2018年、ドイツのハレで行われている、ゲーリーウエーバーオープンテニス。
今日は決勝戦です。
(昨日の準決勝の様子はこちら)
ゲーリーウエーバーの会場に向かうも、雲行き怪しい
朝は、決勝戦を見ないで南ドイツに戻る友人に合わせて民宿を出るので、ちょっと時間が早い。
周りにあまりにも何もなくて、他に時間をつぶすところもないので、少し早いけどテニス会場に向かう。
なんだか、雲行きが怪しい。
センターコートには屋根がついてるから、雨でも試合はやるけれど、やっぱり雨は降らないほうがいいなあ。
特に今日は、そのままハンブルクに戻るので、大きい荷物持ってるし(まあ、入り口前の小屋に預けるんだけど)。
第一コートでレジェンド
決勝戦は13時からなのに、まだ11時前にテニス会場に到着。
会場うろうろして、たまたま第一コートをのぞくと、若干人が集まっている。
何かこれから、ここでやるんですか?
11時からレジェンドの試合があるみたいだよ。
お、そうなんだ。
レジェンドっていうのは、今は現役を退いた、かつてのプロ選手同士が見せてくれる試合。
現役の試合と違って、また抜きショットなどや背面キャッチなどの技を見せてくれたり、プレー中に選手同士がコート越しに話したり、半分ショーみたいな試合。
その中に、もちろん元プロらしい、”きらり”としたスーパーショットを見せてくれたりもする。
それじゃ、せっかくだから見ていこーっと。
エンドライン側の、一番前の席を陣取る。
雨が降りそうだから、少し屋根が付いているサイド側に座ろうか迷ったけど。。。
フード付きの帽子かぶってるし、傘もあるし、試合が一番よく見えるのは、この席からだから、ここでよし!
第一コートに選手が登場。
アナウンサーから、各選手の過去の経歴とか、色々説明があるも、残念ながら私は知らない選手でした。
ここに呼ばれているくらいだから、そこそこランキング上の方の選手なはずなんだけどね。
試合開始。
真面目にプレイしていたかと思うと、ちょっとふざけてみたり、レジェンドならでは。
フォームや動きはやっぱり現役選手とは違うけど、一球一球の打球は、やっぱり元プロ。
ここぞという時の一球なんて、さすが。
せっかく一番前にいるので、一人で夢中で試合を見ながら、写真と動画も撮っていると、なんだかちょっと周りのムードが変わってきた。
そして、後ろの席のドイツ人に肩をたたかれる。
ん?と思って振り返ると、反対側を見るように指さされる。
何?今試合のビデオ撮ってるところなのに・・・
もしかして禁止なの???
と思って振り向くと。。。
きゃっ!!
あのコート上でよく見た”マスコットぐま”が私の真後ろに!
どうも、私が夢中で試合を見ていたところを観察していたようです。
もー、道理で周りの雰囲気がおかしいわけだ。
私がやっと気が付いて、びっくりしたので、周りから”フフフ”と笑いがこぼれます。
びっくりしたけど、ああいうぬいぐるみって、目を合わせられないから、どう反応していいのか、結構困るもんなんですね。
撮っていたビデオは止まってしまい、私もクマさんとそれ以上どうしたらいいのかわからず、試合観戦に前を向き直ったら、マスコットクマは、私の肩をポンポンとたたいて、いなくなりました。
ちょっとびっくり。。。
ああいう時、なかなかとっさに対応できないもんなんだなー。。。
その後観戦を続けるも、雨が降ったりやんだり、私もフードをかぶったり脱いだり、ちょっと忙しい。。。
第一コートは屋根がないから、あまり降ると試合中止になっちゃう。
せっかくだから、最後までやってほしいなー。。。
なんて思っている間に、ちょっと雨も止んできて、無事に1セット目が終了しました。
6-3です。
雨、とりあえず止んでるみたい。
よかった。
と思っていたら、アナウンスが入りました。
天候が悪いので、1セットを持ちまして、試合は終了します。
えっ。
