ドイツ国際オープン2020年【チチパス対ガリン】

2020年9月末の週末

ドイツのハンブルクで行われたドイツ国際オープンテニスの観戦に行ってきました。

 

観戦したのは準決勝と決勝戦。

シングルス準決勝の第一試合が終わり、これからシングルスの第二試合が始まります。

 

第一試合の様子はこちら。

2020年9月末の週末 ドイツのハンブルクで行われたドイツ国際オープンテニスの観戦に行ってきました。 2020年はコロナに始...

 

シングルス準決勝の第二試合目は、

ステファノス・チチパス対クリスチャン・ガリン。

 

準決勝まで勝ち残った4人の中で一番観戦したかったチチパスの登場です。

一体どういう試合になるのか、とても楽しみです。

 

センターコートの様子

準決勝の第一試合が終わった後、観客席を最上段まで登って

センターコートを一周してみました。

これが会場全体の様子です。

 

コートの外側を見ると、外にプールがありました。

テニスだけの施設じゃなかったんですね。

それとも選手専用プール???のわけないか・・・

 

個人的にはこの位置が試合を見るにはベストポジションだと思っています。

もちろん席は最前列がベスト。

 

今日の席も悪くはないですが、この方向から観戦するのが

やっぱり試合全体が一番よく見えると思います。

 

大好きな選手がいて、その選手の一挙手一投足を見たい場合は

選手が座るベンチの真後ろとかがいいかもしれません。

 

あ、これがセンターコートの次に大きい第一コートです。

火曜日に錦織選手が第一コートで無観客試合をしていた時、

試合の様子をセンターコートのこの場所からかろうじて観戦できたそうです。

 

錦織選手だけでなく、西岡選手も火曜日に同じ第一コートで

無観客試合でした。

しかも試合コートが発表になるのは試合前日。

 

それからチケット準備をしていたのでは遅すぎるので見切り発車するしかありません。

テニスでお目当ての選手を観戦するのは、本当に難しいのです・・・

 

その他にも外コートは結構たくさんあります。

センターコート以外には屋根がないので、天候に左右されますが、

コロナがなければ、メイン試合以外のイベントなんかも

これらのコートで行われたんだろうなあ・・・

 

第一試合と第二試合の合間に観客が下の飲食ワゴンで

軽食やドリンクを買っているのが見えます。

 

私も次の試合に遅れないように何かゲットしなくては。

 

準決勝第二試合【チチパス対ガリン】

第二試合が始まります。

2020年9月現在、ATPランキング第6位のチチパス対ランキング第22位のガリンの対戦です。

 

選手登場。

選手と審判でサービスの順番を決めます。

この時点では選手もまだマスクをしています。

 

チチパスの練習。

 

ベースラインにあるボールはすごく位置が低く見えるのですが、

プロのボールはここから弾むのか。。。

素人とは全然違う球筋。

 

打つ時のフォームは普通の軌道で打っているので、

やっぱりベースラインから更にボールが弾んでくるんだろうなあ。

ガリンはちょっと遠くてそこまでよく見えません。

なんかボールの位置が自分のイメージより低い。。。

でも普通にワンバウンドでここまで飛んでくるもんなあ。

実際コートに立ってみたらどんな感じなんだろう・・・

【チチパス-ガリン】第一セット

さて、第一セット開始です。

サーブはチチパスから。

サーブのフォームの華麗なこと。

軸はずれずにまっすぐ上に飛んでいる。

フォームには各選手、それぞれ違いがありますが、

大事なボールをとらえるインパクトの瞬間はきっとみんな変わらないんだろうなあ。

ベストなインパクトの瞬間を実現するためにその前段階として自分に合ったフォームを

作っている感じ。

 

最初のゲームはチチパスがキープして1-0。

 

次はガリンのサーブ。

 

ガリンのサービスフォーム。

 

フォームは違えど、軸のブレのなさは一緒。

ガリンもサービスキープで1-1。

 

次のゲームはチチパスキープで、2-1。

ここまでは静かな序盤。

 

4ゲーム目も無難にガリンキープで2-2です。

2-2で5ゲーム目、チチパスサーブ。

これも無難にキープでチチパス3-2で6ゲーム目突入。

テニスで面白いのは後半なので、ここまではよくある試合の流れです。

 

しかし、それにしても20代の若い2人。

全てのボールがパワフルです。

技があるとか熟練とかじゃなくて、パワーで押す。

 

