2019年11月末。
ルクセンブルクのクリスマスマーケットに行く事にしました。
計画編はこちら。
日本から遊びに来た友人と一緒です。
目的はルクセンブルク観光とクリスマスマーケット。
ドイツバーンでルクセンブルクまでのチケット、そしてブッキングコムでホテルの予約もすませ、いよいよ出発です。
今回はドイツから電車で行くルクセンブルクの様子をお伝えします。
ドイツからDBでルクセンブルクへ
デュッセルドルフ―ルクセンブルク時刻表
Düsseldorf Hbf 25.11. ab 07:39 16
Köln Hbf 25.11. an 08:12 9 D-G RE 10108
Köln Hbf 25.11. ab 08:21 6 D-G
Trier Hbf 25.11. an 11:27 12Nord RE 11327
Trier Hbf 25.11. ab 11:37 11 Süd RE 5108
Luxembourg 25.11. an 12:25
デュッセルドルフを7時39分に出てケルンとトリアーで乗り換え、ルクセンブルク12時25分着の予定です。
陸続きで他の国に気軽に行かれるのはドイツの便利なところです。
デュッセルドルフからケルンまでは30分。
ここまではご近所感覚で旅行という気がしません。
ケルンからトリアーの電車に乗るとちょっと旅行気分が湧いてきます。
トリアー近くの街並み。
トリアー到着。
国境近くの街で大学があってここもなかなか素敵な町です。
昔ハイデルベルクに住んでいた時代一回だけ行った記憶があります。
今回の旅候補に入っていましたが残念ながら時間的に入りませんでした・・・
トリアーで乗り換えて、いよいよルクセンブルクへ。
ルクセンブルクまで距離的にはそれほどないのですが、国を超えると思うとちょっと旅感が強まります。
この辺はもうルクセンブルクかな、それともまだドイツかな。
国が違うとは言っても途中で止められたりチェックがあったりするわけではないので、電車に乗っているとどこが国の境目だかさっぱりわかりません。
ルクセンブルク行きの表示が出てきました。
もうすぐ到着のようです。
ルクセンブルク、と書いてある駅に到着しました。
しかし、思い描いていたよりずーっと地味で小さい駅。
「本当にここでいいのか?」とちょっと心配になって他の乗客さんに聞いたら「ここでいいよ。」との返事。
慌てて下車しました。
思わず乗り過ごしてしまうところでした、危ない危ない。。。
ルクセンブルク到着!
無事にルクセンブルクに到着!
電車の遅れもなく、スムーズな到着です。
これは幸先良さそう。。。
(まあ、この予感は後から外れてしまうのですが・・・)
まだ12時半。
今日まだこれから半日ルクセンブルクを楽しめます。
ルクセンブルクの駅、外見はこんな感じです。
あまりドイツと変わりがないなあ・・・
15時のチェックインの時間までまだ時間がありますが、とりあえずホテルに向かいます。
ホテルは駅の近くに取りました。
グーグルマップに沿って歩くと10分もかからず無事到着。
まだ13時くらいなのでチェックインは出来ませんでしたが、受付のお兄さんに大きい荷物だけ預けてすぐ外に出ます。
荷物がなくなると途端に行動範囲が広がります。
身軽って素晴らしい!
ちなみに受付のお兄さんとの会話は英語でした。
ガイドブック情報ではドイツ語が主流みたく書いてあったのですが、どうもそうでもなさそうです。
駅のパン屋さんの会話を聞いてもどちらかというと主流はフランス語かな。。。
それともルクセンブルク語がフランス語に近いのか・・・
ドイツ語で話しかけたらドイツ語ができる人もいるとは思いますが、感覚的にルクセンブルク語→フランス語→英語→ドイツ語の順で優勢かなっていう感じでした。
身軽になったので町の中心まで観光も兼ねてお昼を食べに行く事にします。
ルクセンブルク公国は国全部を合わせても神奈川県と同じくらいの大きさ。
ですから見どころもかなりぎゅっとつまっています。
ホテルからルクセンブルクの中心へも徒歩で行かれるのです。
徒歩でルクセンブルクの中心へ
ホテルからグーグルナビを頼りに15分くらい歩くと橋が見えてきました!
