ドイツのハレで、2018年ゲーリーウェーバーオープンテニス観戦①

2018年6月22日(金)から24日(日)まで

ドイツのハレで、ゲーリーウェーバーオープンテニス観戦に行ってきました。

準々決勝、準決勝、決勝の三日間です。

 

今回はその様子をお伝えします。

 

ハンブルクからハレまでの行き方、所要時間

ハンブルクからハレまでは、4時間くらいで行かれます。

一度オースナブリュック(Osnabrück)というところで乗り換えるのですが、そこで一時間待ちなのがちょっと痛いです。

待ち時間がない分、車で行けばもう少し早く着くと思います。

というわけで、今日の試合開始に間に合うように、金曜日の朝早い電車で出発します。

まずはハンブルクからチューリッヒ行きに乗ります。

14番ホーム。

余談ですが、このまま電車の乗っていったら、チューリッヒまで行かれちゃうんですね。。。

札幌出身の私は、本州で車で走ったら県をまたぐ、というところに感動したものですが、ヨーロッパでは、それどころか、車や電車で国をまたげます。

fujiko

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国をまたいでも、特にチェックの一つもないもんね。

車で国をまたぐ時に、場所によっては、昔の国境検査の建物が見えたりするよ。

というわけで、14番ホームへ。

まだちょっと早いので、チューリッヒ行きより前の、ブレーメン行きの電車が止まっていました。

 

私が乗った電車は、特に遅延もなく、ハンブルクを出発しました。

チューリッヒ行きの電車なので、普段乗るドイツのICEとは椅子の色とか少し違います。

でも、景色はいつもと変わらず。

窓からは、最初は建物が見えるものの・・・

あっという間にいつもの”緑”な状態に。。。

乗り換えのオースナブリュックまでは2時間くらい。

 

緑を抜けて、少し建物が見えてきたと思ったら、すぐ到着です。

あいにくの雨だったので、建物の外には出ませんでしたが、これがオースナブリュック駅。

 

目的地のハレ行きの電車まで、1時間待ち。

5番線のブラックヴェーデ(Brackwede)行き。

 

そもそもこの電車は1時間に一本しか走っていないのです。

しかも、ハンブルクからオスナブリュック到着と、オスナブリュックからハレ行きの電車が発車が同時なのです。

乗り継ぎのタイミングが悪いので、1時間待つより仕方ありません。

ようやく、ハレ行きの電車到着。

少し時間より早く来ていました。

ラッキー。早々と乗り込みます。

中はこんな感じです。

先ほどの国際電車よりは、ローカルな感じが漂っています。

 

相変わらず緑の中を突っ切って、40分ほどで到着!

着きました。

その名も”ゲーリーウェーバースタディオン”。

ゲーリーウェーバースタジアムそのまんまの名前。

ちなみに、太っ腹にもこの路線は、ゲーリーウェーバーテニスのチケットを持っている人は無料で乗れるのです。

いよいよ、ゲーリーウェーバーオープンテニスの会場へ

ここで降りる人のほぼ全員がゲーリーウェーバーオープンテニスに行く人達なので、至る所に看板が見えます。

曲がり角ごとに目印があります。

逆にこれがないと、全然道がわからないくらい。

他に何もないですから。

ちょっと、ゲーリーウェーバーらしさが漂う建物が見えてきました。

イベントセンターって書いてあるので、テニス以外のイベントをやるホールなのかな。

 

ここで、係の人が荷物チェックしています。

ある程度より大きい荷物を持っている人は停められて、手前の小屋みたいな所に、その荷物を預けないとテニス会場に入場できません。

こちらが荷物を預ける小屋です。

持っていく予定のバックで入れなくて、ポケットに無理やり財布とスマホを入れて、手に水、みたいな人もいましたが、私は逆に今日から二泊分の荷物を持っていたので、預けるところがすぐにあって、助かりました。

(ちなみに、ここはマドリードオープンと違って、水の持ち込みはダメとは書いてなかったので、ペットボトルの水は何の問題もなく持ち込めました。)

入り口の様子。入場して、中から撮ったもの。

カバンチェックとボディチェックがありました。

特別に作った”ロジャーフェデラー通り”の看板が見えます。

フェデラーはウインブルドンの前哨戦として位置づけられている芝のこの大会がとてもお気に入り。

その上自分の名前の通りまで作ってもらってすごいですね。

毎年出場して、何度も優勝を重ねているのも納得です。

 

入ってすぐ目の前に、目立つ本日の予定表があります。

fujiko

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あ、友達発見!