これで終わっちゃうんだ。
流石、レジェンド、この臨機応援さが凄いなあ。。。
というわけで、1セットをもって試合終了。
突然の試合終了だけど、お互い抱き合って検討をたたえあう二人。
そして、主審と握手。
授与式が行われます。
小さいながらもトロフィーの受け渡しもある。
そしてマスコットクマのミニもプレゼント。
選手と関係者、その後も話し込んでる。
なんか談笑って感じwww
お客さんにもサインしてあげたり、一緒に写真撮ったり、その後も話したり、選手もとってもフレンドリー。
レジェンドの雰囲気は、こんな感じでゆるゆる(^^)。
予備のコートかな、それとも練習コートかな。コートの芝生
レジェンドの試合が予定より早く終わってしまったので、シングルス決勝まで、まだ時間がある。
更に、会場をうろうろしていると、今まで見たことのなかった片隅にコートを発見します。
あー、ここがもしかして選手の練習コートなのかな。
それにしては、芝が痛んでないから違うのかな。。。
近くによって、まじまじと芝の観察をしましたが、触れたわけではないので、感触はわからず。
多分、この芝と同じものがセンターコートにも使われているんだろうなあ・・・
そのまま会場を巡っていると、芝つながりで、会場でこんな”芝デコレーション”が目に留まりました(^^)。
シングルス決勝 フェデラー対チョリッチ
さてさて、いよいよ今日のメインイベントのシングルス決勝戦。
フェデラーとチョリッチの対決。
フェデラーは、1981年生まれの36歳。36歳にして現在ランキング堂々の1位。
チョリッチは、1996年生まれの21歳で期待の新人。
チョリッチは安定のストークプレイやで、ミニ”ジョコビッチ”と呼ばれることもあるとか。ケガで手術をして一時期ランキングが落ちたけど、昨年から徐々に復活してきてるみたい。
そろそろ時間も迫ってきたので、センターコートで待機。
決勝前のセンターコート。
天候が悪いので、最初から天井は閉まってる。
先ほど、第一コートで私の肩をたたいた、マスコットぐまが登場して、場を盛り上げる。
観客にいつものようにボールをプレゼントしてくれたり、今回はTシャツもプレゼントしてくれた。
そして、それぞれの選手とハイタッチ。
今日は両選手とも青のユニフォームだ。
練習の様子。私はフェデラー応援しているんだけど、一体どんな試合になるか。。。
キープキープの展開が続く。。。
お互いのキープは危なげなしで、ブレイクのチャンスがほとんどない。
なんか、このままタイブレークに行きそうな気配濃厚。。。
本当にそのまま、1セット目は、タイブレークになります。
大丈夫、フェデラー、ここぞという時は、”確変”起こすから!!!
と、ハラハラしながら試合を見守っていると、、、
なんと、タイブレークで1セット目取られてしまった!
あーーーー(ToT)/~~~
2回、フェデラーのセットポイントがあったのに~~~(@_@。。。
この7-6は痛すぎるーーー(>_<)
1セット目の7-6、重いです、、、
しかし、もちろんフェデラーも簡単には引き下がらない。
2セット目はフェデラーが巻き返して、6-3で取り、セットカウント1-1。
このセットは、フェデラーのブレイクがあったので、そこそこ安心して見ることができたよ~(^^)。
フェデラーの応援団も盛り上がる。
赤い旗を持った、フェデラー応援団。
2ゲームごとの休憩の度に立ち上がって、応援の旗を広げている。
旗にはなんて書いてあるのかな、フェデラーと名前と1の文字は見えるけど・・・
観客も立ち上がって、ざわざわ。。。
3セット目が始まる。
ハラハラする展開・・・
ブレイクされても巻き返せない。。。
なんか嫌な感じ(-_-;)
思い切って打ててない。。。ピンチで調子が悪い時のフェデラーのプレー。
ピンチでギアチェンジしてこない・・・
フェデラー、頑張れ~~~!!!
