2018年5月8日(火)
午後
マドリードオープンテニス
雨で中断中。
(中断前の様子は観戦記⑥へ)
今日のスケジュールは無事こなせるのか、
試合途中だった青山・加藤ペアの結果は???
雨ですべての試合が中断・・・
7番コートで青山・加藤ペアの試合、第二セット追い上げているところで、雨で中断。
検討の余地もないほどのスコール。
試合はあっという間に全面ストップ。
外コートには、シートがかけられ、屋根付きの大きいコートでは屋根を閉める作業が行われています。
でも幸い、雨自体は短時間で小やみになってきて、空もだんだん明るくなってきました。
とはいえ、試合再開まではまだ時間がかかりそう。
会場内で待機とは言っても、そうそうお土産を買うわけでもなく、今はビールがおいしいと思うほど暑くもなく、それほどお腹が空いているわけでもない・・・
私たちは、
多分、屋根付きのコートのほうが、試合再開早いよね。
ということで特別チケットを買った2番コートで待機。
センターコートと2番コートには屋根がついているのです。
どっちみち、ラオニッチの試合の時にはここに来るしね。
2番コートでは、屋根が閉められている最中でした。
そして、雨の影響か、コートに砂を撒いて整備していました。
この時点では普通のコート整備でした。。。
ブラシも、きちんとコートに平行に走っているのがわかります。
ところが、、、
雨の中断で、お客さんが退屈しているのを紛らわせるためなのか・・・
だんだん、コート整備のスピードが速くなっているのわかりますか。
(この写真、手振れじゃありませんよ。)
通常、コートをならすときに、走ったり、整備道具が斜めになっていたりとか、あり得ないのです。
最後の砂まきも、とっても豪快( ̄▽ ̄)・・・
観客サービス???
それともいっつもこうなの???
更に、これまた背後にノリのいい音楽がかかっていて、場を盛り上げてくれるのです。
お客さんも立って拍手して喜んでおります。
もうすっかりコート整備の人がヒーローでした。
流石スペイン。。。
働いている人までノリがいい。
サービス精神満点だ(*‘∀‘)~!
中断中も退屈しません。
雨で中断後、2番コート試合再開
コート整備が終わりました。
これで状態が整ったので、そろそろ試合再開かと思いきや・・・
ん?
ネットを持っていっちゃいました。
雨でぬれたから交換するのかな???
と思っていたら、、、
あ、なるほど。
男子の試合が終わって、これから女子の試合になるからネットを交換したんだ!
テニスでは、最も知名度のある『全豪、全仏、全英、全米』、いわゆる”4大大会”は別として、それ以外の通常大会は、男子トーナメントの主催が”ATP”で女子トーナメントの主催が”WTA”と、開催者が別々なのです。
今まで私が過去に観戦してきた試合は四大大会か、もしくは男女別々の試合ばかりだったので気が付きませんでした。
男女の試合によって、ネットを一回一回交換するんだー
そういえば、ネットに各主催者の名前があるもんね。
新しい発見でした。
ちなみに下記写真は2番コートではなく、センターコートの写真ですが、正面から見ると、男子のATPと女子のWTAのネットの違いがよくわかります。
- 男子のATP用ネット
- 女子のWTA用ネット
私たち素人がネットを交換するとなると、結構時間がかかって、一大仕事なんですが、流石に彼らはプロ。
交換も素早くて、あっという間に終わっていました。
そんなこんなで、ネットの交換もおわり。。。
女子の試合が始まりました。本日第2コートの3試合目。
4番シードのウクライナの選手と、シードなしの、スペインの選手。
Caela SUÁREZ (ESP) vs Elina AVITOLINA (UKR) 【4】
どう発音するかわかりません(:_;)。
序盤はウクライナの選手が押していましたし、順当に4番シード選手が勝つのかな、と思ってみていたのですが、後半になってスペインの選手の勢いがよく、乗ってきます。
それでも最後は序盤戦はシード通りの結果になることが多いのですが、この試合は、シード下位のスペインの選手が勝ちました!
今日は彼女の出来がよかったです。上位のミスで負けた試合ではなく、よりよい球を打ったほうが勝つという、観戦していて気持ちのいいテニスでした。
スペインですし、地元の応援を味方につけました!
おめでとうございます!(^^)!