(余談ですがグーグルナビの便利な事といったらもうやめられないですね。
日本から来る人はぜひポケットwifiを持ってくることをおすすめします。)
橋の向こうにルクセンブルクの旧市街が見えるのです。
城壁に囲まれた中にある町。
ルクセンブルクは旧市街全体が世界遺産に認定されています。
中心地とそれ以外がきっぱりと別れていて、町の成り立ちがとてもわかりやすい。
橋の下は結構な谷になっており、下は公園というか散歩道のようになっています。
サイクリングや散歩をしている人も。
橋の上から撮った景色。
街の中心に向かって右側の様子です。
雄大でカメラに収まり切れませんが、この感じわかっていただけるでしょうか。
橋の下の谷の散歩道。
明日時間があったら降りてみようと思っています。
橋を渡り切り、ルクセンブルクの中心に入りました。
中心すぐの丘は落ち葉でいっぱい。
11月末で冬とはいえ、雪がないので秋のような景色だなと感じました。
ノートルダム大聖堂
旧市街に入って道なりに歩くと右手にノートルダム大聖堂が見えてきました。
ノートルダムというとフランスのパリにあるものが有名ですが、ルクセンブルクにもあります。
(※ノートルダムはフランス語で聖母マリア。この名前の教会はフランス語圏至る所にあるのです。)
ここは事前に計画を立てた時観光したい場所にピックアップした一つでもあります。
こちらが入り口。
中に入ってみたら、入場無料でするっと先に進めてしまいました。
流石お金持ちの国ですね。
世界遺産の一部を無料で見学させてくれるとは嬉しい限りです。
(※ちなみに2020年からはルクセンブルクの全ての公共交通機関が無料になるとか。
世界初の試みだそうです。流石国民一人当たりのGDP世界一の国だけあります。)
入り口入ってすぐキラキラした絵画と像が飾られています。
人も少なく、ほぼ貸し切り状態です。
大聖堂の中。
ステンドグラスがとても綺麗です。
パイプオルガンも。
正面からの図。
だんだん近づいて行きます。
近くでみるとステンドグラスの迫力がすごいです。
壁に飾られた絵画も厳かな雰囲気を醸し出します。
私はキリスト教徒ではありません。
でも、こういう静かな場所にたたずんでいるとその時だけでも日常を忘れて清浄な気持ちになれる気がします。
一通り見て、お昼ご飯の場所を探しつつ旧市街を散策することにします。
お目当てのクリスマスマーケットは???
というわけで、お昼はクリスマスマーケットを見ながら軽く食事をしようと思っていたのですが・・・
なんだか様子がおかしいのです。
クリスマスマーケットやってないの?
日程的にもう始まってるはずなんだけど、なんで全部閉まってるんだろう???
そうなのです。
小さい旧市街の中だから歩けばクリスマスマーケットに当たると思っていたのですが・・・
なぜかどこも全部小屋が閉まっているのです。
「xxから始まる」などの情報も一切書いてありません。
子供の乗り物や観覧車なども準備が整っているように見えるのに何も動いていない・・・
他の場所に行っても同じです。
準備をしている人がいるわけでもなく、なぜだかわからないけどクリスマスマーケットの小屋が全部閉まっています。
クリスマスのイルミネーションも飾りはあるのに電球が光っていません。
気のせいかもしれませんがなんだか町が閑散として心なしか寂しい感じ。
確かにインターネットで調べた時にはもう始まってると書いてあったのにどうも様子がわかりません。
夜しか開いてないのかな???と釈然としなかったのですが開いてないものは仕方がありません。
昼食はルクセンブルク料理
良さげなルクセンブルクレストランを見つけて入ってみました。
食い意地が張っているので店構えをみると大体美味しいレストランが察知できるのですw
お店の人にはフランス語で話しかけられました。
こちらがドイツ語で話したらわかってくれるかな?と思ってもわかってもらえず・・・
奥にドイツ語がわかる店員さんがいて対処してくれましたが、わざわざ来てもらうのも悪いので、英語に切り替えました。
やはりルクセンブルクの駅やホテルで感じた「フランス語→(ルクセンブルク語)→英語→ドイツ語」の順番は間違っていないようです。
お約束のルクセンブルクビールで喉を潤した後、ルクセンブルク料理を注文。
私はコルドンブルーというカツレツの中にチーズが入ったものを注文。
ドイツにもある料理ですが、結構おいしいのです。
こうしてみると地理的に近いのでドイツと共通した料理も多いです。
コルドンブルーもポテトもドイツにありますが、違いはソース。
コルドンブルーのソースはフランス系を取り入れているのかなかなか美味でドイツにはない味付け。
ルクセンブルクはドイツとフランスの融合料理っていう感じがします。
そしてこの地域で美味しいのは白ワイン。
肉には赤ワインが合うというのは定番ですが、やはり美味しい地元ワインを飲みたくて白ワインをチョイス。
とっても美味しかったです。
キリリとした辛口にも関わらずワイン自身の甘味が残っておりしかもフルーティ。
多分二度と同じワインに巡り合うことはないでしょうけど、これも一期一会。
ゆっくりできてすごーく満足でした。
デザートは専門のケーキ屋さんで食べるつもりだったのですが、あまりの食事の満足さについデザートも一つ頼んでしまいました。
この時点で15時半を過ぎてしまいましたが、大満足でレストランを出ました。
クリスマスマーケット休止の衝撃の事実とそのわけ
なんか今日はクリスマスマーケットやってないみたいだし、暗くなる前に旧市街散歩でもする?
