ドイツ国際オープンテニス【チチパス対ルブレフ】2020年決勝

2020年9月末の週末

ドイツのハンブルクで行われたドイツ国際オープンテニス観戦に行ってきました。

 

観戦したのは準決勝と決勝戦。

昨日準決勝を堪能し、今日はいよいよ決勝戦です。

 

昨日の準決勝の様子はこちら。

2020年9月末の週末 ドイツのハンブルクで行われたドイツ国際オープンテニスの観戦に行ってきました。 2020年はコロナに始...
2020年9月末の週末 ドイツのハンブルクで行われたドイツ国際オープンテニスの観戦に行ってきました。 観戦したのは準決勝と決...

 

昨日特に印象に残ったのはシングルス第二試合のチチパス対ガリン。

最後までパワフルな接戦を目の前で観戦できて、とても見ごたえがありました。

 

コロナで半年近く家にこもった生活をしていたので

久々のテニス観戦でリフレッシュできました。

 

今日の決勝戦も楽しみです。

 

昨日は寒さでダブルスの二試合目の観戦を断念したので、

今日は出来る限りの防寒対策をしてきました。

 

ハンブルクオープンには何度も行っていますが、

ああいう底冷えする感じは初めてでした。。。

 

今日はシングルスとダブルスの決勝戦2試合だけなので

そこまで凍えずに最後まで楽しく観戦したいです。

 

ハンブルクドイツ国際オープン会場までの道のり

ドイツ国際オープン,会場 行き方

ドイツ国際オープン,会場 行き方

 

地下鉄UバーンHallerstarßeで下車。

階段を登って出口を出ます。

 

出口を出て後ろを振り向くと、もう右手に会場の看板が見えます。

 

2020年第一シードだったメドヴェージェフですね。

残念ながら準決勝までに敗退してしまったので、

今回は観戦することはできません。

 

会場の入り口の前には前回の大会までにはなかった柵ができています。

コロナ対策です。

この通路の入り口で消毒、チケット、健康アンケート記載、カバンチェックが行われ、

クリアした人が中に入れます。

 

赤ロープの向こうに見えるのは関係者・VIP用窓口のようです。

 

これが会場への入り口です。

入り口にて最終確認。

ここで健康アンケートを提出して改めて入場券のチェックを受けます。

 

会場内に入りました。

今大会のドローと昨日までの試合結果が載っています。

 

第一シードだったメドベージェフは第一試合で負けてしまったんですね。

シード上位がいつも勝つとは限りません・・・

 

第二シードのチチパスは今日の決勝まで残りました。

 

その他この看板でシングルス・ダブルス今大会出場の全選手の結果を確認することができます。

今回出場日本人選手、錦織、西岡選手の結果も確認しました。。。

残念ながら二人とも今回は第一試合で敗退してしまいました。

 

昨日に引き続き2日目なので、会場全体をまわることはせず、まっすぐ自分の席に向かいます。

席は昨日とは反対側の選手が座るベンチ側です。

最前列の席を取ったのでどのように見えるか楽しみです。

 

最前列から見えるコートの様子

ドイツ国際オープン,コート,最前列

ドイツ国際オープン,コート,最前列

 

これが今日の席から見えるコートです。

昨日座った席とは逆側です。

向かいに昨日座った席が見えました。

 

昨日はカメラの後ろでしたが、今日はカメラの向かい側なので

選手移動の度に自動的に問答無用でテレビに映ってしまう席です。

昨日よりコートに近く、選手目線と自分の目線がほぼ同じです。

 

目の前の選手の動きは近くでとってもよく見えそうでテンションがあがります。

でもその反面、高さがない分反対コートの様子はちょっと見ずらいです。

試合全体を見るなら昨日の場所、選手を近くで見たいなら今日の場所がいいと思います。

 

(※もちろん試合全体を見るならベストはサービスラインの真後ろの席が一押しです。

私も毎回そこを第一目標に席を買うのですが、流石にそこはプラチナチケットで

なかなか購入するのが難しいのです。

今回もサービスライン側の前列は満席でした。)

