ドイツ語の日常会話【was für ein / どんな】の解説と具体例

ドイツで生活していると毎日のように使うドイツ語がいくつもあります。

「Was für ein ~ / ヴァス フューア アイン」というドイツ語もその一つです。

 

ドイツ語の日常会話を学習中の方で、こんな疑問をお持ちの方。


ドイツの日常生活で、お店やレストランでどんな種類の商品があるのか聞きたい時、なんて言えばいいのかな。

ドイツ語の正しい表現と具体例を知りたい。

 

このページではこのような疑問にお答えします。

答えからいってしまうと、そんな時使うのは「was für ein ~」というドイツ語です。

日本語で「どんな種類の~」という意味になります。

 

レストランで昼食のランチメニューを選ぶとき、ワインやチーズを選ぶとき、

一体どんな種類があるのが選択肢を知りたいですよね。

 

そんな時、「どんな種類のランチメニュー/ワイン/チーズがあるの?」と

質問するときに使えます。

 

もちろんレストランだけでなくスーパーでもショップでもどこでも使えるので

マスターしておくととても便利です。

ドイツ語の日常会話を学習中の方、この表現をぜひあなたのレパートリーに加えてください。

 

情報が多いですがドイツ語の日常会話でとても役に立ちます。

いっぺんに全部ではなく、少しずつ繰り返して覚えましょう。

 

最初は「was für ein ~」の意味と文法上の決まり、そのあと日常会話で使う具体例をご紹介します。

 

 

ドイツ語【was für ein ~】の意味と文法上の決まり

 

「was für ein~」(ヴァス フューア アイン)は”was”と”für”と”ein”の三つ単語から成り立っていますが、

単体の単語を合わせた意味ではなく、すべて合わせて”どんな種類の~”とかたまりで覚えましょう。

  • “was für ein~”の意味: “どんな種類の~”

 

英語でいうと”what kind of ~”と似た意味になります。

 

【was für ein ~ 】の意味と使い方

“was für ein~”は「どんな種類の~」と説明しましたが、ドイツ語の日常会話で非常によく使われるパターンとして以下の二つがあります。

  1. それはどんな種類のxxですか?
  2. どんな種類のxxがありますか?

 

まずは一つ目【それはどんな種類のxxですか?】からご説明します。

1.それはどんな種類のxxですか?

例えば友人が最近面白い映画を見たよ、といった時、

「それはどんな映画なの?」と聞きたくなりますよね。

この表現はそんな時に使います。

【Was für ein Film ist das?】ヴァス フューア アイン フィルム イスト ダス? それはどんな映画なの?

 

【Was für (ein) xxx ist das ?】という形式です。

もちろん映画だけでなく、”それはどんな本/レストラン/プレゼント/学校なの?”と

何にでも応用できるとても便利な表現です。

 

このように”was für ein” と “ist das”の組み合わせは非常によく使うので、覚えておくと色々な場面で応用できます。

後半でどのような場面で使われるか、実際の具体例を紹介します。

 

次は2つ目の【どんな種類のxxがありますか?】を解説します。

 

2.どんな種類のxxがありますか?

例えばレストランで注文したい時。

ワインを頼みたいけれどどんな種類があるかわからない。

そんな時「どんな種類のワインがありますか?」と尋ねたい。

そんな時にこの表現を使います。

【Was für Wein gibt es / haben Sie?】ヴァス フューア ヴァイン ギープト エス / ハーベン ジィー? どんな種類のワインがありますか?

