ドイツ三大美城、天空の城【ホーエンツォレルン城】+【雲海】の旅④雲海編

2019年11月末にドイツの三大美城の一つ、天空の城とも呼ばれるホーエンツォレルン城に行ってきました。

初日は4回の乗り換えの末、1日1本のお城行きのバスを逃したトラブル。

2019年11月にドイツの3大美城の一つ、ホーエンツォレルン城に行ってきました。 お城の見学、1年に6日しか開催されないクリスマスマーケッ...

 

その後ホテルから徒歩でホーエンツォレルン城まで行ったはいいけど、

帰りは暗闇で帰り道が見つからないトラブル。

2019年11月ドイツの三大美城の一つで天空の城とも呼ばれる【ホーエンツォレルン城】に行ってきました。 ルクセンブルクから4回乗り...

 

全く予定通りに行かないけれど、今のところなんとか旅の目的は達成しています。

 

今日はホーエンツォレルン城ホーエンツォレルン城がきれいに見えるビュースポット、

ツェラーホルン(Zellerhorn)に行く予定です。

 

ツェラーホルンのてっぺんに行くと真正面からホーエンツォレルン城の全景が綺麗に見えるのです。

運が良いとお城の下に雲が広がり、お城が空中に浮いているような【雲海】現象も見られます。

 

【雲海】を見るチャンスが多いのは夜明けから2時間の時間帯だそう。

もちろん私たちも雲海の可能性にかけ、日の出前にツェラーホルンに向かいます。

 

今回はその様子をお伝えします。

 

夜明け前にツェラーホルンへ

この時期の日の出は朝の7時台後半。

遅いより早い方がいいということで、少々早めの6時15分にタクシーに来てもらいます。

 

時間少し前に外に出ると、もうタクシーは待っていてくれました。

外はまだ真っ暗です。

 

Fujiko

Fujiko
こんな真っ暗な中、徒歩で行く事にしなくて本当によかった~。

タクシー様様だね。

 

実は泊まっているホテルからツェラーホルンのビューポイントまで行く方法が2つありました。

 

1つは徒歩で行く事です。

グーグルナビによると距離は約3キロで徒歩約1時間と出てきます。

 

昨日ホテルから徒歩で行ったホーエンツォレルン城も距離もほぼ同じ、かかった時間も約1時間。

散歩がてら歩いたので1時間の徒歩は楽しく、全然苦になりませんでした。

ですから、頭のどこかに【ツェラ―ホルンまでも徒歩で大丈夫かな】という考えがありました。

 

 

もう一つはタクシーを呼んで車で行く方法です。

一見車の方が断然楽で早い感じがします。

ただ、車で行くと山の裏の車道を通るので、距離が約21キロもあるのです。

 

 

Fujiko

Fujiko
徒歩なら3キロのところを、車だと21キロ!?

これって本当なの???

 

最初はにわかには信じられず、グーグルナビやインターネットで色々調べたのですが、これ以上の情報は出てきません。

3キロと21キロの差は大きい。

 

Fujiko

Fujiko
車で21キロもあるんなら、徒歩の3キロとそんなに時間変わらないんじゃない?

車で近くまで行ってもそこから結局また少し歩くわけだし。

 

そういうわけで、【タクシーかな、それとも徒歩でいけるかなー】とずっと決めかねていました。

 

 

しかし、昨日日暮れのホーエンツォレルン城からの帰り道、真っ暗で帰り道を見つけられずタクシーを呼ぶしかなかった私たち。

暗闇での山道歩きがどれくらい危険かを実体験したことで、そんな迷いなど吹っ飛びました。

 

帰りのタクシーの中で、【夜明け前のツェラーホルン行きはタクシーしかない!】と決めて、乗っていたタクシーの運転手さんに明朝ホテルに来てくれるようにお願いしたのでした。

 

ツェラーホルンまでの道のりで気が付いたこと

とにかく真っ暗の中をタクシーはひたすら走ります。

私たちにはどこを走っているのか全くわかりませんが、さすが地元のタクシー運転手さんは慣れたものです。

夜明け前の道路はまだ車通りも少なく、たまにバスを見かけるくらい・・・

 

ここで大変なことに気が付きます。

 

Fujiko

Fujiko
あれっ?