 

 

最前列の席を買ったのですが、自分の前にもう一列席がありました。

あれ?と思って前列の席を見たら、すべてワイヤーで囲まれていて座れないようになっていました。

コロナ対策で一番前の座席は全面使用禁止になっているようです。

確かに誰も座っている人がいなかったので納得です。

よく見ると自分の横も、後ろの列も座ってはいけない席は、すべてワイヤーで開かないようになっていました。

座っていいのは一列置き。

座れる列も連続して座れないように、ワイヤーなしの席は数席毎に一つか二つ。

私の隣の席も座れないようになっていました。

隣の席に飲み物を置こうと思ったらワイヤーでがちがちで全然開かないのです。

 

昨日はワイヤーの存在に全然気が付きませんでした。

 

そう思って会場をよく見ると、一見空きがあるように見えるのですが、

実は着席可能な席はかなり埋まっていました。

 

やはり今はこれだけコロナ対策しないと観客を入れられないのですね。

入場者数に制限がかかっているのはもちろん知っていたのですが、

こうして実際の対策を見るとかなりの数の入場制限が行われているのを実感しました。

 

ドイツ国際オープンテニス決勝【チチパス対ルブレフ】

ドイツ国際オープン,決勝戦

ドイツ国際オープン,決勝戦

 

決勝戦開始の12時になりました。

まずはルブレフが入場してきました。

 

続いてチチパスの入場です。

 

カメラがチチパスの様子をベタ追いしています。

これだけ近いとカメラが気になりそうですが、チチパスはもう慣れたもの。

淡々と準備を進めます。

 

サーブ決め。

 

練習風景。

目の前で練習しているのはチチパス選手。

これだけ目の前でチチパスのプレイを見られるのは感激です。

(ハレでフェデラーの試合を最前列で見て以来です)

2019年6月 毎年恒例(?)、ドイツのハレで行われるテニス観戦に行ってきました。 日帰り観戦で、今回行ったのは準決勝です。 ...

 

四大大会の雰囲気もいいですが、流石に最前列チケットを取るのは困難。

でも四大大会以外であれば私のように一般人でも最前列をゲットできます。

一流選手の試合を間近で見ることができる。

それが四大大会以外の観戦をおすすめする大きな理由の一つです。

 

(そういう意味で今まで私が観戦した中で一番のおすすめはマドリードのマスターズです。

テニストーナメント観戦を検討している方はぜひ!)

2018年5月7日(月) マドリードオープン ”錦織対ジョコビッチ”戦は本日16時以降に行われます。 (本日のこれまでの様子に...

 

流れるような一連のサーブの流れ。

構え

トス

振りかぶり

打つ

 

いとも簡単に見えますが、筋力も握力も体の柔らかさも相当鍛えてないと無理なレベル。

ボールをたたく音も当たり前ですがアマ選手とは段違い。

当たり前ですがテニス未経験者よりテニス経験者の方がテニス観戦を楽しめると思います。

 

【チチパス対ルブレフ】決勝第一セット開始

ドイツ国際オープン,テニス観戦,チチパス

練習が終わり試合開始、第一ゲームはチチパスのサーブからスタートです。

 

試合序盤、まずは1ゲーム目、チチパスが無難にサービスゲームをキープします。

1-0でチチパスリード。

 

第二ゲーム、ルブレフのサーブです。

ルブレフも難なくサービスキープで1-1になりました。

 

そして第三ゲーム目。

ルブレフのリターンゲーム。

序盤はキープが続くと思われましたが、ここでルブレフ15-30でチャンス。

 

そしてそのチャンスをものにし、ブレイクを果たします。

最初のブレイクはルブレフで2-1になりました。

3ゲーム終了で初めての休憩です。

目の前にチチパスが座っています。

水を飲みながら何を考えているのか。

 

4ゲーム目、チチパスリターンゲーム。

ここで初めのポイントを取ったチチパスはそのまま勢いに乗ります。

そしてすぐさまブレイクバックをしてゲームをタイにします。

ゲームカウント2-2です。

 