でもなんでもかんでも思いっきり打てばいいってもんじゃありません。

ネットより低いボールを思いっきり打っても普通はコートからアウトします。

それじゃあ、どうしてプロはこれだけ思いっきり打ってコートに入るのかというと。。。

 

この二人を見ていると、手首がとっても柔軟。

肩やひじや全身の筋肉を使ってスピードつけてるけど、

パワーだけではなく、手首とインパクトの瞬間の握力の強弱で

うまーくボールをコントロールしています。

 

すごいなあ・・・

こんな風にボールを操りたいものです。

 

体幹とか握力とか色々鍛えてるんだろうなあ・・・

でも手首の柔軟さ、ってどうやって鍛えるのんだろうか?

そこは生まれ持った才能なのか???

 

などど考えながら打球を追っていたら、

スコアを気にするのがおろそかに。

 

お互いキープで2-3、6ゲーム目ガリンサーブの場面。

ここでガリンがブレイクされてしまいます。

 

2-4でチチパスリードになりました。

この試合最初の山場。

 

続いて7ゲーム目、チチパスサーブです。

ここをキープすればチチパス断然有利。

そしてチチパスここはきっちりキープしました。

 

5-2でチチパスリードになりました。

5-2という数字だけみると

チチパスがすごくリードしているように見えます。

でも実はたった一つのブレイクがあるだけ。

 

ここでガリンがサービスをキープすれば試合はまだまだわかりません。

ガリンここは頑張りどころです。

 

リターン側のチチパスも気合入っています。

ここでブレイクできたら短時間で1セット取れるわけですから攻めの姿勢あるのみ。

 

しかし、ここはガリンがしっかりキープ。

5-3でチチパスリードに変わります。

 

とはいえ、チチパス有利には変わりません。

5-3でサービングフォアザセットです。

サービスキープすれば、チチパスが第一セットを取ります。

 

しかし、ここでガリンが粘りを見せます。

ポイントを重ね、15-40でガリンがブレイクポイントを握ります。

 

そしてここでガリンがブレイクに成功します!

これで再び試合はタイになりました。

ここに来て振り出しに戻る。

 

そして4-5ガリンでガリンのサービスです。

サービスにも力が入ってきました。

ここでガリンが自分のサーブをキープすれば5-5のタイになるわけですから

ギアが入るのは当然。

ここを取られたらセット終了、取れば先はまだまだ長いわけですから

この差は大きい。

時には一球が勝負の明暗を分けることもある大事なゲームです。

 

もちろんこんなことはお互いわかっていること。

ガリンが重要視しているのと同じくらいチチパスもギアが入っていることは

間違いなし。

 

チチパス、ここで粘りを見せます。

30-30までもっていきます。

ここでチチパスがブレイクすれば1セット目終了です。

そのために欠けているのは、あとたったの2ポイント。

 

もちろんガリンも負けてません。

ここさえしのげばタイになるのです。

 

あと2ポイントでセット終了、しのげばタイに戻る。

テニス以外の多くのスポーツなら、1ポイントはいつでも1ポイントの重みだと思います。

でもテニスでは失っても挽回できるポイントと、取り返しのつかないポイントというのがあります。

 

テニス以外で1ポイントの重みがこれだけ違うスポーツって他にあるでしょうか。

そこにギアを上げられるのが一流選手とそうでない選手の違いといっても過言ではありません。

いつも100%でできるスポーツではないからです。

 

ガリン、ここはてこずりながらも、しっかりサービスゲームをキープしました。

 

これで5-5のタイです。

ガリン、大きなピンチをしのぎました。

5-5でチチパスサーブ。

 

リターンのガリン。

えてしてピンチの後にはチャンスが訪れるもの。

 

エンドラインからこんなに大きく下がっても変わらぬ力強さでショットを打つガリン。

 

大切な1ポイント目でガリンにとっての若干の不運が起こりました。

1ポイント目きわどい打球がチチパスがポイントになったのです。

 

ガリンは納得いかない様子で抗議しますが、

判定は覆らず、チチパスのポイントになりました。

判定が下ったあとも未練がましくボールの跡を見たりしていました。

 

クレーコートではコートにボールの跡がはっきりつくので、

他のサーフェスと違って、チャレンジコールではなく、

今でも審判の目視で判断をします。

 