あの300番のバスって、昨日のヘッヒンゲン駅から来るバスだよね。

あのバスこんな朝早くこの辺走ってるの?

ってことはひょっとして、昨日ホテルまでタクシー乗らなくてもバスで来れたんじゃない?

 

friend

friend
あー、そうかもしれない!

 

Fujiko

Fujiko
あー、バカだ~。

なんで昨日気が付かなかったんだろう~。。。

 

そうなのです。

お城行きのバスは1日1本しかなくて、逃してしまいましたが、行き先をホテルに変更した時点でホテル行きのバスに乗ればよかったんだ~。

そんなことはちらとも思い浮かばず、タクシー呼んでました。。。

 

Fujiko

Fujiko
あー、でもあの時はホテルの最寄りのバス停の名前も、そもそもバスが通っているかも知らなかったし・・・

仕方ないよ。

これが旅っていうもんだよ!

次回に役立てよう!

 

「次回っていつさ」と思いつつ、とりあえずこの失敗はさらっと忘れることにします。

 

タクシーの運転手さん

タクシーの運転手さん
ほら、あそこに赤く光る塔が見えるだろう。

あれがツェラーホルンの目印だよ。

 

真っ暗の中で確かに遠くに赤い光が見えます。

タクシーの運転手さん

タクシーの運転手さん
今日はまだ天気がもちそうだから、行ったらきっとよい景色が見られるよ、良かったね。

 

そうこうするうちにタクシーは無事に目的地に到着しました。

まだ7時前です。

 

タクシーが停まったのは、ツォラーシュタイクホーフという宿泊施設兼レストランの駐車場。

私がツェラーホルンに来ると決めたとき宿泊候補になったホテルですが、残念ながら満室で断念したところです。

 

車両はここまでしか来られず、ここから目的地のツェラーホルンの頂上までは歩きます。

タクシーの運転手さん

タクシーの運転手さん
まだ暗いけど大丈夫?

もう少しここで待つ?

それともそこのホテルのレストランで待つのも可能かも。

帰りも電話してくれたら迎えに来るよ。

 

帰りは歩いて帰るつもりなのですが、とりあえずタクシーの運転手さんにはお礼を言ってタクシーから出ます。

ネット情報によると、ここから頂上のビューポイントまで1キロちょっとありますが、道は平たんでベビーカーを押しても行かれるくらいだそうです。

 

それだけ平坦な道ならば、暗くても問題ないはず・・・

あと1時間もすれば夜も明けるし。。。

 

と思っていたものの。

周りには人工物が何もなく、もちろん街灯もありません。

建物もなく、街灯もないのがこれほど暗いものだとは。

どこに道があるかもなかなか見つけられません。

 

唯一の明かりであるスマホのライトで道を照らします。

光はすぐ闇に吸収されてしまい、数メートル先を照らすのがやっと。

真っ暗すぎてこの先にどんな道が待っているのか全然わかりません。

突然道がなくなっていたとしても全くわからないというこの怖さ。

 

シーズンオフなので、私たち以外に誰もいません

一体この道が正しいのか、頼りになるのはグーグルナビだけ。

 

グーグルナビがない昔はもっと心細かっただろうなあ・・・

 

しばらく歩くと三差路がありました。

真っ暗で道が三つに分かれているのを見分けるのがやっとです。

【一体どっちに行けばいいの?】

 

と思っていたら、方向を示す矢印を発見。

Fujiko

Fujiko
あ、Aussicht Burg Hohenzollernって書いてある、こっちだ!

 

真っ暗の中で標識に助けられ、左へ。

そのまままっすぐ500メートル歩くと。。。

 

それらしきものが見えてきました!

 

ツェラーホルンの頂上(Zellerhorn Gipfel)到着!

