ドイツ国内引っ越し実録手続き編③【ハンブルクからデュッセルドルフへ】

2019年1月に現在住んでいるハンブルクから、デュッセルドルフへ引っ越しをすることになりました。

 

無事に家が見つかったので、実際の引っ越し手続きを始めました。

 

前回は無事に(？)デュッセルドルフまで荷物を運び終わったところまで。

 

 

しかし、ハンブルクの住居のカギの引き渡しや掃除はまだ。

デュッセルドルフの部屋は荷物を運んだだけ。

手続き関係も山積。

 

来週からは仕事が始まるので時間に制限が出てきます。

果たして今週一週間でどれくらい作業を進めることができるのか？

 

 

引っ越し後のやることリスト

これからやらなくてはいけないことは、ざっとこの通り。

 

 

ここまではどんな引っ越しの時もしないといけません。

問題はデュッセルドルフの家の中です。

家によって色々違いがありますので、何が必要なのか細かいところは実際家に引っ越してからでないとわかりません。

 

実際にこの家で必要だったのは以下のことです。

 

全部ないと困るものばかりです。

それでも全部いっぺんにはできないので、優先順位を決めてやっていきます。

 

本日は土曜日です。

仕事が始まるのは一週間後の月曜日からなので、自由に使えるのは約９日。

それまでにどれくらい住みやすい状態にもっていけるかが勝負です。

 

まずはキッチン！

 

 

実は新居のキッチンがあるべき場所はこうなっています。

タイルと水道がついているだけで、まだ何もありません。

 

デュッセルドルフではキッチンなしの家が多いのです。

 

家具のイケアでキッチン購入して組み立てをしてもらうことまでは決めていますが、まず注文をしないと始まりません。

部屋の寸法ははかったので、早速イケアに向かいます。

 

調べたところイケアまでは電車とバスを乗り継いで1時間弱で着くようです。

イケアは土曜日だけあって、混んでいます。

キッチン売り場も混んでいて、受付のお兄さんと話すまでに少し並びました。

 

順番が回ってきました。

 

う、いきなりつまづきました。

急いで購入したかったのに、測りなおしとなると、お店は日曜休みだし、今度来るのは来週の月曜日になってしまいます。

 

 

あー、今日は玉砕です。

いったん帰って月曜日に出直すしかありません。

しかし、せっかく来たのでキッチンの他にも欲しいものを購入します。

 

目をつけていたPC作業用の椅子といい机を見つけたのでそれを購入しました。

 

キッチンはまた月曜日に持ち越しです。

遅くても今日頼んだ机と椅子が月曜日の14時までに配達されるので、そのあとまたイケアに行く事にします。

 

もう夕方です。

まだ何も成し遂げた感がありません。

 

冷蔵庫もない状態では食べ物のストックにも限りがあります。

でも日曜日はスーパーは休みなので、週末過ごせるだけの物を必要最低限だけ買って家に戻ります。

 

家の状態・カーテン

家の状態ですが、キッチンだけでなく、カーテンや電灯もありません。

廊下から見た居間と寝室はこのようになっています。

反対側にあるキッチン件PC部屋も同じ窓です。

 

このように窓のレールがないので、カーテンがつけられません。

 

前の住居からいくつかカーテンは持ってきているのですが、このままではつけられません。

でも金具を取り付けて壁に穴をあけるのはあまり好きではありません。

なので窓枠に挟まるような突っ張り棒をつけようと思い、突っ張り棒もカーテンと一緒に前の住居から持ってきていました。

でも・・・

 

なんと、前の家より窓が大きくて、持ってきた突っ張り棒では長さが足りませんでした。。。

 

電灯

電灯は廊下と物置にはあらかじめつけられていました。

電球も入っていたのですぐに使えます。

 

キッチンにも電灯はつけられていましたが、こちらには電球がついていません。

でも電球は引っ越し荷物の中に入れてきたので、探せば見つかるはずです。

 

問題は居間と寝室の電灯です。

現状は天井から電灯用の線が出ているだけです。

 

これに電灯を取り付けないといけません。

 

実のところ、電灯も前の家から持ってきたので、これをさっくりつけるつもりでした。

ところが・・・

 

なんと、天井が高くて持ってきた脚立では天井まで手が届きません。

 

というわけで、あえなく電灯ミッションも失敗。

 

解体された洋服ダンスの扉取り付けとベットの組み立て

何も進んでいる気がしないので、せめて洋服ダンスの扉くらい取り付けることにします。

 

扉が重くて結構一人では難儀します。

それでもこれはなんとか取り付けることができました。

 

一番優先順位低いミッションだけどね・・・

 