これでチチパスの15-0になりました。

 

その後ガリンは2ポイントを立て続けに取り、

15-30になりました。

 

こういう場面のサービスはとても緊張しそうです。

こういう時サーブのチチパスは何を思うのでしょうか。

多分雑念が入ったらダメなんでしょうね。

無心でトスに集中するのでしょうか・・・

 

 

一方リターンのガリン。

 

最初のポイントを取っていれば0-40でチャンスは大きかったのですが、残念。

素人の私だったら、「あー、あの最初のポイント取れてたらなあ・・・」

なんて思ってしまうところ。

 

とはいってもこれくらいのことはテニスの試合ではよくあることで、お互い様なのです。

これくらいでメンタルに影響を及ぼすようではテニス選手はやっていられません。

多分1ポイント目のことなんて忘れてこのポイントに集中しているのでしょう。

 

結局このゲームはチチパスが粘ってキープしました。

果たして最初の1ポイントが効いたのかどうか、「神のみぞ知る」ですね。

 

5-6で今度はガリンのサーブ。

さて、チチパスはピンチの後にチャンスがあるのか。。。

 

今度はさっきと全く逆の展開になりました。

チチパスがポイントを重ね、ガリンが15-30で1ポイントリードされます。

 

ここが正念場。

チチパスがゲームを取ればチチパスが第一セットを取ります。

ガリンがキープすればまたタイで、第一セットは続きます・・・

 

さて、どうなるか。

熱いラリーが続きます。

 

それにしてもお互い力強さは変わらない。

たまにドロップショットなどもありますが、パターンとしては

力で押して取るポイントが多いです。

 

熱いラリーの結果、ここでチチパスがブレイクを果たしました!

 

これで第一セット終了。

7-5でチチパスが取りました。

 

いやー、後半4-5でガリンサーブ、ブレイクで5-5タイになってから見どころありました。

テニスの一番面白いところです。

 

熱戦の第一セット終了で、選手も観客もちょっと一休み。

第二セットが楽しみ。

 

【チチパス-ガリン】第二セット

第二試合開始です。

第1ゲームはチチパスのサーブから。

構えて、

トスからインパクトと一連のサーブの流れ。

ほれぼれしますね。

見ていて全然飽きません。

これを目の前で見られる至福の時。

望遠カメラを持参しているわけではないので、

この臨場感を後から写真で確認するのは難しいですが、

せめて今この瞬間を目に焼き付けよう。

 

選手も頑張っているけど、観ている方も結構エネルギー使いますw

 

序盤はお互いキープの1-1です。

 

3ゲーム目。

ガリンのリターンゲーム。

エンドラインからこんなに下がって走り回るガリン。

 

コートを走り回るガリン。

20代前半と若いだけあって、これだけ走っているのに疲れた様子が感じられません。

エネルギーがすごい。

 

そして、白熱したラリーが続いた後、ここでガリンがブレイクします!

ガリンこの試合で始めてリードを奪います。

2-1でガリン先行です。

 

ガリンリード2-1。

4ゲーム目、ガリンのサーブです。

ガリンここはしっかりキープで3-1。

5ゲーム目、チチパスのサーブです。

ここで30-40のブレイクポイントのピンチ。

ここでツーブレイクになってしまったら、このセットの勝敗が決まってしまう。

 

しかしチチパスここは粘ってなんとかキープ。

チチパス2-3、ワンブレイクダウンのままガリンサーブへ。

 

3-2でガリンのサーブ。

ここはしっかりキープで4-2にします。

 

2-4劣勢のチチパスサーブです。

これはきちんとキープして3-4にしました。

 

さあ、ここからセットンの終盤、テニスの見どころです。

 

4-3リードでガリンサーブ。

しっかりキープでガリン5-3です。

3-5で劣勢チチパスサーブ。

 

ワンブレイクダウンですが、ここでチチパスサーブをキープしないと

セットが終了してしまう大切なゲーム。

こういう時のプレッシャーってすごいものがあるんだろうなあ。

平常心でプレーをするのはなかなか難しい。

 

でもプロの彼らは同じ経験を何度もしています。

プレッシャーを乗り越えて、なおかつ素晴らしいプレイをする

技術だけではなく、メンタルもタフでないとできません。

 

テニス選手は本当に心技体全部そろってないと一流選手になれないな、

と感じます。

 