続いてチチパスサーブの第5ゲーム。

ブレイクバックしてタイに戻したチチパスですが、

いまいち波に乗れません。

第五ゲームの初ポイントも落としてしまいます。

 

そして、またしてもルブレフがブレイクに成功します。

3ゲーム連続でブレイク。

再びルブレフが3-2でワンブレイクアップとリードしました。

 

難しい顔で目の前を通るチチパス。

いい試合を見たいのもありますが、どちらかというとチチパス応援の私は、

チチパスがよいプレイをしてくれるように祈るばかり。

 

3-2でルブレフリードの掲示板が見えます。

序盤からブレイク続き落ち着かない試合です。

先がどうなるか全く読めません。

 

その後ルブレフサーブの6ゲーム目はしっかりルブレフキープ。

しかし7ゲーム目のチチパスのサーブでまたピンチが訪れます。

ジュースの後、ルブレフがポイントを取り、ブレイクポイントをむかえます。

 

ここでブレイクされたらチチパスは2ブレイクダウン。

このセットの勝ち目はほとんどなくなります。

 

はらはらしながら観戦していましたが、チチパスこのゲーム苦しみながら

なんとかキープします。

 

それにしても私の目の前にみえるのはルブレフのプレイのみ。

反対コートにいるチチパスの様子はあまり見えません。

 

選手が近くで見られるのはいいけれど、反対コートが見えないのは非常にストレスです。

観戦しながら、「昨日の席の方が純粋に試合が楽しめたなー」と強く思いました。

選手が近すぎて目があったり、カメラで撮っているのが失礼にあたるのか心配になるレベル。

かといって、特別に話しかける言葉も見当たらず。

そもそも試合の途中に話しかけて邪魔する気もありません。

 

この1セット目のターニングポイントゲームは、チチパスがなんとかキープしました。

4-3でワンブレイクアップでルブレフリードで変わりありません。

休憩にベンチに戻るルブレフとチチパス。

当然ですがこういう場面でニアミスしても選手同士が話し合うことはありません。

4-3からのルブレフのサービスゲーム。

反対側コートが審判代の陰になってあまり見えないのがとても残念ですが、

ルブレフが難なくキープ。

5-3でチチパスサーブに変わります。

 

どうもこの試合はルブレフの方が安定しています。

力強さはチチパスが若干勝っているように思いますが、

ルブレフもそれに負けていませんし、最後にチチパスが我慢しきれずポイントを

取られているパターンが多いのです。

サーブがいまいち安定してないのも気になります。

 

チチパス3-5でチチパスサーブです。

ここはキープしないとセットが終わります。

 

サーブに集中です。

そしてこのゲームは無事にキープ!

5-4と、次に望みをつないで休憩に入ります。

 

とは言ってもルブレフは次のゲームが自分のサーブ。

これを取ればセットを取れるサービングフォアザセットです。

 

チチパスの頑張りもここまでで、ルブレフが無難にサービスゲームをキープ。

第一セットを取りました。

6-4で第一セットを取ってベンチに戻るルブレフ。

 

掲示板に6-4のスコアが見えます。

ルブレフ6-4で第一セット先取です。

 

【チチパス-ルブレフ】決勝第二セット

第2セット前の休憩時間。

コート整備の時間でもあります。

ベンチで座っているチチパスは何を考えているのか。

 

第二セット第1ゲームが始まります。

チチパスのサーブから。

 

第二セットを取らないとゲームセットになってしまうチチパスから

すると大切な第1ゲーム。

このゲームはチチパスがキープしました。

 

第1ゲームが終わり、コートチェンジする2人。

 

第2ゲームは向こう側コートのルブレフのサーブ。

 

私の席からだとコートと全く同じ高さの目線になるので、

向こう側のコートが審判席の陰になってしまいなかなか見づらいのです。

でもあちら側も体を伸ばしながら頑張って観戦します。

 

ルブレフのサーブの時のジャンプ。

本当に躍動感があります。

このゲームはルブレフがキープし、1-1になりました。

 