解体されたベットはまず、組み立てる前にあるべき場所におくだけで今日は終了。

なんせ重いし、あまり夜にばたばたさせるとご近所さんの迷惑になりそうです。

 

シャワーカーテン

最初にシャワーを浴びてわかったのは、思ったより浴槽の幅が狭く、水が跳ねる事！

 

ドイツの浴槽はシャワーカーテンをつけずにそのまま使うことも多くあります。

私も以前の家のバスルームもそのような造りになっており、シャワーカーテンなしで使っていました。

 

引っ越し片付け二日目・日曜日

土曜日に新たな課題点や新しく購入するものがわかりましたが、日曜日はどのお店も休みです。

 

なので、日曜日はひたすら山済みになっている段ボールの整理をします。

25個くらいあった段ボールの半分くらいを空にして片付けましたが、なんといっても収納スペースが全然ありません。

 

キッチンもないし、ベットの組み立てもまだ、粗大ごみに出した家具の補充もしていないので、段ボールから出した荷物をしまう場所がないのです。

 

なので、半分くらい進んだところで段ボール整理はストップ。

 

インターネットがつながるのは来週の水曜日なので、それまでネットも使えません。

スマホからある程度検索くらいはできますが、容量に限りがあるので、今までのようにユーチューブ見放題とはいきません。

 

しかしずーっと引っ越し作業をやっているのも疲れるし、おかげさまで読書が進みました。

キッチンの細かい寸法を測る

明日イケアにキッチンを買う前に、必要な寸法を測っておかなくてはいけません。

水道管までの高さや長さ、幅、ドアや窓の造りやその寸法など、ここで何かが足りなくて、またやり直しにならないように、頑張って必要と思うものを測りました。

 

PCを組み立ててみる

それから、来週の水曜日は電話・インターネット回線がつながります。

うまくつながるかすぐ試せるように、デスクトップのパソコンを使える状態にしておきたいのです。

引っ越しで扱いが雑だったので、無事に動くか確認も兼ねて今日のうちにつなげておきます。

引っ越し前にすべてのケーブルの写真を撮っていたので、問題なくつなぐことができました。

 

でもパソコン用のテーブルとイスはまだ組み立ててないので、仮としてキッチンの食卓テーブルの上におきました。

 

インターネットは使えませんが、立ち上げには問題ありません。

今までのデータも無事です。

 

これで引っ越しで壊れたものはなかった事を確認できました。

ほっと一安心です。

 

 

ベットの組み立て方がわかった！

ベットを組み立ててなかったので昨日はソファベットで寝ましたが、いつまでもそういうわけにはいきません。

 

多分あるべき場所に一応配置したのですが、手元には４つの金具とねじが残されて、これでどうやって組み立てるのかいまいちよくわかりません。

引っ越し業者のボスとごたごたがあり解体されてしまったベットなので、解体の時みていなかったのです。

ネットで検索しても、そのものずばりの説明はみつかりません。

 

というわけでなんだかんだ試行錯誤したら、なんとなくこれだ！というのが見つかりました。

 

しかしできたのは日曜日の夜中。

外枠の組み立てができた後、その上にベットの骨組みを乗せて、さらにマットレスと乗せないと完成しません。

 

ということで、完成は明日。

今日一日はまたソファベットで休みます。

 

引っ越し三日目・月曜日のミッション

やっと月曜日になりました。

今日はやることがたくさんあります。

 

電話回線

まず、火曜日にインターネットを使えるようにするために、電話会社がこの建物全体の電話回線の大元に行く必要があります。

大抵は地下にあるのですが、そのためのカギを不動産会社にもらっておかないと入れないこともあるのでその確認をします。

不動産会社に電話したら、

という返事。

電話回線の場所にさえ案内すればあとは電話会社がカギを持っているということで、ひとまず安心。

 

机と椅子の配達

机を椅子の配達ですが、10時より前にくることはないといわれていたので、10時から待機していました。

するとお昼前に家のチャイムがなり宅配業者さんが来てくれて、無事に注文品を受け取ることができました。

到着した机と椅子を実際に組み立てるのはもう少し先になりそうです。

 

生活必需品の買い物

キッチンを買いにイケアに行ってしまうと結構長くかかりそうです。

その前に近所で調達できるものを揃えます。

 

一人で持てる分は限られているので一度に少しずつしか揃えられません。

 

しかも一ヵ所で揃うわけではなく、まだ地理を知らない場所で色々探すので、時間がかかります。

結局明日どうしても必要な最低限の食材や生活消耗品だけ買って、今日こそキッチンを購入すべく、イケアに向かいます。

 

