2018年6月某日
ハンブルクから第二の故郷ハイデルベルクへ週末の小旅行。
本日は三日目です(二日目の様子はこちら)。
ハイデルベルクは今日で離れて、午後からフランクフルトに向かいます。
せっかくなので、午前中はハイデルベルク観光をすることにしました。
ハイデルベルクはコンパクトな町なので、ほとんどの観光名所に徒歩で行かれます。
ここでは、午前中観光を通じて改めて感じた、ハイデルベルクの魅力をご紹介しようと思います。
ハイデルベルクの魅力を保つ秘訣
ハイデルベルクは、旧市街全体が中世の様子を残しています。
なるべく昔の外観を損なわないように、町全体で努力をしています。
例えば、旧市街にある建物は、経年劣化によるペンキの塗り直しや修理など、外見に手を入れる場合、ハイデルベルク市の許可が必要です。
たとえ、建物の持ち主でも、市の許可なく外見を変えてはいけないのです。
やむを得ず手を入れなくてはならない場合、色も形もできる限り、以前と変わらない色や外見を保つことが求められています。
修理には市の補助金がある程度出るので、持ち主にとってはメリットではあります。
しかし、手続きはそれなりに面倒で、しかも自分の好みに合わせて変えられないというストレスはあります。
昔ながらの外見を保つために、大掛かりな工事も難しく、今でも旧市街には、家に洗濯機を設置できない建物が多くあります。
駐車場の確保なども難しいです。
このように、ある程度の不便さを許容しつつ、日々の住民と市の努力によって、旧市街は今日もまだ、昔の外観を保てているのです。
大学が町の中に溶け込んでいる
ハイデルベルクの象徴の一つは、町の中に溶け込んでいる、ハイデルベルク大学。
ドイツ最古の1386年に設立したのですから、町とともに育ったといっても過言ではないですね。
旧市街を歩くと、大学関連の建物がたくさんあります。
ハイデルベルク大学を象徴する、大学図書館。
学生だけじゃなくて、誰でも入れます。
勉強するだけじゃなくて、ちょっとした展示室などもあるので、見学も可能です。
時間があったら眺めてみるのもいいかも。
昔のハイデルベルク大学の学生牢。
今では観光名所の一つになっています。
かつては、酔いつぶれたり、大学の規則を破ってしまった大学生が、ここで一晩明かしました。
原則は、罰則として、閉じ込められていたんですが、当時は却って楽しんでいた学生もいたみたい。
壁に色々当時の楽しい落書きが書かれています。
入り口には、ハイデルベルク大学の紋章が入った、学生グッズが売っています。
こちらもハイデルベルクのお土産にいいかも。
私も、自分自身がハイデルベルクの大学生だった時は買わなかったけれど、卒業してハイデルベルクを離れる時に記念に買いました。
今でも使っています(^^♪。
シュトゥデンテンクス、つまり”学生のキス”という名前の名物チョコレートが売っています。
ハイデルベルクオリジナル。お土産に私もよく買っていました。
美味しいですよ(^^)。
同じ通りの角に、cafe_knoeselもやっています。このカフェは、ハイデルベルクで一番古いカフェだそう。
どちらも赤く囲われた、キスのマークが目印。
ハイデルベルク城・ネッカー川・カールテオドール橋・哲学の道
そして、ハイデルベルクを語る上で欠かせない、ハイデルベルク城。
廃墟になっているので、中は大半が壊れているのですが、上からネッカー川と旧市街の眺めが素晴らしいのと、薬事博物館や、とっても大きいビールの樽など、見どころもあります。
敷地内には、教会もあって、今でもそこで結婚式を挙げる人がいますよ。
下の広場から撮ったハイデルベルク城。
お城までは、ケーブルカーでも歩いてでも登れます。
私はお城までは、いつも歩いて行っていたけど、ケーブルカーに上ると、もっと上まで連れて行ってもらえます。
こちらは正式名カールテオドール橋というんですが、普段は”古い橋”という意味のアルテブリュッケと呼んでいます。