第3ゲーム目。

チチパスのサーブです。

 

もちろん躍動感ではチチパスも負けていません。

さすがプロだなあ・・・

同じ人間なのに鍛えるとこんなに違いがでてくるものです。

 

3ゲーム目はジュースでもつれます。

チチパス、試合に勝つためにはここは絶対キープしたいところです。

サーブボールを取りに行きながら一体何を考えているのでしょうか。

集中しているのかな。

 

この近距離で見ていると私まで緊張してきます。

結局、チチパスは苦しみながらこのゲームをキープしました。

2-1になりました。

 

とりあえず最低限の仕事は果たし、ベンチに向かうチチパス。

良かった。

 

そして、第4ゲーム。

ピンチの後にチャンスあり。

チチパス奮起で、第4ゲーム、ルブレフのサービスゲームをブレイクします。

 

この試合でチチパスがリードしたのは初ではないでしょうか。

これは幸先がいい。

3-1とチチパスリード。

ブレイクの差は一つだけですが、チチパスのサーブから始まったので

差が開いてみえます。

第5ゲームでチチパスがサービスキープすれば4-1になります。

 

第5ゲーム。

1-3と劣勢のルブレフ。

チチパスのサーブをブレイクすることができるか。

リターンの眼差しも真剣です。

しかし、ここはチチパスがキープして1-4にします。

 

その後第6ゲーム、ルブレフも自分のサービスをキープし、

2-4に戻します。

 

コートチェンジのルブレフ。

タオルを手にゆっくりベンチに戻ります。

 

そしてこちらもベンチに戻ってくるチチパス。

近くに座っているとこの様子が間近で見られるのは良いです。

でもこっちの様子も目に入っているでしょうし、

緊迫した雰囲気で普通に写真を撮って不快に思ったりしないかな、

など、ちょっと緊張します。

プロだから慣れているのかなあ・・・

テレビカメラはもっとべた詰めで撮っているし。。。

正直よくわかりません。

 

第7ゲーム。

4-2チチパスリードでチチパスのサービスです。

 

このセットはチチパス取れそうだな、と思い

ここら辺は試合の流れより、目の前の選手のプレーに

注目します。

 

力強いのはもちろんなんですが、手首が柔らかい、と

感じました。

力強い球をコートに入れる、ネットよりも高い球だけでなく、

ネットより低い球もその打点からネット上を抜けて相手コート内に

うまく落とすわけですから、どうしても回転をかけなくてはいけません。

 

インパクトの瞬間は力を入れないと勢いある球が打てないですし、

でもその前に手首を柔らかくしてないと球はコート内に落ちません。

 

そこのメリハリというか緩急というか、あれだけ強い球を打っていながら、

そしてあれだけ動きながらとっさの判断で手首の力を抜くわけですから

体力やパワーだけじゃなく技術も必要だな、と思います。

しかも相手の真正面にボールを打っていてはポイントは取れません。

相手のスキをついて、または組み立てでコートから追い出し、

相手のいないところにボールを落とす組み立ても必要です。

 

改めてテニスプはマルチのスポーツだなあと思いながら観戦してました。

 

チチパスが40-15でリードの場面。

あっさりこのゲームはキープできそう・・・

と思いきやここから結構てこずりジュースまで追い込まれます。

 

結構ハラハラすす展開になってしまいました。

しかし最後はなんとかキープして5-2になりました。

 

この1ゲームを取れたのは大きい。

 

あと1ゲームで第二セットを取れます。

ベンチに向かうチチパス。

 

そして1ブレイクダウンのルブレフ。

次のゲームはキープ必須です。

 

このゲームでルブレフもピンチに陥ります。

サービスゲームで15-40の劣勢。

チチパスのダブルセットポイントになってしまうのです。

 

もう2-5で劣勢と第二セットは諦めて体力温存で第三セットに向かうのか・・・

 

と思いきや、ここは踏ん張りジュースまで粘ります。

なんだか前のチチパスのゲームと同様の展開。

んー、ふたりともあまりサーブの調子が良くないのか・・・

 

