その他、重そうな荷物を持っている人がいたり、車いすの人が困っていそうに見えたり、スーパーなどで小さいお願い事をする時など、”大丈夫ですか”または”それは可能ですか”などの意味で便利に使えます。
ちなみに大丈夫でないときの答えはgeht nicht(ゲート ニヒト)になります。
三つセットで覚えてしまいましょう。
geht das? (ゲート ダス)大丈夫ですか?
Danke, das geht. (ダンケ ダス ゲート) ありがとう、大丈夫です。
Nein, das geht nicht. (ナイン ダス ゲート ニヒト)いいえ、ダメみたいです。
実用ドイツ語④ “mal”
④数字+mal (マール) : 〇〇個
買い物やレストランでいくつ欲しいのか聞かれること多いですよね。数字の後にmalを入れると、○○個、という意味になります。
例 複数でレストランに行ったとき
ビールとコーラ下さい。
はい、おいくつ必要ですか。
Dreimal Bier, einmal Cola bitte. (ドライマール ビーア、アイン マール コーラ ビッテ)
ビール三つ、コーラ一つでお願いします。
ちなみに、一つから三つまでの言い方は以下の通りです。
一つ: einmal(アイン マール)
二つ: zweimal (ツヴァイ マール)
三つ: dreimal (ドライ マール)
(malとdasについてもっと詳しく知りたい人はこちらへ)
実用ドイツ語⑤ “tschüss”
⑤tschüss (チュース): さようなら
さようならは”auf wiedersehen アウフ ビーダーゼーヘン”と習った人が多いのではないでしょうか。
確かにこれもシチュエーションによっては使います。
ただ実際ドイツで最も頻繁に使われている、別れの挨拶は圧倒的にtschüßです。
お店の人にでも、同僚との挨拶にも、友達にでも誰にでも使えて凡庸性が高いです。
”auf wiedersehen”は少しかしこまった言い方なので、お店や公共の場で多く使い、同僚や友達には使いませんし、”ciao(チャオ)”や”bye-bye(バイ バイ)”などは砕けすぎで、かしこまった場所には合わなかったり、どちらかというと若い世代が使う言葉に分類されます。
そういう意味で”tschüss”は大抵の場所で使えて、とても便利です。
知らないと、お店の人が言っている”チュース”が聞き取れなくて、もしかして大事なことをいっているのかな、と困惑することがあります。
一度さようならの挨拶だと知ってしまえば、もう困ることはないですね。
(チュースに関してもっと詳しく知りたい方はこちらのページへ。)
なお、おまけですが、schüssをtschüßと書く人もいるかもしれませんが、まったく同じ意味です。
これはドイツで2006年に新しい綴り法が有効になったことによるものです。
“tschüß”はそれ以前の昔の綴り法の書き方なのです。
この5つ、ぜひ実践で試してみて下さいね(^^)。
ドイツ語で書いてほしいテーマがあったら、コメント欄にリクエストしてね。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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