ドイツで最も古い橋の一つみたいで、1248年にすでに記録があるんですって。
ネッカー川の向こうに見える丘の中腹の道が、ゲーテが散歩をしていたという”哲学の道”。
この橋を渡って、苔むした、蛇のようにくねくねした細い道を上って、哲学の道まで行くルートが風情があって、なかなかいいのです。
久々に来たので、下から眺めるだけではなく、アルテブリュッケに行ってみます。
橋の上に到着。
向こう岸に見える丘の真ん中あたりに、哲学の道があるのわかりますか。
アルテブリュッケは現在修復中でした。
ドイツにある最古の橋の一つということなので、修復も仕方ないのかなあ。。。
それにしても、大学図書館も工事中の柵で覆われてたし、なんだか修復中が多いなあ。
でも、見える景色は変わらず。
橋の上から、ハイデルベルク城が見えます。
ネッカー川からの景色も懐かしい。
こちらは反対側の景色。
こちらの方角に行くと、昨日行ったビスマルクプラッツや、中央駅に着きます。
聖霊教会、醸造ビール、リッターホテルなどなど
旧市街のマルクトプラッツの真ん中にある精霊教会。
ハイデルベルクの教会の中では、一番由緒ある有名な教会ではないだろうか。
中に入ってみる。
昔、ここに住んでいたころ、あれは、クリスマスだったかな、ドイツ人の友人に連れてきてもらい、この教会のセレモニーに参加したことがある。
私は信者ではないので、提供されるパンなどは口にしなかったけれど、厳かな雰囲気は伝わってきた。
今日はそういう行事はないので、静かな教会内。
教会の外側は、お土産屋さんになっていて、絵や小物、いろいろな物が売っている。
教会の中から外に出てくると、左手に見えるのは、ホテル”ツーム・リッター”、日本語に訳すと”騎士亭”。
これはハイデルベルクに現存する、一番古いホテルなのです。
真ん中にある広場では、外でみんながビールを片手に話してる。
ドイツ人は外が大好き。
夏は遅くまで明るいし、ドイツのレストランの中は、夏は空っぽ。
みんな外に出て日光を楽しんでいます。
ビールといえば、自家製ビール醸造レストラン、”フェッター”。
出来立ての様々な種類の新鮮なビールを楽しめます。
これも、精霊教会のあるマルクトプラッツから歩いて3分。
ビール好きは一度ぜひお試しを。
あ、近くの手作りポプリの店もまだ健在でした。
ハイデルベルクのモチーフで色々な手作り作品があったので、これもお土産によく買いました(^^)。
一つだけ残念だったのは、以前お気に入りだった、イタリアカフェがなくなっていたことかな。カプチーノ美味しかったのになあ(>_<)。。。
ハイデルベルクの旧市街から離れて、中央駅へ徒歩で
ハイデルベルクの旧市街の真ん中を通る、2キロ近くあるハウプト通りをひたすら歩くと、終点はビスマルクプラッツ。
そこで中世のハイデルベルクは終了。
これで私のハイデルベルク滞在も終了。
これから中央駅に行って、フランクフルトに向かいます。
普段はビスマルクプラッツからバスか市電に乗るけど、今日は時間があるから中央駅まで歩いていこーっと。
何キロもないと思うし。
ここの信号もアンペルマンだ。
結構地味なハイデルベルクの中央駅(^-^)。
電車少し遅れるみたいだけど、時間はたっぷりあるので問題なし。
この電車、ハンブルク行きでした。
このまま乗ってたら、家に帰れちゃうみたい。
電車の中、空いていました。
フランクフルトの到着時刻は14時40分。
ちなみにハンブルク到着は19時16分らしい(行かないけどね(*‘∀‘))。
ハイデルベルク、さようなら~。。。
あっという間にフランクフルト到着。
ハイデルベルクからフランクフルトへ到着
ハイデルベルクからフランクフルトからは1時間程度。
乗っちゃえばすぐです。
昔毎週土曜日、日本人補習校に仕事で通っていたのを思い出します。
フランクフルトの駅は結構大きいのです。