ここで、今日会場で合流予定だった友達二人を発見。

どうも同じ電車に乗っていたようです。

一時間に一本しかないから、まあそうなるかw。

本日センターコートの予定・準々決勝4試合

今日は男子シングルスの準々決勝が行われます。

fujiko

fujiko

予定では、ここで今日、錦織とアレクサンダー・ズべレフとティームとフェデラーを見るはずだったんだけどなあ(=_=)。。。

 

しかし、実際は色々番狂わせが起きて、全仏オープン準優勝のティエムも、そのティエムを破ってマドリードで優勝したズべレフも錦織も、この時点ですでに敗退。

ここまで残っているのは”フェデラー”だけなのです。

ランキングをいっても、今年はこの4人が出場選手の中では突出。

大会側も、ゲーリーウェーバーの広告塔として、彼ら4人を前面に出した宣伝媒体をたくさん出しているというのに、なかなか実際は思惑通りにはいかないものです((+_+))。。。

 

fujiko

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残念だけど、こればっかりは仕方がない。

ここでは、クレーの大会に出てこない、フェデラーを応援するよー!

 

第一試合 杉田 祐一 対 デニス・クドラ 

今日は準々決勝の4試合全部センターコートであるので、見るほうのスケジュールも結構ぎちぎち。

これがセンターコートです。まだ試合前なのでのんびりした雰囲気。

前にいる方、ビールを飲んでくつろいでいます(^^)。

今日はあいにくの空模様。

センターコートも最初から屋根が閉まった状態です。

男子の大会なので、ネットは主催者のATPマーク付きのもの。

 

今日の第一試合は、日本の杉田選手とデニス・クドラ選手。

今乗りに乗っているティエムを破ったのは、実は日本の杉田選手。

今日は、どんな試合を見せてくれるか楽しみです。

試合が始まります。

一セット目は、杉田選手あまり動きがよくなく、2-6で取られてしまいます。

隣で見ていたドイツ人に、”杉田選手、あまりよくないねー”、なんて慰められる始末(>_<)・・・

しかし、第二セットで杉田選手奮起!

相手のサーブをブレイクし、調子もよくなってきます。

ランキング7位のティエム選手を破った、片鱗が見えてきました!

fujiko

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杉田選手、頑張れー!

杉田選手、第二セットリードのまま、5-4を迎えます。

次の自分のサーブをキープすれば、2セット目を取って、セットカウント1-1のタイになります。

 

ところが・・・

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あーーーー!

ブレイクされちゃったよー(@_@。。。。

 

なんと、ここで相手にブレイクされてしまい、5-5のタイに。

そして、次のゲームはキープされ、5-6。

そして勢いにのったクドラに次のゲームをブレイクされてしまい、なんと5-7でセットを落としてしまい、試合終了・・・(@_@。…

 

ランキング7位のティエムに勝って、ランキング109位のクドラに負けてしまう、この不思議。

でもテニスはランキングほど実力に差がないと言われているので、こういうこともあるのです・・・

その日にいいテニスをしたほうが勝つ。

(その中でダントツで、常に強かったフェデラー・ナダル・ジョコビッチ・マレーってややっぱり特別なんですよね。。。)

杉田選手、お疲れさまでした。

次の活躍を期待しています!

 

第二試合 ロジャー・フェデラー 対 マシュー・エバデン

一試合目が終わったので、ちょっと休憩。

掲示板に2試合目の予定が出ています。次はフェデラーの試合。

あ、第一コートでダブルスの予定があったようですが、雨で中断しているみたい。

第一コートは、センターコートと違って屋根がないので、天候に左右されてしまいます。

 

試合と試合の間って、休みが少ないことが多いです。

そして、会場には2ゲーム終了ごとにしか入れないので、休憩の間にみんなトイレに行ったり、ドリンクや食事を買ったり、結構混んでいます。

みんな考えることは一緒なので。

後半になると、試合数も少なくなって、メインの試合も決まってきますからね。

なので、用だけ済ませて、すぐコートに戻ります。

良かった、まだ試合は始まってませんでした。

観客も立っていたり、まだリラックス。

それにしても、第一試合とは観客の数が違います。

 

審判団やボールボーイなども集まってきて、準備万端。

 

フェデラーとエバデンの試合始まりです。

この試合は危なげないキープの連続。

スコア的には競っているようですが、ここぞという時はフェデラーのスイッチが入り、大事なポイントは逃さないので、フェデラーが難なく勝った印象でした。

スコア                1セット 2セット  結果

フェデラー  7(7)         7                2

エバデン            6(2)        5                 0

セットカウント2-0でフェデラーの勝利。

勝利選手には、コート上で会場の観客に向けてのインタビューがあります。

右側から、インタビュアーが来ています。

 

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フェデラーおめでとう!

