ってよく聞きます。
女性名詞、男性名詞、中性名詞、と聞くだけでもうおなか一杯っていう人もいるかもしれません(^^)/。
気持ちはわかります。
ドイツ人もよく、
って言います。
確かに文法の数だけみたらドイツ語のほうが英語より多くあって、難しく感じるかもしれません・・・
でも、実はドイツ語のほうが英語より緩い決まり事も結構あります。
今回は、ドイツ語を話すとき知っておくべき、最低限のきまり、について説明します。
少なくてびっくりするかもしれません。
たったこれだけ知っていればOK、ドイツ語の時制
ドイツ語のほうが英語より圧倒的に簡単な文法、それは・・・
”時制です!”
英語では、”現在形”・”現在進行形”・”過去形”・”未来形”・”未来進行形”、
ざっと思い出しただけで、これだけあります。
他にも”現在完了進行形”とか”過去完了進行形”とかもあったか???
どちらにしても、、、思い出すのは、
とにかく英語は時制に厳しかった!
もう、どれだけ泣かされたことか・・・((+_+))
それに比べて、ドイツ語の時制はとっても簡単!
必要なのは二つだけ!
-
現在形 → 現在を表す/ 未来を表す
-
現在完了形 → 過去を表す(会話の場合)
以上!
ね、簡単でしょう!
もう、幸せすぎます。
ドイツ語にも一応あるんですよ形式的には、”未来形”も”過去形”も。。。
(進行形はないけど)
だけど、未来形は未来のことを表すのではなくて、本当に不確定なことを話す。
これ、めったに使われません。
だから無視。
”過去形”も形はあります。
でも、会話ではほとんど使いません。
それでは”一体どこで使うのか???”っていうと、
文章の中で使われます。
つまり、過去形が使われるのは主に本や新聞、ネットなどの書き言葉の中。
だから、これも会話では無視です。
現在形と過去完了形の形
現在形/(未来形):
ドイツ語で現在形の表し方は英語と同じで”動詞”をそのまま使う。
例: 私は遊ぶ→Ich (私は) spiele (“遊ぶ”の動詞).(イッヒ シュピーレ)現在
明日私は遊ぶ→Morgen (明日) spiele(動詞) ich (私). (モーゲン シュピーレ イッヒ) 未来
過去形:
現在完了形の形も英語と同じで、”助動詞+過去分詞”を使う。ただし形式の名称こそ英語に合わせて”現在完了”っていってるけど、”現在完了は”表さず、純粋に”過去”を表す。
例: 私は遊んだ→Ich (主語) habe (助動詞) gespielt (”遊ぶ”の過去分詞: ge+spiel+t).
まずはこれだけ覚える。
ドイツ語の平叙文→動詞の位置が重要
次に覚えるのは、平叙文とよばれる、疑問形はない、いわゆる普通の表現です。
これまた動詞が決め手になります。
- 平叙文: ドイツ語の動詞決まり1
ドイツ語では動詞は通常、文の2番目に来る
ここは英語と違うところです。
ドイツ語では英語のようにS+V+Oと語順が決まっていません。
文の最初に主語が来なくても、文の2番目に動詞を持ってきます。
例 私は本を一冊読む。
・S+V+O : Ich (S) lese (V) ein Buch (O). 私/読む/一冊の本
・O+V+S: Ein Buch (O) lese (V) ich (S). 一冊の本/読む/私
どちらの場合も動詞の”読む”は文の2番目に来ているのがわかります。
一つ目の言い方がスタンダードなので、Oを先にした二つ目の文は、若干”本”を強調した言い方になり、ニュアンスが若干違ってきますが、どちらも間違いではありません。
これが動詞を違う場所に持ってくると文法的に間違った文になります。
(×Ein Buch Ich lese. 間違い)
助動詞がある場合
ドイツ語でも英語と同じく、本動詞のほかに助動詞を使う場合があります。
先ほど過去を表すのに使った、”haben”は英語の”have”の意味と同じで、”持つ”という意味のほかに”助動詞”としても使われます。
読んで字のごとく”助動詞”は本当にいろいろ”助けて”くれるので、さっきの”haben”の他に、次の5つの助動詞だけは死ぬ気で覚えてください(*^^*)
逆に言うと、これだけ覚えてしまったら、かなり多くの表現ができるようになります。
助動詞種類/原型 | 活用変化(ich イッヒ”私”/du ドゥ”君”/Sie ジィー,Wir ヴィア”あなた,私達”)に対応 |
---|---|
sein (be動詞/いる,ある) | bin/ bist/sind 発音(ビン/ ビスト/ ジント) |
möchten (~したい) | möchte/möchtest/möchten (メヒテ/メヒテスト/メヒテン) |