今日のメインイベント・キッチン購入

イケアに到着したのは16時過ぎです。

土曜日と同じキッチン売り場に行って、キッチンを購入したい旨を伝えます。

今回は寸法もしっかり測ったので次のステップにすすめました。

 

 

なんと、まだ次のステップが待っていました。

 

キッチンのシンク、戸棚のドアや取っ手、キッチンの一番上の板、水道のタイプなど、個別に見本がずらりと並んでいます。

これらの中から、自分の好みを選んでから始めてアドバイスをもらえます。

 

 

それにしても、小さいミニキッチンを作るのにこれだけの部品が必要になるのですね。

この他に、電化製品がついてきます。

 

 

このリストを持ってもう一度受付に行きます。

 

今日は朝からたいしたものを食べないで走り回っていたので、お腹がペコペコです。

待ち時間の1時間を使って、食事をしてきます。

 

イケア内のビュッフェ式のレストランで食事をして戻ってきたら、ちょうどいい時間になっていました。

 

やっとアドバイザーと話ができます。

キッチンの希望と、実際のキッチンの写真や寸法を見ながら、アドバイザーは流石プロ、適切に助言してくれます。

 

やはりセットのキッチンではなく、アドバイスしてもらってよかったです。

全体的に私の希望に沿うように、でも細かい商品に関しては、ブランドの良しあしだったり、節約できる棚の形など、いろいろ助言をくれました。

 

電化製品に関しても、キッチンの排水の形状から食洗器を入れるのは無理なこと、オーブンや電気コンロの形状など、実際のキッチンの大きさに適したものを助言してくれました。

 

はっきり言って、私が選んだものはほとんど使われませんでした。

でも一つ一つ部品を選ぶことによって、少しキッチンのイメージができたこと、値段のイメージもできたし、少しは自分の好みを伝えることもできたから、良かったかなとも思います。

 

ただ言えることは思った以上に時間がかかったということです。

 

 

確かにもう20時の閉店時間です。

これ以上引き延ばすことはできません。

 

16時過ぎに来たのに、本当に思ったより時間がかかってしまいました。

 

しかも時間があったら、カーテンレールとか見ようと思ったのに、そんな時間全然ありませんでした。

今日もカーテンは取り付けられないままです。

 

なかなか理想通りには進みませんが、これがドイツのスタンダードなのでトラブルが起きてないだけましです。

 

ベットに骨組みとマットを乗せる

そして、あまり遅くならないうちにベットの上に骨組みとマットを乗せます。

これが結構重いし、骨組みは一人で持ち上げるとぼろぼろずれて外れたりするし、思ったより時間がかかるのです。

 

おまけにやっぱり結構うるさい。

昨日の夜中やらなくてよかったです。

 

そんな悪戦苦闘しながらも、無事に骨組みをマットをベットに乗せることができました！

 

掛け布団もここに乗せられるので、これで部屋の荷物もちょっと片付きます。

こうやって一歩一歩進めていきます。

 

月曜日はこれで終了です。

 

引っ越し四日目・火曜日のミッション

今日の大切なミッションは以下の2つ。

 

今日インターネットがつけば、やっと色々調べものができるようになります。

動画も見られて、娯楽の世界が一気に広がります。

スマホでは制限があるので、今まで友人とのSNS連絡も極力控えていましたが、今日からは自由に使えます。

 

 

開店一番にイケアへ・ついにキッチン購入！

イケアの開店は10時からです。

昨日の様子でいうとどれくらい時間がかかるかわからないので、開店前に行って並ぶくらいのつもりで行きます。

そこで万が一伸びて、12時からの電話会社の訪問に間に合わなかったら大変です。

 

なにせ、電話会社のアポイントは一か月前にとらないといけません。

せっかく一か月前にとったアポイントで何かトラブルが起きてうまくいかなかったら、次はいつになるかわからないのです。

ある意味、キッチンより重要事項です。

 

〇やっとキッチン注文完了！

朝一番にイケアに到着すると、運よく昨日のキッチン担当者がいました。

おかげで話もスムーズに進み、変更なしでそのまま昨日の希望のキッチンを購入しました。

キッチンにはお金をかければきりがないのですが、私は持ち家ではなく賃貸につけるだけ。

引っ越しするときはまた解体するかもしれないものにそんなにお金はかけられません。

 

あくまでイメージですが、大体こんなキッチンができる予定です。

私の場合その他に、独立した冷蔵庫を買いました。

2000ユーロ、4000ユーロ、8000ユーロするキッチンもある中、私の頼んだキッチンは、電化製品も全部合わせて約1000ユーロでできました。

 

もちろんこれに送料と組み立て費が加わるわけですが、私はこれくらいのキッチンで充分満足です。

 

