ドイツ語で【通りかかる/vorbeigehen】の使い方

fujiko

fujiko
そういえば、明日の待ち合わせ場所どこにする?

 

friend

friend
会社の向かいのカフェはどう?

 

fujiko

fujiko
あー、あのオリエンタルな雰囲気のカフェ?

いいね、そのカフェの前よく通るから気になってたんだけど、まだ行ったことなかったんだ。

 

こういう何気ない日常会話。

よく使うのに外国語で言うとなるとなかなか難しい。

 

道の案内や待ち合わせ場所など、知らない場所の説明は母国語でも伝わりにくいものです。

今回はそんな時に使える便利なドイツ語表現をいくつかご紹介します。

 

前を通る/通りかかる

Fujiko

Fujiko
あー、郵便局で手紙出そうと思ってたのに忘れた~!
friend

friend
出してきてあげようか?

どっちみちこれから郵便局の前通るから。

Ich gehe sowieso an die Post vorbei. (イッヒ ゲーへ ゾーヴィゾー アン ディ ポスト フォーバイ)

 

どこかに行くとき【通りかかる】場所。

そこが目的地ではないけれど、【わざわざ行くのではなく、どっちみち通る】場所。

そんな時、使うドイツ語は【vorbeigehen】または【vorbeilaufen】という分離動詞です。

【通りかかる】という意味になります。

 

 

“gehen”は行く、”laufen”は走る、という意味ですが、vorbeigehen もvorbeilaufen もどちらも同じように「通りかかる」という意味として使えます。

 

そしてどちらも分離動詞ですので、使うときは後半の”gehen”または”laufen”が文の2番目に、そして”vorbei”は文の最後にきます。

1つの動詞を分けて使うので「分離動詞」というのです。

使い方は”Ich gehe vorbei / Ich laufe vorbei” となります。

 

通りかかる: vorbeigehen / vorbeilaufen (フォーバイゲーヘン / フォーバイラウフェン)

  • Ich gehe vorbei / Ich laufe vorbei

 

xxx(の前)を通りかかる

【xxx(の前)を通りかかる】と言いたいときは【an + 4格】+ vorbeigehen/vorbeilaufenと表現します。

例:

「(私は)ポスト/銀行の前を通りかかる」= Ich gehe an die Post/Bank vorbei.

「(私は) カフェ/レストランの前を通りかかる」= Ich gehe an das Café/Restaurant vorbei.

のように使います。

 

xxx(の前)を通りかかる】: an + 名詞の4格 + vorbeigehen/laufen 

 

 

実際にこんな会話で使えます。

 

friend

friend
そういえば会社の前の通りに新しいカフェができたよね。
Fujiko

Fujiko
え、ほんと?

毎日その通りを歩いていたのに全然気が付かなかったよ。

Oh, ich habe es nicht bemerkt, obwohl ich jeden Tag an die Straße vorbei gelaufen war.

(オー、イッヒ ハーベ エス ニヒト べメルクト、オップボール イッヒ イエーデン ターク アン ディ シュトラーセ フォーバイ ゲラウフェン ヴァー)

 

an + 4格の形は3種類

ちなみに、上の例題で“an die” の場合と“an das” の場合に分かれているのが気になった人はいるでしょうか。

 

同じ「an + 4格」なのに形が違うのは、名詞が女性詞と中性詞と異なっているからです。

ポストと銀行は女性名詞、カフェとレストランは中性名詞。

ちなみに男性名詞の時は4格は”an den xxx” となります。

 

名詞の性は女性名詞は発音に特徴があるのでわかりやすいです。

活用変化も女性詞だけは大きく違いますが、中性詞と男性名詞は似ています。

ですから会話する時は、最初は女性名詞だけ注意してあとは「女性名詞以外」区別すればいいと思います。

 

もし名詞の性についてもっと知りたい方がいましたらこちらをご覧ください。

ドイツ語は全ての名詞が、三つの性、つまり女性名詞・男性名詞・中性名詞にわかれています。 確かに、全部の単語をまず三つのうち...