と2人でそれぞれスマホを検索・・・
そこでとんでもない記事を見つけてしまいました。
ちょっと待って、なんかすごい記事見つけたんだけど・・・
ぱっと見はちょっと信じられず二度見して確認。
それで今日はその追悼のためにすべてのクリスマスマーケットを閉めてるんだって・・・
そっかー・・・だから全部のクリスマスマーケットが閉まってるんだ。。。
そんなことがあったんだ。。。
それは可哀想だね…
何のお知らせもなく開いているはずのクリスマスマーケットがすべて閉まっているのも、
街中がなんだか閑散として元気がないのも納得です・・・
まさかそんなことが起きていたとは。
その他の情報を探してもクリスマスマーケットの閉鎖期間は書いていません。
今日は閉める、と書いてあるだけなので明日には再開するかもしれませんがわかりません。
ひょっとしたらまだ決まってないのかもしれません。
今年はずーっと気温の高い日が続いていたので、普通なら溶けないはずの氷像が溶けてしまい事故につながってしまったのでしょう。
ルクセンブルク旧市街散策
クリスマスマーケット目的で決めた旅なのに、クリスマスマーケットが思わぬことで中止。
まさかの理由でこんなことが起こるとは思ってもいませんでした。
亡くなったお子さんも、市民が楽しみにしているクリスマスマーケットで痛ましい事故が起こってしまったことも残念な気持ちでいっぱいです。
しばらく道路でぼんやりしていましたが、気を取り直して旧市街の散歩に行きます。
町全体が世界遺産になっているというのもわかります。
1つ1つの建物というより、城壁や橋を含むすべての雰囲気が良いのです。
アーチが綺麗なアドルフ橋が見えます。
せっかくなので歩いて向こうまで渡ってきました。
渡った先にお城みたいのがあるので気になっていたのですが、
近くまで行ったらお城ではなく銀行でした。。。
こっちの銀行ってそういう素敵な建物な事、結構あるのです。
こちらがアドルフ橋の反対側からの旧市街の景色。
観覧車がよい目印になっています。
これはクリスマスマーケットの期間中だけある観覧車。
普段はないものです。
こちら側から見るアドルフ橋。
まだ明るいうちに向こう側に戻ります。
旧市街側に戻ってきて改めてさっき見てきた銀行の青銅色の塔のてっぺんを見ると
やっぱりお城みたい。絶対銀行ってわかりません。。。
観覧車の横というか下には散歩できるお庭が広がっています。
16時を過ぎてきて、だんだん日が暮れてきました。
暗くなっても明かりのないクリスマスマーケット。
閉鎖はいつまで続くのかな・・・
完全に日が落ちるまでもう少し旧市街の散策を続けます。
といっても小さいし、街中を気の向くままに歩いているだけですが。
ルクセンブルク大公宮殿
こちらはルクセンブルクの大公宮殿です。
といっても大公が常時住んでいるのではなく、大公の執行室兼迎賓館として使われています。
2時間おきに近衛兵の交代式があるそうですが、この時間には誰もいませんでした。
ルクセンブルクの素敵カフェ
大公宮殿の目の前にチョコレート専門のカフェがありました。
これがお目当ての一つ。
チョコレート専用といってもケーキも豊富です。
もちろん食べる気満々。
たくさんあって選ぶのに困ってしまいます。
店内にはいろんなチョコレートがいっぱい。
このチョコレートはドリンク用チョコレートで、ホットミルクを入れたカップに
このチョコレートを入れて溶かして飲むのです。
クリスマスの時期なのでクリスマスデコレーションのチョコもたくさん売っています。
友達とそれぞれケーキを選んで上の階にあるカフェへ行きます。
1階で注文して番号札を持って2階のカフェで待つのです。
カフェの様子。
しばらくして注文品が届きました。
チョコレートのお店なのでチョコレートケーキをチョイス。
ストロベリーも美味しそうで迷ったのですがこちらにしました。
濃厚なケーキです。
そして量が多い!