können(~できる) | kann/kannst/können (カン/カンストゥ) |
müssen(~しなくてはならない) | muss/musst/müssen (ムス/ムストゥ/ムュッセン) |
sollen(~すべき) | soll/sollst/sollen (ゾル/ゾルストゥ/ゾレン) |
ドイツの動詞の決まり2
一つの文に助動詞と動詞がある場合:
助動詞が文の2番目、本動詞は文の最後にくる。
例
私は本を読みたい:
Ich möchte ein Buch lesen.(イッヒ メヒテ アイン ブーフ レーゼン)
ドイツ語の疑問形
次に会話で必要なのは、疑問文。
ドイツの疑問文は、英語の”Do/Does”のような疑問形のための単語は必要ありません。
動詞を文の初めに持ってくるだけです。
疑問文の決まり 1:
A.現在形の場合:
① 動詞を文の前に持っていく
② 主語が”du”の場合は、動詞の語尾は”-en”ではなく”-st”。
③ 主語が”Sie”の場合は動詞の語尾は”-en”のまま変化なし。
疑問文/現在形: 本動詞のみ
例 平叙文現在: Du spielst. (君は遊ぶ)
Spielst du? (君は遊ぶ?) (友人知人に言う場合)
Spielen Sie? (あなたは遊びますか?)(お店の人や仕事関係で使う場合)
B.過去形の場合:
① 助動詞”haben”を文の前に持っていく。
② 主語が”du”の場合は動詞の語尾は”-en”ではなく”‐st”。
③ 主語が”Sie”の場合は動詞の語尾は”-en”のまま変化なし。
疑問文過去: 助動詞+動詞
例 平叙文過去: Du hast gespielt. (君は遊んだ)
Hast du gespielt? (君は遊んだ?)
Haben Sie gespielt? (あなたは遊びましたか)
ちょっとややこしくなってきましたか?
二人称”あなた”を”du”と”Sie”の2種類覚えるの大変、と思ったら最初は“Sie”の部分だけ覚えてもいいと思います。
“Sie”は動詞の変化もなくて簡単ですし、最初にドイツ語を使うとしたらカフェなどの注文などで、”Sie”を使う機会が多いと思います。
“Du”はドイツ人の友人が出来てから覚えても遅くはありません。
疑問形その2
今の形が疑問形のメインですが、”いつ”、”どこで”遊びたいのか詳しく知りたいこともあります。
そういう時は、通常の疑問文の前にさらに”補足語”を足します。
疑問文の決まり 2:
補足語がある場合の疑問文の並び
補足語+動詞+文の残り
使いそうな補足語は以下の通り:
いつ | Wann (ヴァン) |
---|---|
どこで | Wo (ヴォー) |
何が | Was (ヴァス) |
どうやって | Wie (ヴィー) |
多すぎると嫌になるので、最初はこれだけ覚えれば充分です。
例1: 補足語付き疑問文: 現在形/未来
Wann spielst du? (君はいつ遊ぶの)
Wann spielen Sie? (あなたはいつ遊びますか)
例2: 補足語付き疑問文: 過去形
Wann hast du gespielt? (君はいつ遊んだの)
Wann haben Sie gespielt ? (あなたはいつ遊びましたか)
疑問形その3
助動詞がある場合の疑問形の並び。
3-1 本動詞と助動詞が場合: 助動詞を文の先頭にもってきます。
例 あなたは本を読みたいですか:
Möchtest du ein Buch lesen? (メヒテストゥ ドゥ アイン ブーフ レーゼン?)
(平叙文: Du möchtest ein Buch lesen.)
本動詞は疑問形でも文の最後に残ったまま変わりません。
3-2 本動詞と助動詞と補足語がある場合: 補足語+助動詞……本動詞の順。
例 いつあなたは本を読みたいですか:
Wann möchtest du ein Buch lesen? (ヴァン メヒテストゥ ドゥ アイン ブーフ レーゼン?)
これらが疑問文でよく使うベストスリーです。
多いなーと思ったら、上から順番にできる範囲でいいので頑張ってみてください。
実践で使えたら嬉しくなると思います。
それでも苦しいなーと思ったら、最初は”Du”は無視して“Sie”の部分だけに集中してもいいかもしれません。
おまけ: 超絶便利、”mal” と”das”で難しい文法回避!
ドイツ語は、名詞の性や格によって、形容詞の変化が変わるから面倒、
あの表を見ただけでもう無理~(@_@)
ドイツ語を少しやったことがある人から聞く言葉です。
確かにあの表を見ただけで、クラッとする気持ちはわかります(笑)。
(なのでここでは出しませんw)
でも、本当にあの表を全部覚えないといけないのか???
