2019年秋です。
だんだん寒くなってきて、ドイツの観光シーズンもそろそろ終わりに近づいてきました。
そこでシーズン終了前にデュッセルドルフから日帰りで、リューデスハイムの町を観光、そしてそこからサンクトゴアまでライン川クルーズに行ってきました。
帰りにはケルンに寄って、ライトアップしたケルン大聖堂も見てきました。
今回はその様子をご紹介します。
実は今年の春に同じくリューデスハイムからザンクトゴアまでのライン川クルーズ、そして翌日ライン川沿いの2つの古城に個人観光しています。
しかし、その時はライン川クルーズの出発地点であるリューデスハイムでは時間がなくて、あまり観光できませんでした。
リューデスハイムにはゴンドラなどもあり、時間があったらもう少し観光したかったな、と思っていたので今回はそのリベンジです。
ライン川クルーズが出発する数時間前にリューデスハイムに行って、町の様子も充分楽しめました。
デュッセルドルフから余裕で日帰りできましたので、近郊にお住いのみなさんにはお勧めです。
ドイツバーンでデュッセルドルフからリューデスハイムへ
日帰り旅行ということで、デュッセルドルフからの出発は少々早めの朝8時半の電車に乗りました。
中間地点のコブレンツで一度乗り換え、リューデスハイムに到着するのは約2時間後の10時50分くらいです。
電車の中ではあいにくの雨。
果たして2時間半でお天気はどのくらい変化するのでしょうか。
リューデスハイムの駅に無事到着。
天気はどんよりしていますが、幸い雨は降っておらず傘の必要はなしでした。
早速リューデスハイムを観光です。
つぐみ横丁(Drosselgasse)
ドイツバーンでリューデスハイムの駅を出てすぐ右側に進みます。
もう左手にはワイン畑が広がっています。
そしてその先にはゴンドラが見えます。
今回このゴンドラに乗りたいなー、と思っています。
しかし、ゴンドラに行く前に可愛らしい買い物通り「つぐみ横丁へ」。
ドイツ語では”Drosselgasse”といいいます。
ライン川沿いを歩くとすぐ左手にありました。
本当に小さい小道です。
今年の春に来た時は全然気が付かず、素通りしてました(^-^;;;
入ってみると、いい感じのレストランが並んでいます。
レストランのオープンテラス。
こんなところで軽くお食事もよさそうですが、ここでゆっくりしてしまうと観光ができないので先へ・・・
お、右側に”ワインなんとか・・・”って書いてあります。
流石ワインの産地、美味しいワイン屋さんでも隠れているのかな。。。
ちょこっとお土産屋さんをのぞいたりして楽しみましたが、ここでは何も購入はせず。
通り自体は短い道なので、10分~15分で通りの終わりまできました。
つぐみ横丁の終わりから今通ってきた道の写真。
看板とかも可愛いのです。
そして、つぐみ横丁の終わりを右に曲がると、左手に行こうと思っていたゴンドラの入り口がありました。
ここで私たちは8ユーロの往復チケットを購入。
片道は確か5ユーロだったと思います。
ゴンドラに乗る前に入り口の横にあったトイレに行きました。
しかし、30セントのコインを入れなくてはならず、細かいお金がなかったのでチケット売り場で両替してもらいました。
トイレに行きたい人は小銭持っていた方がいいですね。
ゴンドラの上からワイン畑とライン川の景色を堪能
ゴンドラの入り口から上の方に昇って入り口へ。
なんだかゴンドラというよりスキー場のリフトに乗るようなイメージ。
10分間隔とかで走っているイメージだったのですが、そうではなくてスキー場のリフトのように、営業時間は走りっぱなしです。
次々に休みなくゴンドラが回ってくるので、待ち時間がなくてとっても良かったです。
これは嬉しい誤算(^^)。
ゴンドラは2人乗りなので、3人以上の場合は分かれて乗ります。
乗ってすぐリューデスハイムの町とライン川とワイン畑の景色が広がってテンション上がります!