到着したのは7時15分くらいでしょうか。

まず存在感のあるベンチが目につきました。

まだまだ暗く、日の出までは時間がありそうです。

 

正面に小さくホーエンツォレルン城が見えますが、まだ暗くて全貌がわかりません。

夜明けにどんな風貌を見せてくれるのかドキドキします。

 

風は強いのですが、雨が降っていないのは幸いです。

このままジーっと夜明けまで待ちます。

 

ちょっとずつ空が明るくなってきました。

 

もう夜が明けています。

ただ、雲が多くてどこから日が昇るかを確認することはできず。

ゆっくり明るくなるのを待つばかりです。

 

ベンチがあってよかったです。

 

このベンチに座ってひたすらお城を眺めていました。

服装はコートにマフラーに手袋。

コート付属のフードもかぶって完全装備。

下に厚着をしているわけではないのですが、肌を全部覆うとそれほど寒くないものです。

 

(北国札幌育ち、更にドイツに20年も住んで寒さ慣れしているのか?)

 

全容が見えてきました。

やっぱりきれいです。ここに来て良かった。

素敵カメラなどは持っていない私ですが、ipadproでのベストショットを撮るべく写真をたくさん撮ります。

 

ブレなく撮れるかという技術的な問題に加え、雲の流れ、太陽など自然現象によっても

一枚一枚違う写真になるのです。

これがベストショットかな、と思うとまた違う顔の写真ができたり。

 

写真に凝る人の気持ちがちょっとだけわかりました。

特に自然の中だと特に感じます。

同じ気象条件は二度とない。

その一瞬の時間を残したいのかなと。

 

雲海は見られるのか?

夜明けのきれいなホーエンツォレルン城を堪能することができました。

 

次に期待するのは【雲海】です。

夜明け前の暗い中に来て、何も見えない中を1時間じーっと待っていたのは【日の出から2時間】が一番雲海現象が起こりやすい時間だから。

 

昨日お城で買った絵葉書によると雲海が起こるとお城がこんな風に見えるみたい。

確かに雲の上にお城が浮かんでいるように見えます。

目指すはこの状態。

 

今日は曇っているので雲自体は空にたくさん浮いています。

ひょっとすると雲海の雲と普通の雲は構造が違うのかもしれませんが、

外から見ている私には同じに見えます。

「上にある雲が下に降りてきてくれれば雲海になるんじゃないか?」と単純に思ってしまいます。

 

Fujiko

Fujiko
あー、あの城の上空にある雲がそのままお城の下まで降りてきてくれないかな~。

 

と思って空を眺めていたのですが、流石にそう簡単にはいきません。

 

風がすごく強いので雲の移動は激しく、城の上に存在している雲の形はしょっちゅう変化します。

でも激しく移動する雲が下に降りてくる様子は一向にありません。

 

なんか心なしかさっきより雲の位置が下がってきている気もしますが、希望的観測ってやつですね・・・

 

しばらく観察しても、雲の動きは激しいのもののやっぱりお城の下まで移動する様子はありません。

日の出から2時間が雲海の時間帯ということで、最初は9時くらいまでは待っていようと思ったのですが、おしい感じにもならずどうも無理そう。。。

もともと雲海が見れたら奇跡っていうくらいなかなかお目にかかれないものなのです。。。

 

 

寒さも身に染みてきて、結局8時45分くらいに名残惜しいながらも頂上から降りることにします。

 

Fujiko

Fujiko
そろそろあきらめて帰ろうか・・・

もう明るいし、帰り道は徒歩でいいよね。

私、近くにあるもう一つのビュースポットのZellerhornwieseに行って、

そこからMariazelleっていう教会を通って帰りたいな。

 

Friend

Friend
そうだね。。。

お城がきれいに見えたし、それだけでも満足だよ。

ところで・・・徒歩はいいんだけど、どこから降りる?

 

徒歩下山でまた迷子???

そうなのです。

【徒歩でもう一つのビューポイントに行ってから教会を経由してホテルに戻る】

というルートを通って帰るのは最初から希望していたのですが、

行き方がわからない!

 

グーグルナビが示す道が怖すぎる

実はもう一つのビューポイントに行こうとグーグルナビに聞いたところ、

指示した道がなんと、【正面をそのまままっすぐ降りろ】というもの。

 

Fujiko-surprused

Fujiko-surprused
え?

