2019年11月にドイツの3大美城の一つ、ホーエンツォレルン城に行ってきました。
お城の見学、1年に6日しか開催されないクリスマスマーケット、そしてホーエンツォレルン城をリアル天空の城として眺める事のできる雲海スポットにも行きました。
二泊三日の旅程です。
情報が少なく、旅行の予定を組んだ今でも不明点がたくさんありますが、あとは行ってみるしかない!
ということで今回は移動編です。
最初の旅行計画編はこちら。
https://fujideu.com/2019/11/18/burg-hohenzolleln-zellerhorn-1/
今後個人旅行を企画する人のお役に立てれば、そして少しでも読んで楽しんでいただければ幸いです。
なんせ旅につきもののアクシデント満載でしたので。。。
ルクセンブルクからホーエンツォレルン城に移動
旅先のルクセンブルクからホーエンツォレルン城に向かいます。
ルクセンブルクから早朝6時台のバスでドイツのザールブリュッケン、そこからマンハイム、シュツッツガルト、そしてホーエンツォレルン城の最寄り駅ヘッヒンゲンまでむかいます。
計5時間ちょっとの旅ですが、ヘッヒンゲン到着まで乗り換えが3回もあるので気を使います。
しかし、一番の難関は実は最寄り駅のヘッヒンゲンからホーエンツォレルン城まで。
ネット情報によると、シーズンオフの11月はヘッヒンゲンからホーエンツォレルン城までは1日一本しかバスが走っていません。
ヘッヒンゲンまでの乗り継ぎが一つでも定刻通りいかなかったら、一日1本のバスに乗り遅れてしまうのです。
しかも今回、全部の乗り換え時間が7分~12分ととても短い。
日本と違ってドイツではバスや電車が定刻ピッタリに来ることはまれなので、かなり心配ですがこれが一番よい乗り継ぎだったので、試してみるしかありません。
出発からの全てのプランを、1日1本のお城行きのバスに間に合うように計画したのです。
果たして無事予定通りにお城までたどり着けるのか。
ルクセンブルク→ザールブリュッケン
まず、最初のルクセンブルクからのバスが予定通り来てくれないと計画は台無しです。
真っ暗な朝6時、ルクセンブルクのバス停バスを待ちます。
時刻表を見ると、ザールブリュッケン行きは予定通り6時15分に出発するようです。
心配しながら待っていると、このバスは定刻通りに来てくれました。
これが私たちが乗るバスです。
とりあえず、第一歩は成功。
定刻通りに来たバスに安心して、朝も早かったので私はバスの中でぐっすり寝ていました。
ザールブリュッケンまで約1時間20分の予定。
しかし、どこかで心配そうな友達の声に起こされます。
目を開けると、確かに渋滞でバスが止まっています。
日本から来ている友人は心配そうですが、私にすればまあ半ば予想していたことなので「あー、やっぱりな」と思うくらいです。
(心配しても仕方ないことは心配しないほうがいいよ。)
半分眠りながらそんなことを思います。
そしてまだ眠いので、引き続きバスの中で寝続けます。
乗り継ぎの電車はもうあきらめたので、半分寝ながら「ザールブリュッケンに着いたら、次の最速電車を検索して乗るしかないなあ」と思ったのだけ覚えています。
そうこうするうちに私はまた寝てしまい、友達に起こされて気が付くと、運転手さんがもうバスの外に出ようとしています。
どうもバスが最終地点のザールブリュッケンに到着したようです。
ザールブリュッケンに着いたんですか?
バスが大幅に遅れたとは思えないほど普段通りの運転手さん。
自分もバスから降りる支度をしていて、私たちにも終点だから早く降りろと言わんばかりの態度です。
すると友達が焦って私に言います。
「えー、間に合うの!?」
絶対間に合わないと思ってたから余裕でのんびりしてたのに!
実は思ったより渋滞はひどくなかったようで、定刻10分遅れくらいでバスはザールブリュッケンに到着していました。
(間に合いそうならそうやって言ってよ~泣。。。)
ぐっすり寝ていたモードから、急にスパルタで駅の構内を走り回って電車の出発ホームまで走ってとっても疲れました・・・
そして、走った甲斐があって、見事ぎりぎりのタイミングで電車に乗ることができました!