これで明日も応援できるよー(≧▽≦)

 

第三試合 カレン・ハチャノフ 対 ロベルト・バウティスタアグート

続いて準々決勝の第三試合、ハチャノフ対バウティスタアグート

あ、晴れてきたので、センターコートの屋根が開きました。

両選手、準決勝をかけて争っています。

しかし、本日のメインイベントのフェデラー戦を終えて、観客は減少・・・

私も観戦はしていましたが、二人とも知らない選手。。。

頑張っている二人には申し訳ないのですが、少し”ながら見”状態でした(-.-)・・・

試合結果

カレン・ハチャノフ         3   7(7)  3   計 1

ロベルト・バウティスタ アグート   6   6(3)  6   計 2

接戦でしたが、ランキング上位のアグートの勝利。

 

試合終了後、ちょっと休憩がてらセンターコートの外へ。

この隙に観客はトイレに行ったり、買い物したり、食事をつまんだり。

 

第一コートの様子です。シートがかかってますね。

そういえば、ここでプレイ予定だった、ダブルスの試合どうしたのかな。。。

 

第四試合 アンドレアス・セッピ 対 ボルナ・チョリッチ

第四試合始まりました。

 

ボールパーソン・線審・ニューボールの話

ボールパーソンの交代です。

テニスでは、ボールパーソンも、線審も試合の途中でどんどん交代していきます、通常は7ゲームごと。

1試合という長い間、集中力を保つのは、精神的にも肉体的にもとても苦しい。

それだけ、ボールパーソンも、線審も一球一球のプレイに全力を注いでいるのです。

そのため、関係者全員が、決まったゲーム数で交代していきます。

唯一の例外は、試合の流れ上、どうしても一試合通して務めたほうが望ましい、主審だけ。

ボールも7ゲームごとにニューボールになり、新しいボールになるたび、サーブ側の選手が、ニューボールになったということを相手選手に身振りで示します。

古いボールになると、飛ばなくなります。ニューボールとは打球感が違うのです。

これだけハードヒットを繰り返すプロ選手たち。

7ゲーム使った後のボールとニューボールにはかなりの違いが出るだろうと想像できます。

それを見越して、プロ選手の中には、ボール交代の直後に自分がサーブの場合、そのひとつ前のゲームで自分のラケットを新しいものに交換します。

通常、テニスでは、奇数ゲームが終わった時に90秒の休憩を取りますが、ラケット交換は偶数ゲーム終了後に行われるので、見ているとすぐ、

fujiko

fujiko

あ、次のゲームにニューボールになるんだな。

と気が付きます。

それだけ、選手にとっては重要なことなのでしょう。

 

試合はチョリッチが勝ちました。

ランキングが反映された結果となりました。

アンドレアス・セッピ  5   3  計 0

ボルナ・チョリッチ   7   6  計 2

勝利した選手は、コート上で観客に向けてするスピーチとは別に、テレビ用か他の広告媒体用か、もう一つコートの端でインタビューを受けます。

こちらの様子は、観客には聞こえません。

fujiko

fujiko

一日目観戦終了~。

明日もまた楽しみだなあ(^^♪。

 

試合の後

試合の後は、ハイデルベルクとベルリンから合流した友達と今日の宿泊場所へ。

この周りは普段何もないため、ホテルなどもほとんど存在しない。

2年前に日本からの友人と、この試合見に来て、確かに泊るところを確保するのが結構大変だった覚えが。

なのでほとんどの場合、ネットでペンションなどの民宿系宿泊施設を探すことになります。

今回は友人がメンバーになっているAirbnbに全部お任せで助かりました。

 

fujiko

fujiko

宿泊代は泊まる人数によって、一人一泊10-15ユーロの安さ。

ハンブルクからの電車代も、片道19.90ユーロの早割プランを選んだし、リーズナブルな旅だわー(^^♪。

それにテニスのチケット代を足すだけ。

 

もう夜も遅いし、近所のスーパーやレストランなども見当たらないので、今日は友達が持参してきてくれたラーメンとワインで夕食。

ドイツのリースリングの白ワイン。

このおいしさで1本8ユーロ以下のこの値段!

普段のみのワインにはこれで大満足。

流石ドイツです(^^♪。

 

その後ひたすら夜中までおしゃべりして、この日は終了~。

 

ゲーリーウェーバーオープンテニス観戦②に続く

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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