 

もちろんワインだけではなく、チーズの種類、食事のコースの種類、デザートの種類などなんでも応用できます。

レストランやショップなどドイツの日常生活の中でとても便利に使えますね。

ドイツ語ではこの二つの言い方をよく使います。

1.【was für (ein) xxx gibt es】の”was für + gibt es” 形

2.【was für (ein) xxx haben Sie】の”was für + haben Sie” 形の二つです。

 

直訳すると1は【どんな種類のxxがありますか?】2は【あなたはどんな種類のxxを持っていますか?】となります。

でも日常会話の中ではどちらも同じ【どんな種類のxxがありますか?】という意味で使われます。

自分で使う場合は、最初はどちらか一つだけ覚えて使うのが簡単かもしれません。

後から説明しますが、1の方が動詞の変化なしに、この枠組みをそのまま使えるので最初は1の【was für ein xxx gibt es?】を覚えたほうが楽かもしれません。

 

 

実際ドイツの日常会話でどんな風に使うかの具体例は後からご紹介します。

 

 

次は “was für ein” の文法上の特徴をご説明します。

文法上の決まり

“was für ein~”の文法上の3つの特徴をご説明します:

1.平叙文の形、2.疑問文の形、3.”was für ein ~”の”~”の部分に来る品詞。

  1. 平叙文の作り方: 平叙文は存在しません。【Was für ein ~】の意味は【どんな~?】で、疑問文用に使うものだからです。
  2. 疑問文の作り方: 文頭に【Was für ein ~】を持ってきます。“~”より後ろの語順は”動詞+主語”になります。Was für ein Buch ist das?, Was für Wein gibt es?, Was für Wein haben Sie?)
  3. “was für ein ~”の”~”の部分に来る品詞 → 【Was für ein~】の”~”の部分には必ず名詞がきます。名詞の格は文によって違いますが、大半は1格名詞か4格名詞です。1格が来るのは”~”の部分に主語が来る場合、”~”に目的語が来る場合は4格を使います。

“was für ein” の後にには必ず名詞がきます。

そして使われる名詞の格は文の内容によって1格から4格まで変化します。

しかしよく使われるのは1格か4格ですので、ここでは1格や4格のケースに集中して掘り下げます。

(※1格から4格というのは日本語の「てにをは」のようなものだと考えてください。

例外はありますが、簡単に言うと1格は主語(~は)、4格は目的語(~を)表します。)

 

was für ein + 1格

“was für ein” の後ろには必ず名詞が来ることはすでに述べました。

それでは名詞の後には1格から4格までのどの格がくるのでしょうか。

 

多くの場合は”was für ein” の後の名詞は1格か4格が使われます。

 

その中で1格の名詞を使うのは”was für ein ~ = 主語” に置き換えられる場合です。

★”was füt ein ~”= “主語” → was für ein + 1格名詞

 

そして、その中でも典型は先ほど説明した「それはどんな種類のxxですか?」と聞きたい場合になります。

 

例えば”それはどんな種類の映画ですか”の場合、

【Was für ein Film ist das?】

“それ(das)”=”映画(Film)”となり、”映画”と主語の”それ”は同じものを指しています。

つまり、”映画”は主語(1格)の”それ”と置き換え可能です。

置き換え可能な名詞は同じ格を使いますので、1格の”それ”と置き換えられる”映画”も同じ1格を使うのです。

 

そして「それはどんな種類のxxですか?」と言いたい時 “was für ein”と一緒に使うドイツ語の定番は “ist das” です:

★was für (ein) 1格名詞 + ist das?: それはどんな種類のxxですか?

例: Was für ein Buch ist das? それはどんな種類の本ですか?

 

この決まりに沿って文を作れば、ドイツの様々な日常生活で簡単に応用できます。

“それはどんな映画/レストラン/プレゼント/学校だったの?”と聞きたい時、

【Was für ein Buch ist das?】の定型の “ein Buch” の部分に

映画・レストラン・プレゼント・学校、などの名詞の1格を入れればいいだけです。

 

注意点として、”was für”のあとの名詞が単数名詞の場合は”ein”や”eine”の不定冠詞を忘れないようにして下さい。

もちろん複数名詞や不可算名詞を使う場合は冠詞をつける必要はありません。

複数名詞の場合は”ist das” が”sind das” に変化します。

 

なお、この形は”was”だけ文頭に置いて他と分離して使うこともできます。

例: Was für ein Buch ist das? → Was ist das für ein Buch?