まっすぐってここを???

 

グーグル的にはそこが”道”なのかもしれませんが、私には”崖”にしか見えません。

 

確かにそこをまっすぐ降りると、その下にはちょっとした緑と、誰かが歩いたであろう細いわだちのようなものが見えています。

あそこまで降りたあとの道はなだらかそう。。。

しかし・・・

 

Fujiko

Fujiko
本当にここを降りろっていうの!?

いや、無理無理。

ここ道じゃないよ、ナビなんか間違ってるでしょ~!

この強風で近くに行っただけでそのまま落下しそうだよ!

 

念のため近くまで行って下をのぞいてみましたが、とてもここを降りる気にはなれません。

 

Friend

Friend
ん~・・・

でも確かにナビはここを指しているんだよねえ・・・

 

友人も近くまで確かめに行きましたが、やっぱり下をのぞいて断念。

 

風は相変わらず強いし、見ていて落ちそうでハラハラしました。

 

 

実際他に道らしい道が見当たらないのも事実。

でも崖の下にはなだらかな道が見えているのだから、ちょっと戻って遠回りすればその道に出るような気はします。

 

Fujiko

Fujiko
行きは暗くてわからなかったけど、ちょっと戻ったら他にもう一つのビュースポットに行く道があるかもしれない。

ちょっと戻ってみようか。。。

あ、でもちょっと待って!

ここに看板と手すりがあるよ!

 

なんと来るときは暗くて全然わかりませんでしたが、右側に鉄製の階段と看板を発見しました。

Fujiko

Fujiko
あ、看板に教会方面て書いてあるよ。

一応手すりとかついているし、少なくてもここに何か道があるんじゃない?

 

道なき道を進む

とりあえず行く道は決まりました。

名残惜しいですが、これでツェラーホルンの雲海スポットとはお別れです。

 

果たして行く道はあっているのか。。。

もう一つのビューポイントであるZellerhornwieseに行かれるかはわかりませんが、

少なくとも【教会方面】という看板があるからには教会には行けるはず。

 

教会の先には泊まってるホテルがありますから、方向的には合っています

であれば、他に道が見当たりませんし行くしかありません。

 

と、歩き出したはいいものの・・・

 

人工の鉄の手すりと階段を下りた後に見えるのはただの山。。。

歩き始めてほんの10歩くらいで、ちょっぴり後悔・・・

 

Fujiko-surprised

Fujiko-surprised
えっ、ここ本当に道?

道路ある???

覆われた葉っぱしか見えないよ―!!!

Friend

Friend
んー・・・

でも一応ナビはこっちに行けって言ってるよ。。。

 

「こんなところを行けと言ってくるとは~」とナビの精度に疑問を抱くも、

そもそもナビがなかったら他に頼るものもなく、路頭に迷うことは確実。

 

ナビを信じて行くしかありません。

 

幸いなのは日が昇ったばかりで周りは明るいこと雨の心配もなさそうなので、

しばらくはさまよっても大丈夫だろうという読み。

 

心配なのは一面が葉っぱで覆われていて道が見えないこと

そしてなんだか土がぬかるんでとても滑る

 

もちろん道は平らではなく、基本下り。

急な下降場面に出くわすと、滑ってけがをしないかが心配です。

木の枝もとんがっていて危ないし・・・

 

Fujiko

Fujiko
滑ってケガさえしなければなんとかなるはず・・・

ゆっくり歩いて行こう。。。

 

たまにほそーい誰か人間が歩いたであろう痕跡にぶつかることはあるのですが、

【本当にこれ道?これで合ってる???】という気持ちが抜けません。

 

かといって、もう道なき道を降りてしまったので、今さら上に戻ることも不可能

こんな道なき山の中では昨日のように【タクシー召喚】のウルトラCも使えません。。。

 

つまりこのまま先に進むしかないってこと。。。

 

写真なんて撮って滑って転げ落ちたらバカ丸出しなのでひたすら慎重にあるきます。

持ってるカバンが大きいし、靴も滑るし、道は合ってるかわからないし、歩き出して

ほんの数分でプチ遭難の気分満載。

 

それでもひたすら目の前だけ見ながら降りていくうちに、

平らな場所で束の間の休息を取れることもあります。

 

降りてきた道を下から撮ったもの。

【どこにも道なんて見えない!