リューデスハイムの建物の向こうにライン川が見えます。
ゴンドラが昇っていくにつれ、見える景色も広がってきます。
ワイン畑と街並みとライン川の様子。
ゴンドラの席を向かいに移動し、進行方向とは逆側のライン川。
乗っていたゴンドラはこんな感じ。
向かい合って座る2人乗りです。
10分ほどで、丘の上に到着です。
リューデスハイムのワイン畑とライン川を一望
ゴンドラから降りると少し先にちょっとした屋根のついた広場が見えました。
とりあえずそこに向かいます。
ここはニーダーヴァルト展望台というだけあって、とてもきれいな景色が見えました。
ここから見るライン川は一見の価値ありです。
町からラインを眺めたり、ライン川クルーズで古城を見たり、古城を見学するのも楽しいけれど、ゴンドラや展望台からの眺めはまた別の楽しさがあります。
広場ではドイツ人グループがいて、ちょっとしたパーティをやっていました。
ワインを飲んで歌を歌ったり。
何かのお祝いなのかなあ・・・
すぐ上には12.5メートルの大きさのゲルマニア像。
石碑には1871年のドイツをほめたたえる文章が書いています。
普仏戦争のドイツ帝国の発足を記念して建てられた記念碑ということで、
一番真ん中にいるのは初代ドイツ皇帝のヴィルヘルム一世。
石碑の真下には「父なるライン」と呼ばれるにふさわしいライン川の雄大な景色が広がっています。
ヴィルヘルム一世の銅像も気持ちがよさそうです。
そのあとまたゴンドラに乗って下に降りましたが、思ったよりも近かったので帰りは歩いても良かったかもしれません。
ドイツ料理とドイツワインと町散策
丘から降りて、リューデスハイムの町に再び戻ってきました。
そろそろお腹もすいてきたので腹ごしらえです。
典型的なドイツ料理、ソーセージと炒めたジャガイモ(ブラートカルトッフェルン)、
これまたアルザスの典型的な料理、フラムクーヘン(ピザを薄くしたようなもの)、
そしてお約束の地元の白ワインを堪能しました。
もう少し時間があったので近くの教会に。
静かな教会でした。
立派なパイプオルガンも。
奥行きが長くて見た目より大きい教会でした。
あとは町をプラプラ歩きながらライン川クルーズの乗り場へ向かいます。
木組みの家とか見るのが私は結構好きなのです。。。
ライン川クルーズ出発【リューデスハイム―ザンクトゴア】
道路と電車とライン川がみんな並行して走っているこの辺では、線路を渡った向こうにライン川クルーズの乗船口があります。
線路を渡ってすぐ右手が、ライン川クルーズのチケット売り場。
チケットを買って、船に乗り込みます。
これが私たちの乗る船です。
これが船の上から見たライン川。
少し寒いですがとりあえず甲板へ。
重ねてある椅子を自分で取って座りたい場所に持っていきます。
過行く街並みも可愛いのでテンションが上がります。
そして丘の上にはいろんな古城が出現します。
それにしてもこの辺にはどうしてこんなにたくさんの古城が建てられたのだろう。
イメージでは一つの地域には領主が一人いて、お城は一つ、っていう感じがするのに。
お、向かい側にも大きなお城が見えてきました。
立派なお城を目の前でみて満足。
ここらへんでちょっと寒くなってきたので、下の階に降ります。
下に降りると再び大きいお城が目の前に。
これは春に見学に行った、ラインシュタイン城かな・・・
下の階から肉眼だとわりあい上の甲板からと相違ない眺めだったんですが、
カメラを通すとやっぱりガラスがある分、青っぽい色になりました。
船の中はこんな感じ。
流石にほとんどの人が白ワインを飲んでいます。
もちろん我々もその”ほとんど”の一人。。。
途中で一度お客さんの一斉コーラスが始まりました。
何かのコーラス団体だったのかなあ・・・
ローレライ
だんだんと最終のクライマックス、ローレライの岩が見えてきました。
昔はここは難所で船の事故が絶えなかったので「ローレライの美女の歌声が聞こえてきて」それに聞きほれた船員が舵を取るのを忘れて水没してしまう。。。
という伝説の元にもなったそうです。
近くに行くと目の前に大きい岩石が広がっているばかりで、これがローレライなの?
と確信が持てません・・・。
後ろの方に「ローレライ」の看板が出てきて、私なんかはこの看板で「やっぱりこれがそうなんだ」と納得する始末(^-^;::
やっとてっぺんまで見えました。
そして最後の最後に小さく像のようなものが見えます。
この像はクルーズ船からじゃなくて、車の道路からの方が見やすいかもしれません。
ローレライの岩を過ぎると、そろそろ終点のザンクトゴアが近づいてきました。
もうちょっと先のコブレンツまでも行ってもいいのかもしれませんが、ここまででも充分楽しかったです。
約100分の旅も終わり下船です。
船は小回りが早くて、あっという間に行ってしまいました。
サンクトゴア
ザンクトゴアの町に到着。
ここは出発点のリューデスハイムよりもっとこじんまりとした街です。
看板の案内に沿ってドイツバーンの駅に行くと、電車の出発まで1時間くらいありました。
乗車券だけ買って、町をちょっとだけ散策。
この道の先に古城が一つあったので、近くまで歩いてみることに。
しかし、登ってみると結構な坂道。
上の方にお城が見えるところまで行ったのですが、電車の時間が近づいてきたのでここらへんで退散することに。
結構下の方にあるライン川を見ると、結構登ってきたんだな、と感じます。
しかし、せっかく駅に戻ったのはいいけれど、待てど暮らせど電車は来ず・・・
よくよく時刻表を見ると、乗ろうと思った時刻の電車の横には妙な※印のようなものが・・・
なんとこの印は「平日運行」の印でした。
つまり、週末である今日はこの電車は通ってないということ!
あーあ、この印を見逃していました。
知ってたらお城に登れたのにな。
次の電車は1時間後です。
今度は近場のバーかどこかでちょっと休むことにしました。
秋限定―発酵途中の白ワイン【フェーダーヴァイザー】を堪能
駅の近くのレストランに入り、何か飲み物を注文しようとしたらテーブルの上に
”フェーダーヴァイザー”の表示が。
発酵中のワインで、ジュースとワインの中間の飲み物。
今の季節限定ですよ。
北ドイツと南ドイツでは名前が違うんだっけ。
すっかり忘れていました。
じゃあ、それください。
北ドイツではニューワイン、南ドイツではフェーダーヴァイザーというワインとジュースの中間の飲み物。
南ドイツのハイデルベルクから北ドイツのハンブルクに移って、すっかり南ドイツの呼び方を忘れていました。
久し振りにワインの産地で飲んだフェーダーヴァイザーはすっきりした甘さとアルコールで、とっても美味しかったです。
久々にフェーダーヴァイザーを飲めてとっても満足。
1時間後、定刻通りに来た電車にのって、ケルンに向かいます。
まだ外は少し明るいです。
18時ちょっと前くらいだったでしょうか。
ケルンのライトアップを見る予定なので、これくらいの時間の電車になってちょうど良かったかもしれません。
ケルン大聖堂のライトアップへ続く。。。
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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