ドイツ語日常会話【そのこと頭に入れておくよ】の使い方

ドイツ語会話でよく耳にするけど使い方がわからない、

そんな気になる単語ってよくあると思います。

 

特に複数の単語を組み合わせて使う表現は辞書に載っていなかったり、

意味はわかってもとっさに使えず困ることもあると思います。

 

今回はその中のひとつ【その事頭に入れておくよ/その事計算しておくよ】と言いたい時、ドイツ語の表現と使用例をご紹介します。

 

「明日xxさんも来るって。」

わかった。そのこと頭に入れておくよ。

 

「○○注文したから数日で届くと思うよ」

了解。そのこと計算に入れておくよ。

 

こんな時に使える表現です。

 


ドイツ語で”そのこと頭に入れておくよ“ってどうやっていうのかな。

日常会話で使う自然な例と一緒に知りたいな。

それからこの表現を使った応用編があったらそれも知りたい。

 

今回はこのような疑問に簡単にお答えします。

一度覚えてしまえばいろんな場面で便利に使えますよ。

 

ドイツ語【そのこと頭に入れておくよ】

ドイツ語で【その事頭に入れておくよ/その事計算に入れておくよ】という表現は

【Damit rechne ich】または【Ich rechne damit】と言います。

発音は、カタカナで書くと「ダーミット レヒネ イッヒ」または「イッヒ レヒネ ダーミット」に近い感じです。

その事頭に入れておくよ/その事計算に入れておくよ

  • Ich rechne damit. イッヒ レヒネ ダーミット
  • Damit rechne ich. ダーミット レヒネ イッヒ

 

一つ一つの単語の意味

“Ich rechne damit”の一つ一つの単語はどんな意味を持っているのか。

 

ドイツ語で”rechnen”は”計算する”という動詞です。

この表現の中で一番大切な部分ですね。

例のように主語が”Ich(私)”の場合は、原形の”rechnen”は”rechne”に変化します。

 

二つ目の単語”damit”は”それ”という意味の”da”と”~と一緒”という意味の前置詞”mit”が融合したもの。

ドイツ語では動詞によってどの前置詞を使うか決まっているものがあり、

“rechnen”は”mit”と組み合わせるのが通常です。

ですから”rechnen damit”で”そのことを計算に入れる”という意味になるのです。

日本語でもある出来事が起こることを想定しておく場合「勘定に入れておく」という

表現がありますよね。

 

ドイツ語の”rechnen damit”はそれと同じような意味になります。

 

そして最後の単語”Ich”は主語で”私は/私が”という意味。

全部合わせて「私はそのことを計算にいれておく」という意味になるのです。

 

今回は”Ich”が主語ですが、もちろん”Ich”でない場合にも使えます。

各単語の意味: Ich rechne damit.

  • rechne: ”計算する”という動詞”rechnen”の一人称単数形
  • damit: “それ”という意味の”da”と”~と一緒”という意味の前置詞”mit”が融合したもの。
  • “Ich”: 主語で”私は/私が”という意味

 

語順と強調

語順ですが、ドイツ語では平叙文の場合2番目に動詞が来れば他の単語の順番は決まっていません。

ですから”Ich rechne damit.”でも”Damit rechne ich.”でもどちらでも意味は変わりません。

強いていえば、最初に言った単語を心持ち強調している感じでしょうか。

Ich rechne damit. (私は)そのこと計算に入れておくよ。

Damit rechne ich. その事(私は)計算に入れておくよ。

 

話すときは語順だけでなく、トーンや強さなども意味に大きな影響を与えます。

ですから強調したいときは語順と共にその単語を強く発音します。

 

「xxxさん、急なお誘いだったけど明日来てくれるって」

「そうでしょ、もう計算に入れてたもん!」/ Gut! Damit habe ich schon gerechnet!

こんな風に使えます。

すでに計算に入れていたのは過去なので、ここでは”rechne”を”habe gerechnet”に変えて過去を表します。

強調したい部分や大切な部分は語順を前に、更にトーンや声の大きさも加える

  • Damit rechne ich. そのこと(私は)計算にいれておく
  • Ich rechne damit. 私はそのことを計算にいれておく(”私”を若干強調)

 

否定形

この表現は肯定文だけでなく、否定形でも使えます。

形は肯定文に否定の意味の”nicht”をつけます。

Ich rechne nicht damit. イッヒ レヒネ ニヒト ダーミット

Damit rechne ich nicht. ダーミット レヒネ イッヒ ニヒト

意味は「私はそれを計算に入れない」

 

「まだちゃんと返事が来てない人の準備どうしよう」

私はその人達の分計算に入れないよ。もう締め切りすぎてるし」

“Damit rechne ich nicht.” ダーミット レヒネ イッヒ ニヒト

 

こんな感じで使えます。

 

日常生活では否定形は過去形で使うことも多いです。

「今日の午後雨になりそうだよ」

「えー、それ全然計算にいれてなかった。天気予報では晴れるって言ってたのに」

Oh, Ich habe damit gar nicht gerechnet.”