分かれていると見つけにくいですがどちらも”was für ein” 形です。

意味も全く同じで【それはどんな種類の本ですか?】となります。

 

 

実際にドイツ語の日常会話で使う具体例は後ほどご紹介します。

 

次は”was für ein”の後に4格名詞がつく場合の説明をします。

 

【was für ein + 4格】

“was für ein” の後に4格の名詞を使うのは”was für ein + 名詞” が文全体の目的語になっている場合です。

4格使用で典型的な形は、すでに説明した「どんな種類のxxがありますか?」と聞く場合です。

★was füt ein + 目的語 → was für ein + 4格名詞

この表現を作る時に”was für ein” と一緒に使う典型は”gibt es”と”haben Sie”の二つです。

★was für (ein) 4格名詞 + gibt es?

★was für (ein) 4格名詞 + haben Sie? 

例1. Was für Wein gibt es? どんな種類のワインがありますか?

例2. Was für Wein haben Sie? どんな種類のワインがありますか?(直訳: どんな種類のワインをあなたは持っていますか?)

 

“haben Sie”系は“あなたはどんなワインを持っていますか?“となり、ワインが文全体の目的語になっています。

そして”gibt es”形も意味は同じです。更に”gibt es” はもともと4格と一緒に使うと文法上でも決まっています。

ドイツで生活していると毎日のように使うドイツ語がいくつもあります。 「Es gibt ~ / ~がある」というドイツ語もその一つです。 ...

 

実際に自分で文章を作成するときの応用の仕方は簡単です。

枠組みの中に当てはめて、名詞だけ変更すればいいのです。

 

例えば”どんな種類の映画/レストラン/プレゼント/アイデア/車/学校なの?”と聞きたいとします。

枠組み【Was für Wein gibt es?】

【Was für Wein haben Sie?】

の他の部分は変更せずに”Wein”の部分に言いたい名詞の4格を当てはめればいいだけです。

使うのは”gibt es” でも”haben Sie” でもどちらでも構いません。

 

ただ、“haben Sie” は、お店の人などで使う丁寧な二人称になります。

ですから話かける相手によって“hast du(親しい相手),”habt Ihr (親しい相手の複数形)”, “hat sie(彼女)”, “hat er(彼)”など形を使い分けなくはいけません。

ですから慣れないうちは話し相手によって形が変化しない【Was für (ein) xxx gibt es?】形を使った方が簡単だと思います。

 

どちらの形を使っても”was für”の後に名詞が来るので単数名詞の場合は”ein”や”eine”や”einen”の不定冠詞を忘れないようにしましょう。

でも、お店やレストランで種類を尋ねる場合はたいてい複数形なので

(お店には大抵複数のワインやチーズがありますからね)実際は、冠詞を使わないケースが結構多いです。

 

 

次はドイツ語の日常会話でよく使う”was für ein ~” の具体例をご紹介します。

 

ドイツ語【was für ein~】の具体例

ドイツ語の日常会話で「was für ein ~」が使われる具体例をご紹介します。

これまで大きく分けると2種類の”was für ein” の使い方の説明をしました。

1.was für (ein) 1格名詞 + ist das?: それはどんな種類のxxですか?

2.was für (ein) 4格名詞 + gibt es/ haben Sie?: どんな種類のxxがありますか?

日常会話で使う具体例もこれに沿って二つのグループにわけてご紹介します。

 

1. was für ein + 1格名詞 + ist das?

まずは【それはどんな種類のxxですか?】の例を挙げていきます。

was für ein + 1格名詞 + ist das →それはどんな種類のxxですか?