ここはルブレフ粘りました。

 

なんとかゲームをキープし、5-3に持っていきます。

 

 

次の第9ゲーム、チチパスのサービングフォアザマッチです。

ここでルブレフブレイクできるか、第二セットの大詰めです。

しかし、これをキープすれば1-1のセットタイに持ち込めるチチパス。

このゲームは展開早く、40-0であっという間にセットポイント。

 

気合が入ります。

40-0からのチチパスのサービス。

このゲームは危なげなくチチパスが取り、6-3で第二セットを取りました。

 

セットカウント1-1のタイになりました。

ゲームを終えてベンチに向かうルブレフ。

 

そしてベンチに戻ってきたチチパス。

相変わらずテレビカメラがベタ詰めで様子を追っています。

 

チチパスびいきの私ですが、今のところ試合内容もほぼ互角で、

どちらが勝利するか検討がつきません。

 

【チチパス-ルブレフ】決勝第三セット

第三セット開始です。

ルブレフのサーブから始まります。

まずはルブレフ無難にキープして1-0になりました。

 

そして第2ゲーム目。

こちらもチチパスキープで1-1です。

まずは両者順調な滑り出し。

 

そして第3ゲーム目。

ここでルブレフがピンチに。

あれよという間にポイントを連取されて、0-40の

トリプルブレイクポイントになってしまうのです。

 

しかし、なんとか3本のブレイクポイントをしのぎ、

40-40のジュースまで挽回します。

見ている方も結構ハラハラします。

 

しかし、次のポイントはチチパスで、再びチチパスのブレイクポイント。

そして、最後は守り切れず、奮闘むなしくルブレフはこのゲームブレイクされてしまいます。

1-2でチチパスリードになりました。

 

序盤でブレイクを果たしたチチパス。

この第4ゲームをキープできれば1ブレイクアップ確定です。

心なしかフットワークも今までより力強い感じがします。

 

集中してボールを追っているフォームが躍動感があってカッコいいです。

 

サーブのジャンプも相変わらずの高さ。

しかし、キープしなくてはと思うと力が入ってしまうのか、

あまりサーブの調子はよくなさそうです。

 

このゲームは長引いて、なんとチチパスはブレイクされてしまいました。

さっき取ったばかりのブレイクをあっという間に取り返されてしまいました。

ルブレフにすれば再びタイに戻ったことになります。

これでスコアは2-2になりました。

 

第5ゲーム目。

心なしか憮然とした表情でリターンに向かうチチパス。

 

何か力が入っている気がします。

そして、力業の成果が出たのか、第5ゲーム目、またもやチチパスがブレイクします。

3-2で再びチチパスリード。

 

これで3ゲーム連続ブレイクです。

んー、二人とも優勝が目前に迫っているせいか少しプレイに力が入ってきたのでしょうか。

頑張っているのはわかるのですが、ちょっとリズムが悪くなってきている気がします。

どちらか早く調子を取り戻したほうが勝利を手にできそうです。

 

第6ゲーム目。

リターンに向かうルブレフ。

果たしてもう一度ブレイクしてタイに持ち込めるか。

今ならチャンスがある気がします。

 

しかしこのゲームはチチパスが冴えます。

40-0から危なげなくゲームをキープします。

これで4-2チチパスリードに変わります。

第7ゲーム目、サーブのルブレフ。

ここは負けられないルブレフ。

サービスキープで3-4に持っていきます。

 

ゲームカウント4-3、チチパスが1ブレイクアップでリードしています。

 

ベンチに戻ってくるチチパス。

次のゲームをキープできれば優勝に俄然近くなります。

 

第8ゲーム。

お互い勝敗を左右する大切なゲームとわかっているせいか

1ポイント目から白熱のラリーです。

今までで最長のラリーではないでしょうか。

バック

フォア

バック

と、力強くて長いラリーが続きます。

そして粘った末、チチパスが第1ポイントを取りました。

苦労の末勝ち取った値千金の15-0です。

その後もお互いポイントを重ね40-30。

チチパスのゲームポイント。

長いゲームになりましたが、最後はチチパスがゲームをキープしました。

チチパスキープで5-3になりました。

勝利まであと1ゲームです。

 