しかし、応援もむなしく。。。
あーーー、、、
また、ブレイクされちゃったよー(ToT)/~~~
2回目のブレイクを喫してしまい、結局その後、巻き返しができず・・・
検討むなしく、第3セット、2-6で取られてしまった(;_;)。。。
終わった。。。
(@_@。。。。
ゲーリーウエーバー、決勝戦、終了してしまいました。。。
コートに立って喜んでいるチョリッチと、ベンチに座っているフェデラー。
対照的な二人の様子。
他の試合なら、負けた選手はすぐコートを去ることができるけど、決勝だけは別。
負けた選手もずーっとその場にいなくてはいけない。
なかなかつらいね。
ロジャー・フェデラー 6(6) 6 2 計 1
ボルナ・チョリッチ 7(8) 3 6 計 2
2時間にわたる試合でした。
両選手ともお疲れ様でした。
優勝セレモニーの準備中に、コート横でインタビューを受けるフェデラー。
落ち着いて受け答えしてるけど、口惜しさと残念さはあるんだろうな。
優勝セレモニーの準備が整いました。カメラマンも勢ぞろい。
その間、選手の二人はベンチでじっと待っています。
手持無沙汰にならないのかな、こんな時どんな気持ちなんだろう。。。
もう慣れてるのかもしれないけど。
フェデラーに、準優勝のお皿。チョリッチに優勝のトロフィー。
スピーチの時、フェデラーが、アナウンサーに”世代交代を思わせる試合でしたか”と聞かれ、”それは本当は10年前に起こるべき事だった”みたいに言ったのが印象的。
フェデラーとチョリッチ15歳離れてるもんね。
最後に記念撮影をして、セレモニーは終了。
撤収するのもとっても早い。
いつも思うけど、あまり余韻が感じられないのです。
あっという間にコートがきれいに片付いて、哀愁というか、なんかサバサバした感じ。
来週はウインブルドンだよ。
選手はもう先のことを見ているのかもしれない。
ダブルス決勝 ズべレフ兄弟対ダブルスランキング1位
あと残すは、ダブルスの決勝戦のみ。
試合進行掲示板も、決勝戦以外は全部埋まってる。
しかし、ここではたと気が付いたことが。
私、もしかして、ひょっとしてダブルスの試合見られない???
あれ???
もう一度、落ち着いてよく考えよう(*_*;
1.今日のオスナブリュッケからハンブルクに戻る列車は、19時台。
2.ということは、ここから1時間に一本の電車でオスナブリュッケに着くには、18時台の電車に乗らないといけない。
3.ということは、会場を18時には出る必要がある。
4.ダブルスの試合開始は、16時45分
5.結論: 試合観戦可能最大時間、75分???
あれ?
余裕をみて、電車のチケット買ったはずだったのに、どこでどうしてこうなった(*_*;…???
計算は合っている。。。
まあ、考えても状況は変わらない。
まあ、まずは見られるところまで見て、それから考えよう!
とりあえず、開き直る 。
こうなったら、一刻でも早く試合が始まってほしい気持ちでいっぱい。
センターコートに上がる階段の途中から、第一コートの様子が見えます。
あ、第一コート、覆っていた雨よけのシートをはがして整備中だ。
この天気だったら、レジェンド最後までできたのにね。。。
センターコートは、シングルスが終わって、観客は少なめ。
準備が整って、選手入場。
コイントスで、サーブ決め。
ウォーミングアップ。
試合開始。
真剣に応援するよ!ズべレフ兄弟、頑張れ!
試合中の様子。先ほどのウォーミングアップとは、構えが全然違う。
これだけ全身使うから、素晴らしい球が打てるんだよなー。。。
常日頃から体を鍛えてないと、こんな風にはとても動けない。
流石プロ。
私なんて、ちょっと頑張ろうと思って、無理するとすぐどこか痛くなっちゃう(ToT)/~~~
ダブルスでは、こうやって一球一球二人で相談する。
テニスはコーチが試合中コート内に立ち入り禁止の競技だから、選手はその都度自分で作戦を立てないといけない。
だから相談ていうのは、ダブルスならではのこと。
ダブルスはシングルスと違って、ジュースがないため、ゲームが”一球の運”に左右されやすい。
そのため、ブレイクもシングルスよりは起こりやすい。。。
やった!
ズべレフ兄弟、ブレイク成功(≧▽≦)!
でも、そのあとすぐ、
あ、ブレイクバックされちゃった(>_<)・・・
試合展開は、こんな感じで、シーソーゲーム。
結局、通常ゲームよりもさらに”運”に左右されやすい、タイブレーク突入。
そして・・・
あー、1セット目取られてしまった(ToT)/~~~。
セット間の休憩中。
ズべレフ兄弟、まだ勝負はわからない、頑張れー!!!
加えて、私には更なる切実な心配事が。。。
うーん、帰る時間が迫ってる、どうしよう。。。
いっそ試合を最後までみて、電車一本遅らせるか???
でも試合すぐ終っちゃうとしたら、そのために電車チケット買いなおすのももったいない、、、
それでもサーシャとミーシャが優勝するところだったら見たいけど、もし負けちゃったら、それはそれで悲しすぎるし~~~。。。
短い休憩時間中、集中しまくって検討する。
結局、
まあ、ぎりぎりまで見て、その時の試合展開で決定!