よく使われるシチュエーション: 話し相手が言った内容の詳細を知りたい時など

 

“was für ein“の後に来る1格名詞の不定冠詞は、名詞が男性名詞・中性名詞・女性名詞・複数形(すべての性で同じ形)のそれぞれで4種類があります。

名詞の性ごとに全部で4つの不定冠詞があるので、各性別ごとに例をご紹介します。

名詞の性が変化しても単数名詞の場合は、後半の”ist das” の部分は変化なしで使えます。

複数名詞の場合のみ”sind das”となります。

 

例1. 【女性名詞】それはどういう種類の学校ですか?(おすすめの学校を紹介されてどんな学校か詳しく知りたい時)
Was für eine Schule ist das?
(ヴァス フューア アイネ シューレ イストゥ ダス?)

Schule(学校)は女性名詞なのでその1格は”eine Schule” となります。

例2. 【中性名詞】それはどういう種類の本ですか?(最近本を読んだと言われてどんなジャンル・内容の本か詳しく知りたい時)
Was für ein Buch ist das?
(ヴァス フューア アイン ブーフ イストゥ ダス?)

Buch(本)は中性名詞なのでその1格は”ein Buch”となります。

例3. 【男性名詞】それはどういう種類の映画ですか?
Was für ein Film ist das?
(ヴァス フューア アイネン フィルム イストゥ ダス?)

Film(映画)は男性名詞なのでその1格は”ein Film” となります。

例4. 【不可算名詞】それはどういう種類の花ですか?
Was für Blumen sind das?
(ヴァス フューア ブルーメン ジンントゥ ダス?)

Blumen(花)は複数名詞なので冠詞は必要ありません。

 

ドイツはビールの種類が多く、地ビールもたくさんあります。

ビールやワインやチーズなど、日常会話の中でもこのフレーズを使う機会は結構多いのです。

 

次は4格名詞との組み合わせで使う【was für ein 4格 ~】”どんな種類のxxがあるの?”の例文をご紹介します。

2. was für ein + 4格名詞 + gibt es / haben Sie?

“was für ein“の後に4格名詞が来る場合も、1格の時と同様に男性名詞・中性名詞・女性名詞・複数形(すべての性で同じ形容)と4種類の不定冠詞があります。

ここでは、4格名詞でよく使われる「was für (ein) 4格 + gibt es」と「was für (ein) 4格 haben Sie」の組み合わせを各名詞の性ごとにご紹介します。

was für ein + 4格名詞 + haben Sie / gibt es? →どんな種類のxxがありますか?

よく使われるシチュエーション: レストランやショップなどで。

 

最初に基本形を覚えてしまえば、後から名詞の部分を入れ替えるだけで無限に応用できます。

“was für ein” と一緒に使う動詞が”gibt es” や”haben Sie” 以外の動詞でも基本的考え方は変わりません。

つまり、”was für ein” の後ろの名詞が文全体の目的語となっていれば4格を使います。

ですから、一回この形を覚えた後は他の動詞が出てきても臨機応変に対応できると思います。

具体例: Was für ein + 4格名詞 + haben Sie / gibt es? : どんな種類の~がありますか?

例1. 【女性名詞4格】(あなたは)どんな猫を飼っているんですか?
Was für eine Katze haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイネ カッツェ ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例2. 【男性名詞4格】(あなたは)どんな種類のラケットを持っているんですか?
Was für einen Tennisschläger haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイネン テニスシュレーガー ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例3. 【中性名詞4格】(あなたは)どんな種類の家を持っているんですか?
Was für ein Haus haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイン ハウス ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例4. 【複数名詞4格】(あなたの所に)どんな種類のビールがありますか?
Was für ein Haus haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイン ハウス ハーベン ジー/ ギープト エス?)

 

応用編

“gibt es”の形を使う場合は誰にいう時も変化がありませんが、haben Sie 形を使う場合、使う場所や相手によってhaben Sie の形が変わってしまいます。

ここではその練習をしましょう。

例「今日はどんな昼食ですか?」と聞く場合:

1.目上の相手やレストランなどでお店の人に聞く場合

Was für ein Mittagessen haben Sie heute?

今日はどのような昼食なのですか?

 

2.家で家族に聞く場合

Was für ein mittagessen hast du heute?