チチパス、ここでなんと30-40でピンチに陥ってしまいます。

 

そして、このままブレイクを許してしまいます。

 

ガリンがブレイク成功で6-3でガリンが2セット目を取りました。

これでセットカウント1-1のタイになりました。

 

試合の行方がが全然わからなくなりました。

全体的に見ればストローク力など、チチパスの方が自力が勝っているように

感じますが、このレベルにくればどちらが勝ってもおかしくない。

 

どちらが勝負をもぎ取るか、終わってみないとわかりません。

【チチパス-ガリン】第三セット

第三セットのサーブはガリンから。

大事な最終セットの1ゲーム目です。

 

序盤の流れを決める1ゲーム目。

 

ここは無難にガリンがキープしました。

 

続いて2ゲーム目、チチパスのサーブ。

 

この2ゲーム目の第一ポイント目がものすごく長いラリーでした。

力のあるラリーがずーっと続きました。

 

今までで最長のラリーではないでしょうか。

お互い全然譲りません。

見ている方はハラハラドキドキで見ごたえがあります。

チチパスここでブレイクされると、

第三セット序盤から劣勢に追い込まれてしまいます。

 

白熱したラリーが続いたあと、このゲームはチチパスがキープ。

 

無事に1-1にした後は、激しいラリーを続けながらもお互いキープが続きます。

 

お互いキープで2-2になった5ゲーム目、ガリンのサーブ。

このゲームでガリン30-40に追い込まれました。

このセットで初めてのブレイクポイントはチチパス。

ガリンもここで取られるわけにはいきません。

一段とギアを入れなおします。

 

 

しかし、ガリンの検討及ばす、ここでチチパスがブレイクに成功!

3-2でチチパスリード。

均衡した試合が動きました。

こういう移動の場面で、二人ともどんなことを考えているのでしょうか。

 

チチパスここは何がなんでもサービスをキープして

さっきのブレイクを生かしたいところです。

サーブのフォームも一段と大きくなっていて気合が伝わってきます。

その成果があって、このゲームはチチパスがキープします。

これで4-2でチチパスリードです。

 

そして第7ゲーム、ガリンのサーブです。

ここは無難にガリンがキープします。

これで4-3の1ブレイクでチチパスリードです。

勝負はまだまだわかりません。

 

しかし、この後の休憩時間に、若干異変が起きます。

 

ガリンがトレーナーを呼んでマッサージを受け始めたのです。

ベンチに座ってマッサージを受けています。

どこか痛めてしまったのでしょうか。

 

しかし特になんのアナウンスもありません。

ということは、それほど休憩時間を延長する気もなさそうですし、

違和感があったとしてもそこまでひどいものではなさそうです。

 

今日はとても寒く、観ている私は冷えきたと感じていたので、

選手も少し筋肉が固まってしまったのかもしれません。

ガリンもどこか痛めたのではなく、用心のためのマッサージであれば

いいのですが。

 

チチパスは体が冷えるのを嫌ってか、その間サービスを打ったりして体を動かしています。

 

幸い、長い休憩を取ることなくガリンはコートに戻ってきました。

プレイ続行できそうで良かったです。

 

さあ、仕切り直しで試合再開。

試合も終盤に入り、若干の中断アクシデントには目もくれず

チチパスは集中しているようです。

サーブもしっかり宙に浮いていて体力的にも問題なさそう。

ここは無事にキープして、5-3になりました。

 

ここから先は、いつ試合が終了になってもおかしくありません。

一つ二つのミスやラッキーが勝敗を左右します。

 

ここをブレイクすれば試合が終わる、チチパスは何を考えているのか。

 

ガリンがすることは、このゲームをキープするだけ。

気迫が感じられるガリン。

このゲームはガリンがキープして4-5になりました。

 

次のゲームが正念場。

チチパスがサーブをキープすれば試合終了です。

サービングフォアザマッチのチチパス。

 

インパクトの瞬間がやばい。

試合も終盤、これまでの長く激しいラリーにも関わらず全然疲れが見えません。

 

勝利目前、1球1球目の前にあるボールを懸命に打ち返しているだけなのに、

ラリーのどこを切り取っても様になる。

 

各プロ選手がそれぞれ独自のフォームだし、誰もお手本に忠実なフォームってわけではないのに、なんでこんなにきれいなんでしょうか。

ほんとカッコいいです。

 

そしてその結果、着実にポイントを重ねていきます。

チチパスリード、30-15。

勝利まであと2ポイントです。

 

そしてチチパスのポイント!