そして、この駅の特徴は、1方向にしか進まない駅ということ。
線路がここで全部行き止まりになっていて、フランクフルトに到着した全部の列車は、逆方向に出ていく仕組みなのです。
大きい駅だと、そういう駅が結構あります。
(ハンブルクは大きいけど両方向に進む駅なので、一方通行の駅、久しぶりに
見ました。)
行き止まりになっているのわかりますか。
もし間違えて、スピード出しすぎて電車が停まれなかったら、大変ですね(*_*;:::
ここからは、近郊電車に乗り換え。
Sのマークがあるので、すぐわかります。
こちらがフランクフルト付近の近郊電車用の切符販売機。
あ、今日の分だけじゃなくて、明日の分のデイチケットも指定して買えちゃうんだ。
ラッキー(^^)。
今日の分と明日の分の一日乗車券を購入。
フランクフルトの列車の駅は地上ですが、近郊電車の駅は地下なのです。
無事友人に会い、お茶をしながら夕方までまたまた話に花を咲かせます。
夕食は行こうと思っていた、インドカレー屋さんがお休みだったので、他のインドカレー屋さんに行きました。
フランクフルト空港の方まで足を延ばす
次の日は午後から用事があって、フランクフルト空港方面まで出向きます。
昨日、空港行きの一日乗車券を購入していたので、来た電車に乗ればいいだけで、時間的にも余裕です。
フランクフルト市内から空港までは20-30分で着きます。
空港駅到着。
空港駅から、空港は直結してますので、歩いて行かれます。
あまりにも早く着いたので、ちょっとロビーで時間を潰してました(^^)。
無事に用事を済ませ、いったん、フランクフルト市内の泊まらせてもらった友人宅へ戻ります。
帰りのハンブルクの電車まで時間があったのと、お願いしてあったワインを受け取るため。
自然派ワイン
みなさん、”自然派ワイン”てご存知ですか。
”ヴィンナチュレ”とも言いますが、できるだけ添加物を控え、自然に近い状態で育てたワインのこと。
いわゆるビオワインよりも、添加物に関して厳しい基準にのっとって作られているのです。
主にフランスで作られていて、本家フランスはもちろん日本でも人気なのです。
私も、美味しいし、何より、不純物が少ないので、これを飲むと悪酔いしないので、重宝して飲んでいるのです。
フランクフルトでお世話になった友人が、自然派ワインの専門家なので、せっかく来たのだから、赤ワイン、ロゼワイン、白ワインのお薦めをお願いしていたのです。
価格もお手頃で、普段飲む用にぴったり(^^)。
味はもちろんですが、ラベルも手作り感があって、かわいいんですよね。
どんな味かな、ハンブルクに戻って飲むのが楽しみ(^^♪。
危うく、ハンブルク行きに乗り遅れそうに
そのまま友人宅で、話をしている間に、興が乗って、気が付いたらもう時間が!
大変!
ハンブルク行きの電車に乗り遅れる!!!
もう、メチャクチャ焦りました(;^_^;;;・・・
せっかくドイツバーンの早割で19.90ユーロでチケット買ったのに、乗り遅れたらもう水の泡((+_+))。。。
挨拶もそこそこに、大急ぎで中央駅へ。
良かった、間に合った―(≧▽≦)!
乗ってしまえばこっちのもの。
あっという間にハンブルクに到着。
流石に夜も遅いので暗いです。。。
これにてハイデルベルク・フランクフルトへの旅は終了。
駆け足だったけど、とても楽しかったし、なんか昔にタイムスリップしてきたような、不思議な感じです。
持ってきたワインの重さは本物。
どんな味なのか、これからのお楽しみ(^^)。
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当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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