量が多いのはドイツ寄りで味はフランス寄りという、ルクセンブルク最強です。
ドリンクは私はカプチーノを注文。
友達はホットチョコレートを頼んだら、ホットミルクの横に
さっき見た棒付きのチョコレートが添えられていました。
それをカップで溶かして飲みます。
こんな外見のカフェです。
おしゃれな佇まいで結構気に入りました。
大きいケーキを食べて満足です。
遅いお昼を食べた後に大きなケーキ。
17時過ぎで夕飯を食べてもいい時間ですが、当然のことながら全くお腹がすきません。
今日はこのままホテルに戻ることにします。
ルクセンブルク城壁の夜景
人口が少ないのか、国が小さいからなのか、それとも昨日のクリスマスマーケットの痛ましい死亡事故のせいか、道行く人が少ないです。
いつもこんなに静かなのかな・・・
すっかり暗くなった城壁の夜景。
やっぱり夜景は素敵カメラを持っていないとうまく映りませんね。。。
この写真でみるより実際はもっとずっときれいで荘厳な感じがします。
クリスマスマーケット明日再開するかよくわからないし、旧市街は結構みたから、ちょっと遠出してお城に行ってみようか?
ということで、当初ちょっと遠いから行かれるかわからなかった郊外のお城に行く事にします。
その名もヴィアンデン城。
さて、明日はどんな一日になるのでしょうか。
ルクセンブルク旧市街観光まとめ
ルクセンブルク観光第一日目でした。
旅行前に行きたいと思ってチェックした場所。
観光中はそこまで意識してなかったんですが、後からみたらチェックした箇所ほとんど行ってました。
- マルシェ・ド・ノエル (Marche de Noel Luxembourg)
住所:Place d’Armes, ルクセンブルク クリスマスマーケット - → なんと痛ましい事故によりクローズ
- ルクセンブルク市 その古い街並みと要塞群 (City of Luxembourg its Old Quarters and Fortifications)
住所:Luxemburg City, ルクセンブルク - → 街並み素敵でした
- エシュテルナッハ旧市街 (Echternach)
住所:Echternach, ルクセンブルク
サイト:http://www.echternach-tourist.lu/en - → こちらも全体の雰囲気がいい
- ノートルダム大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame)
住所:Rue Notre Dame, 2240 Luxembourg, ルクセンブルグ
営業時間:10:00〜12:00、14:00〜17:30(日 13:00〜17:30)
定休日:日曜日の午前、ミサが行われている時間
料金:無料
ウェブサイト:http://www.visitluxembourg.com/fr/adresse/misc/cathedrale-notre-dame - → 中のステンドグラス、そして静かさが良かったです
- アドルフ橋 (Pont Adolphe)
住所:Pont Adolphe, ルクセンブルク
行き方:「ルクセンブルク中央駅 (Gare Centrale)」からバスで約5分。憲法広場 (Place De La Constitution)から徒歩約4分。 - → アーチ形の外観がムードある。せっかくなので渡ってみよう。
- ヴィアンデン城 (Vianden Catsle)
住所:B.P. 26, Vianden L-9422, ルクセンブルク
料金:大人 6ユーロ、小人 2ユーロ
営業時間:【1/2~2/28】【11~12月】10:00~16:00
行き方:「ルクセンブルクセンター駅」からリエージュ方面行きの電車「ETTELBRUCK」で下車。駅前駐車場の向かいのヴィアンデン行きのバスに乗り「Vianden Breck」で下車。
ウェブサイト:http://www.castle-vianden.lu/ - → 明日行く予定
その他行ってみて気が付いたところ:
- 英語は問題なく通じるが優先順位 フランス語・ルクセンブルク語→英語→ドイツ語
- 中央駅から旧市街まで徒歩可能
- 旧市街全体徒歩観光可能
- 町全体の雰囲気が世界遺産
- 食事はドイツの量の多さとフランスの美味しい調理法を兼ね備えた最強説
思ったよりコンパクトで徒歩で色々楽しめました。
明日は午前中郊外のヴィアンデン城に行って、その後もし開いてたらクリスマスマーケットに行かれたらいいな。。。
ドイツからルクセンブルクへの旅③に続く・・・
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。
最短で効率よく実用ドイツ語をマスターするために、ぜひお役立てください。
ドイツ語会話に最低限必要な4つの文法教えます ドイツ在住・留学、実用ドイツ語会話を今すぐ身に着けたい方へ
オプションで、テキストに関する質問、その他ドイツ生活に関する質問も受け付けています。
その他、ドイツ語やドイツ生活に関するご希望テキストがあればリクエストを受け付けます。
お気軽にメッセージをお寄せ下さい。
ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
最近のコメント