勝利まであと1ポイント。

チチパス、40-15。

マッチポイントを握りました。

 

そして、そのままマッチポイントを取ってゲームセット。

チチパス勝利です!

 

フルセットまでもつれ込んだ長い試合になりました。

スコアは7-5、3-6、6-4でセットカウント2-1。

 

チチパスの勝利の笑顔です。

嬉しそうですが、疲れがあるのか、はたまたまだ決勝が残っているからか、

控え目な笑顔です。

 

この笑顔を決勝の後も見られるでしょうか。

 

勝利者インタビューのチチパス。

 

若干ストローク力などの自力に差が今回の勝負を左右したかもしれません。

ここら辺がランキングの差なのか、それとも今日の調子の加減なのか。

ガリンはひっそりとコートを後にしていました。

 

おめでとうチチパス!

明日の決勝戦も楽しみです。

 

少し休憩したあと、ダブルスが始まります。

ダブルス準決勝第一試合

ダブルスの準決勝第一試合。

J.Rojer・H.Tecau ペア対J.Peers・M.V

オランダ・ルーマニア対オーストラリア・ニュージーランドの

欧州ペア対オセアニアペアの戦いです。

 

緑・グレーユニフォームが欧州ペア。

 

青・青ユニフォームがオセアニアペアになります。

練習も終わり、試合開始です。

第一セット

まずはオセアニアペアのサーブから。

こちらはリターンの欧州ペア。

プロのダブルスはアマチュアと違ってリターンの位置も色々。

このようにふたりともエンドラインで構えることもあります。

 

アマチュアと違ってコートのカバー範囲が広いからどこが立ち位置でも

ボールを拾えるのがすごいです。

アマチュアは立ち位置一つで拾えるボールが変わってくるのに対して、

なんという違いでしょう。。。

 

流石プロですね・・・

 

そしてつなげるアマチュアダブルスと違って、

プロダブルスはガンガン攻めるので試合展開の早いこと。

プロとアマチュアでやっているスポーツ、同じテニスとは思えない。

 

試合開始から27分経過。

第一セット、すでに5-3です。

 

青ユニフォームの欧州ペアがリードです。

次のサーブは欧州ペア。

サービングフォアザセットです。

 

そして、40-0で欧州ペアリード。

あっという間にセットポイントがやってきました。。

 

そして、そのままキープ。

欧州ペア、6-3で危なげなく第一セットを取りました。

 

第二セット

第二セットの始まり。

オセアニアペアからのサーブですが、1ゲーム目でいきなり欧州ペアがブレイクします。

欧州ペア勢いがあります。

 

第一セットを取って波に乗っている欧州ペアのいきなりのブレイク。

この勢いで第二セットも有利に進めていくのでしょうか。

 

一方欧州ペアにストップをかけたいオセアニアペア。

2ゲーム目が始まる前のコート上で、二人は一体どんな話をしているのでしょう。

もちろん、このままずるずる進ませるわけにはいきません。

 

0-1の劣勢から巻き返しを図るリターンのオセアニアペア。

一方優位に立っている欧州ペア。

ここはサービスをしっかりキープして優位を確実にしたい。

 

欧州ペア、ここはしっかりキープで2-0です。

 

0-2の劣勢からオセアニアペアの第3ゲーム。

ここは絶対キープしないといけません。

試合が勝敗がほぼ決定してしまうくらい大切なゲームです。

 

それなのに15-40。

ダブルブレイクポイントを迎えてしまいます。

このピンチを乗り越えられるか、観ている方もハラハラです。

 

オセアニアペア、奮闘します。

ここから粘り、最後はキープしました。

 

その後はお互いキープゲームが続きます。

欧州ペア1アップのまま後半へ。

 

9ゲーム目、3-5でオセアニアペアのサービスゲーム。

これを無事キープして4-5です。

しかし5-4でこれから欧州ペアのサービスゲーム。

欧州ペアがサーブをキープすれば試合終了です。

サービングフォアザマッチの欧州ペア、断然有利。

 

90%の観客はこれで試合が終わる、と思ったと思います。

しかし、ここからがテニスの具骨頂。

思わぬことが起こります。

 

欧州ペア、サービングフォアザマッチの大チャンスでしたが

連続ポイントを取られ、0-40のピンチになってしまいます。

なんと、まさかのオセアニアペアのトリプルブレイクポイント!