問題は宅配と組み立てです。

案の定、宅配はすぐできるけど、組み立てには時間がかかるとのことです。

とりあえず、まだ会社が始まる前の木曜日に宅配してもらうことになり、組み立てはその後できるだけ早くということで落ち着きました。

 

 

三日越しのミッションでしたが、こうやって無事にキッチンを購入することができました。

時間も結構スムーズに進んだので、キッチンの他に欲しかったものもみることができました。

 

キッチンその後

2日後の木曜日、無事に大量のキッチン器機が家に届きました。

もちろんその時点ではまだ組み立てられておらず、大量の荷物がキッチンを占領しております。

 

数日後、一度目の組み立てが行われました。

これが一日目に組み立てられた様子です。

 

もちろんまだ使えないですが、何もないこの状態から、無事に形になっていくのを見るのはとても嬉しいです。

 

 

次の組み立て予定はまた一週間後。

遅くても2月の初めには出来上がる予定です。

 

電話・インターネットの接続

イケアから戻ってくると、電話会社との約束の12時の少し前でした。

 

約束が12時から16時という幅があるので、家で食べられるように簡単なお昼を食べながら、電話会社を待ちます。

 

結局14時くらいに電話会社が来てくれて、家の中のインターネットアンテナと、建物の地下にある大元の回線をいじって、30分くらいで終了です。

部屋に戻って試してみると、ルーターの設定も何もなしに、すでにwifiが使えるようになっていました。

 

毎日ちょっとずつ進んでいる感じがします。

 

家の片付けの続き・シャワーカーテン

キッチンと電話が片付いたので、やっと外に買い物に出られます。

 

今日買ってきたのはシャワーカーテンや電気ポット。

キッチンはなくても、電気ポットを買えば、コーヒーくらいは飲めるようになります。

 

また、これで文化的な生活に一歩近づきました。

 

面倒がりの私ですが、シャワーカーテンは買ってすぐ取り付けてみます。

毎日シャワーのたびに水が跳ねないか気を付けているとすごく時間がかかってしまって、早急にどうにかしたかったのです。

 

結局迷った挙句に買った長いシャワーカーテンはちょっと長かったけど、取り付けは問題なし。

 

買い物してシャワーカーテン取り付けたら、今日はもうぐったりです。

 

夕食は家の向かいのイタリアン

夕ご飯を食べに行くのも面倒なくらいですが、家の中にも何もない。

なので近所散策がてら、近所にいいレストランがないか探します。

歩いていて、近所にレストランは何件も見かけたのですが、まだチェックまではしていませんでした。

 

結局家の斜め前によさげなイタリアンがあったのでそこで食べました。

ドイツでイタリアンといえばピザが多いのですが、ここはパスタもリゾットも充実していて、なかなかよさそうです。

家の惨状は考えないようにして、つかの間の休息を楽しみました。

 

引っ越し5日目・水曜日

今日はアポイントはありません。

インターネットもつながったので、引っ越しのお知らせをしたり、前からの約束で書き上げなくてはいけない記事などを書いていました。

そしてあとは家の中で片付け・・・

 

しかしネット環境が整ったのが災いして、ついついたまった動画などを見てしまいます。

 

洗濯機を試す

この日初めて洗濯機を試してみました。

無事に故障もなく、きちんと動くことが確認できました。

これであの、めちゃくちゃ乱暴な引っ越しで、本当に何も壊れたものがなかったことが確認されました。

 

今日は静かな一日でした。

 

明日からまた住民登録の予約、キッチンの配達、ハンブルクへ家の引き渡し等、また予約満載です。

 

電灯は結局ローテーブルの上に脚立で対処

そして、手持ちの脚立では届かなかった電灯は、居間用のローテーブルの上に脚立を乗せて対処しました。

 

そのために新しく脚立を買うのも面倒だったので、ローテーブルを寝室と居間に移動して、無事に電気は使えるようになりました。

 

とにかく、自分でやるのが面倒なあまりどんどん簡素化されていきます。

 

こうやって電灯はつけたのですが、手持ちの電球とちょっと根本の細さが違ってすぐにつけることはできませんでした。

結局全ての電球がそろって電気が完全に片付くのは数日後でした。

 

引っ越し作業で気が付いたこと

ドイツでは、家の中のことを自分でしなくてはいけません。

 

住所変更や電気の申し込みなど、手続きは日本と同じだと思いますが、家の中ですることがとにかく多い！

これですぐ働かないといけない状態だったら、とても難しかったです。

 

引っ越してから仕事が始まるまでの9日間、これで半分が終わりました。

次が多分リアル引っ越し実況最後になると思います。

 

果たしてどこまで片付けが進むのでしょうか。

続く

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。