でも間に合って良かったよ。。。
ここからの旅はもうドイツ。
ルクセンブルクでは主に英語だったので、急ぎのやりとりやトラブルがあった時に多少の時間のロスが心配だったのですが、ドイツに戻ってくれば言葉の問題がなくなるだけ安心です。
ザールブリュッケン → マンハイム
ザールブリュッケンでようやっと飛び乗った電車は無事出発しました。
次の乗換駅のマンハイムまでは約90分の旅程。
ちょっと一息、ルクセンブルクで買ったパンなどを食べます。
出発時に数分遅れだった電車は途中で挽回し、マンハイムには時刻通り到着しそうです。
(このような最新情報はすべてドイツバーンのアプリが教えてくれます。とても便利。)
とは言っても私はまた道中ほぼ寝ていたので、降りる直前になって時計を見たら運よくだいだい時間通りに走っているので「ラッキー」と思ったくらいですが。
電車は予定通りマンハイムに到着。
マンハイムは以前私が10年間住んでいたハイデルベルクのお隣の町です。
この辺にはまだ友人も何人かいるので思わず彼らに「今近くにいるよ」メッセージを送って盛り上がります。
とは言ってもマンハイム滞在時間は乗り換えのたった10分。
今回は残念ながら誰とも会わずに素通りです・・・
ここでは問題なく予定通りシュツッツガルト行きの電車に乗り換えることができました。
マンハイム → シュツッツガルト
定刻に発車した電車は、約40分後にこれまたほぼ定刻通りにシュツッツガルトに到着。
遅れたとしても2-3分の誤差範囲です。
ほぼ定刻通りにシュッツッツガルトに着いたので、今度は友人も焦ってはいません。
私と一緒にホームを降りて、ヘッヒンゲン行きの電車に乗り換えるため、プラットホームを移動します。
シュツッツガルトは昔住んでいたハイデルベルクから近いこともあり、7月のテニスの試合や、クリスマスマーケットなどによく来ていました。
特にシュツッツガルトのクリスマスマーケットは結構気に入っていたので、私の中ではシュツッツガルトの印象は結構いいのです。
ところが駅がまさかの大工事中で・・・
そんなシュツッツガルト駅に久々に降り立ったわけですが、なんだか以前と様子が違います。
駅全体が大工事中でなんだかごちゃごちゃしています。
しかも今までの乗り換え駅同様、到着ホームから次の発車ホームまで最寄りの階段を移動するつもりでいたら、いつまで歩いてもプラットホーム移動の階段が見つからない!
なんでいくらプラットホームを歩いても乗り換え出口が見つからないの?
やけに歩くと思ったら、シュツッツガルト駅は大きな主要駅にありがちな、進行方向が一方通行で、電車が通り抜けできないタイプの駅でした。
フランクフルトの駅と同じ構造です。
こういう駅って、電車の先頭まで歩かないとホーム間移動ができないのです!
しかも私たちはたまたま電車の最後部に乗っていたので、先頭まで歩く道のりが一番長かった・・・
さらに混んでいたので人ごみを分けて歩くのに結構時間がかかります。やれやれ。
15番ホームから12番ホームへの移動です。
12番ホームに着くと、もう電車がホームに到着していました。
ヘッヒンゲン行きだ。
私たちが乗るのはこれだね。。。
と思ったら、なんと目の前でその電車が発車してしまいました!
狐につままれたような私たち。
電車行っちゃった???
なんで?
思わず友達と顔を見合わせます。
なんで行っちゃうの?
…え、もう出発時間!?
さっき電車で時計見た時は、まだ余裕だと思ったのに!
なんと、時計を見るともう発車時間でした!
そりゃあ、電車出発するよなあ・・・
そこまで切羽詰まっていると思ってなかったので本当にビックリしました。
なぜこんなことになったか考えると、ホームの移動に思ったより時間がかかったこと、
そしてよくよく見たら乗り換え時間が全行程で一番タイトで7分しかなかった!
(しかも電車1-2分くらい遅れてたような気もするし・・・
乗り換え時間7分に対して、数分の遅れは誤差の範囲ではなかった。。。)
しかし一番致命的なのは、私たちがそのことを意識せず全然急いでなかったこと!
「電車が定刻通り到着しているんだから、乗り換えに間に合わないわけはない。」
という謎(?)の余裕が敗因でした・・・
目の前に電車があったんだから、急げば間に合ったのにーーー!