 

しかも展開も早く、あっという間の出来事。

勝利目前にみえた欧州ペア。

ここでブレイクされたら勝利への道はグッと遠くなります。

 

ここは頑張りどころ。

欧州ペア、これから頑張って3ポイント連取。

40-40まで巻き返します。

 

しかし、ここからの1本がダブルスの怖いところ。

シングルスと違って、ダブルスでは40-40になってもジュースにはなりません。

40-40の後、次の1ポイントを取ったペアがゲームを取ります。

 

リターン側がフォアサイドかバックサイドかサービスサイドを指定し、

サービス側が希望されたサイドからサーブを打つのです。

 

ジュースからは2連続ポイントをとらないとゲーム取得できないシングルスと

比べ、1本で勝敗が決まるダブルスルールは、その分運要素が高くなってしまうのです。

 

実力が拮抗しているほど運に泣かされる可能性が高くなります。

そして次のポイントは、、、

 

オセアニアペアが取って、ブレイク!

ここにきて5-5に追いつきました。

 

なんとなんと、ここにきてオセアニアペアが粘ります。

5-5のイーブンに戻し、ゼロからの仕切り直しです。

 

そしてオセアニアペアのサービスゲーム。

5-5からの11ゲーム目。

またまた運要素の強い40-40になってしまいます。

 

両チーム、全くの互角。

この大切な場面で、またしても40-40。

 

次の1ポイントを一体どちらが取るのか、

非常に大切な1ポイントです。

 

40-40から次のサーブはバックサイド側。

 

サーバーがバックサイド側に立っているのがわかるでしょうか。

 

これらの措置はもちろんハードなテニスツアーを戦う選手の体力を

考えてのもので、長い選手生命を保つためにも必要なこととは思います。

 

でも今戦っている選手は試合の勝敗が決定する重要な場面で2度も続けて40-40、

運要素も強い次の1ポイントで勝負が決まってしまう事をどう思っているのかな、

とちらっと思いました。

 

そして次のポイント、再びオセアニアペアが取りました。

6-5、ここに来てオセアニアペアが逆転です。

 

2セット目の序盤までは断然欧州ペアが有利、

しかも一度はサービングフォアザマッチまでいったのに、

最終局面でオセアニアペアが逆転!

 

本当にテニスは最後まで勝敗がわかりません。

 

そして6-5からの12ゲーム目。

欧州ペアのサーブなのですが、15-40の大ピンチ。

 

オセアニアペアがダブルセットポイントを迎えました。

第2セット取るまであと1ポイント。

 

この状況でサーバーは一体どれほど緊張するでしょう。

特にダブルスは自分一人ではなく仲間がいます。

自分に置き換えて考えると、とても平常心で見られません。

 

そしてこのゲーム・・・

 

このままオセアニアペアがブレイクします。

 

序盤からサービングフォアザセットまで行ってからの

大逆転!

7-5でオセアニアペアが第二セットを取りました。

 

これで第一セット6-3、第二セット5-7とタイになりました。

セットカウント1-1で最終セットに入ります。

 

まさかここで逆転が起きるとはビックリです。

第三セット1は10ポイントのタイブレーク制

休憩中に選手は何を考えているのでしょうか。

ダブルスの場合隣にペアがいますから、一人で過ごすシングルスとは

また違った心境になるのかもしれません。

 

ダブルスでは選手の体力、試合時間の短縮を考え、普通のゲームではなく10ポイント先取のタイブレークで勝負が決定します。

10ポイントのタイブレークは1プレイ毎にポイントが加算されます。

そのため通常のゲームと比較して、試合の組み立てより運不運要素が強くなります。

そしてプレイ時間はとても短くなります。

 

つまり、短時間の運要素の強い第三セットで、今までやってきたゲームの勝敗が委ねられるわけです。

選手の体力を考慮してのこととはいえ、敗者としてはこれで勝敗が決まってしまうのはちょっと切ないかもしれません。

そんな第三セットが始まります。

始まっちゃったらあっという間に終わるんだろうなあ。。。

第三セット開始です。

泣いても笑ってもこれが最終セット。

 