第2コートで、試合をやっている間に、他のコートでも雨が上がって、次々に試合が再開されています。。。
試合を見ながら、並行してWi-Fiを使って他のコートの試合動向をチェック。
あ、青山・加藤ペア負けちゃった(T_T)
セット1-1で、最後のタイブレまでいったけど、惜しかった。。。
ズべレフ兄弟のダブルスはまだみたい。
弟はトップ街道まっしぐらですが、兄もたまに大物食いしたりして頑張っております。
私が現在住んでいるハンブルク出身なのもあり、応援しているのです。
それはさておき、第2コートは、いよいよお目当ての、”ディミトロフ対ラオニッチ”。
Milos RAONIC (CAN) vs Grigor DIMITROV (BUL) 【3】
昨日のラオニッチは大きくてパワーもあって、余裕で勝ってたけど、今日はやっぱりちょっと苦しいのかな・・・
なんといっても、ディミトロフ第3シードだし。
なーんて思っていたのですが、いざ試合が始まってみると、ラオニッチ、昨日のパワーが衰えてない、むしろ昨日より乗っている!
そもそもラオニッチは負傷により、ランキングが落ちていただけ。
錦織と同じで、ケガさえ治ってしまえば、かつてはディミトロフと同じくらいのランキングの持ち主、この試合に勝ってもなんの不思議もありません。
テーピングの一つもしてないし、
もうケガなんてどこにも感じさせない完ぺきなプレーだ~。
1セット目はラオニッチが勝ちました。
2セット目もラオニッチ優勢。。。
”ディミトロフにも頑張ってほしいし、2セット目取ったらまだわからないなーーー”
とも思っていたのですが、気持ちはちょっと複雑、、、
というのは、
う、ズべレフ兄弟の試合、もう少しで始まっちゃう!
そうです。
不謹慎ながら、この試合が2セットで終わったら、ズべレフ兄弟の試合を見に行かれるのです。
いい試合だしもちろん最後まで見るつもりだけど、できたらズべレブ兄弟の試合も見たいなー。。。
と邪な思いで試合をみていると、、、
セット2-0でラオニッチが勝ちました。
お二人とも、お疲れ様です!
そのまま急いで、ズべレブ兄弟の試合がある7番コートに向かいます。
(それにしても、wifiで試合状況も情報収集できるとは、本当にありがたい。
日本とも海外回線なしで連絡できるし、海外に行くときは、本当に必需品です(^^♪。)
ちょっと寄り道・現在の男子テニス界
ズべレフ兄弟のもとに走っている間、なんとなく、現状の男子テニス界について考えていました。
現在の男子テニス界はちょっと複雑です。
かつて圧倒的強さを誇って、”テニス4天王”または”ビック4”と呼ばれた4人。
- ビック4
ロジャー・フェデラー
ラファエル・ナダル
ノヴァク・ジョコビッチ
アンディ・マリー
ずーっと長いこと、10年くらいの間、ほとんどの4大大会の決勝戦は、この4人の誰かの組み合わせでした。
それでも月日は流れます。
数年前から、”そろそろ世代交代の時期なのではないか”と言われてきました。
現にフェデラーのランキングが落ちてきたり、ナダルのケガの長期離脱などで、確かにその兆候はありました。
しかし、年齢が一番上のフェデラーが奇跡の復活、ケガの影響もあり一時期低迷していたナダルも再び復活。
逆に、二人が低迷中”無敵”であったジョコビッチは2016年の全仏に勝って、”ゴールデンスラム”を達成して以来、モチベーションの低下により以前の”無敵”ではなくなっている・・・
マレーは、ゴールデンスラム達成後のモチベーション低下のジョコビッチをよそに、安定した成績を残し、2016年初のランキング1位になり、2016年は1位のまま終えます。
2017年は臀部の手術もあり、2018年現在まだ試合から遠ざかっていますが、モチベーションは落ちておらず、復帰のためのトレーニングをしている状態。
つまり、彼ら4人は圧倒的強さは若干薄れているものの、まだ上位ランクの実力が充分にある状態です。
次に若手の台頭です。
錦織選手が、ジョコビッチ選手を破って決勝に進出した2014年の全米オープン。
決勝はチリッチ選手に敗れましたが、チリッチ選手も含め、これまでほぼビック4で占めていた4大大会の決勝進出に待ったをかけたのです。
2014年以降、次の4人が次世代を担うテニス界のビック4になるのではないかと言われたりもしていました。
- 次世代のビック4候補
錦織圭
マリン・チリッチ
ミロシュ・ラオニッチ
グリゴール・ディミトロフ
ただ、これはビック4のように圧倒的なものではありませんでした。
この4人より若干前の時期、以下の4人が準4強、と呼ばれていることもあるのです。
- 準4強
ファン・マルティン・デル・ポトロ
ダビド・フェレール
トマーシュ・ベルディヒ
ジョー=ウィルフリード・ツォンガ
つまり、何が言いたいかというと、ここ数年、かつてのビック4の圧倒的支配は若干弱まっているものの、次世代への交代が進んでいるわけでもない”ごたまぜ状態”が続いている、ということ。
純粋に見ている分には、拮抗している方が毎回スリルがあって楽しいかもしれない。
でも錦織選手びいきで、彼にここからドーンと抜け出ることを願っている私としては、この状態どうもヤキモキして落ち着かない。
そして・・・ついに
フェデラー世代健在、錦織世代で抜け出る人がいない隙に、スーパー若手誕生!