 

こんな風に使います。

“nicht” だけでなく”gar nicht”を使うと、より否定の意味が強調されます。

否定形:そのこと計算にいれてない

  • Ich rechne nicht damit.
  • Damit rechne ich nicht.

否定形過去: そのことを計算に入れてなかった

  • Ich habe damit nicht gerechnet.
  • Damit habe ich nicht gerechnet.

 

疑問形

“Ich rechne damit”は「私はそれを計算に入れる」 という現在形ですが、疑問形はどういう表現なのか。

 

疑問形の場合は、”damit”の代わりに”womit”を使います。

”womit”は”wo”+”mit”の複合で、”wo”は”どこ”、”mit”は” 一緒”という意味の前置詞です。

“womit”で”何をもって”という意味合いでつかいます。

疑問文なので冒頭に持ってきて”Womit rechne ich?”(ヴォ―ミット レヒネ イッヒ?)

という形になります。

「何をもってそれを計算に入れるの?」という意味合いになります。

その他、”sollen””müssen””könnten”など助動詞をつけても使います。

 

「Womit muss ich rechnen? / 何を持って計算しないといけないの?」

“muss”の意味は”しなくてはならない””müssen”の一人称単数形です。

 

例えばあなたは今免許教習所で運転ビデオを見ながら危険予測しています。

こんな時教官によく聞かれる表現。

「あなたはここで何を(どんな危険を)計算(予測)しますか。/ Womit rechnen Sie hier?」

あるいはもっと厳しく聞かれるかもしれません。

そんな時は”しなくてはならない/ müssen”という助動詞を使って表現します。

「あなたはここで何を(どんな危険を)計算しなくてはいけないでしょうか。/ Womit müssen Sie hier rechnen?」

 

助動詞の過去形を使うこともできます。

「Womit sollte ich rechnen? / どうやって計算に入れておくべきだったの?」

“sollte”は”すべき”という意味の”sollen”の一人称単数の過去形です。

 

このように使えます。

「服びしょ濡れじゃない、傘持って行かなかったの?」

「天気予報は晴れだったんだよ。どうやってそれを知っておくべきだったんだよ。/ Womit sollte ich das rechnen?

 

同じく助動詞の”können(できる)” の過去形”konnten”を使った表現も可能です。

「Womit konnte ich das rechnen?/ どうすればそれを前もって知ることができたんだよ?」

(konnteはkonntenの一人称単数形です。)

 

疑問形: Womit rechne ich? / 何を持って計算しないといけないの?

  • 「あなたはここで何を(どんな危険を)計算(予測)しますか。/ Womit rechnen Sie hier?」

疑問形+助動詞: Womit müssen Sie rechnen?

  • 「あなたはここで何を(どんな危険を)計算しなくてはいけないでしょうか。/ Womit müssen Sie hier rechnen?」

疑問形+助動詞+過去: Womit sollte ich das rechnen?

  • 「服びしょ濡れじゃない、傘持って行かなかったの?」「天気予報は晴れだったんだよ。どうやってそれを知っておくべきだったんだよ。/ Womit sollte ich das rechnen?
  • 「Womit konnte ich das rechnen?/ どうすればそれを前もって知ることができたんだよ?」

 

私はxxを計算にいれる

ここまでは「私はそのことを計算に入れる」というすでにわかっている事柄について

話す表現をご紹介しましたが、この表現で初めて出てきた事柄を具体的に表す事もできます。

“damit”というのは”da”と前置詞”mit”の融合と述べましたが、この”da”の代わりに具体的に言いたいことを使います。

前置詞の”mit”を使う時はそのあとに3格の名詞がくると決まっています。

 

この形でよく使うのは人との組み合わせです。

代表的なのは「Ich rechne mit Dir」

mitの後に”Du/あなた”の3格を付け足します。

意味は「あなたを計算に入れている」意訳としては「頼りにしているよ」

となります。

 

こんな風に使います。

「明日のパーティ行かれるかわからないんだよね。」

「えー、来てよ~。/ Wiso nicht? Komm doch.

あなたが来ることもう計算に入れてるのに。/ Ich rechne mit Dir schon. (イッヒ レヒネ ミット ディア ショーン)

 

「今週締め切りのグループ課題結構大変そうだよね。」

あなたの事頼りにしているよ。/ Ich rechne mit Dir.