序盤に第二セットを取って勢いがあるオセアニアペアが立て続けにポイントを取ります。

オセアニアペアからのサーブでしたが、欧州ペアは自分のサービスポイントを二つとも落とし、3-0でオセアニアペアリード。

4ポイント目は再びオセアニアペアのサーブ。

そのままオセアニアぺアリードで5-1までいってしまいます。

ここまでは断然オセアニアペアが有利に見えました。

しかし、欧州ペアも巻き返しを図ります。

 

7ポイント目、1-5と劣勢の欧州ペアのサーブ。

 

ここから欧州ペアは粘りを見せ、3-6まで戻しました。

しかしまだまだオセアニアペアが優勢です。

 

6-3でオセアニアペアがリードの場面。

次は欧州ペアのサーブが二つ続きます。

大事な場面です。

 

欧州ペアの2人、入念な打ち合わせをします。

 

ここは欧州ペアが粘りました。

自分のサーブを2つともキープして5-6まで追いつきます。

最低限の仕事はやりました。

 

しかし、ここから2つオセアニアペアのサーブです。

もう6-5ですから、欧州ペアはオセアニアペアのサーブを

一つでもミニブレイクしたいところ。

 

欧州ペア、ひとつミニブレイクしました!

6-6のタイ!

 

ここからキープが続けばまだまだ試合の行方はわからない。

最後まで見せてくれます。

 

最後の瞬間に試合をタイに戻して、

まだ試合は続くかと思われました。

 

しかし、そう思ったのは一瞬だけ。。。

 

欧州ペア、ここで力尽きたのか、

ここから先が続きませんでした。

 

それからオセアニアペアが3連続ポイント。

 

9-6、オセアニアペアリードで、マッチポイントです。

そしてサーブはオセアニアペア。

断然有利なオセアニアペア。

 

そして・・・

 

オセアニアペアそのままマッチポイントを取り切り、

オセアニアペアの勝利!

最終セット10-6でオセアニアペアの勝利です。

試合終了。

ペアの挨拶も接触を避けてラケットをゴツン。

 

こんなところにもコロナの影響を感じます。

試合後の挨拶を交わす4人。

オセアニアペアの勝利。

スコアは3-6,7-5,10-6のセットカウント2-1でした。

 

勝利インタビューを受けるオセアニアペアの2人。

 

1セット目の勢いでは欧州ペアが断然有利に見えたのですが、

試合の流れは変わるもの。

さらにダブルスルールでは運要素もプラスされます。

 

下駄をはくまで勝負はわからない、というのは本当でした。

実力はほとんど変わらず、どちらが勝っても負けてもおかしくないけど、

引き分けがなく、必ず毎回勝敗が決定するのがテニスです。

 

オセアニアペアおめでとうございます。

明日の決勝戦も頑張ってください。

 

あと最後に残るのは、ダブルスの準決勝第二試合目です。

底冷えする寒さ

ダブルス準決勝の1試合目の終了後、すぐダブルス準決勝の2試合目が始まります。

 

この時点でもう夜8時近くです。

もちろんダブルスの2試合目も見る気満々だったのですが、ここでトラブルが発生します。

 

この日の予報では10度近くはあるはずなのに、どうしてかものすごく冷えるのです。

私が座っているのは観客席の最前列のほど近く、つまり観客席を含むドームの一番底の方のせいか、底冷えする、という表現がぴったり。

 

暗くなってくるにつれてますますひどくなってきてダブルス観戦の途中からだんだん観戦が苦しくなってきたのです。

これからもっと寒くなると思うと、これから4試合目を観る元気がどうしても湧いてきません。

 

そして夜はハンブルクの友人とポルトガル料理を食べに行く約束をしています。

今回はテニス観戦がメインだったので、4試合すべてみたあと合流する予定だったのですが、この寒さでは最後まで見ていたら具合が悪くなりそう・・・

 

ということで急遽4試合目観戦は断念して会場を出ました。

外に出ると少し暖かく感じます。

明日は絶対厚着で来よう、と誓いながらレストランへ向かいました。

 

明日の決勝観戦に続く

 

 

実用ドイツ語教材

当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。

テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。

最短で効率よく実用ドイツ語をマスターするために、ぜひお役立てください。

 

ドイツ語会話に最低限必要な4つの文法教えます ドイツ在住・留学、実用ドイツ語会話を今すぐ身に着けたい方へ

オプションで、テキストに関する質問、その他ドイツ生活に関する質問も受け付けています。

 

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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