これが最後の乗り換えだったのに~・・・
これにさえ乗ってしまえば時間通りヘッヒンゲンに着いたのに・・・
予想に反して全行程で電車はほぼ遅延なしだったのに、最後に間抜けなことで電車を逃してしまいました。。。
しかも私たちは今回「指定した電車限定」の格安乗車券で旅行しています。
もちろん指定電車限定乗車券でも電車の遅延が原因の場合は、無料で次の電車に乗れます。
でも今回のように電車がそれほど遅延してないけど乗り換えできなかった場合はどうなるのか・・・
ちょっと窓口で聞いてみるわ。
ドイツバーンの窓口を探すも、工事中で駅のホームにはなく、近くには駅員さんもゼロ。
探したところ、工事道路の通路の先に窓口がありました。
電車が遅れて乗り換えに間に合わなかったんですけど。
自分の乗車乗り換え表を見せながら駅員さんに問い合わせると、駅員さんは慣れたもの。
次の電車はこれね。
そうやって、次のヘッヒンゲン行きの電車の予定表を印刷してくれました。
次の電車は乗り越した電車の約50分後の、11時22分発/12時58分着。
乗り遅れた本来の電車はシュツッツガルトからヘッヒンゲンまで直通でしたが、
今度の電車は間のテュービンゲンで乗り換えがありました。
手続きは一瞬で終了。
新しい乗車券を買えとも言われなかったので、このまま乗ればいいようです。
それにしても最後で残念な乗り換え失敗だったなあ。
これでヘッヒンゲンからお城までの1日1本のバスには乗れないこと決定です・・・
シュツッツガルト → (テュービンゲン)→ ヘッヒンゲン
2番線から11時22分発のテュービンゲン行きに乗ります。
当たり前と言えば当たり前ですが、次の電車には無事に乗ることができました。
車内で乗車券チェックもありましたが、係員さんに最初の乗車券と先ほどシュツッツガルトでもらった変更プランを見せたら問題なくOKでした。
こちらがオリジナルのプランです。
ルクセンブルクからヘッヒンゲンまで2名で59.80ユーロってメチャクチャ安いですよね。
このチケットでも今回のようなケースだと、電車変更しても追加料金は発生しないことがわかりました。
増えてしまったテュービンゲンでの乗り換え時間は8分。
ここでまた乗り換え失敗しないように今度はメチャクチャ時計をチェックしました。
その甲斐があり、テュービンゲンでの乗り換えは無事成功。
乗り換え時間8分しかないので急ぎました。
テュービンゲン無事出発。
それから30分弱、電車は無事にヘッヒンゲンに到着しました。
到着予定時刻12時58分。
ほぼ予定通りです。
やっとヘッヒンゲンに到着しました!
想像はしていましたが、ヘッヒンゲンは小さな駅で、全体的にがらーんしています。
人より駐車場に置いてある車の方が多いくらいです。
ここがホーエンツォレルン城に一番近い駅です。
駅から遠くにお城が見えてちょっとテンションが上がります。
本来であれば、ここからバスでお城に向かうはずでした。。。
ヘッヒンゲンからいよいよホーエンツォレルン城へ
しかし、シュッツッツガルトでの乗り換え失敗で1日1本のバスを逃してしまった私たち。
ネット情報によるとあとはタクシーしか方法がないようですが、目の前にはタクシーも停まっていません。
あるのは閑散として人のいないバス停だけ。
何か方法はないか、未練がましくバス停の時刻表をみる私たち。
お城行き以外のバスも走っているようですが、お城の近辺まで行くバスがあるのかどうかわかるはずもありません。
「仕方ない、ドイツバーンの窓口でタクシーの電話番号でも聞こうかな」と思っていたら、目の前にある1番のバス停に1台のバスが停まりました。
念のために運転手さんに話しかけます。
え? 一日に1本しかないと思ってたバスがもう1本ある!?
これは朗報、半信半疑ながらどうせあと20~30分ですし、バスを待つことにします。
しばらくするともう一台バスが来ました。
まだ言われた時間には少し早いけど、このバスの運転手さんにも念のため聞いてみます。
この運転手さんも同じことを言っています。
1人だけだと半信半疑だったけど、2人のバスの運転手さんが口をそろえて言うんだから、ひょっとしてバスプラン変更したのかな?