今日のお昼は何?

 

3.ご招待されて中の良い知人夫妻や親せき夫婦などに聞く場合

Was für ein Mittagessen habt Ihr heute?

君たちは今日どんな昼食を用意いてくれてるの?

 

4.対象が自分以外の第三者の場合

Was für ein Mittagessen hat sie/er heute?

彼女(彼)は今日どんな昼食なんだろう。

 

結構いろんな種類がありますね。

 

それに比べると”gibt es” の場合は1種類のみ。

Was für ein Mittagessen gibt es heute?

今日はどんな種類の昼食があるのだろう。

 

唯一第三者の事を聞く時はあまり使いませんが、

自分に関しての場合は、誰に質問する場合も全部同じなので

変化を考える必要が全くありません。

簡単でとても便利ですね。

 

更に”gibt es”形は必ずしも人に尋ねる必要はなく、場所などにも使えます。

例【そこにはどんな種類のビールがあるの?】

Was für Bier gibt es dort?

 

こうやって基本の意味がわかればどんどん応用して使えますね。

 

その他の【was für (ein) ~】日常会話例”今日は何曜日?”

それ以外の用法として、日常会話で出てくる”was für ein” の例をいくつかご紹介します。

  • Was für ein Tag ist heute? 今日は何曜日?
  • Was für ein Tag ist morgen? 明日は何曜日?
  • Was für ein Film läuft heute? 今日やっているのはどんな映画ですか?
  • Was für Wein trinken Sie gern ? どんなワインをお好みですか?

どんなワインが好きか聞かれたときは、赤・白・ロゼなどの好み、または辛口、フルーティ、強くて芳醇なもの、など答えられますね。

 

 

次は今までの学習ポイントのまとめです。

ドイツ語【was für ein ~】まとめ

“was für ein~ / “どんな種類の~”: 意味と形式

  1. それはどんな種類のxxですか?【Was für (ein)+1格名詞 +ist das?】
  2. どんな種類のxxがありますか?【Was für (ein) +4格名詞+gibt es / haben Sie?】

 

was für ein ~: 文法上の3つの決まり

1.平叙文、2.疑問文、3.”was für ein ~”の”~”の部分に来るもの:

  1. 平叙文の作り方: 平叙文は存在しない。【Was für ein ~】の意味は【どんな~?】で、疑問文用に使うものだから。
  2. 疑問文の作り方: 文頭に【Was für ein ~】がくる。”~”より後ろの語順は”動詞+主語”になる。(Was für ein Buch ist das, Was für Wein gibt es, Was für Wein haben Sie)
  3. “was für ein ~”の”~”の部分に来るもの → 【Was für ein~】の”~”の部分には名詞がくる。大部分は1格名詞か4格名詞。1格が来るのは”~”の部分に主語が来る場合、”~”に目的語が来る場合は4格を使う。

 

【was für ein~】日常ドイツ語の具体例

・”Was für ein + 1格名詞 + ist das?” →それはどんな種類のxxですか?

例1. 【女性名詞】それはどういう種類の学校ですか?(おすすめの学校を紹介されてどんな学校か詳しく知りたい時)
Was für eine Schule ist das?
(ヴァス フューア アイネ シューレ イストゥ ダス?)

例2. 【中性名詞】それはどういう種類の本ですか?(最近本を読んだと言われてどんなジャンル・内容の本か詳しく知りたい時)
Was für ein Buch ist das?
(ヴァス フューア アイン ブーフ イストゥ ダス?)

例3. 【男性名詞】それはどういう種類の映画ですか?
Was für ein Film ist das?
(ヴァス フューア アイネン フィルム イストゥ ダス?)

例4. 【不可算名詞】それはどういう種類の花ですか?
Was für Blumen sind das?
(ヴァス フューア ブルーメン ジンントゥ ダス?)

 

・”Was für ein + 4格名詞 + haben Sie / gibt es?” →どんな種類のxxがありますか?