ルブレフもここで負けるわけにはいきません。

次のサービスゲームはしっかりキープします。

ゲームカウント5-4。

チチパス1ブレイクアップのまま、いよいよ試合の大詰めです。

 

まだまだ最後はわかりませんが、現時点ではチチパスが有利です。

 

ドラマチック過ぎる最後

勝利まであと1ゲームを残してベンチに戻るチチパス。

 

勝敗は最後までわからないとはいえ、現時点では断然有利のチチパス。

私もこれから少し苦しんだとしても、優勝はチチパスだろう、と確信していました。

 

第10ゲームが始まります。

5-4でチチパスのサービングフォアザマッチです。

ルブレフがブレイクしない限り試合終了です。

 

しかし、ここでルブレフ、展開早くなんとあっという間に0-40と

トリプルブレイクポイントを握るのです。

0-40と圧倒的有利のルブレフ。

そして、見事このゲームをブレイク!

 

なんと、最後のチャンスをものにして5-5のタイ!

勝負の行方が全くわからなくなりました。

ここで0-40の圧倒的優位からブレイクをもぎ取るとは

びっくりです。

試合展開が早かったので、ナーバスになる時間もなく、

うまい具合に集中できたのも良かったのかもしれません。

 

しかもこの集中は次のサービスゲームでも続きます。

5-5からのルブレフサーブの第11ゲーム目。

これまたあっという間に40-0に持っていきます。

チチパスポイントが全然取れません。

そしてこのゲームをあっさりキープ。

6-5でルブレフリードに変わります。

 

チチパスからすると5-4サーブで圧倒的有利だったのが

一つの休憩の間に5-6と大どんでん返し。

 

しかも息が詰まるような長い攻防戦が繰り広げられたわけではなく、

あれよという間にポイントを失っていった感じです。

 

見ていた私もなんか狐につままれた感じでした。

 

5-6からの第12ゲーム目、サーブに向かうチチパス。

休憩の間にうまく気持ちの切り替えはできたでしょうか。

 

とりあえずこのゲームはキープ必須。

そして次のゲームにかけるしかありません。

5-6ダウンでキープ必須の第12ゲーム。

しかし、チチパスポイント先行できず、15-40のピンチに陥ってしまいます。

 

ルブレフのダブルマッチポイントです。

 

「でも、一流選手ってここから挽回したりするからまだわからない」

と思って見守っていたところ。。。

 

なんと、チチパスここで痛恨のダブルフォルト!

Fujiko

Fujiko
ダブルフォルトで試合終了!?

 

ぼーぜんとする私。

 

しかも見るからに力が入ったサーブではなく、さらっと打ったセカンドサーブがラインオーバーしてしまうのです。

 

この瞬間動画を取っていたのですが、

目の前で呆然とするチチパスに胸が痛くなってしまい、

思わず画面を閉じました。

敗戦の瞬間をおさめたかったわけじゃないのに・・・

 

勝利の瞬間が見たかったなあ。

99%確信していた勝利が逃げてしまいました。

 

テニスって本当に恐ろしいスポーツ。。。

 

これで試合終了です。

 

試合終了の挨拶を交わす2人。

 

チチパスが呆然としているのは当然として、

なんだか残念な最後にルブレフも喜びにくそうです。

 

あー、こういう試合の終わり方もあるんですね。

こんな残念な最後になってしまったら夜寝られなそう・・・

 

誰が悪いというわけではないのですが、

なんだか悲しい気分になってしまいました。

試合終了【優勝セレモニー】

試合終了後、優勝セレモニーがあります。

勝ったルブレフはもちろん、負けたチチパスもコートに残らなくてはいけません。

私のいる側からはチチパスしか見せませんが、放心状態で座っているチチパスにも

カメラが容赦なく迫っています。

 

 