と、またまた開き直り(=_=)。
こうなったら、ズべレフ兄弟には第二セットをサーっと取ってほしい!
ああ、それなのに。。。
第二セットの初っ端から、問題発生。
なんと、2セット目の最初のゲームで、ズべレフ兄弟が”警告”でいきなり1ポイントマイナス。
2セット目の1ゲーム目、いきなり”0-15”からのスタートとなる。
え?
何の警告?
なんか遅延行為があったとみなされたのかな?
当然、ズべレフ兄弟も判定には不満。
特に、アレックスは、主審に苦情、相手選手にも何かを訴えており、判定に納得してない様子。
しまいには、観客からブーイングが起こってしまい、結局0-15から試合開始。
しかも、このゲーム、いきなりブレイクされちゃった(>_<)。。。
絶対絶命大ピンチ!
1ゲーム目が終了した後も、今度はトラブル時の判断員が来て、アレックスが抗議を繰り返すも、1ポイントマイナスの判断は覆らず。
しかし、ここからズべレフ兄弟、巻き返す!
なんと、すぐさまブレイクバック成功!
よし、これで1-1のタイ!
まだまだ、試合の行方はわからないよ(≧▽≦)!
そして、次のゲームは無事にキープして、ゲームカウント2-1でズべレフ兄弟リード。
泣く泣く退散
2セット目、ゲームカウントは2-1。
しかし、時刻はもう18時。。。
このまま応援したい、しかし時間は迫っている、一本電車遅らせて応援続けるか、どうするか・・・
あー、ダメだ、ここで退散するしかない!
思い切って、断腸の思いで席を立つ。
何?
これを見ないで帰っちゃうの?
私を通すために席を立ってくれたドイツ人に聞かれる。
そう、行かないといけないんです(-_-;)。。。
私だって本当は見たいよー(@_@。。。。!!!
一時間に一本の電車に間に合うか
泣く泣く会場を出て、急いで預けてあった荷物とって、駅まで歩く。
出発時間には無事に間に合った(-.-)。。。
あ、昨日なくなって、代理バスが来た1時間後の電車、今日も来ないってアナウンスされてる。
やっぱり、この電車で帰って正解!(と、自分に言い聞かせる)。。。
代理バスに乗ってたら、乗り換えのオスナブリュックにいつ到着するかわかりゃしない。
何をかくそう、この路線は何と、単線。一つの停車場から両方向に電車が出るのです。
だから、もし一つに何かあったら、もう一つも影響を受けてダイヤ乱れる。
一時間しか一本しか電車が通らないのも、納得といえば納得な環境なのです。
無事にオスナブリュックの駅に着くと、ハンブルク行きの電車約15分の遅れの表示・・・
まあ、いいんだけどさ。。。
ここまで来たら、もう乗り遅れの心配はなし。
ハンブルク行きの電車が到着。
ドイツ国内を走る新幹線ICEとはやっぱり、ちょっと内装が違う。
確かスイスから来てる新幹線かな。
これに乗ってしまえば、あとはハンブルクまで2時間弱。
電車の中で、ズべレフ兄弟の負けを知ります。
んー。。。
ちょっと複雑な心境。
勝ってほしかったような、でも勝ってたらそれを見逃したのがちょっと悔しいような・・・
Lukasz Kubot ・ Marcelo Melo 7(7) 6 計 2
Alexander/Mischa ・Zverev 6(1) 4 計 0
実は、これは去年とまったく同じ組み合わせなのです。
ズべレフ兄弟は、去年もKubot/Meloペアに敗れて準優勝だったのです。
昨年のスコアは 7:5, 3:6, 8:10の大接戦、今年はリベンジを期待されていましたが、残念ながら叶いませんでした(>_<)。
そして、電車は何事もなく、ハンブルクに無事到着。
スイスまで、無事にまたこの電車で戻ってね。
これにて今年のゲーリーウエーバーオープンテニス観戦は終了。
選手の心は、もう次のウインブルドンに向かっているのでしょう。。。
みんなに力を出し切ってほしいなあー。
楽しみ(^^)
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当ブログの人気記事「ドイツ語会話で必要な文法はこれだけでいい!」を改良し、わかりやすくまとめました。
テキスト部分と学習ノートの2部にわけ、例文も盛りだくさんです。
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ハイデルベルク大学修士卒業・ハンブルクの企業で代表を務め、社内ベンチャーで異業種起業をして繁盛店にする。
記事執筆・翻訳通訳・ドイツ語個人レッスン経験あり。
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