一緒に頑張ってやり遂げよう。Lass uns schaffen.」

 

Ich rechne + 3格名詞: Ich rechne mit Dir (あなたの事計算に入れているよ)

例文:

  • 「明日のパーティ行かれるかわからないんだよね。」「えー、来てよ~。/ Wiso nicht? Komm doch. あなたが来ることもう計算に入れてるのに。/ Ich rechne mit Dir schon. (イッヒ レヒネ ミット ディア ショーン)
  • 「今週締め切りのグループ課題結構大変そうだよね。」「あなたの事頼りにしているよ。/ Ich rechne mit Dir. 一緒に頑張ってやり遂げよう。Lass uns schaffen.」

 

ドイツ語【そのこと計算に入れる】まとめ

いかがだったでしょうか。

【そのことを計算に入れる/ Ich rechne damit】の表現と使い方理解できたでしょうか。

 

今日ご紹介した内容をここでもう一度まとめます。

その事頭に入れておくよ/その事計算に入れておくよ

  • Ich rechne damit. イッヒ レヒネ ダーミット
  • Damit rechne ich. ダーミット レヒネ イッヒ

 

各単語の意味: Ich rechne damit.

  • rechne: ”計算する”という動詞”rechnen”の一人称単数形
  • damit: “それ”という意味の”da”と”~と一緒”という意味の前置詞”mit”が融合したもの
  • “Ich”: 主語で”私は/私が”という意味

 

強調したい部分や大切な部分は語順を前に、更にトーンや声の大きさも加える

  • Damit rechne ich. そのこと(私は)計算にいれておく
  • Ich rechne damit. 私はそのことを計算にいれておく(”私”を若干強調)

 

否定形:私はそのこと計算にいれてない

  • Ich rechne nicht damit.
  • Damit rechne ich nicht.

否定形過去: 私はそのことを(全く)計算に入れてなかった

  • Ich habe damit (gar) nicht gerechnet.
  • Damit habe ich nicht gerechnet.

 

疑問形: Womit rechne ich? / 何を持って計算しないといけないの?

  • 「あなたはここで何を(どんな危険を)計算(予測)しますか。/ Womit rechnen Sie hier?」

疑問形+助動詞: Womit müssen Sie rechnen?

  • あなたはここで何を(どんな危険を)計算しなくてはいけないでしょうか。/ Womit müssen Sie hier rechnen?」

疑問形+助動詞+過去: Womit sollte ich das rechnen?

  • 「服びしょ濡れじゃない、傘持って行かなかったの?」「天気予報は晴れだったんだよ。どうやってそれを知っておくべきだったんだよ。/ Womit sollte ich das rechnen?
  • 「Womit konnte ich das rechnen?/ どうすればそれを前もって知ることができたんだよ?」

 

Ich rechne + 3格名詞: Ich rechne mit Dir (あなたの事計算に入れているよ)

  • 「明日のパーティ行かれるかわからないんだよね。」「えー、来てよ~。/ Wiso nicht? Komm doch. あなたが来ることもう計算に入れてるのに。/ Ich rechne mit Dir schon. (イッヒ レヒネ ミット ディア ショーン)
  • 「今週締め切りのグループ課題結構大変そうだよね。」あなたの事頼りにしているよ。/ Ich rechne mit Dir. 一緒に頑張ってやり遂げよう。Lass uns schaffen.」

いかがでしたでしょうか。

これを読んで少しでもドイツ語でのニュアンスと使い方をわかってもらえたら嬉しいです。

 

効率よくドイツ語を学ぶには

ドイツ語は英語に比べて文法がややこしい、と言われています。

確かにざっくり見てもドイツ語には英語にないこれだけの文法上の決まりがあります。

 

ドイツ語と英語の文法上の違い:

  1. 名詞に女性名詞・男性名詞・中性名詞の3つの性があること(英語にはない)
  2. 主語によって動詞の形容が変わること(英語には3人称単数のsのみ)
  3. 様々な形の複数形が存在すること(英語の複数形はsが大半)
  4. 形容詞の形も変化すること(英語は変化なし)
  5. てにをは、によって定冠詞と不定冠詞が変化する(英語はtheとa/anのみで変化なし)

 

ここでつっかかってドイツ語学習を挫折してしまう人が多いのも事実です。

しかし、それではもったいなすぎる。

日常ドイツ語でこれらをすべて覚える必要はありません。

それではどれを覚えればいいのか???

 

ドイツ語の日常会話で最低限覚えればいい文法とは?

私はその一定の答えを出しました。

 

ドイツ語学習中の方、またはこれからドイツ語学習を始めようと思っている方はまず最初にこの記事をご一読下さい。

今後のドイツ語の学習効率があがると思います。

ってよく聞きます。 女性名詞、男性名詞、中性名詞、と聞くだけでもうおなか一杯っていう人もいるかもしれません(^^)/。 気持...

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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