ちょっと希望が持ててきました。
すると、定刻ちょうどに1台のバスが!
勢い込んで聞くと、
10月までは城まで行ってたけど、今はもう行ってないよ。
あー。。。やっぱり。
事前に調べたネット情報の方が正しく、やっぱり11月からは城行きのバスは私たちが逃した11時25分の1本のみでした。
2人の運転手さんが言っていたのは10月までのバスプランだったようです。。。
あらら。。。やっぱりタクシーしかないようです。
ここでやっとあきらめがつきました。
駅の目の前に郵便局を兼ねたキオスクみたいな建物があり、これがドイツバーンの窓口も兼ねている雰囲気です。
小さい町なのですべてが一つにまとまっています。
そこに入って情報収集。
このへんのタクシー会社の電話番号ってわかりますか?
1000回くらい同じ質問をされていそうなお姉さんは、慣れた様子でタクシーカードを1枚くれました。
これで地元のタクシー会社の電話番号をゲットしました。
(2019年11月現在)
予定変更 ヘッヒンゲン駅からホテルへ
でも考えたらお城行きのバスに乗り遅れた今、重い荷物を持って直接お城に行く必要もありません。
せっかくお城まで徒歩で行かれるホテルを選んだのです。
どうせタクシーなら直接ホテルまで行って、荷物を置いて身軽になってから徒歩でお城まで行く事にします。
タクシーに電話するとすぐ来てくれて、あっという間にホテルまで連れて行ってくれました。
泊まるのは「Löwen(ローヴェン)」というホテルなのですが、地元のタクシーだったのでホテルの住所を言わなくても名前だけでわかってもらえました。
駅からホテルまで15分もかかってないと思います。
乗ってしまえばあっという間。
タクシー代15.90ユーロだったかなあ・・・チップと合わせて18ユーロ払って無事にホテルに到着しました。
到着したのは14時ちょっと前です。
いやー・・・朝6時過ぎにルクセンブルクを出てから長い道のりでした。
ヘッヒンゲンの【ホテルローヴェン】素敵すぎ!
ホテルローヴェンはホテルというよりは家族経営でアットホームなペンションという感じです。
鍵もオートマチックではなくレトロな鍵。
ホテルの内装も可愛らしくて、伝統的なドイツを感じられます。
ホテルの裏側はレストランのようで、宿泊客もそこで食事をするようです。
自分たちの部屋に入ると、なんと窓から【ホーエンツォレルン城が見える!】。
いやー、こんな絶好なロケーションはありません。
朝からの疲れもふっとび、テンションが一気に上がります。
荷物を置いて、徒歩でいよいよお城に出発です。
ここから先は、お城編に続きます。
こちらもアクシデントあり。
旅行ってやっぱりプラン通りには行かないもんだと思ったほうがいいですね。
それもまた旅のだいご味です。
ホーエンツォレルン城への旅・移動編まとめ
本日ルクセンブルクからホーエンツォレルン城まで多くの乗り換えを経て、移動しました。
乗り換えが多く、なかなか予定通りにはいきませんでしたが、実際移動してみて気が付いたことをまとめます。
ドイツ付近で個人旅行を考えている方の参考になれば嬉しいです。
気が付いたこと
- 11月のシーズンオフのヘッヒンゲン⇔ホーエンツォレルン城のバスは本当に1日1本のみ
- タクシーが駅前に停まってなくても電話で呼べばすぐ来てくれる
- ドイツバーンの電車指定の乗車券でも乗り遅れた場合無料で次の電車に乗れた(駅員さんに新しい乗車プランを出してもらう)
- ホテルローヴェンがお勧めすぎる!
ちなみにバスやその他の交通情報はホーエンツォレルン城の公式サイトに載っています。
https://www.burg-hohenzollern.com/anfahrt.html
ホテルローヴェン
https://www.gasthof-hotel-loewen.de/
続く。。。
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。
最短で効率よく実用ドイツ語をマスターするために、ぜひお役立てください。
ドイツ語会話に最低限必要な4つの文法教えます ドイツ在住・留学、実用ドイツ語会話を今すぐ身に着けたい方へ
オプションで、テキストに関する質問、その他ドイツ生活に関する質問も受け付けています。
その他、ドイツ語やドイツ生活に関するご希望テキストがあればリクエストを受け付けます。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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