それが、アレクサンダー・ズべレフ。
2018年現在若干21歳。最高ランキング3位。グランドスラムのタイトルこそまだないけど、マスターズ1000ではすでに複数回勝利。
更に24歳のドミニク・ティエムも今伸び盛り(ここで錦織と一緒に練習してた選手)。
錦織世代を飛び越して、次のビック4になってしまいそう・・・
日本人選手でここまでやるなんて、充分すごいのはわかってるけど・・・
錦織選手、もう少しの間、私たちに夢を見させてほしいなー
と、ついつい思ってしまうのです。
ズべレフ兄弟のダブルス
ラオニッチとディミトロフの試合が終わってすぐさま、ズべレフ兄弟の5番コートに駆け付けたら、ちょうどよいタイミングでした。
試合無事見られそう(^-^)。。。
ただ・・・
ズべレフ兄弟を応援している身としては、とてもハラハラする展開・・・
相手はワイルドカードをもらった地元スペインの選手、、、
二人とも頑張っています。
1セット目: 勝ちました。ただしタイブレークの末。ハラハラする展開。
2セット目:取られました。しかしこれまたタイブレークの末。残念極まりない(>_<)。
しかし、試合進行とは別に、だんだん集中できなくなってきた。。。
暗い・・・そして寒い・・・(@_@)
まず、雨の遅延もあって、試合全体の進行が遅れてる。
しかも第5試合目の最終試合。
すでに時刻は23時近い・・・
それはまだしも、雨のあとのせいか、とってもさむいーーーー((+_+))
今日の昼間や、昨日や一昨日の焼けるくらいの暑さが嘘のよう。
念のために持ってきた上着を着てもまだ寒いよ~~~( ゚Д゚)
もう、頭の中は”寒い”の単語だけ。
もう、ズべレフ選手の試合はハンブルクで見るからいいよー
という冗談も、半分は冗談じゃないくらい寒い。
それもあって、2セット目のタイブレークで、
ここは絶対勝って!!!
と祈っていたんですが、そう都合よくいくはずもなく(>_<)。。。
幸いダブルスだったので、3セット目は初めからタイブレーク方式。
おかげ様で、3セット目は早く終わるようになっているのですが・・・
3セット目、タイブレーク方式で短いのはいいんですが、、、
寒さに震えながら、ここまで応援していたのに・・・なんと負けてしまいました(T_T)。
試合結果
Alexander ZVEREV (GER)/ Mischa ZVEREV (GER) 7(3) 6 7 Set 1
vs
(WC)
David MARRERO (ESP) / Fernando VERDASCO (ESP) 6 7(4) 10 Set 2
しかし、残念は残念だけど、何よりも寒くて仕方がない。
そして、遅い・・・
”24時までやってるから大丈夫だよねー”と言っていたサンミゲル市場での夕食調達すら間に合わず・・・
結局この日は、ホテルに直行。
ホテルで食べた、スーパーで仕入れていた”スペインビール”と、これまたスペインでしか手に入らないプリングルスの”生ハム味”が本日の夕食になりました(=_=)。
マドリードオープン観戦記⑧へ続く
(本日夜と明日のテニス前の様子は、観光編⑦へ)
当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
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オプションで、テキストに関する質問、その他ドイツ生活に関する質問も受け付けています。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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