これを知っていれば、小難しい文法を考えないで済む私たち外国人にとっては魔法の単語、
その超便利な単語は、、、
-malとdas の二つ!
この二つの組み合わせは特に、レストランやパン屋さん、とにかくお店で注文する時は、これさえ覚えていればOKというくらい使います。
まずは、”mal (マール)”。
”xx回”とか、”xx個”という意味です。
例えば、お店で注文するのに必要なこと。
ほしい商品とほしい個数ですよね。
数字の下にmalをつければそれだけで個数を表します。
- 一つ einmal (アインマール)
- 二つ zweimal (ツヴァイマール)
- 三つ dreimal (ドライマール)
更に、注文したい商品の名前。
実はドイツ人だって、すべての名詞の名前を知っているわけでもないし、いちいち商品の名前言わないことも多いです。
日本でもそうですよね。
注文したいものの名前をいちいち言わず一言ですませる、
この”これ”に当たる部分が、”das (ダス)” でございます。
お店に行ったら大抵商品がそこにあるわけなんで、それを指さして、
”これ、一つちょうだい”と言えばそれで終わり。
形容詞の変化とか気にしないでいいです。
これを気にしだすと、深い沼にはまっていきます(T_T)。
”これ、一つちょうだい”の言い方はいくつかあります。
短い順から並べます。後半にしたがって丁寧な言い方になりますが、最初のでも失礼にはなりません。
英語のpleaseにあたるbitteがついているのでこれも充分丁寧です。
場所や状況に合わせて、好きなパターンを使えば大丈夫です。
これだけ覚えろ!ドイツ語まとめ
いかがでしたか。
なんとなーく、ドイツ語の文法で大事なのは突き詰めれば”動詞”と”助動詞”というのが感じていただけましたか。
最後にここに書いたことを簡単にまとめます。
この決まりを覚えておけば、かなりのことが表現できるようになると思います。
実際生活していてよく使うことから覚えるのが一番。
最初から全部ちゃんとやろうと思ったら挫折しちゃいますから、くれぐれも深追いは避けてくださいねー(^^)/
言語は使ってなんぼです。
(言語学を学んだ人のセリフではないですがw
言語学って文法の例外を探して、とことん追及することが多いので(^_-)-☆)
1【時制: 現在形と過去完了形だけ覚えればよし。】
例 | |
現在形(現在と未来を表す) | Ich spiele. (現在)
Morgen spiele ich. (未来) |
現在完了形(過去を表す) | Ich habe gespielt. |
時制は動詞で決まります。
2 【平叙文:動詞は文の2番目!】
基本形 | 例 |
---|---|
動詞が一つの場合 | 〇 Ich lese ein Buch. (S+V+O)
〇Ein Buch lese ich. (O+V+S) ✖ Ein Buch ich lese. (O+S+V) |
2-1 【平叙文: 動詞と助動詞がある場合→助動詞が文の2番目・本動詞は文末】
平叙文 | 例 |
---|---|
動詞二つ (助動詞+動詞) | Ich möchte ein Buch lesen. |
3【疑問文:動詞を文の最初におく】
例文(平叙文/現在): Du spielst. (あなたは遊ぶ)
(平叙文/過去): Du hast gespielt. (あなたは遊んだ)
疑問文 | 例 |
---|---|
現在 (動詞一つ) | Spielst du ? |
過去(動詞と助動詞) | Hast du gespielt? (助動詞が文の先頭) |
3 -1 【補足語のある場合: 補足語が文の先頭にくる】
疑問文:補足語あり | 例 |
---|---|
現在 | Wann spielst du? |
過去 | Wann hast du gespielt? |
4【超絶便利なmalとdas】
面倒な文法なしで、レストランや注文系、たいていこの応用でいけます!
Einmal das bitte.
Ich möchte das einmal.
Ich hätte gern das einmal.
ぜひ実践で試してみてください!
テキストと学習ノートの2部にわけてわかりやすくなっています。
最短最速で実用ドイツ語をマスターしたい人はぜひ。
ドイツ語会話に最低限必要な4つの文法教えます ドイツ在住・留学、実用ドイツ語会話を今すぐ身に着けたい方へ
ドイツ語を効率よく習得したい人にお勧め!
ドイツ語習得の観点からみた言語学の歴史も一緒にわかります。
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。
最短で効率よく実用ドイツ語をマスターするために、ぜひお役立てください。
ドイツ語会話に最低限必要な4つの文法教えます ドイツ在住・留学、実用ドイツ語会話を今すぐ身に着けたい方へ
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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