試合結果 : ルブレフ-チチパス: 2-1 ルブレフ優勝

  1. 第一セット ルブレフ 6-4 チチパス
  2. 第二セット ルブレフ 3-6 チチパス
  3. 第三セット ルブレフ 7-5 チチパス

 

優勝のルブレフ、おめでとうございます。

勝ったとはいえ若干心苦しいのか、喜び方が控え目でした。

 

そして勝利が目前で逃げてしまったチチパス。

しばらくはこころここにあらず、という感じにみえました。。。

 

とはいえ、セレモニーは進みます。

 

準優勝のチチパスのスピーチ。

もう少し感情的になるかと思っていましたが、

落ち着いたスピーチでした。

相手をたたえ、自分にも勝利のチャンスがあったことをユーモアっぽく

伝え、スポンサーや観客にもお礼を伝え、如才ないスピーチでした。

 

準優勝の銀のプレートを手にしたチチパス。

流石に嬉しそうな表情はしておらず、ほぼほぼ無表情のままでした。

 

続いてルブレフの優勝スピーチと優勝トロフィー。

優勝したルブレフですが、嬉しいとは思いますが、控え目なスピーチでした。

2人のショット。

 

ベンチに戻ってくるチチパス。

 

流石に笑みはありません。

淡々と用意をして、淡々とコートを去っていきました。

 

選手にとってはこういう終わりもよくあることなのかもしれません。

 

しかし見ていた私の方は、サービングフォアザマッチで勝ちを目前にしながら

最後にダブルフォルト終了の試合結果に意気消沈してしまい、

選手に声をかける気にはなれませんでした。

 

 

こういう時に選手にどんな声をかければいいんでしょうね。

選手のキャラクターにもよるのかな。

 

チチパスがコートを去った後は、

ルブレフがコートのいろんな場所で優勝記念写真を撮ります。

ちょうど私が立っていた目の前でも写真を撮っていました。

流石にルブレフは笑顔です。

写真撮影の後もマスクをしてファンにサインや写真撮影に応じていました。

 

これにてシングルスは終了です。

 

んー、試合観戦はもちろん楽しかったですが、

なんだか最後の終わり方で勝手に意気消沈ムードになってしまった

自分が残念。

 

これからダブルスの決勝戦が残っているのでそこで気分回復します。

ドイツ国際オープンテニスダブルス決勝

ダブルスの決勝はこの二組の戦いです。

J.Peers (AUS) / M.Venus (NZL) vs. I.Dodig (CRO) / M.Pvic (CRO)

オーストラリア・ニュージーランドの豪州チームとクロアチアチームの対戦です。

昨日の準決勝、豪州チームの大接戦は見ましたが、

準決勝の第二試合はあまりの寒さに観戦を断念したので、

クロアチアチームのプレイを見るのは初めてです。

 

今日は出来る限りの厚着をしてきましたが、

それでも底冷えする寒さは変わりません。

でも今日は決勝の2試合しかないから両方観戦します。

 

さて、どんな試合になるでしょうか。

 

第1ゲームは豪州チームのサービスからスタートです。

まずはキープ。

それにしてもプロのダブルスは展開が早い。

私たちのやっているテニスとは違うスポーツすぎて

参考にならない。

どうしてこんなにコートが小さく見えるのか・・・

 

第2ゲームクロアチアチームサーブ。

どちらのチームもダブルスではひとつプレイをするごとに

ペア同士が相談します。

 

相談ができるのも思っているところにボールがコントロールできるから。

これも素人にはなかなかマネできないところ。

しかも私くらいのレベルはペアと話すことがあっても

内容は試合の組み立てじゃなくて、主にメンタル面になっちゃいます。

試合の組み立てしたくても思ったところにボールがいかない未熟者なのです。

一応頭で考えたりはするけれど。。。

 

なんて考えながら観戦しているうちに、試合展開早く、第一セットは6-3で

J.Peers/M.Venusの豪州チームが取りました。

昨日も大接戦をものにしているし、なんか若干こちらのチームの方が強そうにみえます。

 

第二セット開始です。

第一セット取られたクロアチアチーム、

第二セットスタートダッシュかけられるでしょうか。

 