 

 

カフェの反対側/向かい側

更に詳しく言いたい人に向けて、応用編です。

 

Fujiko

Fujiko
でもそういえば私が毎日通るのはカフェの前じゃなくて、反対側だったわ。

Jedoch, Ich bin immer nicht auf der Seite des Cafés, sondern auf der Seite gegenüber des Cafés gelaufen.

(イエードッホ、イッヒ ビン インマー ニヒト アウフ デア ザイテ デス カフェス、ゾンダン アウフ デア ザイテ ゲーゲンウーバー デス カフェス ゲラウフェン)

だから気が付かなかったんだなあ。

Wahrscheinlich, deshalb habe ich das nicht bemerkt.

 

毎日同じ通りを通るにしても、通りには両サイドありますよね。

そのどちら側をいつも通っているのか詳しく伝えたいときには【auf der Seite xxx 】【auf der Seite gegenüber xxx 】を使います。

“auf der Seite” が「こちら側」、”auf der Seite gegenüber” が「あちら側」です。

「あちら側」は”auf der gegenüber Seite” ということもできます。

 

例えば「カフェのある側」と言いたい場合は【auf der Seite des Cafés】と言います。

逆に「カフェの反対側」と言いたい時は【auf der Seite gegenüber des Cafés】と言います。

 

ちなみに”Café” の後についている”s “は中性名詞の2格につく所有の”s” です。

(2格の所有格が難しいと感じた人はここは気にしなくても構いません)

 

道のこちら側: auf der Seite

カフェのある側: auf der Seite des Cafés

道のあちら側: auf der Seite gegenüber / auf der gegenüber Seite

カフェの反対側: auf der Seite gegenüber des Cafés / auf der gegenüber Seite des Cafés

 

 

 

【通りかかる】まとめ

今回はドイツ語で【通りかかる】に関する表現をいくつかご紹介しました。

 

通りかかる: vorbeigehen / vorbeilaufen (フォーバイゲーヘン / フォーバイラウフェン)

分離動詞なので使うときは動詞を前後に分ける。

Ich gehe vorbei / Ich laufe vorbei.

 

xxx(の前)を通りかかる】: an + 名詞の4格 + vorbeigehen/laufen 

Ich gehe an die Post vorbei (イッヒ ゲーへ アン ディ ポスト フォーバイ)

 

【道のこちら側】: auf der Seite (アウフ デア ザイテ)

カフェのある側】: auf der Seite des Cafés (アウフ デア ザイテ デス カフェス)

【道のあちら側】: auf der Seite gegenüber / auf der gegenüber Seite (アウフ デア ザイテ ゲーゲンウーバー / アウフ デア ゲーゲンウーバー ザイテ)

カフェの反対側】: auf der Seite gegenüber des Cafés (アウフ デア ザイテ ゲーゲンウーバー デス カフェス) / auf der gegenüber Seite des Cafés (アウフ デア ゲーゲンウーバー デス カフェス)

 

実際自分だったらどんな状況で使うか頭の中でシュミレーションしてみましょう。

具体的なイメージが湧くと、実際の状況でスムーズにこの表現が出てきますよ!

 

おまけ

今は知らないドイツ語の単語が出てくるとすぐインターネットで調べられます。

わからない表現が出てきても、ある程度はインターネットでカバーできます。

それでも、頭の中にしっかり定着させたいとき、手元にある辞書を片手にじっくり例題などを見ながらゆっくり反芻する時間を持つのはとても有効です。

 

耳も口も目も使って、とにかくいろんな方向から覚えると定着しやすいのです。

 

ドイツ語を勉強する人は、一冊だけでいいから辞書は持っていた方がいいと思います。

騙されたと思って一回だけ試してみてください。

 

fujiko

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最初にこれ一冊あればその後辞書を買い足す必要はないですよ。

ドイツ語を勉強する人にお薦めの一冊です!

 

合わせて覚えよう!

“vorbeikommen”  と”kommen” の違いを説明しています。

ドイツで生活していると、たまに友達の家に誘われます。 そして逆に家に来てもらうこともあります。 でも、家に行くといってもいろ...

 

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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