一体ここを今どうやって降りてきたんだ???】

 

と自分でも驚く。

 

実のところ、

【本当の本当にこの道合ってるのかなあ???】

と降りてきた今でも疑問が湧くくらいなのです。

 

まあ、こういう場所なんかは一応土が見えているので、

【ここは確かに人間が通ったりはしたんだろうなあ・・・】

と痕跡を感じます。

 

ここなんかも一応道なんだろうけど、ぬかるんで滑って

とっても歩きにくい。

平らじゃなくて下り道だし、つかまるところもないし。

 

たまには道の真ん中に木が倒れていて行く手をふさいでいることもあるし。

 

ここは幸い土の部分が多かったので、木さえまたいでしまえば先に行かれます。

比較的平らな道だったのもまた幸い。

 

一度途中でこんな大きな通りに出ました。

Fujiko

Fujiko
お、やった。

ここはちゃんとした道っぽいね!

 

喜んだのも束の間・・・

 

Friend

Friend
でもナビがこっちの道じゃないって言ってる・・・

 

そうなのです。

ナビによると、この道らしい道に沿って行ってしまうと全然違う方向に進んでしまうようです。

 

でもこんな道なき道を歩いているてたまに大きい通りを見つけると、どうしても太い道を歩きたくなってしまうわけです。

 

【ナビがリルートしてくれないかなー】と期待しつつ、しばらくナビに逆らって太い道を歩いてみたのですがナビは無情にも【戻れ】を繰り返すばかり

 

仕方がない、あきらめて太い道を来た方向に戻ります。

そしてナビが示した正しい道が、また細い怪しい道・・・

 

とほほ・・・

 

まあ歩くしかないんで歩きます。

こういう平らな道では写真を撮ってみる余裕も若干あり。

 

ここは下り道。

道というか、すべてが枯れ葉に覆われて道なのか不明。

下り道なので、行く方向をカメラで撮ると、重力の関係で自分のカバンが画角に入ってしまいます。

先の木の陰を友人が歩いているのが見えます。

 

「これって本当に道?通っていいとこ?」と100回くらい浮かんだ疑問がまた頭に浮かびます。

 

しばらく歩くとやっと太い道に出ました!

しかもたいらです!

これでようやく山から下りてこられたようです。

時間にするときつかったのは正味30分もないだろうし、その間歩いたのはせいぜい数百メートルから1キロなんでしょうけど、長く感じました~~~・・・

 

.

ここら辺には木の説明などもあって、人が通っているだな、って感じです。

人工物があるとホッとします。

 

もうここまでくれば余裕で、てくてく歩きます。

結局最初から最後まで誰にも会いませんでしたが、シーズン中だったら誰かいるのかなあ。。。

 

無事生還

今までとは違う、踏み固めた道に出てきました。

ここまで降りればこっちのもの。

とにかく歩ける道路が存在していれば距離なんて大したことはありません。

 

そして目の前に広がる教会!

Fujiko-happy

Fujiko-happy
やったー、教会到着!

 

教会到着といっても中に入って見学とかはせず、そのまま素通り・・・

 

こんな立派な人工の建造物に到着しただけでも嬉しい。

もう危険はない、と安全を確信した瞬間w

 

しかもアスファルトの階段!

まだホテルまでは距離があるのですが、今までのことを思えばなんてことありません。

 

教会の先にホーエンツォレルン城が見えます。

あんなに高いところに見えるなんて、もう大分下山してきた証拠ですね。

 

そのうち教会も遠くに見えるようになり・・・

 

大分平野に降りてきました。

途中から昨日お城に登る時に通った道路に合流しました。

知った道なので足取りも軽やかです。

 

Fujiko

Fujiko
あー、もうすぐ10時になっちゃう。

ホテルの朝食10時までだったよね。

ぎりぎり間に合わないね。

Friend

Friend
あー、そんな感じだね。

朝は朝食時間始まる前に家を出ちゃったしね。

 

こんな軽口までたたく余裕。

ほんのちょっと前まで山で青い顔をしていたのが嘘のようです。。。

 

無事にホテルに到着!