シングルスと違って、ダブルスは第三セットに入るとタイブレーク決戦になります。

つまり運が大きく勝敗を左右するので、第二セットを取れば

優勝のチャンスは充分にあります。

 

序盤クロアチアチーム早めにブレイクしました。

3ゲーム目でブレイクして4ゲーム目をしっかりキープ。

1-3でクロアチアチームリードです。

 

目の前の豪州チーム、

1-3で現在1ブレイクダウンと不利ですが、果たして挽回できるのか。

 

豪州チーム負けていません。

1-3からすぐにブレイクを取り返し、追いついて、3-3のタイにするのです。

 

それどころか次のゲーム豪州チームがクロアチアチームのサービスをブレイクしてしまいます。

これで4-3です。

クロアチアチーム、アッという間にリードがなくなったばかりではなく、再び豪州チームに逆転されてしまいます。

そして次のゲームは豪州チームがキープで5-3。

 

次は負けられないクロアチアチームが意地でキープし、5-4になりました。

とはいっても、クロアチアチームはもう後がありません。

次の10ゲーム目、豪州チームのサービングフォアザマッチです。

 

私の目の前に見えているのは劣勢のクロアチアチーム。

最後のチャンスをものにできるか?

前衛が後衛にサインを送っています。

 

クロアチアチームここでスイッチが入ります。

5-4豪州チームのサービングフォアザマッチで後がない場面で

15-40のダブルブレイクチャンスにします。

 

ここでこのチャンスをものにすれば第二セット5-5のタイに持ち込めます。

クロアチアチーム、このチャンスをものにできるか?

 

しかし勝利目前の豪州チーム、このまま簡単にポイントは取らせません。

2ポイント続けて取り返し、40-40のジュースまで戻しました。

 

そして・・・

 

その後ポイントを連取、ダブルのブレイクポイントを逃れ、

豪州チームがサービスゲームキープしました。

試合終了!

 

ピンチからの逆転キープです。

 

豪州チームが6-3,6-4のストレートで勝利しました!

 

クロアチアチームは第二セット序盤のチャンスを生かせず準優勝。

でもシングルスの決勝と違って、なんとなく流れが予測できる結果だったので

会場や選手のムードは悪くありません。

 

両チームともお疲れ様でした。

 

今まで戦いモードだったコートがあっという間に片付けられて、

優勝セレモニーの準備が始まります。

 

でもテニスの優勝セレモニーは結構シンプル。

特にダブルスはシングルスより簡素なセレモニーです。

 

準優勝スピーチ

優勝スピーチ

優勝ペアがハンブルク優勝記念の黄色いオブジェっぽいものを

もらっています。

トロフィーじゃないですね、

Hamburgって書いてあるオブジェっぽいものに見えますが

はっきりとは確認できません。。。

 

優勝・準優勝ペアの4人で記念撮影。

 

優勝ペアがコートにあるハンブルクという文字の前で記念写真。

 

全行程終了で優勝者が決まりました。

掲示板にはもうはや今日の結果が張り出されています。

 

おめでとう、ルブレフ、そして豪州チーム。

 

本日パリではすでにフレンチオープンの1回戦が行われています。

パリも寒いようですが、錦織選手が本日無事1回戦を勝利したという

報告が入りました。

おめでとうございます。

 

それにしてもつい5日前の火曜日にこのハンブルクで戦っていたというのに、

テニス選手は本当にハードスケジュールだなあ・・・

 

私のハンブルクでのテニス観戦もこれにて終了。

 

その後、8年住んでいた土地勘と人脈を生かし、

チーズケーキ専門店に赴き、4種類もの大きいケーキを買い込み、

更にドイツレストランで友人とドイツ飯を食べてチチパス試合の

不完全燃焼を会話で晴らし、無事デュッセルドルフへ帰宅したのでした。

 

後から思えば、この時コロナは第一波と第二波の狭間の時期。

束の間の静かな時間を使ってパーッと気晴らしができたので

行って良かったです。

 

 

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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。

記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。

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