日本でもそうだと思いますが、ドイツでもたくさんの詐欺があります。
頭ではわかっていても、自分が実際当事者になるととっさに正しい判断はなかなかできないものです。
私は先日、詐欺の電話を受けました。
これはたくさんある詐欺のたった一つの方法、実際は他にもたくさんの詐欺手口があります。
しかし今回は実際に体験したことで、リアルな様子をご説明できると思います。
少しでもみなさんに参考になって、詐欺の被害を食い止めることができれば幸いです。
そして本当に頭にきます。
電話詐欺【懸賞に当たった!】
ここに実際に起こったことを再現します。
朝のことです。
まだ半分寝ぼけている時間に、私の携帯に電話がかかってきました。
普段は私は知らない番号からの電話には出ません。
しかし、この時は引っ越しを控えていたこともあり、業者からの電話からかと思って電話に出てしまいました。
(キールから?なんの用だろう?)
あなたが申し込みをしていた、懸賞に当たったのでご連絡を差し上げました。
旅行券と500ユーロの現金が当たりました。
つきましては、書類をお送りしたいので、住所はxxxでよろしいですか。
でも、一体どういうことか、もう一度説明してもらえますか。
ゆっくり説明しますね。
あなたは申し込みをしていた懸賞に当選しました。
商品は、旅行券と現金500ユーロです。
そこまではわかりました。
本人確認のために誕生日を教えてもらえますか。
ここ最近何か懸賞に応募したかなあ。
夏にハレのテニスの会場で何か応募したけど、それ以外に何かあったかなあ???
えーと、誕生日はxx日、xx月、xx年です。
はい、了解です。
それから500ユーロを振り込みしますので、銀行口座を教えてもらえますか。
銀行情報教える前に、一体何の懸賞に当たったのか教えてもらえますか。
最近応募した覚えがないんですが。
応募したのは、あるショッピングモールの懸賞です。
どこかに応募してますよね。
いったいどこの応募か教えてもらえますか。
言われたら思い出すかもしれないし。
どこの懸賞かは、プライバシーポリシーの都合でお伝えできないのです。
じゃあ、先に書類だけ送ってもらえますか。
内容読んで納得ができるようだったら口座番号後から教えますから。
その書類を送るのに、必要情報を記入しないといけないのです。
ですから先に銀行情報が必要なんです。
その時私が思ったのは、こんなことでした。
どこに応募したか、プライバシーポリシーで言えない・・・
普通は宣伝のために、どの懸賞に当たったか真っ先に言いそうなものなのに。
銀行情報は確かに振り込みの時教える情報で、パスワードを教えなければ悪用される危険はないかもしれないけれど。。。
でも、なんか怪しい。
懸賞に応募した覚えがありません。
今は旅行に行く暇もありませんし、懸賞は私には必要ありません。
500ユーロ振り込みをするために、銀行情報がないと振り込みできません。
それは理解していただけますよね。
銀行情報を教えてください。
賞金も旅行も私は必要ありません。。。
さようなら。
電話が切られました。
この時点になると私も「これ、絶対詐欺だよな」と思っています。
ただ、口座番号は確かに振り込みの際必ず必要なものです。
サインやパスワードを教えず口座番号だけを教えただけならば【危険はないのでは?】という思いもあります。
果たして詐欺なのか確認してみる
私もかかってきたことある!
アイフォンの抽選は外れたけど、申し込みすれば1万ユーロが当たるチャンスがあるから、口座番号を教えろって。
1万ユーロ興味ないから口座番号教えない、って言ったら即行切られた。
やっぱり詐欺だよねー。
口座番号教えてたら、今頃口座がゼロになってたかもしれない。
最悪すぐ口座凍結っていう手もあるけど、面倒だし。
あれ、簡単だけど結構危険だよね。
うん、口座番号教えなくて本当に良かったよ。
このように、口座番号と名前さえ合っていれば買い物ができてしまうオンラインショップが存在しています。
これを悪用されると、悪用された証拠の提示も難しいし厄介な事になるところでした。
自分からむやみに情報提示をしてはいけないとつくづく反省しました。
普段知らない電話に出ないから、危機管理が甘かったかもしれません。
とりあえず被害に合わなくて良かったです。
この経験を反面教師にしようと思います。
あれも危なかった。
とりあえず未然に防げたから不幸中の幸い。
ただでさえ引っ越しでばたばたしているのに、こんな時に詐欺になんてあったら泣きっ面にハチです。
詐欺防止に気を付ける事
電話詐欺の手口を説明しました。
経験して、改めて以下の点に気をつけないといけないのが身に染みました。
- 知らない人からの電話は要注意
- 懸賞に当たったなんてほとんど詐欺(本当なら応募した懸賞名を必ず言うはず)
- 銀行情報だけでネットで買い物ができてしまう
- 銀行情報は絶対に教えないこと
- 万が一銀行情報を教えてしまった時はすぐに【銀行に連絡して口座凍結】すること
みなさんも、詐欺にはくれぐれもご注意ください。
この経験を通して、やはり、知識で知っているだけと実際にあうのとでは全然違うとわかりました。
そして、相手の手口として、都合の悪いことは聞こえないふりをするか、こちらが正しく理解していない風を装ってごまかします。
その場でとっさに判断しなくてはならず、迷いが出てしまいました。
その結果、なかなかベストな判断や行動がとれませんでした。
最初にまともに取り合って、つい話を聞いてしまったのはミスでした。
被害にあわなかったのは不幸中の幸いでした。
これらの点を踏まえて、私も今後気を付けようと思います。
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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