こちらはレストラン側。

 

そして宿泊用のホテルの入り口に無事到着。

 

時間は10時ちょっと過ぎ。

頂上から降り始めたのが8時45分くらいだから、1時間30分もかかっていません。

頂上から教会までなら1時間もかかっていないでしょう。

【メチャクチャ濃い1時間だった~】

 

一日のエネルギーを使い果たした気分。

そして妙にやり遂げた気分がw

 

朝食の時間は終わって併設のレストランは閉まっていたのでひとまず部屋に向かいます。

部屋からゆったり眺めるホーエンツォレルン城が嬉しすぎます。

 

とはいえ、朝6時過ぎから食事なしで4時間に及ぶアドベンチャーをしてきた身としては、

お腹がすいています。

 

幸い併設のレストランはまた11時からオープンするようなので、オープン次第昼食に向かいます。

 

ホテルの食事の素晴らしさ

レストランはまた昨日と違うテーブルクロスで飾り付け。

お花も造花かと思いきや本物。

家族経営でこじんまりとしているのに一つ一つに手をかけているのが伝わってきます。

 

無事生還を祈ってビールで乾杯!

地ビールの美味しいこと!

 

そしてこれまたドイツ名物キノコソースのハンバーグにコロッケの最強の組み合わせ。

味付けも美味しくて幸せ。

 

後でスーパーまで買い物に行くつもりではいるものの、冒険を終えて美味しいものを食べて、すっかり満足です。

 

(スーパー行きではまた田舎のスケールを実感することになるのですが・・・)

 

ホーエンツォレルン城雲海スポット/ツェラーホルン】まとめ

ホーエンツォレルン城を眺める絶景のビューポイントツェラーホルンについてまとめます。

行く前に調べた情報と、実際行った後の比較です。

事前に調べたツェラーホルンの行き方と実際の様子を比較:

  • 公共交通機関はない。
  • → その通り。タクシー・自家用車・徒歩の三択。
  • 移動は基本的に車前提。
  • → その通り。
  • ホーエンツォレルン城から歩くと90分以上かかる本格登山になる。
  • → この道は試してないけど、方向的に間違いないと思う。
  • 山の頂上付近に駐車場があって、そこからなら頂上まで徒歩20分の軽いハイキング
  • → その通り。私たちが行ったツォラーシュタイクホーフの駐車場のことだと思う。
  • ツォラーシュタイクホーフ(Zollersteighof)に泊まれば、そこから平坦な道を歩いて頂上まで行かれる (駅までホテルの人が迎えに来てくれるから車なしでもOK)。
  • → 全くその通り。私たちが行った時は夜明け前の暗闇だったけど、道は本当に楽。何の苦労もなく頂上に行かれる素晴らしい道!全力でお薦め。
  • ガストホフNägelehausからでも比較的簡単に歩いて行かれる。
  • → この道は試さなかったから断言はできないけど、山の感じから多分その通りだと思う。
  • 雲海が見られる可能性がある時間帯は夜明け
  • → 多分その通り。ただその可能性は思ったより低いみたい・・・(奇跡レベル)

 

行ってみて感じたのは「行きは絶対ホテルの駐車場側から行くのがお勧め!」って事。

特に雲海目当てで暗い中を行く場合は100%!

結果的にタクシーを選択して100%正解でした。

泊まっているホテルから歩いて行こうとしたら、絶対道に迷って途中であきらめていたと思います。

とにかく、ツェラーホルンに行くときは、ホーエンツォレルン城側や私たちが泊ったホテル側からではなく、反対側の駐車場側から攻める事!