例1. 【女性名詞4格】(あなたは)どんな猫を飼っているんですか?
Was für eine Katze haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイネ カッツェ ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例2. 【男性名詞4格】(あなたは)どんな種類のラケットを持っているんですか?
Was für einen Tennisschläger haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイネン テニスシュレーガー ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例3. 【中性名詞4格】(あなたは)どんな種類の家を持っているんですか?
Was für ein Haus haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイン ハウス ハーベン ジー/ ギープト エス?)

例4. 【複数名詞4格】(あなたの所に)どんな種類のビールがありますか?
Was für ein Haus haben Sie / gibt es?
(ヴァス フューア アイン ハウス ハーベン ジー/ ギープト エス?)

 

応用編 1

“haben Sie” 形を使う場合、使う場所や相手によって”haben Sie” の形が変化します。

例文「今日はどんな昼食ですか? / 今日のお昼はなんですか?」:

1.目上の相手やレストランなど知人以外に使う場合

Was für ein Mittagessen haben Sie heute?

今日はどのような昼食なのですか? (最初が大文字のSieは二人称の丁寧な言い方)

 

2.家で家族に聞く場合

Was für ein mittagessen hast du heute?

今日のお昼は何?

 

3.ご招待されて中の良い知人夫妻や親せき夫婦などに聞く場合

Was für ein Mittagessen habt Ihr heute?

君たちは今日どんな昼食を用意してくれてるの?

 

4.対象が自分以外の第三者の場合

Was für ein Mittagessen hat sie/er heute?

彼女(彼)は今日どんな昼食なんだろう。(最初が小文字で始まる”sie”は三人称単数女性”彼女”の意味)

 

 

応用編 2

1. “gibt es” の形は1種類のみで人称変化はしない。

Was für ein Mittagessen gibt es heute?

今日はどんな種類の昼食があるのだろう。

★第三者の事を聞く時はあまり使いません。

 

2. “gibt es”は必ずしも人ではなく、場所などにも使えます。

例【そこにはどんな種類のビールがあるの?】

Was für Bier gibt es dort?

 

 

その他の【was für (ein) ~】日常会話例

  • Was für ein Tag ist heute? 今日は何曜日?
  • Was für ein Tag ist morgen? 明日は何曜日?
  • Was für ein Film läuft heute? 今日やっているのはどんな映画ですか?
  • Was für Wein trinken Sie gern ? どんなワインをお好みですか?

 

 

いかがでしたでしょうか。

この記事で少しでもドイツ語の【was für ein~】の使い方をわかっていただけると嬉しいです。

 

効率よくドイツ語を学ぶには

ドイツ語は英語に比べて文法がややこしい、と言われています。

確かにざっくり見てもドイツ語には英語にないこれだけの文法上の決まりがあります。

 

ドイツ語と英語の文法上の違い:

  1. 名詞に女性名詞・男性名詞・中性名詞の3つの性があること(英語にはない)
  2. 主語によって動詞の形容が変わること(英語には3人称単数のsのみ)
  3. 様々な形の複数形が存在すること(英語の複数形はsが大半)
  4. 形容詞の形も変化すること(英語は変化なし)
  5. てにをは、によって定冠詞と不定冠詞が変化する(英語はtheとa/anのみで変化なし)

 

ここでつっかかってドイツ語学習を挫折してしまう人が多いのも事実です。

しかし、それではもったいなすぎる。

日常ドイツ語でこれらをすべて覚える必要はありません。

それではどれを覚えればいいのか???

 

ドイツ語の日常会話で最低限覚えればいい文法とは?

私はその一定の答えを出しました。

 

ドイツ語学習中の方、またはこれからドイツ語学習を始めようと思っている方はまず最初にこの記事をご一読下さい。

今後のドイツ語の学習効率があがると思います。

ってよく聞きます。 女性名詞、男性名詞、中性名詞、と聞くだけでもうおなか一杯っていう人もいるかもしれません(^^)/。 気持...

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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