 

同じ場所に行くのに、表から行くのと裏から行くのでこれほどにも違いがあるとは思わなかった~・・・

 

山の形状って本当に面白い。

頭ではわかっていたつもりだけど、体験するとメチャクチャ実感します。

【山と暗闇をなめるな!】と徒歩行きをちらとでも考えた昔の私に言いたいです。

 

教訓 : 計画を立てた時の私に言いたいこと!

  • 絶対ホテルの駐車場方面から行くべし!
  • 山と闇をなめるな!

 

おまけ―後から発見した正しいであろう道

帰ってきた後でも【果たしてあの道は正しい道だったのだろうか】と疑問だったあの山道。

もう一つのビュースポットに行くためにナビが示した【崖を下る指示】

 

Fujiko

Fujiko
なんかおかしい。

絶対私たちが通った道以外に何か方法があったと思うんだけど・・・

 

でも自分たちが行って、頂上から下に降りるために見つけられた道はあの一つだけだったのも事実。

 

どうにも腑に落ちないと思っていると、、、

なんと、今になって正しい(であろう)道を発見しました!

 

なんとなくグーグルナビの写真モードで、出発した駐車場(Parkplatz Zollersteighof)からツェラーホルンの頂上(Zellerhorn Gipfel)経由でもう一つのビューポイントホーエンツォレルンヴィーゼ(Hohenzollernwiese)に行く道のりを検索したのです。

 

すると!

こんな青い点線が浮かんできました。

駐車場から真ん中のツェラーホルンの頂上に行って、そこからちょっと戻ればよかったんだ~!

 

ツェラーホルンの頂上からもう一つのビュースポットを直接検索したときには、

例の【崖をそのまま直線で降りろ】の非情指示しか出さなかったグーグルナビ

 

でも駐車場から検索すると、いったん頂上から元来た道を戻ってから右に行け、って言ってます。

Fujiko

Fujiko
あー、こうやって行っていればすぐに平和な道に出られたんだ~!

 

しかも写真モードで見るとよくわかる。

私たちが実際通ったのは頂上の右側から教会方面へ向かう道。

【木が密集していて一番困難な道じゃん!】

 

よりによって一番行ってはいけないところに行ってしまった模様。

「今更それがわかっても遅いよ~」と思う反面「やっぱり他にもっと簡単な道があった!」という納得感!

ずーっと腑に落ちなかった気持ちがなくなって、スッキリしました!

 

  • おまけのおまけ

しかし、そのあともっと衝撃な場所を発見!

地図の右端に「Aussichtspunkt Hohenzollernblick」という箇所を発見するのです。

Fujiko surprised

Fujiko surprised
え?

Aussichtspunkt Hohenzollernblick(ホーエンツォレルン城のビューポイント)???

そんな場所があったの?

私たちが看板に沿って行ったAussicht Burg Hohenzollernと、なんか似てない?

というか意味同じだし。

ひょっとして、私たちが行ったのってツェラーホルンの頂上(Zellerhorn Gipfel)じゃなくて、こっち???

 

なんていう、行った場所がどこだか危うくなるパニックにも襲われました。

まあ、これは一瞬で、落ち着いて通った道の様子、歩いた距離などからみて「やっぱり私たちが行ったのは頂上だ。」ってことで納得したのですが。。。

 

素敵なお城の景色を見られたのは変わりないですし、どこから見ていたとしてもいいのです。

でも、実は頂上付近には他にもビューポイントがたくさんあったんだなー、と知ってちょっとだけがっかり。

Fujiko

Fujiko
あーあ、最初からわかってたら全部見て回って楽しめたのにな~・・・

 

でも、まあこれも旅の一つです。

全部事前に完ぺきに調べるの無理だし、こういう事もあるさ。

 

そんなこんなの道のりでしたが、景色は素晴らしく、苦労したことで却ってちょっとお城好きになったかもしれません。

もしこの記事でツェラーホルンやホーエンツォレルン城に興味のある人が増えたり、旅行を考えている人の参考になれば嬉しいです。

 

続く。。。

2019年11月末。 ドイツの三大美城である【ホーエンツォレルン城】へ行ってきました。 初日の昨日はお城から見える素晴らしい景色をお...

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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